感情タグBEST3
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本の読み方、選び方。本の価値から学ぶ意味まで、深い考察が親しみやすい言葉で書かれている。著者の知識の広さに驚かされ、自分の幅の狭さ浅さを思いしらされる。まだ見ぬ世界や著者と出会う素晴らしさを味わいたくなる。自分らしい価値観で行動や生き方を選択する指針とするために、知的体力を鍛え続けていきたい。
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本は「構造」「意図」「背景」を意識して読むべき。
最近は大した「意図」や「背景」などを持たない、売れることだけを意識した本も多い気がする。
「構造」はともかく「意図」や「背景」を理解することは人とのコミュニケーションを深めるためにも重要。実際、著者は本は人間のようなものだと述べている。
わかりやすく、サクサク読めた。
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本の選び方から難しい本の読み方まで、具体的に哲学書の一部を取り挙げて説明されていた。
日垣隆著「つながる読書」との共通点は、本に書き込む、すなおに読む、ベストセラーより古典をすすめる、電子書籍肯定、読書会など。
本は必ずしも買わなくてもよく、本当に大切な本だけを集めれば良いという点が異なる。
著者の背景まで知った上で、本に書かれていない前提条件、思想、意図を読み取ることで、一冊の本をより深く読み込めることが分かった。
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まとめ
●黄色のハイライト | 位置: 932
ちゃんと読んでとっても参考になったのは、『理科系の作文技術』(木下是雄、中公新書) です。
●黄色のハイライト | 位置: 1,460
本を覚えるのではなく、本のことを覚える。これで十分です。 本のことを覚えるとは、誰が書いた、どんな名前の本で、だいたいどんなことが書いてあったか。よい本だったか、それとも大したことがなかったか、を覚える。 それ以上の詳しいことは、覚えなくてよい。だって、本に書いてあるんだから。知りたいことがあれば、また本を見ればよいのだから。
●黄色のハイライト | 位置: 1,556
手許
●小学生は、記憶力がすぐれている。 そこで、よい文章(日本語のクラシックス) も、なるべくたくさん覚えたほうがよい。百人一首とか、『徒然草』とか、『枕草子』とか。意味がわからなくても、全部覚える。 国語の教科書のなかみは、教科書のために現代の著者が書いた、文章の価値が疑わしいものが多い。そんなものを読ませて、「主人公の気持ちを考えてみましょう」みたいな国語教育は、国語教育になっていない。内容(事実) を正確に読み取り、表現できる、基礎的な訓練をしたほうがよい
●黄色のハイライト | 位置: 1,927
場合分けは、面倒だと思います? 高校の数学で、いったい何を練習していたんでしょう。 議論が成立するための、前提を確認する練習をしていたのです。 * このことを自覚すると、ものごとを考える場合の、深さが違ってきます。 国民の私的所有権が認められているが、無条件ではない。では、その条件はなにか。年金がもらえる。医療保険が医療費をカヴァーする。その条件はなにか。
●黄色のハイライト | 位置: 1,963
そうすると、言葉には、ふたつの性質があることがわかります。 理屈を言う。そして、前提をのべる。 理屈とは、論理です。さっきの方程式を解くみたいに、理屈をのべることができる。 でも、理屈のなかには、価値はない。価値は、前提の中にあります。前提のなかに、大事なものが隠れています。うちの車はポンコツだから新車を買わなきゃ、という考えは、論理でできているように見えるけれど、その前提に、そのひとの価値が隠れています。わが家には車が必要だとか、ポンコツより新車のほうがいいとか。
黄色のハイライト | 位置: 1,988
論争に先立って、まずやることは、分析。相手の前提を、明らかにすることです。なぜそう言うのか、だんだん理解できてくる。 相手の言いなりになりたくない場合、相手の前提を覆してみる。私は別の前提に立ちますよ、と。「はい、そうですか」ではない答えを自分で見つけたい場合、その前提を覆してみる。私は別の前提に立ちますよ、と。 論争は、前提を見つけたもの勝ち、みたいなところがあるのです。
黄色のハイライト | 位置: 2,042
前提とは、それ以上の前提がないものをいいます。だから前提には、根拠がない。根拠のある前提は、そもそも前提ではない。
★黄色のハイライト | 位置: 2,093
まず、民主主義ならすべてうまくいく、と思わないほうがいい。民主主義のよいところは、独裁でないという点だけです。決定の質が、独裁よりましなわけではない。でもそれが、自分の下した決定だからと、結果を引き受けることができるのです。 独裁国家だったら、不条理な世界を生きている感覚に苦しめられる。どんな悪い結果もみんな独裁者のせいにし、恨みながら一生を送ることになるでしょう。民主主義なら、どんな悪い結果も、自分のせいです。その責任をとりながら、誇りある一生を送ることができる。 これは大きな違いです。自分の考えや行動と、世界とがつながっているという感覚をもつことができるから。病気になったら、医師の説明を受け、同意しながら治療を進める、インフォームド・コンセントという考え方があります。病気とともに生きている、自分がその主人公であるという誇りを大事にする。社会も、さまざまな不都合(病気のようなもの) を抱えています。それに悩み苦しみながらも、自分がその主人公であると考えられることが大事です。
