【感想・ネタバレ】下り坂をそろそろと下るのレビュー

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Posted by ブクログ

四国学園大学の入試、城崎国際アートセンター、日本では、失業者が映画館にいくと「なんでそんな余裕があるの」ってなる海外では失業者には、失業割引があって「そんな大変な状態なのに芸術を見に来てくれてありがとう」というカルチャー。引きこもらなくなるし、それがあるべき姿。子育てをするお母さんも、子供を預けて映画を見に行ったり、美術館に行ってもいいと思う。日本の固定概念を打ち破らないといけない。

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2021年08月20日

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日本はもう成長しないのは薄々みんな感じているのに、目をつぶってみないことにしている。それに真っ向から向かって、いや、もう今までと同じではダメですよ、というところから始まる。
実に誠実な態度だと思う。そして、その認識に立った上で、どのような社会が考えられるのかを示唆する。
これからの社会についてしっかりと考えなくては本当にこの国は滅びるだろう。そうならないためにはどうしたら良いか、考える縁となる一冊。

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2020年08月15日

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まことに小さな国が、衰退期をむかえようとしている。
――とは『坂の上の雲』の冒頭を引いての贋作だそうだけど、この本はこのフレーズで始まる。これから衰退していくしかない日本の、この先のいき方を示唆している。
「降りていく生き方」という言葉を聞いたのはほぼ10年前のこと。日本のあり方というよりは、身の丈に合った無理のない生き方をしていけばいいんだというような話だったという記憶があるんだけど、この本はそれを日本という国のあり方として考えようというもの。兵庫県の豊岡市とか四国学院大学とかオリザさんがかかわってきた好事例が紹介される。いずれも理想的で希望がもてるような感じ。ワクワクする未来がやってきそうな感じ。
「下り坂をそろそろと下る」ってタイトルはオリザさんが自分でつけたのだろうか。内容と合っていそうで合っていない。紹介されている事例は「そろそろ」でなく大胆に、しかも下っていない感じがするよ。むしろ上っている……いや、昇っている……っていうか閉塞した現代日本とは別の次元に昇っていると思う。下りか、上りか別次元かわからないけどまずは頭を切り替え一歩踏み出せ。そろそろとでもいいから。

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2020年03月08日

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筆者自身が述べているけれど、こういうことを書いた時点で怒り出す人がいる。
でも人口減少社会という、止めようのない、そして文字通り未曾有の事態を前にして、これまでと同様の方法論が通用すると考える方が明らかに理性的でないと思う。
だから私は、これからの日本が「下り坂」であることを認めようと思うし(厭だけれど)、下り坂に逆らって上ることができない以上(それができるのがタケコプター。出せるのはドラえもんだけ)、現実的にはその下り坂をいかに「負けしろ」を少なくして下るかという命題を立てざるを得ないと思う。
 タケコプターを作りたい人がいてもいいし、そんな天才があらわれてくれることを切に、心の底から願うけれど(本当に私の老後はどうなっちゃんだろう?)、あくまで現実的な話としてタケコプターの出現に賭けるわけにはいかないだろう。
 ただ思うにそれは「負け」ではない。筆者自身が末尾に記しているように、新しい景色に、新しい価値観を見出す作業が必要だということだろう。
 パラダイムをシフトさせて、大きな混乱のないように、新しい地平に軟着陸していくこと。そういったことが求められているのだと、改めて感じた。

