感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アンデッドガール第三弾!
第二弾が面白かったので、オーディブル待てなくなってしまいました。オーディブルじゃなくても、津軽と鴉夜の声は坂本悠里さんで再現。今回も静句ちゃん大活躍。筆者さん、だいぶお気に入りやろ?笑
カーミラさんも、戦うよりも女漁りにきていたよね…。
さて、今回は前巻で伏線の張られていた人狼の村です!
ホイレンドルフの人間の村では、村の娘らが次々喰い殺され、闇夜に少女が連れ去られていた。
ダイヤの導きに従いドイツへ向かった鴉夜たちが遭遇したのは、人狼によると思われる連続殺人事件。
その村の崖下には、人狼の里が隠れているという伝説があった。人狼を求めてやってきた"夜宴"と、怪物根絶のためにやってきた"ロイズ"も介入し、混乱が深まる。そんな中、村に現れた人狼との戦いで、静句が滝に落ち、人狼の村で助けられる。人狼の村でもまた、娘たちが次々と殺されているという。
いやーさすがにそんなに長期間無理じゃね?と思うところもあったけれど、めっちゃ面白かったですね。
よくこんなに方向性のバラバラな色々な人たち(人間の村の人たち、人狼の村の人たち、夜宴、ロイズ、鳥籠一行)を破綻なく操っていけるなぁ!
村の少女たちは誰にどうやって殺されたのか?というミステリー部分もさすがの青崎さんなのですよ!
そして随所に挟まれる小噺やら、カーミラや静句ちゃんのお色気やら、突然始まる"医療行為"であったり、今回あまり出番のないホームズやルパンや一幕だったり、そういうのも好き。
続きも楽しみだー!
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
教授チームのモンスター、敵するモンスター狩りのハンター、人狼、入り乱れてのファルス開幕。
今回は今まで影のようにひっそりと内面を語られることなく控えていた静句の内面や、津軽の思考が語られる。
ふたりとも目立つ割には内面が描かれることがなかったので新鮮で興味深かった。
特に津軽は常に道化のような立ち位置だから。
まだまだ決着はつきそうにない、この物語。
5作目が待ち遠しい。
Posted by ブクログ
人狼編!
相変わらず登場人物が多くて初見の人は大変かも…?
けれども今回は前回より鴉夜の活躍もあり!津軽よりシズクさんの方が出番多め。カーミラとの再対決!
何気に津軽と鴉夜さんの医療行為がエロめ 笑
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。ドイツの村で起こった、人狼によるものと思われる連続殺人事件の謎に挑む探偵たち。その一方で人狼の村でも人間によるものと思われる連続殺人事件が起こっていた。アクションも満載で、楽しいホラーミステリです。
あまりに似通った二つの事件はいったいどのように繋がるのか。見抜けた! と思ったものの、完全な真相まではたどり着けませんでした。そうかあれにはそういう意味が……! 単純な〇〇という動機よりも、こちらの方が後味も悪くないです。
鳥籠使い、夜宴、そしてロイズの三つ巴合戦もいったいどのようになるのか、わくわくしました。いやはや凄い。まったく先の読めない展開に圧倒されます。そして今後の展開も気になります。
Posted by ブクログ
超絶★5 人狼、怪物が大暴れ!狂乱エンタメミステリーの快作 #アンデッドガールマーダーファルス3
めちゃくちゃ面白い!
はちゃめちゃなエンターテイメント小説にも関わらず、待ち受けるのは超衝撃的な真相。そして一連の笑劇を読み終えた後に心に残る切なさ…
同シリーズ1,2と楽しく読んできましたが、本作はもう完全体ですね。
キャラクターが相変わらず強烈!
