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今回は鹿谷さんがゆっくりと丁寧に謎解きしてくれたので、大体はすんなりと理解できたのですが、最後の一番のトリックは、すぐには理解できませんでした。ただ読み進めていくうちにじわじわと理解できて、なんていうか、心地がよかったです。じわじわも良いね。今回も面白かったです!
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2015年(発出2012年) 347ページ
鹿谷門実と一緒に推理していく過程が楽しめました。一つネタバレ。実は私も途中で日向京助犯人説を考えたのですが、これは否定されましたね。
推理小説って、文章から映像を、頭の中にクリアに想像できる人じゃなければ謎解きできないんじゃないかって、最近よく考えます。私はこういうクリアな想像力があまりなくて、だから図画工作の成績はからきしダメ。
この奇面館のカラクリを解くのが、なんというか無理筋すぎる。まあ、本格推理をするには早読みせずじっくり取り組む必要もあるとは思いますが。
下巻は読むのも爽快な推理が展開されます。
ま、ちょっと思うのは、これもネタバレ注意。
奇面館の主人・影山逸史の名前をもっとありふれた名前にしないと、いまいち説得力に欠けるかな。珍しい名前の部類じゃない?
そして、読んでいて気持ちがいいのは、鹿谷門実の誘導で、自分も瞳子と同じところで分かったこと。読者へのサービス満点!
館シリーズ、読んでないのは『時計館』と『暗黒館』。いつになるかわからないけど、読むのが楽しみです。
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一人しか死なないので物足りない感が残るかと思いきや伏線につぐ伏線ではらはらしっぱなし。特に空白の二代目からの全員影山逸史でした!は何度も読み返したくなる流れ。
読み終わった後に「なーんだそういうことか」となりそうなことも読者にしっかりと「やられた!」と思わせるのは、ひとえに綾辻先生の緻密な文章の力のおかげだと思います。
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例えば「迷路館の殺人」を読んだ人へ
ここで館シリーズの最新まで辿り着きました。
少し達成感もあり、あと1作で館シリーズが終わってしまうという悲しさもあります。
本作で改めて感じたことは、綾辻先生さすがだなあ。ということです。
どれだけ複雑そうに見えるトリックも、その明快な論理と筆力で、読者を置いてけぼりにせず、最後には驚きとワクワクで締めくくる。
読者の思考や予想を手の上で操りながら、その上をゆうに超えていく。毎回やられた〜って感じです。
今回の館は奇面館。招待された客たちは、館主と会う時には、割り当てられた仮面をつけなければならない。
雪で脱出できなくなった館で起こる惨劇。遺体からなくなる頭。そして招待客の顔にある仮面は鍵がかけられて・・・。
誰が誰かわからない状態で、疑心暗鬼が繰り広げられる。
鹿谷先生回は推理が綺麗でおもしろいんだよね〜〜!面白くてドンドン読んでしまうので、一気読みできる時間を確保しておいてくださいね!
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いつも通り驚かされてしまったし、これぞ綾辻節かといった具合だった。
今回の視点は鹿谷だったのもあり読みやすい回だったかもしれない。
無理がありそうな設定も許容できた。
次回作が待ち遠しい、、
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ついに明かされるトリック。そして犯人の動機とは、さらに犯人はどうやって犯行を成し遂げたのか、それら全てが明らかになる解決編です。
今回も非常に面白かったです。
しかしこれにて現在刊行中の館を読み終えてしまうことになるので、どこか寂しさすらも覚えました。
寂しさを感じるほどに館は崇高でした。
この奇面館でもそんな素晴らしいトリックや世界観を表していました。
ここまで来たら是非最後までお読みください。
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この設定フェアなのか???
というのが正直なところ。
そしてややこしい。
娯楽として面白いは面白いんだけど。
ちょっと無理がない??って思いながら読み終わった。
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事件の真相が分かって、ほっとしています。
鹿谷さんの謎解きが思う存分味わえて満足です。
奇面館も面白かったです。
いよいよ館シリーズ9作品、読み終えてしまいました。
私が一番好きなのは、暗黒館。次に迷路館かな?
次作「双子館の殺人」がすごく楽しみです。
鹿谷さんはもちろん、江南くんにも登場してほしいです。
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最初簡単に思いつくストーリーからはだいぶ遠いところに真相があった…。
丁度現実で似たような(?)事件があったタイミングで読んでたから怖かった…笑
色々暗黒館からの流れを匂わせつつだったけど、あんまり関係なかった?
もしかしたら関係あったのかも??
最後もあと2展開くらいしそうだったけどそこで終わるかーーーって感じであれはあれで良い。
瞳子ちゃん好き。
チョイ役にはもったいないので再登場期待!
