【感想・ネタバレ】殺人鬼にまつわる備忘録のレビュー

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Posted by ブクログ

面白いです。
ほんとに面白いです。
現実に起こり得ないこと(私の知る限り)が交えてある為
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、
私にはどハマりでした。
既に3回は読みました。
小林泰三先生の文章が読みやすいことと、ストーリー展開が追いつきやすいので、とても読みやすいのだと思います。
ぜひ読んでください。

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2023年10月19日

記憶破断者の文庫版

題名が変わっているのでわかりづらいですが、同作者の「記憶破断者」の文庫版です。
面白さは保証しますが二重購入にご注意を。

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2018年10月09日

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ネタバレ

【設定の勝利】
どうも!ぶろろぐです。
18冊目読破になります。

表紙のインパクトが凄すぎて書店で手に取り、数ページ読んで買うことを決意しました。(文庫本の黄色文字でかでかと書いてあるVer)
ゲス殺人鬼超能力者を記憶障害の一般人が追い詰めていくお話です。
続きが気になりページをめくる手が止まりませんでした。不可能と思われる難題をどうクリアしていくのか、主人公の思考を追っていくのが楽しかった作品です。
二度騙されるのはどういう意味だろう。考察見てみます。
主人公刺されてもだいぶ意識あるなあとは思いました。

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2023年07月18日

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前向性健忘症を患った男が主人公「失われた過去と未来の犯罪」にも繋がるようなテーマです。主人公がすぐに忘れてしまうという状況で、よくもこれだけの物語を紡げるものだと思います。ラストはちょっとむずむずする感じ。すっきりとした後読感ではないです。

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2022年10月02日

Posted by ブクログ

初読みの作家さん、書店のポップに惹かれ購入、読み応えのある佳作であった。


特殊設定が前提にある、主人公は前向性健忘症なる精神疾患があり、記憶が数時間しか保持できない、ということ。つまりは夜眠って起きたら昨日の記憶は全くない!とのことである。そして悪役には超能力が備わっている、他人の記憶改竄が可能なのである、発動条件があり、触れた状態で「言葉」で言い聞かせる。ということらしい。悪役は徹底的にクソ野郎であり、能力を使ってありとあらゆる犯罪に手を染めている。記憶改竄によって容疑者にもならない、目撃者の記憶を消す、被害者の記憶を消す、やりたい放題である。この完全犯罪能力を持つクソ野郎の天敵とないうるのが、記憶の保持ができない主人公である、つまりは改竄する記憶がないゆえクソ野郎の術には陥らないのである。


この設定を踏まえた上で、主人公vsクソ野郎の戦いが非常に緻密に描かれている、元来知性に溢れ応用力の高い主人公であるが、失われた記憶を補完するものとして「ノート」を持ち歩いている。これを唯一の武器としていくのだが、クソ野郎もそれなりに頭のキレは良く、観察眼にも優れている。斯くしてそのバトルは息詰まる展開で読者を飽きさせない、最終局面においても読みあい騙しあいの末のどんでん返しが見事であった。


総じて満足できる内容だったのだが、イマイチすっきりしない部分があった。よくよく調べてみると、この記憶が持たない主人公をシリーズとして、幾作かが存在するとのことであった。


機会があればそちらへも行ってみたいと思う、そう思える出来栄えであった。

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2022年04月01日

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記憶できない男と記憶を改竄できる男(殺人鬼)の対立劇。相変わらずの微グロシーンと、いい意味で気持ち悪いセリフのやりとりが小林泰三さんらしさ。
自分の頭の中にある記憶と、ノートに書かれている記録とどちらが「真実」なのかも考えさせられる。雲英の能力もいいように使えば、すごく役に立つ能力なんだろうけど。

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2021年10月14日

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ネタバレ

記憶が数十分しかもたない男が殺人鬼に挑むミステリー。
記憶がリセットされてしまうため何度も繰り返す主人公の思考を読むにつれ、読み手には不安や混乱が蓄積されていく。不確かな記憶に頼りきっている自分に気づきゾッとした。
登場人物はごく少ないのに、先が気になる緊張感で一気読みだった。
そしてラストの不穏さ。主人公が不憫になる。