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2019年02月13日

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2017/11/20 下り坂をそろそろと下る 平田オリザ
日本は「文化立国」へ大きく舵を切らなければ、犠牲者が増えるだけ
体育会価値の時代は終焉、柔らかく・しなやかな社会を作りたい
しかし安倍政権は「復古」過去の栄光の時代に戻りたい
だがそれは時代に逆行する 社会の活力は生まれない
この五年の総括は「時代不適合の国家戦略」だった 
次の時代を構想できないトップは総理の資格はない 
国民が不幸になるだけ
堺屋太一さんの論であるが、20年経っても踏み出せない日本死屍累々
(1)工業立国ではない (サービス業が7割)
(2)成長無く、長い後退戦(撤退戦)
(3)アジア唯一の先進国ではない (中国の後塵を拝す)
不要なもの 原発 開発 オリンピック
1.地方創生
 雇用を作れば若者がターンするというのは、コインの裏側
 地方は人生を賭ける魅力に乏しい→人生の充実感を作る
 東京を真似るのではなく、「世界レベルの魅力」を作り出す
2.女性の活躍
 自己犠牲を強いるのではなく、自己実現を応援する
 そもそも子供を作ることにマイナスが大きすぎる
 お金ベースの人生設計上は子供がいない方が豊か
 社会システムが現代に不適合 しかし誰も改革できない

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2018年11月10日

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 日本はもう成長できない国なのだろうか。少子化だからか。過去の右肩上がりなどは期待しないが、希望は持ちたい。
 家族葬などのコマーシャル、ふるさと納税のコマーシャルなんかおかしい。

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2022年06月30日

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オリザさんの本は、言葉は平易で、物腰が柔らかくて、表情が温かくて、どんどん読めてしまいます。日本各地の、グローバル化とか高度資本主義経済とかじゃない、手触りが優しくて文化的な、けど、経済的にも自立した、そんな魅力的な取り組みの事例を紹介していて、こういう未来なら下り坂も悪くないな(いやむしろ経済成長より楽しそうだな)と思えます。

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2022年02月03日

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「下り坂をそろそろと下る」この国のことだけど、このタイトルが何か自分にピッタリな気がして、5年間気になっていた本をやっと手に取ることにした。
「そろそろと下る」のも楽じゃないと思わせる大学入試改革や地方創生。ものすごく力がいる。読んでいてしんどくなった。
「下る」のに気合を入れるためには、きちんと現状を認識していなければならない。寂しさにきちんと向き合わなければならない。
 1、もはや日本は、工業立国ではない。
 2、もはや日本は、成長社会ではない。
 3、もはやこの国は、アジア唯一の先進国ではない。
「その寂しさに耐えることだ。小さなプライドを捨て、私たちはゆりかごから外に出なければならない。」
やはり自分のことを言われている気がする…

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2021年05月14日

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 正直な話、タイトルがピンとこなかった。
 書き出しのところが、フィットしなかった。
 だから、発表された時には、手に取らなかった。
 去年、百円均一で見付けた。
 ステイホーム期間に、やっと手にした。
 硬直化した考えを捨てて良い潔さ。
 アイデアなんかは、いくらでも浮かんでくる。
 それにしても、阪大の演劇って、山崎正和の後に、平田オリザってすごいな。

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2020年05月26日

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「人口減少社会の未来学」が面白かったのでこちらも。

前書きから示唆に富んでいて面白い。
雇用保険受給者や生活保護世帯の人たちが平日昼間に劇場や映画館へ来てもらって、それに対して「社会とつながっていてくれてありがとう」と言える社会を作っていくべきではないかと。
また子育て中のお母さんが子供を保育園に預けて昼間に芝居や映画へ行っても後ろ指さされない社会を作ろうと。
これはちょっと条件反射で「子供を預けてまで…」と私も思ってしまいがちだけど、そもそもの頻度によるし、複数の子供を育てるとなると育児期間も超長距離マラソンだから息抜きとしていたもと違う形で社会とつながることもとても大事よね。

地方に必要なのは文化的な豊かさという主張に、実際に生まれた町を出てきた身としてとても同意。

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2020年02月17日

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やや内容が散らかった感はするものの、社会の根幹となるコミュニティ論を唱える作者の考えには共感することばかり。

前作「わかりあえないことから」もとにかく面白いので必読。

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2020年01月28日

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タイトルが秀逸。縮みゆく社会に合わせて、肥大するのではなくより豊かになっていくことを考えていく必要があるはずなのに、ということをたぶん、10年くらい思っている。年々、「成長神話」への傾斜はひどくなっている気がする。いいかげん諦めないと、あちらこちらに綻びが出ているのに、と、バリバリのゆとり世代はおもう。