敵も味方もいくら怪物とはいえ、主義主張や価値観が濃すぎる。
セリフ回しも面白おかしく綴ってくれるし、しかも気品があって日本語がものすごく綺麗。
アクションシーンも鬼カッコいいのよ。いつもの通り破天荒な暴れっぷりですが、高貴さを感じるんすよね。
しかも本作は推しの静句の登場シーンが多くて、応援しながら読めました。
ミステリー小説としても最高なんです。
これ真相見抜けた人いるのかしら、私は圧倒的な衝撃を受けましたよ。
かなり序盤から情報は出してもらってるし、途中途中でも鴉夜がヒントをだしてくれます。でも、全然わからない。
犯人はなんとなく目星はつきましたが、さっぱりわからないのは動機。
そもそも何故こんなことになったの?
しかし終盤ですべてが明らかになると、すべての伏線は回収され、読者は納得感の波に襲われます。そういうことかぁぁ~
ネタバレになるのでふわっと書きますが、こんな常識破りな舞台設定でも、こんな背景、問題意識、枠組みのミステリーを作るんですよ。
新しすぎる! これがミステリー、これがエンターテイメントですよ。こんな作品他にありえないの、 この興奮、誰かわかって。
本シリーズ、ラノベ調だし、装丁も可愛いイラストですが舐めてはいけません。超高品質なエンタメ本格ミステリーなので、ミステリー好きで未読の方はぜったい読んでほしい作品です。
【秋からの推しポイント】
一見、ドエンタメな小説ですが、背景にはちゃんとメッセージが忍ばせてあります。
津軽がロイズに投げた素朴な質問 「なぜ人間は怪物を嫌うのか」。
全てが終わった後、鴉夜が語る村の未来。
人間はひとりでは生きてはいけない。
まわりのみんなを尊重して、良いところを引き出して、助け合って、みんなが幸せになるように生きていくべき。至極当たり前のことなんですが、この現実世界の笑劇でも、できない人がいっぱいで切なくなりました。
Posted by ブクログ
前作に比べてボリューム結構増えているけど、勢いよく最後まで読めちゃった。
今回は謎解きがメインで、結末の背景が結構えげつなくて、どんな世界でも犠牲になるのは女子供なのか?という気分になりました。
物語の筋は読めたけど、あの真実はなかなか辿り着けなかっただろう。
ホームズもルパンも前回ののみかと思ったらまたちょいちょい出てきそう。
次巻も楽しみ!
2022.8.10
109
Posted by ブクログ
2作目の勢いのまま、3作目どくりょうしました。
思っていたよりもずっとずっと面白かった…!!
前作よりもバトルが少し減って、その分ミステリ要素が強くなって前に出ていていい感じの配分になっていました。序盤の村に行くまでのところからもう既に引き込まれて、ページをめくる手が全然、まとまりませんでした。
3作目は個人的に大好きな人狼のお話でした。序盤の誰が人狼か疑心暗鬼になる所とかもう…(¯v¯)
最初に窪地周辺の地図があったのですが、途中で地図の霧が晴れるのがとても印象に残っています。
人狼村と人間村…2つの村のちょっとしたすれ違いがとても悲しく、複雑でした。やろうと思えば仲良くなれると思ったのだけれど…難しいかな…。
でも、ノラちゃんが最後に『ルパン』と出会っていて嬉しくなりました。今後、レギュラー入りするかな?
回を重ねる事にどんどん面白くなっていくから続きが気になって仕方がないです。
Posted by ブクログ
伝奇アクションミステリ
前作はミステリ要素が薄めだった記憶だけど、今回はミステリ色も強め
(なんて書いてるけどゴメン、あんまり内容を覚えてないまま今作を読みました)
いやー楽しいね
むかーしむかしにラノベを読んでワクワクしてた気持ちを思い出すよ
何歳になっても楽しい物は楽しいのだ
ノラ(ユッテ)とルイーゼが入れ替わっても気づかれないのはどうなのよと思ったけど
入れ替わっても両親にすら気づかれないというのがルイーゼの状況を現している……と言いたいのはわかる、わかるけどでもそれでもどうなのよ思っちゃうよ(笑
キャラクターも揃ってきて、ここから終わりに向かうのか、もう少し続けていくのか、気になるところです
本当に面白かったのであまり記憶のない前作を読み返してもいいなと思ったけど、他にも読みたい本あるしそして時間は無いしで……困る!!!
