【感想・ネタバレ】正しい本の読み方のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まとめ
●黄色のハイライト | 位置: 932
ちゃんと読んでとっても参考になったのは、『理科系の作文技術』(木下是雄、中公新書) です。

●黄色のハイライト | 位置: 1,460
本を覚えるのではなく、本のことを覚える。これで十分です。  本のことを覚えるとは、誰が書いた、どんな名前の本で、だいたいどんなことが書いてあったか。よい本だったか、それとも大したことがなかったか、を覚える。  それ以上の詳しいことは、覚えなくてよい。だって、本に書いてあるんだから。知りたいことがあれば、また本を見ればよいのだから。

●黄色のハイライト | 位置: 1,556
手許

●小学生は、記憶力がすぐれている。  そこで、よい文章(日本語のクラシックス) も、なるべくたくさん覚えたほうがよい。百人一首とか、『徒然草』とか、『枕草子』とか。意味がわからなくても、全部覚える。  国語の教科書のなかみは、教科書のために現代の著者が書いた、文章の価値が疑わしいものが多い。そんなものを読ませて、「主人公の気持ちを考えてみましょう」みたいな国語教育は、国語教育になっていない。内容(事実) を正確に読み取り、表現できる、基礎的な訓練をしたほうがよい

●黄色のハイライト | 位置: 1,927
場合分けは、面倒だと思います?  高校の数学で、いったい何を練習していたんでしょう。  議論が成立するための、前提を確認する練習をしていたのです。 *  このことを自覚すると、ものごとを考える場合の、深さが違ってきます。  国民の私的所有権が認められているが、無条件ではない。では、その条件はなにか。年金がもらえる。医療保険が医療費をカヴァーする。その条件はなにか。

●黄色のハイライト | 位置: 1,963
そうすると、言葉には、ふたつの性質があることがわかります。  理屈を言う。そして、前提をのべる。  理屈とは、論理です。さっきの方程式を解くみたいに、理屈をのべることができる。  でも、理屈のなかには、価値はない。価値は、前提の中にあります。前提のなかに、大事なものが隠れています。うちの車はポンコツだから新車を買わなきゃ、という考えは、論理でできているように見えるけれど、その前提に、そのひとの価値が隠れています。わが家には車が必要だとか、ポンコツより新車のほうがいいとか。
黄色のハイライト | 位置: 1,988
論争に先立って、まずやることは、分析。相手の前提を、明らかにすることです。なぜそう言うのか、だんだん理解できてくる。  相手の言いなりになりたくない場合、相手の前提を覆してみる。私は別の前提に立ちますよ、と。「はい、そうですか」ではない答えを自分で見つけたい場合、その前提を覆してみる。私は別の前提に立ちますよ、と。  論争は、前提を見つけたもの勝ち、みたいなところがあるのです。
黄色のハイライト | 位置: 2,042
前提とは、それ以上の前提がないものをいいます。だから前提には、根拠がない。根拠のある前提は、そもそも前提ではない。

★黄色のハイライト | 位置: 2,093
まず、民主主義ならすべてうまくいく、と思わないほうがいい。民主主義のよいところは、独裁でないという点だけです。決定の質が、独裁よりましなわけではない。でもそれが、自分の下した決定だからと、結果を引き受けることができるのです。  独裁国家だったら、不条理な世界を生きている感覚に苦しめられる。どんな悪い結果もみんな独裁者のせいにし、恨みながら一生を送ることになるでしょう。民主主義なら、どんな悪い結果も、自分のせいです。その責任をとりながら、誇りある一生を送ることができる。  これは大きな違いです。自分の考えや行動と、世界とがつながっているという感覚をもつことができるから。病気になったら、医師の説明を受け、同意しながら治療を進める、インフォームド・コンセントという考え方があります。病気とともに生きている、自分がその主人公であるという誇りを大事にする。社会も、さまざまな不都合(病気のようなもの) を抱えています。それに悩み苦しみながらも、自分がその主人公であると考えられることが大事です。

●黄色のハイライト | 位置: 2,210
刺戟






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2024年01月15日

Posted by ブクログ

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本を読むにあたっての、向き合い方を認識させてくれた本。
書いてある文字をただ理解して自分に落とし込むことがとても大変と今まで感じていたが、本は生きていて感情を持っているから、著者が何を伝えたいのか、価値観や思想がどのようなところにあるのかまでイメージしながら読むことにフォーカスしていく必要があることに気付かされた。

「正しい本の読み方」の全てが正しいかどうか、という懐疑心を持ちながら読むことも、本との会話であり著者の伝えたいことなのかなと思った。

きっと入門編で読みやすい本なのだろう、だけどこれまで読書と疎遠だった私にとっては、思想とかギリシャ・ヨーロッパの著者の考え方を理解するのが大変だった。

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2021年03月01日

Posted by ブクログ

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2020/01/19-2020/01/30
前回読んだ本に、正しい本の読み方はないと書かれていた時に、このタイトルを見かけた。
読点が多いなというのが第一印象だった。読点の多い人には近づいちゃいけないと、ネットでは言われる。しかし、読み進めていくうちに、著者が語りかけているような感じがしてきた。
直に読む、というのが印象に残った。1箇所、素直に読めなかった所があったが、そこは理解するのに時間が掛かった。
著者の背景として、学者だというのが滲み出ていた。
教育論について語る部分も多い。
割とハウツー本ではない。読書術の記載もあるが、私には真似できないと感じた。
著者が何を思って本を書いているか、という話の方が、よっぽど多い。大量の本を読んでようやく見えて来る思いもあるとのこと。そこまで読み取るのを目指すのは今の段階では無理だが、そのうち見えて来るかもしれない。

0
2020年01月30日

Posted by ブクログ

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読書は「頭の栄養」。
この一言につきるんだけど。
読みやすい文体で、スラスラ読めて面白かった。

本についての内容よりも、学校教育についての意見の方が印象に残った。
教科書には当たり前のことが書いてある、とか。
あまのじゃくを忘れない、とか。
フムフム・・・って感じ。

トピック・センテンス・メソッド、についての記述も面白かったな。

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2018年03月30日

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