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2020年01月12日

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ネタバレ

オーディオブックで聴書

平田オリザさんの著書はいわゆるビジネス書のような主張をまとめ並べ立てる形式ではなく、エピソードを通して示唆を与える点が好きだ。そのため、単純に読み物として面白く、前著「わかりあえないことから」同様楽しく読めた。

本書で最も大きな主張は、
日本は既に工業立国ではなく、
東アジア唯一の先進国でもなく、
再び世界経済の中心となることはできない。
ということから、下り坂をそろそろと下る、つまり上記の事実を認め、世界に勝てなくても捨て鉢にならず日本の良さを見出し、しっかりとした足取りで経済の衰退の道を辿っていくことが必要だとしている。

私自身日本が経済の中心に未だあると思っていたため、現実として突きつけられると暗い気持ちにならざるを得なかった。しかし、昨今日本の素晴らしさを謳うテレビ番組が溢れていたことに対しては、自信を失った日本人の不安のあらわれだと言う示唆がネット上でも度々見受けられ、日本人の現実逃避として気持ち悪さを感じていたところであり、本書でズバッと切り捨てて頂いた事に心地よさを覚えたものである。

さて、もうひとつ本書で重要となるテーマは文化資本である。物事を指示通りに正確にこなす能力はもはや世界での価値を失っており、これからの時代は、豊かな想像力とそれを人に伝える能力が必要だ。その能力をいかに育むかの点において、都会と地方で質の高い芸術に触れる機会に格差があることを問題としている。現状のままでは、都会で育った人々に地方出身者が太刀打ちできなくなるだろうとのことだ。実際、私はそれほど芸術好きではないが、ネットで伺い知れる範囲において、最先端の文化や芸術に触れるには都会に行かなければならない、そしてそういった文化的教養のある人々がネットビジネスにおいても成功していると感じている。

いち一般市民としては、自分や家族が今後いかにして良質な文化に触れることができるのか模索し、文化的素養を身に着けていきたいと感じた。

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2019年12月11日

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面白かったーーー
読んだことをベースに語り合いたいって思わせてくれる本って良書だよね。

私は生まれた時からバブルが崩壊してて、好景気の時を知らない所謂、ゆとり世代、悟り世代、堅実主義、ミレニアル世代…だけど、
読んでいて団塊世代が抱える寂しさというか、そういう気持ち、あるんだ…って思った。

既に色んなことを諦めてる感はあって(私の友達も「幸せとは諦めること」って大学生の時に既に言ってる子いたし、それもそうだなって感じてた)、
でも寛容に幸せに楽しく暮らしたいし、ほどほどに夢も持って、それでも根を張って生活を築いていければって思ってる。
別にお金持ちになりたいとか成功者になりたいとかはない。

それでも、生きている限りは自分や家族のためだけじゃなくて誰かのため社会のために何かできればと思ってるし、でもどうしたら正解なのか分からない。
「創り出せる」ことが苦手なのかもしれない、というより、慣れていないだけなのかもと思う。
何でもいいから数打ちやってみて、失敗したら軌道修正すればいいよねって最近は思い地道に実践するけど、
やっぱりすぐ結果が出ないと「あー、向いてないのかも」「やっぱやーめた」って簡単に諦めちゃう。
それはある世界では(たとえば結果を求める短期的な世界では)賢明なのかもしれないけど、そうじゃないよね、っていう。

そういう例がたくさんあって、なんか、なんか、どうすればいいんだろう私、みたいな気持ちになりました。笑
長いものに巻かれない。自分が巻き込むものになる。そしてそれは楽しいもの、自信のあるもの、比べないもの、妬まないもの。
どうしたら作っていけるのかなぁ。