幸せな悩み
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾♪
今作は人狼編!そして長編〜♪♪
村人が次々と殺され、闇夜に少女が連れ去られた。犯人は人か?それとも狼か?
あ〜面白かった!
今回もアニメを見てる気分で読み終えた。
人狼と鳥籠使い御一行、それにロイズの御一行も加わり、わちゃわちゃ繰り広げられる笑劇(ファルス)。
前作はミステリー感が弱めのバトルシーン多しだったけど、今作はミステリーとバトルと笑劇と、どれもがいい感じに混ざり合ってた。
そしてちょっと切なさもあったし。
絶妙なバランス!
まだまだ続くであろうシリーズ!
鴉夜さま大好き♡
これからも楽しみ〜
まだ3巻部分のアニメ見てないので、これから見る!
原作もアニメもどちらも好き♡
Posted by ブクログ
犯人の動機が単なる復讐ではなく、意外性があって良かった。しかし、雨で匂いが薄れるとはいえ、嗅覚に優れる人狼たちが、人間の遺体を人狼のものと勘違いするのは無理があると思った。三つ巴の乱戦は、みんなキャラも立ってて見応えがあったが、ジャックやロイズの上位エージェントが不在のため役者が小粒な感じ。津軽とヴィクターの共闘は良かった。カーミラは能力の底が見えたし今回で退場でもよかったような。
人狼にジキルと、登場人物は増える一方で、退場するのはロイズのエージェントばかり。ジャックもさらに強化されたら手がつけられなくなるし、広げた風呂敷をこれからどう畳んでいくのか楽しみ。気になるのは津軽のセリフ『あの人、本当にお弟子さんですか?』。ジャックがいずれモリアーティに背くことを示唆しているのか?
Posted by ブクログ
人狼です
一本丸々人狼です
多種多様なキャラ図鑑となっております『アンデッドガール・マーダーファルス』の第三巻です
三寒四温です
言いたかっただけです
季節が合っていません
言いたかっただけですから
ところでこのお話し、ミステリー部分てみんなそんなに気にしてるんですかね?
おお、そんなところが伏線になっていたのか!ってな感じで
まぁ、気にしてるんでしょうな
見どころのひとつなんでしょうな
ごめんなさい
わい、全く気にしてないや
青崎有吾さんの本格ミステリ作家としての矜持も台無し
ほんとごめんなさい
あと思うんだけど、すぐ死んじゃう人は名前付けないでほしいなぁ
背景みたいなんをしっかり語るのやめてほしい
いちいちちょっと悲しいんよ
ちょっとショックなんよ
散々死ぬんです
(ここで、三寒四温に掛けてきた!)
Posted by ブクログ
ドンドン登場人物が増えて来て、いったいこのあとどうするのだろうか気になる。
今回犯人と動機の一部はわかったけれど、よくよく読むとちゃ~んと肝心な事は記載されているし、アクションシーンは楽しめるし、サービス精神旺盛。
Posted by ブクログ
ドタバタ大立ち回り、ハラハラさせられ最後まで楽しめました。人ならざるものたちならではのトリックと推理、先が気になり一気に読んじゃいましたね。登場人物が多いので一瞬混乱しますが、なんとかなりました。
Posted by ブクログ
『闇鍋』に弱いんでしょうか、ワタクシ。
今回はドイツ•人狼編。
これまたキャラクターは多く、確認の読み返しも多かったです。
2つの村の類似事件が発覚した時は、自分の予想を超えていく展開で読んでいくと止まらなくなりますね。
鳥籠使いの3人は謎な部分が多いので惹かれるのでしょう。
知りたいような、知りたくないような。
そして人狼捕獲した『夜宴』はどんな怪物を生み出すんだろうか!
