【感想・ネタバレ】妖怪番長(3)のレビュー

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Posted by ブクログ

妖怪、痛快、爽快
どシンプルな面白さがある、少年漫画寄りの青年漫画だな、やっぱ、この『妖怪番長』は
ぶっちゃけると、私は柴田先生の作品は、週刊ヤングジャンプで大好評連載されていた『ハチワンダイバー』しか読んだ事がないので、こう語ると、熱烈な柴田イズムの信者に怒られてしまうかも知れないが、柴田先生の持ち味は単純な面白さにある、と思う
この『妖怪番長』で言うと、強い妖怪に出くわす、全力でバトる、気持ちよく勝つ、次の強い妖怪を探しに行く、そんな感じである。とてつもなく高い地力がなければ、読み手に飽きられてしまう展開だが、飽きないどころか、ますます、魅了されている自分がいる
また、柴田先生の濃い絵柄も、熱いストーリーとの相性がいいんだろう。『プリマックス』の熱さは、蒼木先生の絵だからこそ、男子高校生の青春を表現できている訳だが、人間vs妖怪って和風ファンタジー感MAXのコチラは、柴田先生の絵が合っている
また、河童や天狗などの有名所だけでなく、柴田先生のオリジナル妖怪も出てくるトコが面白い。あえて、ハッキリ言うが、可愛さの欠片もない。しかし、味があるんだよな。動物だって毎年、新種が発見されるのだから、不思議な存在である妖怪も年々、新しい種が出てきても不思議じゃない
この巻の終盤では、これまで巫子らが遭遇してきた強い妖怪とは一線を画す実力者である、黒の天狗の王子が立ちはだかり、バトルが更に熱くなっており、こちらも闘魂をブーストさせねば吹っ飛ばされてしまいそうである
しっかし、木場先生も、新たに登場した墓井田先生も強すぎ。けど、「人間なのに」じゃなくて、「人間だから」強いんだよな、と理屈抜きで納得している自分がいる。少なくとも、人間の腕っ節的な意味での強さに関しちゃ、妖怪を倒せるようになれる程度までなら伸びる可能性がある訳だ。基本、妖怪と戦うのは巫子たちだからこそ、たまに木場先生が前に出て、強さを見せつける、その驚かし方が巧いな、柴田先生
どの話も面白いのだが、個人的に強く印象に残ったのは、ほんのりとしたラブコメっぽさが見えた第十九話「仲間だ」である。河童もといカッパイがチームに加わったってトコも大きい
この台詞を引用に選んだのは、いつも通り、インパクト重視だ。戦う場面もそうだが、闘いが始まる寸前、喧嘩の売り方にも色濃く出るのも柴田イズムの特徴だろう

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2016年03月17日

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