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2021年04月27日

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ネタバレ

殺人鬼が犯罪を犯すシーンは見ていてとても胸糞悪かった。サイコパスってこういうことなんだなぁと思った。
物語のテンポが良く、200ページくらいを一気に読みました。最後が情報量が多く、私の読解力が至らないせいだと思いますがよく分からなかったです。
何となくこうかなーという解釈は自分なりにしましたが、他の人の感想も読んでみました。
そうすると自分でもわかってなかった疑問点が出てきてしまってより混乱してしまいました

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2021年03月07日

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ネタバレ

全体的にテンポが良く、ページをめくる手が止まらなかった。主人公の対応力と冷静な判断に感心し続けていた。「新しい記憶を失う」という主人公の特性上、出来事の時系列の整理が難しかった。ラストの女性は、最初にピンポン連打した人だとは思うが、あの警戒心が強い主人公が部屋に招き入れた理由が全くわからない(徳さんが関係してるのか)ので、他の読者の方の考察を拝見したいと思います。後書きに作者様の他作品にこの本の登場人物が現れるようなので、そちらも拝読したいです。

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2020年12月01日

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ネタバレ

好きな作者の方のミステリーで今回もハラハラしながら一気みできた。
途中の古田さんが出てきたあたりからの殺人鬼との攻防や、ノートだけでうまく生活していく様子なんかも楽しく読めた。
ただラストはよくわからなかった。この作者さんの小説でしょっちゅうラストで??ってなるからそういう人だと割り切るべき??私の技能不足で読み取れてないだけかもだけど読み終わって疑問に思ったところをメモしておくので読み解けた方がいたら教えてくれると嬉しい。

北川先生はどうなったの?
キラは??
徳さんは何者だったの??
「夏生」は誰なの?
最後の女は夏生なの??
なんで二吉の部屋にいたの?

徳さんと夏生と最後の女についてはほんと謎。
似た設定?続編?があるようなのでそっちも読んでみようと思う。それで上の疑問が分かるといいな。
ノートにあえて書かないでメディアを隠すところなんかはすっきりするトリックだったけどいまいち時系列とかがわかりづらかったかもしれない。
あと電車でキラが痴漢をでっち上げた時、喫茶店でのことをキラは「昨日」、二吉は「数週間前」って表記してたのはただのミスなのか二吉の記憶障害を利用したトリックなのか私はわからなかったのでこっちも誰か一緒に考察してもらえたら嬉しいです。

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2020年09月26日

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これは読む人によってラストの解釈が違ってしまう話という認識で良いのだろうか。

前向性健忘症で、数十分しか記憶がもたないという二吉。
備忘録をノートにメモしているのですが、ある日、記憶を改竄できる超能力を持った殺人鬼、雲英光男(きらみつお)に出会います。

この殺人鬼の能力と、二吉の健忘症との相性が悪く、殺人鬼にとって二吉は邪魔な存在になります。

なくなる記憶と、重要な殺人鬼に纏わるメモ、記憶を改竄しまくる殺人鬼との戦いには目が離せなくなります。

記憶に関するお話しは「失われた過去と未来の犯罪」と似たような印象がありましたが、数十分しか記憶が持たない点以外は全く趣旨が違うものでした。

小林泰三の小説は、分かりやすい文体とテンポの良さで、あっという間に読み終えてしまいます。

ラストですが「夏生」がキーワードのような解釈で終えて良いのか。
そうであった場合、全てが「改竄」されている=超能力と変わらないではないか。怖い。
疑心暗鬼になり、誰も信用できなくなってしまいます。

真相がわかるか不明ですが、解説に載っていた「大きな森の小さな密室」も、読んでみようと思います。

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2020年08月10日

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ネタバレ

普通は大人になる前に怒りの感情を抑えないと自分が損することを学習して覚えるが
稀に学習できない人間がいて、そのような人物は社会不適合者とされる
この文章にとても感銘をうけた。