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2019年10月13日

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本物を知る、というキーワードは好きではない。
この本にもたくさん出てきて、うんざりする。そんな言葉で何を説明できるというのか?
とはいえ、自分の仕事を愛し、その価値を信じて精力的に活動し、社会を良くしていきたいと思う作者の態度はとても説得力がある。
芸術分野から、停滞する社会で幸福に生きる提言という感じ。

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2019年06月04日

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薦められて読んでみました。確かにギアチェンジが必要な時期と感じます。
実際僕ら世代はなんとなくですが、
これから少しずつ下って行くのだろうと自覚している人は多いのではないでしょうか。
下っていく中で、どう良く僕らは生きていくか。
地方の集落では地域を看取ることについても話題にのぼっていますね。

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2018年11月04日

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これからの日本と日本社会は、下り坂を心を引き締めながら下りて行かなかければならない。その時に必要なのは、人をくいぐいひぱっていくリーダーシップだけではく、「けが人はいないか」「逃げ遅れたものはいないか」と見て回ってくれる、そのような「しんがりリーダーシップ」も求められるのではあるまいか?

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2018年10月12日

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ネタバレ

子育て中の女性が子どもを預けてあそんだり、友人とおしゃべりすることが受容される町、失業者の人が劇場に観劇に来たら、「失業中で大変なのに、劇場にやってきてくれてありがとう」とむしろチケットの値段をおまけしてくれる町。若者がIターン、Uターンしてきてくれるような「面白い」町。そんな町があるのなら、ぜひ引っ越して住んでみたい。本書は、いよいよ経済的に「下り坂」にさしかかった日本の中で、発想を転換し、これまでとは違った意味での豊かさを地域社会の中で追求するためのアイデアに満ちた本である。上記のような視点から、平田さん自身が実際に取り組んできたいろんな取り組みがたくさん紹介されている。さすがアーティスト、柔軟な発想におどろかされた。

それぞれのアイデアは、客観的な効果が検証されているというわけではない。でも、学術論文ではないからそれは別にいいのである(それに、なにをもって成功とするかはとても難しいことだ)。共感できる、目からうろこの柔軟なアイデアが満載な点で、とても良い本だったと思う。

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2018年10月10日

Posted by ブクログ

地方に若者が来ないのは雇用がないからではなく、楽しい事がないから来ない。日本人の優越心を徐々に解消し、寂しさが銃を担がせないように。子育て中のお母さんが昼にのんびり映画をみる事ができ、それを後ろ指刺されないような社会作り

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2018年07月11日

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日本が今後どう復興していくのか、という視点だった私にとって、「どう衰退していくのか」というあまりにも新しい視点を与えてくれるものになった。衰退していくのか、というと聞こえが悪いが、平田オリザ自身も迷うほどに、衰退しながらも華やかに咲いていく方法を探っているように感じた。また、「演劇」という切り口から個々人の問題や地方の問題、芸術だからこそアプローチできる可能性に目を向けていける良本だと思う。

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2018年04月05日

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衰退期にある日本のあり方について述べている。
少子化だからスキー人口がへったのではなく、スキー人口が減ったから少子化になった。偶然の出会いが必要。
こわれればひとさし舞える人物になれ。
ソフトの地産地消が必要。しかし、人が働く場所を選ばなくなったらどうなるのかと思った。
韓国は先進国に慣れていない。中国も自分が先進国だと認める必要があると思った。そこのアイデンティティの確立が日本、中国ともにまだできていないと思った。
工業立国から芸術立国へ。

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2017年09月04日

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3つの寂しさを直視すべし。日本はもはや工業立国ではない。この先成長はなく、長い後退戦があること。アジア唯一の先進国ではないこと。地方にないのは雇用より面白さであり、偶然の出会いがそこかしこに潜む街。

「坂の上の雲」に対するタイトルでした。なるほど「里山資本主義」の文化版だと思いました。日本のチケットが異常に高いこと、文化無策もなるほどと思いました。

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2017年07月16日

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下り坂をそろそろと下る勇気が必要ですね。
現状をきちんと認めることが大切。
「偶然の出会い」の必要性は納得でした。