●黄色のハイライト | 位置: 2,210
刺戟
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本といっても小説ではなく、哲学や古典についての読み方が解説されています。本をファッションに例えて、中核となるファッション(古典)が派生していくというのは参考になりました。他にも本は疑って読んではいけないことなんかも為になります。読書をしてみたい方というよりは、読書をしているけど中々効果的な読み方ができない方向けと思いました。
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読書で教養を蓄え、人生をおもしろくする
が、この本のテーマである。
問題視されている大学生の読書習慣がついていないことについて、子どもの頃は本を読むのが好きなのに段々と少なくなる傾向にある。
読書で深みのある人生にするためには…が第1章で書かれており、2章目以降からは目的に沿った本を紹介している。
紹介される本は歴史的な名著が多い。中には、取っ掛かりにくく、噛みにくい難しい本もあるだろう。しかし、そういった本を読んで「アゴ」の力を強くすることによって次に読む本が噛みやすくなるから、始めは難しい本を読むことをおすすめする。という所に自分もやってみようと思った。
最も印象に残ったのは、我々は東洋人だということ。東洋人としてのアイデンティティをもつことが大切だと感じた。
最近流行りのマインドフルネス瞑想は本来の瞑想からヒントを得て、宗教要素を取り除いたものだ。ビジネス的に使われているものもあるだろう。しかし瞑想の元を辿れば何百年前から東洋の精神文化から受け継がれたものである。我々東洋人であればブッダや孔子といった偉大な人を味方につけるために、東洋人のアイデンティティの確立を目指していくべきだ。
読書習慣を身につけていく点でとても有益な本だった。なぜ読書が良いのか、考えさせられる内容だった。
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話し言葉が基本となっており、前半部は内容もかなり平易なため読みやすい。
読書をする目的は異なった考えを持つ他者を自分の頭の中に持つことで様々な価値観を身に着け、相手の発言の前提なども掴みつつ自分の意見を言えるようになることだということだと述べられていた。
付属?でついている筆者のおすすめ本のリストは大変役に立つと思う。
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「トピック・センテンス・メソッド」なる理系の作文術に基づいて記述されているが、文体が話し言葉であるため、途中まで講義か何かを口述で書き起こしたものかと思ってしまった。内容はわかりやすく簡単に読め、しかも読書を職業としていない人でも実践可能な程度の柔らかいタスクが多く、とっつきやすい。付録の「必ず読むべき100冊」を全部読むのは時間がたっぷりある学生でないと厳しいと思うが。
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本を読み始めてからのテクニックだけでなく、数ある中での本の選び方・読書の心構え・複数冊を読む中でどう知識を構築していくかなど、根本的なことが書かれていて、役立つと思いました。
中でも、
・本に思想や意見が書かれているとき、それにはまず前提があり(その前提はその人の価値観に基づいており、価値観は人により違う)その前提はわざわざ書いてない時がある。その前提を読みとくことで理解が深まる
・本は他の本との関係性の中で理解することが重要(本にはその本以前にはなかった独自の論点があるはずで、その点を理解することが重要)
などのことが印象的でした。
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どのように本を読めばいいのか、どのように読む本を選べば良いのか、口語調で読みやすい文章で書かれているため、読みやすくすらすらと入ってくるため、楽しみながら読むことができる。
一方で、ネットや雑誌などの情報がメインの媒体に対しては否定的で、あくまで古典を読むべきだという主張を感じる。ネットなんて軟派なものではなく硬派な古典を読むように諭されているような印象。
古典の大切さは当然ではあるが、一方で情報が支配力を持ってしまっている世界においては、ストーリーや主張を持たない情報を集めるということと、著者の価値観に触れるという読書というものは、別個に考えるべきはないか。
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古本屋で「本の読み方」にまつわる本をたまたま3冊見つけたので購入したうちの1冊。著者の本は『はじめての構造主義』を読んだことがあったのでちょうどいいと思い購入した。
「正しい本の読み方」について書きませんかと持ちかけたのは出版社からのようで、本人にあまり「正しい本の読み方」に関して書きたいことがなかったのだろう。「正しい本の読み方」について真正面から書いた記述はほとんどなかったが、本の重要性を「著者の価値観に基づいて書かれている」という点に置いていて、これが匿名の情報が多いインターネットとの差異となるという部分には大いに納得した。
