【感想・ネタバレ】世界の小国 ミニ国家の生き残り戦略のレビュー

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Posted by ブクログ

現在、およそ二〇〇ヵ国ある独立国のうち人口一〇〇万人に満たない「ミニ国家」と呼ばれる国々が全体の五分の一近くを占めている。今後も国際社会で増えていくと見られるこうしたミニ国家はその数の多さにもかかわらず、大国に比べるとしばしば等閑視される。しかし、一見脆弱なそれらの国々は「小国性」をハンデではなくむしろ武器として利用するしたたかさを備えている。この本ではツバルをはじめとする小国の実態に光をあて、ミニ国家が生き残りをかけて国際社会でどのように活躍しているかを明らかにしている。『援助という外交戦略』と内容が一部重複。
アフリカやヨーロッパ、カリブ海、南太平洋のミニ国家の戦略がどれも特徴的で面白い。ミニ国家に対して、「小さな楽園」(「世界一幸福な国」と言われるブータンのような)と外から侵略を受ける危険性を孕んだ「弱い国」の二つの側面を持つ国々、というイメージを漠然と抱いていたが、各国の強みや問題を具体的に知ることができて良かった。

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2011年04月22日

Posted by ブクログ

世界にはまだまだ知らない小さな国がたくさんある。大国よりもこういう国と付き合うことが大切。
日本も昔は小国だった。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

20/8/22 50
21世紀をリードする国は広大な領域国家ではなく、むしろ小さくとも優れた技術力、金融・経営スキルを持ち、世界各地の生産要素を巧に組み合わせる通商ネットワークを操る「バーチャル国家」であろう>国際政治学者ローズクランス

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2011年07月05日

Posted by ブクログ

ロシアや中国、アメリカと比べて、日本は(面積が)小さいなぁとはよく思っていたけど、世界にはさらに小さい国もある。

知ってはいたけど、その国がどのような政策でこのグローバルで、大国主義な世の中を渡り歩いているのか、結構面白かった。

したたかな国もあれば、弱者になっている国もある。


必ずしも小さいから弱いのではない。ようは、それをどのようにとらえ、政策に転じるのかだと思う。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

キリバス、ツバル、赤道ギニア、バチカン、フィジー、トリニダーゴなんたら、バーレーン、サンマリノ、ルクセンブルク、リヒテンシュタインなど等
世界の小国がどうやって生き延びてきたか、どうやって大国と共存しているかについて書かれた本。

若干歴史とか今の状況とか詳しすぎな部分もあるけど、

さすが著者が開発出身なだけあって、各国の貧困状況とか、オフショア・センターとか、船籍とか、捕鯨とかの票による国際援助の獲得(買収誘引)とか、冷戦時代の米・ソや中・台の取り込み方とか、小国も色々黒いなと思いましたよ。

あと何より環境問題。ツバルとかリアルだもんね。
「世界の良心」とかいう美称をあげてたけど、みんな結局自分が一番かわいいだけやん!

あと、前半で、やたらにモンテスキューとかポリスを持ち出して、完全な民主主義の実現には小国が一番いいって言ってた。

かと言って、みんなが民族自決したら、大変なことになるってことはさすがによくわかってるけどね。

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2009年10月04日

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