アニメもここまでやってくれるとは嬉しい限り。
Posted by ブクログ
舞台はドイツな三作目。
人狼を捕獲しようと企てる夜宴を追い人狼の村を目指す津軽たち。
現地では殺人事件が起こっており解決を目指すリンドウアヤたちだが。
前作と同様、ロイズも参戦してくるので場がワチャワチャします。
皆それぞれ目的が合う部分、合わない部分があってのやり取りが先を見通しにくくする。
ミステリとしては読み進めていけばある程度はすぐにわかるが犯人の動機は本当のところどうだろうと。
個人的にはカーミラのアレなやり取りは必要なし。
その他は前作同様面白かった。
Posted by ブクログ
鴉夜が津軽に唾液を与えるシーンがもうさあ...どこが医療行為だよ?そもそも容器に移してやり取りするもんだと思ってたよ⁈アニメ第一話でがっつり裏切られましたけど。
静句さんも以外と情熱的な人だったんですね。こりゃ鴉夜に体があった頃は絶対致してたね。
Posted by ブクログ
人間の村と人狼の村で起こる二つの事件の謎解き。
今回もアクションあり、怪物ならではのミステリ要素ありで読み応えありました。
夜宴とロイズも絡んで来ると一筋縄ではいかない利害関係があって良い。
部長も気になる。
ルイーゼの両親も医者も娘が入れ替わったことに気付かないのは、設定として難しいと思う。
Posted by ブクログ
さあさあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!
今宵は満月、人も狼も踊るがよろしい♪
本作『アンデッドガール・マーダーファルス3』の感想になります。
いやぁ〜、3作目ともなると飽きが来やしないかと思っていたのですがね、人狼村と人間村の壮絶な戦いを前に武者震いが止まりませんよ。
「私に震える体はないがな」
「あれ、師匠?唇なら震わせられるでしょ?」
「お前の歯をガタガタ言わせようか?やれ、静句。」
「はい、鴉夜様。」
「ひぃ〜!!」
とまぁ、本題から逸れましたが今作では人狼がテーマになった長編で、鳥籠使い、夜宴、そしてロイズの三つ巴は相変わらずの格好良さ。後半の大暴動からの真相解明では「おぉ、このトリックが使われたのね」と、改めてミステリ作品を読んでいたのだと思い知らされます。
来月からアニメ化する上に第4巻も発刊するようで、今年の夏はアンファル祭りになりそうです♪
Posted by ブクログ
文庫書下ろしの「アンデッドガール・マーダーファルス」の第3弾。1作目は、本格ミステリテイストが強く、2作目は多数のキャラクターがうごめく群像劇で、アクション物のテイストだった。3作目は、1作目に回帰し、本格ミステリ要素が発揮された作品となっている。
人狼を恐れる人間の村ホイレンドルフと、人狼達の村、ヴォルフィンヘーレ。二つの村で併行して起こる、連続殺人事件の真相を、怪物専門の探偵、輪堂鴉夜が捜査する。
メインプロットは1人二役。人間の村での4人目の被害者であるルイーゼ。このルイーゼが、人狼の村での4人目の被害者であるノラと同一人物であり、ヴォルフィンヘーレの13歳に満たない少女を、「繁殖」から逃がすために、人間の少女を犠牲にして逃がしていたというもの。正直、2人1役は、伏線があからさま過ぎて、意外性はなかったが、単なる復讐ではない隠された動機には意外性があった。
とはいえ、本格ミステリとしてのデキは平凡。2人1役のメインプロットは、この分量の長編を支えるプロットとしては弱い。
多数のキャラクターが登場する群像劇としても、今作は2より弱め。シャーロックホームズ、ルパン、エリックといった勢力が参戦せず、夜宴もモリアーティや切り裂きジャックが参戦しない。
ロイズから第3エージェントのアリス・ラピッドショット、第4エージェントのカイル・チェーンテイルの二人が参戦するが、この二人は完全にかませ犬
カーミラ対静句の対戦、夜宴のアレイスターとカイルの対戦等があり、それぞれはそれなりに見ごたえはあるが、2ほどのわくわく感はなかった。
