【感想・ネタバレ】赤い靴のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

7歳の少女が、目の前で母親を惨殺され逃げる。
山の中で老人と犬に助けられ、そこから隔絶された中で老人に生きる術と学力、医学を教えられ成長する。
そして、母親を殺した人物を探し出し復讐するまで。

なんとも言えずに、一気読みしたほど。
壮絶な生きざま…と言えばいいのか、
自分の中では成長する過程までが特に凄いと感じた。
この老人との生活が…だ。
引き込まれた。
久々にスリルとサスペンスを味わう。

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2022年11月19日

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ネタバレ

評価は5.

内容(BOOKデーターベース)
七歳の誕生日の夜、葵は母親を目の前で惨殺された。誰が何のために母を殺したのか―。奇跡的に生き延びた葵がたどり着いたのは、超然とした佇まいの老人と犬が支配する人跡未踏の山中だった。隔絶された世界で成長した葵は、ある出来事の後、復讐の念を魂に刻んで下山する。「死ぬってどういうことだとあなたは思う?」生と死の狭間で交錯する欲望。葵が最後に見たのは、希望か絶望か―。驚愕のラストまで一気読み必至の傑作長編!!

全ての殺人に何らかの理由があった・・・。とは言え7歳でこれほど過酷な生活を強いられる謂われはないわ。人は次々死んじゃうがその死に真摯に向きあっているのがせめてもの救いだった。でも、どんな理由があれ殺人はあかんわ。

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2019年02月05日

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ネタバレ

凄惨な事件現場に居合わせ、その復讐のために生きる少女の物語。
物語自体の面白さは言わずもがな。
一気に読んでしまう。
それにもまして、これほど振り幅の大きい作品を出してしまう著者に驚く。
今までのファンも驚くはず。

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2018年08月05日

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ネタバレ

あずかりやさんシリーズからこの作家を読んだ私は誰の本??てなるくらい違う世界が広がっていたけど、これはこれで面白かった。
相関図的にはそんなに難しくなく、若い精神科医が全てを辿るかと思いきや
章ごとに違う目線で謎が解かれ
登場人物はそれぞれよい設定だったし
二組の父と娘の関係性も面白かった。
園美と実父の交流がなかったのは残念だった。

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2022年10月17日

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ネタバレ

2021/3/24
この作者の本にしては陰鬱な展開。
ほのぼのを求めていたけど表紙からして望めそうもなかったな。
結局、頼通という人の望みは何だったんだろう。
”上級国民”への復讐みたいなもの?
弱いものを圧して優越感に浸ってる人間は見込みがないんだってよ、頼通さんよ。
そう言いながらそういうことでもなさそうと思ってる私もいる。
サイコパスは出世するって言うもんなぁとか。
読み終えての感情の持って行きどころが難しい。
笹本氏よかったねとは思うけど心から喜べるわけでもない。
みんな善悪両方を持ち合わせていて、ヒーロー的な人がいない。
あと毒の母親が苦手で園美が(葵も?)逃げられてよかったなとは思った。

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2021年03月24日

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ネタバレ

初読み作家さん。
7歳の子供の前で母親が惨殺された。
復讐の念を持って生きる葵。
どんな復讐をしていくのかと思ったけど、復讐の過程は情報と力というシンプルなもの。
葵の精神は壊れてしまっていたようだけど、最後は「普通」になれそうな兆しがあって良かった。
山での修行生活の部分が一番おもしろかったかな。

兄にキスをお願いしたのはなんだったのかな。

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2020年08月31日

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ネタバレ

7歳の誕生日に母と別荘の管理人が惨殺され、逃げ出した先で謎の老人に助けられた葵は彼と山の中で成長する。犯人=鬼を退治する事だけを目標にして。成長過程の山の暮らしまでは葵目線で、10年後に山を降りて復讐を開始してからは3人の目線から完璧な魅力を持つが何処か危うい葵が描かれる。サバイバル過ぎる山の話が探検夢見た事ある人は不謹慎ながらわくわくするかも。鬼は誰なのか?復讐は完遂されるのか?はやや無茶な展開があるけど葵の生まれ直す話と思ったのでこれはこれで。最後の一文は笑顔の未来が見えるいい終わり。しかし笹本の扱いはどうなってるのか疑問。

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2019年05月04日

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ネタバレ

大山さんのこれまでの作品はほのぼのした作風という印象だったが、この作品は今までに無い感じがした。
7歳の誕生日を北軽井沢の別荘で過ごすため東京からやって来た早乙女葵と母親。その夜、目の前で母親を惨殺される。奇跡的に生き延びたものの、そこは奥深い山の中、そこで櫂と名乗る老人によって育てられ、10年、山奥で生活する。その後、あることがあり、東京で興津さやかとして生活し、母親たちを殺した鬼を退治することを目的として生きる。事件の真相をどう導いたのか、彼女のしようとしていた事は何だったのか、そこも気になったが、それ以上に彼女の人生を通して人の幸せとは、死ぬってどう言うこと、様々なことを考えさせられた作品だった。

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2019年03月22日

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ネタバレ

「あずかり屋」さんシリーズしか読んでいないので、本当に同じ作家さんかと確認してしまった。読後、誰一人して本当に幸せにはなれない気がして気持ちが重かった。迎えに行ったとして、それはどんな気持ちで、この先どう続くんだろう。葵は母を殺されていなければ幸せになれたのだろうか。生きていたとしても、この人生よりはマシかもしれないけれど、やはり何か悲惨な事が待っていたように思える。あまりに理不尽な殺人が一人の人生を狂わせて、その周囲にもじわじわと影響を広げていく。切り落としても踊り続けた靴と同じだ。葵は悪くないけれど。

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2019年02月07日

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ネタバレ

目の前で母親を殺害された7歳の葵。そしてその後、山で老人と10年暮らすことに。その生活の異様さとそこで得るもの。この物語はどこへ向かっていくんだろうという展開とぐいぐいと引っ張られていく力。1人の少女の人生と少女に関わりを持った人たちの人生。山での生活が葵に与えたもの、そこで作られた人格。葵にある秘密。これまでとこれからの葵を分ける出来事。ずっと抱えてきたもの。生きてきた意味。生きていくこと、死んでいくこと、生まれた場所、たくさんのものを問われているような物語。

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2018年11月11日

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