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2017年06月27日

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後半が特に面白かった。前半は筆者が関わった様々な地域の事例がメイン。

敵を作って良い気持ちになるのではなく、きちんと現実に起きていることを直視すること。
さびしいけど、その寂しさと一緒に歩いていくこと。
文化と文明のちがい。

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2022年05月25日

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日本の現在の姿に感じる寂しさを受け入れ、下り坂を降りていくメンタリティを学びました。
地方創生や、少子化問題などに対して、文化的な素養をもって選択していくことの大切さが紹介されていて、国際的に有名なアートセンターを立ち上げた城崎の話はとても印象に残りました。

下り坂という表現がネガティブに聞こえるけど、この本に書いてあるように、文化芸術との距離が近くなって、例えば生活保護受給者が観劇しても「社会と繋がってくれてありがとう」とみんなが思う世の中が実現するなら自分はスキップで坂を下れるなと思います。

そんな未来に向けてまずは自分もアートに触れようと思わされました。
地方と対比して、東京は世界的な文化芸術に触れる機会が多いと書かれていましたが、自分はそこまで恵まれてる認識がなかったです。
子供のことを考えると宝を持ち腐らせてる場合じゃないなと思います。

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2021年11月07日

Posted by ブクログ

日本はもう先進国ではない。
下り坂の下り方を考えなければいけない。

下りというとネガティヴだが、
成長から成熟といえば前向きだ。

人間でいえば、50から60代か。
金儲けに大概の関心を奪われた時代から、
文化的なもの、芸術的なものに関心を向ける、
国がそう志向するのはどういうことか、
それを具体的に語っている本だと感じた。

特に、地方発信の文化的芸術的生活。
大事なことだ。

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2020年06月22日

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著者の平田氏がまえがきで述べている「里山資本主義」の文化バージョンともいえる内容。地方各自治体での取り組みをいくつか紹介。すでに日本では経済成長は終わり、それに見合った生き方が必要である、というのが主旨のようだ。平田氏が若いころに世界各地を貧乏旅行していたことが興味深い。

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2019年01月20日

Posted by ブクログ

日本は今後、成長ではなく下り坂に入る。坂を下りる際には、ぐいぐい先導するリーダーよりも、遅れている人がいないかを確認しながら、そろそろと慎重に下るリーダーが向いている。これがタイトルの由来だが、なかなか粋な表現だ。 また、情報化の進展に伴い領域横断型・活用型の能力が求められ、それに応じた教育改革が必要だという。その考えには同意するが、文化資本を身に着けることが正解なのかは非常に疑問。その議論が浅いと、新制度入試も「一芸入試」に陥りかねない。 著者の地方創生論についても言いたいことはあるが、紙幅が足りない。

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2018年07月22日

Posted by ブクログ

友人に薦めてもらい。

下り坂を下りるというよりは、脇道に入る印象か。

各地方の取組は、確かに今の産業構造、経済成長を求めないものであるところが下り坂なのかもしれないが、別の彩りがある。

サブシステムとしてのわくわく感。

ただし、これのみが答えでもない。
考えること、現実感を持つことの重要性。

・関係人口
・文化資本
・3つの寂しさ

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2017年05月10日

Posted by ブクログ

劇作家の著者が、成熟から衰退期に向かう時代の日本人の在り方を考察している。これからは、人口減少などを主因とする長く緩やかな衰退の時間に耐える覚悟が必要であると説いている。具体的な事例として、いくつかの地方での新しい取り組みを紹介しているが、寂しさに耐えることよりも、希望がもてる活動となっており、目から鱗が落ちるような素晴らしいアイデアが溢れている。局面局面では衰退に抗う事は出来るが、日本全体としてはゼロサムゲームに近いと思われるので、やはり覚悟についての論議をさらに期待したいと感じた。

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2017年05月07日

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