静句は存在感を見せるが、反面、津軽の活躍は弱め。最後に、キンズフューラー(最終個体)に近い存在であるノラとの対戦という見せ場があるが、今回は、ほぼここだけが見せ場だった。
総合的に見て感じたのは、笑劇=ファルスとしての弱さ。本格ミステリとしても弱く、ファルスとしても弱い。
本格ミステリとしては、そもそもさほど期待していないので、この程度の味付けでよいが、ファルス、群像劇としては、あと一歩頑張ってほしかった。
とはいえ、起承転結でいえば、まだ「承」だろう。暗躍するフー・マンチューの存在、ロイズの第1エージェント、第2エージェントの存在に加え、ルパン・エリックとノアの接触と、「転」につながる伏線が張られている。
シャーロックホームズもこれで役割が終わりとも考え難いので、この後どうなるかという期待はある。「承」が盛り上がりすぎると尻すぼみになってしまう。そういう意味では、3としてはこのデキでもよいのかもしれない。
アンデッドガール・マーダーファルス3としてのデキは★4としておきたい。
● 挿話1
ユッテとその母が村人に殺されようとしている場面
1 旅行先でのよくある出来事
鳥籠使い一行が、列車強盗を退治する話
2 連れ去られた少女
人狼に村の娘が襲われる。グスタフの娘、ルイーゼも連れ去られる。
3 業務提携
ベイカー街221Bにロイズの第4エージェントのカイルと、第3エージェントのアリスが現れる。業務提携の依頼をホームズは蹴り、人狼についての情報を渡す。
4 ホイレンドルフ
人狼が出るというホイレンドルフの村に鳥籠使い一行が現れる。
5 理性的犯行現場
ルイーゼが人狼に連れ去られたという部屋を捜査。輪堂鴉夜は、現場の不思議な点に気付く。
6 人狼講義
ホイレンドルフの長、ホルガー村長による、ルイーゼや8年前にいたという人狼の母子の話
● 挿話2
人狼の娘とルイーゼの昔話
7 ローザとユッテの物語
鳥籠使い一行によるよそ者、技師のクヌートと画家のアルマからの聴取。8年前に、ルイーゼが人狼を見つけ出し、2人の人狼を退治したという話
8 霧の窪地
吸血鬼カーミラ、人造人間ヴィクター、魔術師アレイスターの3人は、ホイレンドルフに到着する。3人は、鳥籠使い一行を追うことにする。
9 衝突
ロイズのアリスとカイルが鳥籠使い一行と会う。取引き。ロイズの2人は、怪物の駆除を猶予する。代わりに、鳥籠使い一行は、事件を解決し、ロイズの2人を、人狼の住処へ案内することを約束する。
10 豹変の夜
鳥籠使い一行による捜査の振り返り。事件の手掛かりは窓だという。その夜、アルマが人狼と化す。人狼との対戦により静句が流される。
11 始まり
幕間。輪堂鴉夜は、犯人=アルマを指摘したとして、約束どおり牙の森の情報を得る。鴉夜は、アルマの家の様子を見て「終わるどころか、これから始まるのかもしれない。」とつぶやく。
12 牙の森
窪地に影が怪物の影を作る。「最後から2番目の夜」というダイヤを通してみると牙の一本に重なる。これが人狼の住む森への入口。鴉夜達とロイズは牙の森に向かう。夜宴の一行は、ロイズと鴉夜の分断を図る。遠くイタリアでは、サン・モレク島をある中国人が購入する。
13 ヴォルフィンヘーレ
静句の視点。静句は人狼の村、ヴォルフィンヘーレに流れ着き、ノラ達に助けられる。
14 狼の茶会
ノラ達は、静句に村を出るように言う。静句は助けてもらったお礼にお茶を入れ、話を聴く。ヴォルフィンヘーレでは、人狼の少女の連続殺人事件が起こっているという。
15 赤い刺青の男たち
静句は脱出しようとうるが、見つかってしまう。静句は話を聴くということになる。
16 羊の櫓
静句の尋問。6、7メートルの高さの羊の櫓。レギ婆が嘘と判断すると足場が1つ取り除かれる。尋問が続くなか、音がし、ノラの死体が発見される。
17 余分な銃声
ノラの死の調査。なぜ、銃声が聞こえたのか?