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「読書」そのものに対する姿勢を学べた。
▫️心に残った一文
「本を読む時には、本は間違っているかも、という前提で読まなければならない」
自分にとって薄れがちな視点だったのではっとさせられた。
▫️重要部引用
・本を読むのは、頭の栄養
・教養は、人々がよりよく生きることを支援するもの
・知そのものが目的になりうる
・書き手がどんな手立てを尽くして、この本を書いたのかを楽しみながら読む段階がある
・一人一人の人生は、キャンバスに絵を書いていくようなもの
・その書きかけのプロセス、できかけのプロセスがその都度の完成でもある
・自分の人生はありがちなことの繰り返しだが、そのパターンの見事なところを学んでいれば、自分独自のユニークなところを見つけて、味わうことが出来る
・言葉を学ぶことで自分の考え方を広げ、自分独自の世界を広げることが出来る
・この時代、この場所に、こんな風に生まれたという自分の特徴を持って生まれたということに折り合いをつけて、そのことに意味を見つけていくことが大事じゃない?それをどこまで深くできるか、が生きること
・生きる能力を高めるためには、似たようなことを過去にやった誰かの経験を参照するのがいい。そのために本を読む。
・ネットワークの節目にある本を読めばいい
・批判するのは関心があるから。読むに値する、と考える
・文学は、人間についてのリテラシーが高まる
・歴史は、現代社会の隠れた前提。この社会の意味を深めるために必要。
・教養(本を読んだ経験)は、自分の人生の主人公として、生きていくのを支援する
└意思決定をサポートする
・世の中に色んな考え方があるのはいろんな前提(ものの見方、価値観)があるから。相手が自分と違った考え方をしていたら、相手の前提を丁寧にチェックする。
・自分の考えの前提もチェックする
・情報から、価値を学ぶことは出来ない
・価値は、自分が生きていくのに、何かを選び、何かを捨てる選択のこと。
・人間と付き合っていくように、本と付き合う。
└メッセージを受け取る
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本の読み方、というと速読法とか技術の話なのかと思っていた。そうではなくて、本との長い付き合い方、本の楽しい読み進め方を教えてくれる本でした。特に新書を読む際は活かしやすいかもしれない。文体が柔らかく、久方の活字!という私でも楽しく読み進められました。読書をもう一度趣味にしよう!と思っている私のような人にぴったりの本。
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読書の方法について筆者の意見をまとめたもの。かなりラフな作りになっており、読者のターゲットも章ごとに揺れている感が否めない。正論ではあるが、どこか強引に持っていかれている感がしてならない。
どの本から読むべきかというような具体的な提案がなされているのはよいと思う。そのまとめ方も独特でおもしろい。ただある程度読書ができる人でないと本書の趣旨を汲み取ることは難しいのではないだろうか。
何をもって正しいとするのかこの種の本には常にそういう疑問が生じる。あくまで筆者の視線に寄り添って考えてみたいという人には読むべき一書だろう。
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ランダムに選んで読んだ本だったが思いのほか印象に残った。当たり前のようで、意識しながらできてないことを再認識することができた。また、これを読んで読みたい本が増えた。
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著者としての本に対する付き合い方というものについて書かれています。本との付き合い方は、もっと私的なもので良いということなのかもしれません。本書を読んでそれを感じました。読んで勉強することや覚えることよりも、どう考えるかが大事。そんな当たり前のことを忘れて今まで読んでいたのだと反省させられました。
本を書くということはどういうことで、それに対してどういう読み方をするのか。考え方を持つべきなのか。古典を読む重要性と、そのための方法。いきなりは古典は読めないからどうするのか。そのために本を読む。あんまり本を読んでいない人も、結構乱読じてきた人にもオススメな内容が入っています。
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<目次>
はじめに
【基礎編】
第1章 なぜ本を読むのか
第2章 どんな本を選べばよいのか
第3章 どのように本を読めばよいのか
【応用編】
第4章 本から何を学べばよいのか
《特別付録》必ず読むべき「大著者100人」リスト
第5章 どのように覚えればよいのか
第6章 本はなんの役に立つのか
【実践編】
第7章 どのようにものごとを考えればよいのか
終章 情報が溢れる現代で、まなぶとはどういうことか
おわりに
<内容>
帯にもあるように、「読書」だけではなく、「勉強」のしかたや「学ぶ」意味についても語られる好著だと思う。
読書に関していうと、今までこうした本で語られなかった「著者のその本を書く背景」をわかりやすく書いてあること。著者がそれを本の中で語ることは稀なので、それに気づくことは難しく、そのためには多くの本を読み、人生の経験が必要。また、難解な哲学の背景についてかみ砕いた説明がなされ、私のような浅学なものにも理解がしやすかった。