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綾辻行人の館シリーズ第9弾。
正統派の本格ミステリなので安心して読めた。
雪に覆われた館。クローズドサークル。
仮面をつけた6人の招待客と1人の主人。
主人は仮面をつけた状態で首が切断され指10本も切断されていた。
この事件には3つの大きな謎がありそれが論理的にひとつづず紐解かれ回答されていくさまは心地よい。
館シリーズ9作を1年かけて読み切った。
次がラストとなる10作目らしいが、まだ構想段階で生存しているうちに書いていただけるのか、が唯一不安点である。
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先の暗黒館とびっくり館はミステリーよりもゴシックホラーの色が強かったが、今作はすごく綺麗に整頓されたミステリーだった。
それでもこのシリーズらしく未来の仮面に幻想的な秘密を残してあるところが好き。
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上巻からの続き
館のからくりがお見事!さすが「中村青司の館」
実在していたら見てみたい気もするが、奇面の間はかなり勇気いりそう。
犯人が判明してから、もうひとつのからくりが!
「もう一人の自分」「本質は表層にこそ」が、そういう意味だったなんて。
登場人物の紹介がなかったのも納得。
館シリーズは、エピローグが鍵。
ただの後日談じゃなくて、遊び心がある中で本編より核心を突いていて、これが本当の結末かと思うとゾワっとする。
それにしても最後の仮面、恐ろしい!
ワシントン
ししや先生視点で描かれるのは、そういえば初めてで、
頭の中、こうなってるのね…。
パズル要素が強く、軽く読むべき作品。
あとがきの作者の狙いや挑戦について読むと、なるほどね、と思った。
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下巻は鹿谷さんの推理が冴え渡る怒涛の解決編!
伏線が上巻にまとまってるので、またも二度読みしてしまった笑。
小さな違和感を見逃さない、そして逆転の発想的な鹿谷さんの推理が素晴らしかった。
でも、そんなに、たくさん、いるものかいな?
とも思ったり笑。まぁいるんでしょう笑。
あと執事の鬼丸さんの苗字を鬼丸さんにしたのもなんでかな?とか思っちゃったり。
ですが、吹雪の山荘という王道のクローズド・サークルものとして非常に楽しかった!
館シリーズ全て読んでしまったので達成感もあるけど、ちょっと寂しい気もする…。
十部作の最後を飾るとされる「双子館の殺人」早く読みたいなぁ。ワクワク。
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もっといっぱい死んでほしかった!(倫理観のない感想)
もとい、吹雪の山荘=連続殺人という先入観があったため、犠牲者が一人のみで下巻は捜査&解決パートに終始する点が若干物足りなく感じた。
とはいえ、驚きの要素や中村青司の館らしいギミックもあり、夢中になって読み進められる作品だった。
『双子館の殺人』の刊行が今から楽しみである。
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テンポ良く進んでいくような話でした〜
館シリーズの中で殺人を思わず起こしてしまったパターンってなかなか新鮮でした
にしても同じ名前のめちゃめちゃ生年月日の近い人ってどんくらいいるんだろう笑
10作目が出るかもという噂もありとっても楽しみです
久々に読み直そうかな〜
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暗黒館が館シリーズの一旦の集大成だったのか、2-3作目の館シリーズに戻った印象。探偵視点で描かれるため、話もわかりやすいく、ミステリーらしい作品であった。
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館シリーズ九作目。今回の舞台は奇面館。<もう一人の自分>をさがす当主による奇妙な集まり。参加者は館に伝わる"鍵のかかる仮面"で顔を隠さねばならない。関係者の大半が仮面を被らされ、素顔が見えない中、季節外れの大雪で孤立する奇面館で勃発する血みどろの惨劇。
ここに来て、クローズドサークル。これぞ、本格ミステリ。原点回帰したようなシチュエーションに気分が上がります。
上巻では奇妙な状況の説明と殺人事件。仮面で顔を隠された登場人物たち。疑心暗鬼。深まる謎。この後、どうなっちゃうんだろ〜ってところで下巻へ。
状況は一変。下巻では怒涛の推理パート。徐々に追い詰められる(?)犯人。そして訪れる衝撃の結末。満点とはいきませんが、満足度は高めです。エピローグには作者側の苦労が披露されるがとても興味深く、そしてその遊び心がまた愛おしい。
最後に。
本作の内容からは逸れますが、館シリーズもこれで九作目です。本作の刊行から10年の時が経ち、シリーズ最終作品である十作目に期待が高まりまくってます。みなさんも最終作品が発刊される前に、館シリーズの予習をしてみてはいかがでしょうか?