18 葬儀
ノラの葬儀。静句はカーヤの話を聴く。ローザはヴォルフィンヘーレから逃げ出そうとし、羊の櫓に乗せられたらしい。そして逃亡。姿を消した。
● 挿話3
ローザが羊の櫓に乗せられたときの回想
19 濃霧ときどき人造人間
ロイズと鴉夜の前に人造人間ヴィクターが現れる。鴉夜と津軽を連れ去る。これは全て津軽の想定どおり。ヴィクターはカーミラが動けるようになる夜までの時間を鴉夜に与える。ロイズはホイレンドルフに戻る。
20 流れの交わる場所
鴉夜と津軽は、ヴェラの手ほどきを受け、静句と合流する。ノラの死体が見つかった場所で捜査を行い、鴉夜は地下洞窟を見つける。
21 斑蛾の道
地下通路には盗まれた散弾銃、斑蛾の大群、「執行猶予」という文字がある誰かがいたと思われる場所、アルマの死体があり、道はホイレンドルフにつながっていた。
22 帰ってきた少女
ホイレンドルフでは、ルイーゼの死体が見つかる。ロイズのアリスは鴉夜が通ってきた抜け道の存在を知り、ホイレンドルフの人々を引き連れヴォルフィンヘーレに向かう。
● 挿話4
捨てられたルイーゼをユッテが見つけ、助けるシーン
23 黄昏どきの怪物たち
夜宴が動き出す。カミーラはカーヤを襲う。ヴェラの助けを借り、静句を救い出す。
24 人狼対鬼殺し
津軽が人狼を倒す。ロイズとホイレンドルフの連中がヴォルフィンヘーレに到着
25 進軍
人造人間ヴィクター対ロイズのカイルの対戦。カーミラと静句の再戦。アリスとアレイスターの対戦
26 怪物のとりえ
ロイズのカイルは腕力を封じる専門家。鎖の尻尾を使うサブミッションのエキスパート。ヴィクターが破れる。真打津軽対カイル。ヴィクターの助けもあって津軽の勝利
27 静句とカーミラ
静句とカーミラの再選は引き分け。鴉夜はヴェラの手を借り、事件の真相を知る。
28 犯人の名前
謎ぼ狼にカイルは殺害される。アレイスターがアリスに勝利。人狼村と人間村が対峙する中で、鴉夜による謎解き。「ご紹介しましょう。ホイレンドルフのルイーゼさん、またの名をヴォルフィンヘーレのノラさん、またの名をユッテさんです」
29 月下の推理
ホイレンドルフのルイーゼ連れ去り事件。人狼はどうやって窓から出たのか。人狼の姿では出れない。狼の姿ではルイーゼを連れ出せない。そもそも誰も侵入していない。したがって、逃走した狼=ルイーゼ。アルマも殺されていた。
ヴォルフィンヘーレの連続殺人事件。ノラの死体は蛾に触れていない。秘密の通路はルイーゼが暮らしていた。ノラの死体こそがルイーゼの死体だった。
ホイレンドルフ事件の犯人は偽ルイーゼ。ヴォルフィンヘーレ事件の犯人はノラ。二人は同一人物で、その正体は生きていたユッテ
ユッテが考えたのは、二つの村をぶつけて対消滅させるという復讐。ルイーゼの協力も得て、1年半前からユッテは二重生活をしていた。
探偵、輪堂鴉夜が現れたので、ユッテは、アルマを生贄にする。静句をおとりにし、ルイーゼを殺害。ノラの死体に見せかける。二つ目の銃声は静句を救うためのものだった。
ノラはいう「謎解きは、おしまい?」、「だとすると、あなたは最後までは辿り着けなかったのね。」ノラは去る。
● 挿話5
1年半前。ユッテはルイーゼをさらい、計画を伝える。ルイーゼは微笑む。「何から始める?」
30 鳥籠の外
ユッテの逃走を真打津軽が防ごうとする。ユッテは終着個体(キンズフュラー)に最も近い個体
津軽が仕掛けた罠を全て上回る。ノラは、信じられないスピードで洞窟を暗闇にする。最も強く、最も固く、最も速く、最も賢い人狼。津軽は何とかノラを地底湖に落とす。そして、津軽のねらいどおり、ノラは体から水滴を落とすために、ぶるるっと身を震わせる。その隙に、津軽はノラを捕まえた。