この本は高校生に読んでほしいが、私の周りの生徒は理解できない感じがするので、大学1年生くらいが入門書として読み、しっかりと勉学をしてほしい。
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無意識に興味本位での読書も多いですが、著者が影響を受けたであろう大著作を押さえておくことの大切さがわかりやすく書いてあり勉強になりました。読書好きの方にはわかっておられる方多いかもしませんが、「必ず読むべきリスト」は要確認。「本は、情報に還元できない生命を持っています。なぜならそれは生身の人間が、かたちを変えたものだから。」 「本を読むとは、社会のさまざまな不都合を、医師のように診断し、処方箋を書く力をつけることです。」「論争は、前提を見つけたもの勝ち、みたいなところがあるのです。」 今後も良い本を読み続けたいですね。
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本を読むにあたっての、向き合い方を認識させてくれた本。
書いてある文字をただ理解して自分に落とし込むことがとても大変と今まで感じていたが、本は生きていて感情を持っているから、著者が何を伝えたいのか、価値観や思想がどのようなところにあるのかまでイメージしながら読むことにフォーカスしていく必要があることに気付かされた。
「正しい本の読み方」の全てが正しいかどうか、という懐疑心を持ちながら読むことも、本との会話であり著者の伝えたいことなのかなと思った。
きっと入門編で読みやすい本なのだろう、だけどこれまで読書と疎遠だった私にとっては、思想とかギリシャ・ヨーロッパの著者の考え方を理解するのが大変だった。
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本の内容をもっと捉えられないものかと思って拝読。大きく想定外の事はなく、確認のような感じになった。経済学や哲学の方は全く事前知識はなかったのだが、例に出される事で少し学べた気がする。
作者同士のつながりや、時代背景などを踏まえて文外に前提としているその時々の世の常識的なことも押さえておくべきなんだろうなと新しく思えたことが収穫だったかもしれない。作者が影響を受けた作者をたどる。
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読書法の本。読書は本を読んで考えた事が大事であり、細かいところは記憶しなくても良い。でも本の内容は覚えなくても、参照できるように在り処を知ることは必要と言う。
確かにそうだが、人と話す時は本の内容を覚えていないと話せない。でも著者が言うのはそういうレベルではないのかな。
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2020/01/19-2020/01/30
前回読んだ本に、正しい本の読み方はないと書かれていた時に、このタイトルを見かけた。
読点が多いなというのが第一印象だった。読点の多い人には近づいちゃいけないと、ネットでは言われる。しかし、読み進めていくうちに、著者が語りかけているような感じがしてきた。
素直に読む、というのが印象に残った。1箇所、素直に読めなかった所があったが、そこは理解するのに時間が掛かった。
著者の背景として、学者だというのが滲み出ていた。
教育論について語る部分も多い。
割とハウツー本ではない。読書術の記載もあるが、私には真似できないと感じた。
著者が何を思って本を書いているか、という話の方が、よっぽど多い。大量の本を読んでようやく見えて来る思いもあるとのこと。そこまで読み取るのを目指すのは今の段階では無理だが、そのうち見えて来るかもしれない。
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著名な社会学者による読書論です。
趣味としての読書の手引きというよりも、とくに人文・社会学系の本を読むための方法について、著者自身の考えが述べられています。独創的な読書論ではなく、オーソドックスな考え方だといえるように思います。おそらくは意欲的な高校生など、若い読者を想定して書かれた本なのではないでしょうか。
とはいえ、著者の教育論、教養論をうかがうことのできるような議論も見られて、あまり退屈することなく読むことができました。
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読書は「頭の栄養」。
この一言につきるんだけど。
読みやすい文体で、スラスラ読めて面白かった。
本についての内容よりも、学校教育についての意見の方が印象に残った。
教科書には当たり前のことが書いてある、とか。
あまのじゃくを忘れない、とか。
フムフム・・・って感じ。
トピック・センテンス・メソッド、についての記述も面白かったな。
Posted by ブクログ
さあ、本を読もう。
本を好きな人、そして本を大事に思っている人が語る、「正しい本の読み方」である。だから、この人のことばは、本を読まない人には届かない。読む人に届く。
読み手の中の一握りが、書き手となる。書き手の背後には、たくさんのそれまでの書き手がいる。連綿と続く本の系譜。わかると、思う。たくさん読むことでつながりがわかる。本を読むことで、頭の中に著者を、もしくは主人公を住まわせる。その頭の中の住人は、新しい誰かと出会ったとき、理解したり考えたりする助けとなる。メッセージを受け取り、私の人生の指針とする。だから、本を読む。