ラストは気味悪く、他の作品を読んでいないのでちんぷんかんぷんだったが、序盤からずっと面白く
ページを捲る手が止まらなかった
記憶を書き換えられるのはとても怖い
されていないと断言できないのも怖い

最終的に北川先生はどうなったんだろう…

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2020年06月08日

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「自分の記憶は数十分しかもたない」
衝撃の警告文から始まる本作は、新しい記憶を長期記憶に移行できない前向性健忘症の主人公の物語だ。そして彼は今、記憶を改竄する超能力を持つ殺人鬼と戦っている。
……とこの時点で抜群に面白い設定だが、最強の殺人鬼とその能力に最も相性が悪い健忘症の主人公という組み合わせが複雑でスリリングな展開を創り出していく。目の前の男が殺人鬼かどうかも忘れてしまうのだから。
そしてこの物語にも「記憶」と「意識」というテーマがある。記憶の代わりに記録を残すなら、記録こそが意志なのかもしれない。
これについてはこの小説に先んじた『垝憶』でもそうだし、比較的最近の『失われた過去と未来の犯罪』ではかなり顕著に現れているテーマだ。
ある意味『垝憶』で生まれたテーマは、『記憶破断者』でエンタメとして醸成され、『失われた過去と未来の犯罪』で一つの到達点に至ったのかもしれない。
しかし、テーマ性の進化とは別ベクトルの魅力もある。田村二吉を巡る物語は未だ多くが謎のままであり、いつかそれが語られることを読者は待っている。
そして相変わらずの「徳さん」の登場はやはり良い。彼の物語ももっと読んでみたい。

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2019年11月09日

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*『記憶破断者』改題*

小林泰三作品を読むのは3作目。
他人の記憶を改ざんできる力をもつ殺人鬼という有り得ない設定ながら、数十分しか記憶がもたない男vs記憶を操作できる男という構図が面白い。

過去の自分が書いたノートだけを頼りに、人智を超えた能力をもつ殺人鬼をジワジワと追い詰めていく様子に引き込まれて一気読みした。
犯人との頭脳戦が主で、サスペンスドラマを見ているような気持ちで読んでいたら、ラスト一行で突然のホラー感。思わずページを戻って確認してしまった。

結局徳さんは何者なのかモヤモヤ。
あと、数十分ごとに記憶がリセットされるため、同じようなやり取りが繰り返されるのは仕方ないとはいえ、少し冗長なのが残念。

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2019年10月25日

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2018年122冊目。記憶が数十分しか持たない主人公と、他人の記憶を自由に操れる殺人鬼との対決。字面でもう面白いし、実際面白かった。それだけにラストにはもう少し説明が欲しかったところ。

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2018年11月11日

Posted by ブクログ

かなり面白い。
田村頑張れ、みたいに読み進むのだけど、色々と謎が残されて話が終る。シリーズ化に期待。

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2018年10月17日

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設定は現実離れしているが面白い。
スペックを思い出した。
異常とも言える設定の中で
その設定を最大限活かしているし
テンポも良く1日で読み切れた。

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

『 警告!
自分の記憶は数十分しかもたない。 思い出せるのは事故があった時より以前の事だけ。 』

どうやら私は新しい記憶を留めていくことが出来ないらしい。 手元にあるこのノートだけが私の過去を知れる記憶媒体のようだ。
『今、自分は殺人鬼と戦っている。』


 自身の記憶が数十分しかもたない主人公と他人の記憶を意のままに改竄できる超能力者、2人の記憶破断者の対決を描くストーリー。
主人公側が絶対的に不利なのだが改竄できる記憶を持ち合わせてないという唯一の武器を手に立ち向かう。 この主人公かなりの切れ者でリセットされる記憶に対しての適応能力が半端ない。 殺人鬼側も傲慢な利己的な部分が表立つが能力を使用した狡猾な策略は抜け目が無い。
特殊設定を用いた知略サスペンスから小林泰三らしいブラックなオチは鮮やか。

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2023年01月04日

Posted by ブクログ

数十分しか記憶が持続しない主人公がある殺人鬼から逃れる/対峙する物語。
なかなか現実離れした設定(殺人鬼の特殊能力にしても)ですが、それはそうとしても中々楽しめる一冊。後味の悪い終わり方は著者ならではといったところでしょうか。