鴉夜が現れて、ノラを逃がすように言う。鴉夜はいう、「推理を間違えた。犯人は君だ。でも動機は復讐じゃなかった。君は、ヴォルフィンヘーレの少女達を逃がしたんだ。」
ヴォルフィンヘーレの娘は配合の道具とされていた。そのような境遇から娘を救うためにノラは行動していた。人間の娘の死体を利用して、人狼の娘を逃がす。
ノラも外の世界へ逃げ出した。
31 夜明け前の怪物たち
鳥籠使い一行、夜宴の一行が村を去る。夜宴は、2人の人狼を連れて帰る。アリスはカーミラの餌食に。
場所は変わってイングランドの港町。五冷血という吸血鬼の一人、狂血、ヴァーニーがロイズの第1エージェント、オックス・セブンリーグに倒される。
オックスは、方向音痴。ウィンダミアの森で消息を絶つ。
場所は変わって地中海。中国人、フー・マンチューは国を建てるために島を買おうとする。
32 犬も歩けば
ノラは流れ着いた地で男から財布をするが、空っぽ。すった男、ルパンにつかまる。ノラがツガルとつぶやいたことから、ルパンとエリックはノラに声を掛ける。
Posted by ブクログ
前作の続きで、人狼村へと向かう話。
続き物のデメリットとして、登場人物を把握しきれなくなりがちですが、本作は結構な人数登場してもちゃんと退場していくので大丈夫。
謎解きを楽しみながら一気に読めました。
Posted by ブクログ
さて3冊目。私は後から追いかけているので「2」と「3」の間は1ヶ月なんだけど、発行日を見ると4年半開いてるんだ。
前作の感想に「誰が先に人狼の居場所を探し出し、己の目的を達成するか、次作も楽しみ」と書いたが、あまりそんなことは関係なく、《鳥籠使い》一行も、モリアーティ率いる《夜宴》も、《ロイズ》の諮問警備部も、それぞれ時を前後してドイツの山奥の村へ辿り着く。
《鳥籠使い》が遭遇したのは、少女が次々と喰い殺され闇夜に連れ去られるという怪事件。そこに《夜宴》も《ロイズ》も加わって、舞台は村の崖下にある人狼の隠れ里へ…。
前作までとは本の厚さが違って、今回はがっつりとした推理もの。何げない会話や描写のそこかしこに謎解きの手掛かりが撒かれていて、最初から全てを見通していたような鴉夜の推理、この作者らしさを堪能する。鴉夜でも見通せてなかった思惑があったりで最後までしっかり読まされた。
本の惹句に“冒険・バトル・伝奇全部入り”とあったが、前作から続く静句vsカーミラの因縁の対決をはじめとして、《夜宴》も《ロイズ》も人狼も強力で、三つ巴四つ巴のバトルも読み応え十分。
フー・マンチューやら《ロイズ》の第一エージェントやら予告編も思わせ振りに、ルパンにノラも健在で、続きが楽しみ。
鴉夜の“首から下”を取り戻すまでにはまだまだ相当な波乱がありそうね。
Posted by ブクログ
このシリーズの第1巻を、著者サイン入り本プレゼント企画でいただいてから読み始めた。4年ぶりの第3巻。
首から下を奪われた不老不死の少女・輪堂鴉夜と、鬼の血を混ぜられて半分鬼になった男・真打津軽。そして鴉夜に仕えるメイドの馳井静句。
奪われた体を取り戻すべく、三人は「怪物事件専門の探偵」として、19世紀のヨーロッパに渡る。通称「鳥籠使い」。体を奪ったのは、あのモリアーティ教授とその一味。彼らの目的は、各地の怪物の体を集め、切り裂きジャックと融合させて新たな怪物を作り出すこと。今回は「人狼」を探してドイツへ。人狼が住むという村は何処に?