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途中おどろおどろしい展開になるかと思ったが、意外にも軽いテンポで結末まで進み、すっきりとまとまった話だった。館シリーズをあまり知らない人でも気軽に楽しめる作品だと思う。
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『館』シリーズ第9段。
『奇面館』の主人・影山逸史が殺害された。
首と指10本を切断されて…
そして、影山逸史に集められた、日向京助の代わりに参加した鹿谷門実を含めた6人はそれぞれの仮面を被らせられたまま…
鹿谷門実は真相を探り始める…
影山逸史は本当に殺害されたのか…
確かに影山逸史は生きていた…
そんなことだったなんて…
でも、ヤマさんって、言われたら、山本とか、山崎とかって、思うけど…
同姓同名、生年月日も同じなんて…
そんなにいるのだろうか⁇
なかなか思いつかない結末だった…
『館』シリーズ終了。
『館』シリーズはこれで終わりなんだろうか…
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探偵役、作家鹿谷の明確な推理に促されて、なぜ6人が集められたのか、なぜ主人は殺されなければならなかったのか、謎解きが楽しめます。
ドッペルゲンガー的もうひとりの自分を探す。
生年月日が近い人の存在は、現実的。
登場人物の名前のトリック(なのかな)は、多少の無理があるかも。
館の設計を考え、孤立状況を生み出し、殺人トリックを考える。ほんとうに大変なお仕事ですね。
私は、10年ほどの付き合いの友人がいまして、
共通の知人を介して知り合いました。
初めて会った時、お互いに あれ?って思っていたのですね。なんか似てるかもと。
すぐに名前が同じと知り、苗字も似てるので名前が80%ほど同じでした。
そして誕生日が、一日違い。時間にすれば24時間内の差でした。
徐々に知ってくると、家族構成が同じ。お互い一人っ子で、夫は転勤族、娘が二人。同じような人生パターンで、しかもあちらの方が数段ランクが上なんですけど。
お互い転々としたあと、偶然、同じ場所に来たと。
当然、趣味等も似通っているので、すでに遠距離友人ですが、それでも定期的に何処かの美術館で待ち合わせします。
とまあ、6人はいないけど自分に似た人は3人くらいは居そうですね。
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面白かった。
好みの問題で、もっとロジカルロジカルしてる作品の方が好きかも。
ちょっと偶然がすぎるというか、、
それでも最後まで面白かったのはさすがでした。
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今回はしっかり推理の原点回帰で直球ストレート
館の見取図をみると興奮します
提示される3つの謎が鹿谷門実の語りで氷解してゆく、
ここまで鹿谷門実一人称っていままで無かったような?
9冊目にきて立派な探偵になりました
これで館シリーズ既刊すべて読んでしまった…
達成感の中に哀愁を感じる
次巻が待ち遠しい
それまでにミステリー経験値を蓄えておこう
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全然思ってたトリックじゃなかった…!
死体すり替えどころかまさかの影山逸史オンパレード!!!
後半「影山逸史」がゲシュタルト崩壊して頭ごちゃごちゃしかけた笑
雪山の別荘で仮面を付けられーーっていう設定がどうしても連続殺人を期待してしまう。故に、「当初の目的はただの物盗り」って真相に若干の物足りなさはあるけどそれでも最後まで「なーんだそんなことか」で済まないのは流石綾辻先生と言ったところですね✨
鹿谷も言ってたけど今回は犯人にちょっと同情しちゃうな…罪を隠すために更に大きい罪を犯すの典型だねぇ…
そして大好きな館シリーズが次で最期らしいと聞き……悲しいし寂しい…もっとたくさん続いて欲しいよ(;o;)
Posted by ブクログ
とうとう奇面館まで読み終わってしまった…!
去年からずっと読んできた館シリーズだから
寂しい〜。
今回は解決編!いつもの事件とは違い
偶発的に起こった殺人事件。
いやいやいや…切羽詰まってたのは分かるけどそれで首と指を切り落とすって中々すごいな!?
今までの館シリーズを読んでなかったらすごい!面白い!!ってなっただろうけど、今回のは被害者が1人だったり最後の最後にどんでん返しがなかったりと少し物足りなく感じてしまった…!
充分面白いのにハードルが高すぎるんだよね。
でもすごく面白かった〜!
次回の新刊が館シリーズの最後なんだよね。
悲しいさみしい。
首を長くして待っております
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シリーズ物だったから買った一冊。
奇面館で起きた殺人事件を解決する話だった。
事件の犯人がわかるまではよく理解できた。
事件の真相というか背景というか
同じ名前の人が何人も出てくると理解しづらい。
小説の中にも書いてあったが、同じ名前、同じような誕生日、同じような容姿、こんな共通点を持つ人が何人も集まるのは都合がよすかぎるなと感じた。
主人公はわかりやすく、順序よく、丁寧に事件の真相の推理を説明するが、勿体ぶった説明がなんだか、イライラする。
否定的な事をいくつか書いたが、それらがあっても読み応えがあり、想像外の事件の真相だったので楽しめた話だった。
久々に読んだ館シリーズ。
次の話が出るかわからないが、出るなら読みたいなと感じた小説でした。