著者の記憶喪失をネタにした作品といえば、数年前に読んだ「失われた過去と未来の犯罪」が記憶に深いです。こちらはミステリーというより、思考テストのようで、記憶喪失を題材に人間の在り方にまで深く切り込んだ傑作でした。時系列的には、そちらは本作の後に描かれた作品なので、本作をきっかけに生まれたとすると、なかなか感慨深いところがあります。

大変恥ずかしながら、今更になって小林泰三氏ご逝去の報を知りました。高頻度ではありませんが、それでも長らく愛読しており、無駄の多い無駄のない会話、屁理屈ばかりの展開、スプラッターな描写などなど、とてもユニークな作品が多く、私の読書好きを更に高めて頂いた作家さんです。タイトルをみると、読んだ当時の記憶が鮮やかに蘇ってきます。それこそSF好きにとっては「海を見る人」という傑作があり、そちらはいまだに心に深く残っている作品です。訃報は残念でなりませんが、まだまだ読めていない作品もありますので、泰三氏を偲びつつ引き続き楽しませて頂こうと思います。

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2022年05月26日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ先が気になって一気読みしちゃった!
記憶が10分しか持たない人×人の記憶を操れる人っていう組み合わせがおもしろい
でも最後え、、?ってなってしまった

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2022年03月03日

Posted by ブクログ

記憶が数十分しかもたない探偵が殺人鬼と戦うという設定が面白そうだなと手に取って、読み始めて殺人鬼側の設定が現実的でなくぶっ飛んでて、これは失敗したかなと思ったけど、読み進めていくとそれなりに面白かったです。
リセットされる度、毎回同じ考えにたどり着くのかが心配になっちゃう。
他にも同じ主人公や登場人物が出てくる話があるようなので、いつか読んでみたいです。…長編じゃないらしいので、古本屋ですっと見つけられたら読みたいかなー程度ですが。

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2021年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正直途中はグロくて読むのやめようかと思った。けど、先を読み進めたくなる文章だから最後まで割とすんなり。

人間の記憶というのは頼りないもの、そう痛感させられる。あと、普通人間は怒りという感情を〜のとこらがものすごく響いた。

最後の終わり方は謎が多すぎてもう少し解説が欲しいかなとも。

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2021年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怖くて、グロくて、進めたくないのに…気になって進めてしまう。
何より、予兆なく現れる感に、毎回ハラハラドキドキ。やっぱり会っちゃってるよ…
私なら…外に出られないな…

しかしみなさんもおっしゃってるように、最後が…すっきりしない…。歯が黄色いって…うーん…。
抱きしめてきたり、ベタベタ感も気になるけど。
それにね、徳さんだって突然出てきた感。

…もうちょっとヒントくれてもいいんじゃない?!

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2021年01月16日

Posted by ブクログ

記憶が数十分しか持たない主人公と触れた人間の記憶を自在に操れるクズ という構図は最高に面白いんだけど、売りにしている衝撃のラスト というのが不明瞭。あと主人公が報われない。

登場人物の整理と掛け合いをもう少し上手に書けていれば星5

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2019年11月10日

Posted by ブクログ

なかなか面白い小説でした。
現実ではありえない殺人鬼の設定ですが、綿密に練らてたストーリーで一気読みでした。

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2019年03月11日

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『世界城』以来、ヤスミン五作目。期待して読み始めたんですが、設定上仕方ないとはいえ、序盤の説明の繰り返しにダレてしまい、大分退屈でした…(^^;; そのせいか全体として、ちとイマイチ感があります。共通するキャラがいくつか他作品にも出ているようなので、そちらを拝読して全体像を掴みたいものです^^ 星三つ。

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2019年02月06日

Posted by ブクログ

なんとも後味の悪いラスト。
記憶が数十分しか持たない主人公と殺人鬼との戦い。
よくこういう話思いつくよなぁ。
多少混乱しながらも面白く読み進めたが、結局どこまでが真実なのか。
操られる恐怖。

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2019年01月16日

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