今巻ではホームズとワトソンは少しだけの登場だが、ロイズの怪物根絶を目指すエージェントたちは大暴れするが…。
いろんな有名人(?)を登場させすぎのきらいはあるが、気楽に読めて面白い。若い人向けのエンターテインメント路線のレーベルから出版されているが、見取り図とか入れてあり、これは「本格ミステリー」なんだと主張しているかのように思えた。
Posted by ブクログ
舞台をドイツ山中に移しての人狼編。
特殊設定ミステリに、伝奇アクションがほどよく混ざってる美味しい作品。500頁を超える長編も一気に読めてしまうリーダビリティの良さ。
現在やってるアニメ版はこのエピソードまではいかないかな?
Posted by ブクログ
今回も本当になんでもありの、ビックリドッキリ万博でした…!!
推理にバトル、そしてドロドロしたものとちょっとした艶かしさ…まさに闇鍋!本当に楽しかったです…!
とくに今回はラストの真実がおぉ!そっちなんかいって感じで面白かったです…!!
Posted by ブクログ
今回冊子分厚めと思ったけど、内容も結構ヘビー…
正直、読み終えてちょっと嫌悪感があった。
2巻から思ってたけど、カーミラとシズクの
官能系な表現が個人的に苦手。
あとは、種明かし後の後味。
ストーリーや謎は相変わらず綿密で
その伏線までも回収するのかという細かさ、圧巻。
表紙の感じや、中盤辺りで何となく犯人や
どういう手法で犯行が行われてるか大まかに掴めるけど、
種明かしされて、そんなとこまで?!
ってレベルの緻密なミステリ構成が本当凄い。
構成は本当凄い好き、面白い。
ミステリだけじゃなくてアクションも
文章の表現が良くて読み易いし、
ストーリーもテンポ良い、キャラも良い。
ただ、ラノベ慣れしてないからか、
今回の殺人の動機や犠牲とか色々考えると個人的に苦手。
2次元だと思ってれば面白いんだろうけど、
3次元寄りの殺人ミステリ読み慣れてると
3巻は単純に楽しめるわけではない。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目は、人間世界と人狼村のそれぞれを舞台に連続殺人の謎に迫る(もちろんバトルしながら) 本格度濃いめのリアル人狼ゲーム。
各村を行き来できる秘密の通路があり、村人たちは昼夜逆転生活…という設定と、最初の事件 (ルイーゼ誘拐)の不自然な状況から、事件全体の構造については、割と序盤でなんとなく察しがついてしまう(「いつも起きてくるのが遅い」旨の記述で、ひらめきが確信に変わってしまった!)が…最後の最後に明かされる、犯人の真の犯行動機は当てられなかった。なるほど!
あえて言うなら、10代の実の子が入れ替わったことに、いくら接触が希薄とはいえ、ひとつ屋根の下で暮らす親が本当に気付かずにいられるか、そこだけが違和感。
ただそれを補って余りあるほど、本格ミステリとしての完成度は高く、伏線の張り方や、人狼の特性を活かした、犯人校り込みのための論理展開はとてもとても巧み。
嘘喰いを彷彿とさせる、駆け引きしまくりのバトルパートについても、没入して楽しめるが、ロイズのメンバーが黒星続きなのがちょっと…そろそろ、夜宴メンバーの1人を落とすくらいの進展があってもいいのでは!
とにかく、早く次出してくおくれ~
Posted by ブクログ
近くに人狼の里があるという村での連続殺人事件。
人狼を巡る、鴉夜一行と“夜宴(バンケット)”と“ロイズ”の三つ巴の争い。
冒険活劇としてめまぐるしい攻防に翻弄されていたら、しっかりしたミステリだった。