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ゆっくり読もうと思っていたが、気になる展開が多く一気に読み進めた。
個人的に結果を最初に出し、どうしてこうなったのか原因を紐解いていく作品形式が好きなのもあると思うが、それを抜きにしても物語の緩急がちょうど良かった。
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ダークな背景の中に時々顔を見せる他の色、そして鮮烈で強烈な"赤"。読みながらそんな色合いが頭の中に描かれていました。
猫弁はじめほのぼの&ちょっぴりユーモラスなイメージの強い作家さんですが、こんな物語も書いてしまうんだな、すごい。久々の一気読みでした。最後も良かった。
2024年10冊目。最近の生活状況からすれば超早ペース(ずーっと現実逃避中)
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葵が7歳の誕生日に北軽井沢の別荘で美しい母親と慕っていた家政婦が惨殺された。
犯人から逃げ延びた葵は記憶を失い、助けた老人に育てられる事になる。
とにかく先が読めない。
そして気になって一気読みです!
少女を育てた老人は何者なのか?
なぜ大人になった彼女が物語の冒頭で精神科に入院してるのか?
悲しい復讐劇ではあるけど、ラストの締めくくりが気持ち良く☆5です♪
なんとも興味がわき手に取りたくなる装丁です。
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7歳の少女が、目の前で母親を惨殺され逃げる。
山の中で老人と犬に助けられ、そこから隔絶された中で老人に生きる術と学力、医学を教えられ成長する。
そして、母親を殺した人物を探し出し復讐するまで。
なんとも言えずに、一気読みしたほど。
壮絶な生きざま…と言えばいいのか、
自分の中では成長する過程までが特に凄いと感じた。
この老人との生活が…だ。
引き込まれた。
久々にスリルとサスペンスを味わう。
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評価は5.
内容(BOOKデーターベース)
七歳の誕生日の夜、葵は母親を目の前で惨殺された。誰が何のために母を殺したのか―。奇跡的に生き延びた葵がたどり着いたのは、超然とした佇まいの老人と犬が支配する人跡未踏の山中だった。隔絶された世界で成長した葵は、ある出来事の後、復讐の念を魂に刻んで下山する。「死ぬってどういうことだとあなたは思う?」生と死の狭間で交錯する欲望。葵が最後に見たのは、希望か絶望か―。驚愕のラストまで一気読み必至の傑作長編!!
全ての殺人に何らかの理由があった・・・。とは言え7歳でこれほど過酷な生活を強いられる謂われはないわ。人は次々死んじゃうがその死に真摯に向きあっているのがせめてもの救いだった。でも、どんな理由があれ殺人はあかんわ。
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凄惨な事件現場に居合わせ、その復讐のために生きる少女の物語。
物語自体の面白さは言わずもがな。
一気に読んでしまう。
それにもまして、これほど振り幅の大きい作品を出してしまう著者に驚く。
今までのファンも驚くはず。
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あずかりやシリーズも猫弁シリーズも読破して、まったりふんわりな大山ワールドに染まりたくてこの本を読んだら、びっくり仰天。
全然違う世界観!これ、面白い!様々なお話が少しずつ集束していって、最後には!そう終わるか!
お勧めです。
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あずかりやさんシリーズからこの作家を読んだ私は誰の本??てなるくらい違う世界が広がっていたけど、これはこれで面白かった。
相関図的にはそんなに難しくなく、若い精神科医が全てを辿るかと思いきや
章ごとに違う目線で謎が解かれ
登場人物はそれぞれよい設定だったし
二組の父と娘の関係性も面白かった。
園美と実父の交流がなかったのは残念だった。
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2021/3/24
この作者の本にしては陰鬱な展開。
ほのぼのを求めていたけど表紙からして望めそうもなかったな。
結局、頼通という人の望みは何だったんだろう。
”上級国民”への復讐みたいなもの?
弱いものを圧して優越感に浸ってる人間は見込みがないんだってよ、頼通さんよ。
そう言いながらそういうことでもなさそうと思ってる私もいる。
サイコパスは出世するって言うもんなぁとか。
読み終えての感情の持って行きどころが難しい。
笹本氏よかったねとは思うけど心から喜べるわけでもない。
みんな善悪両方を持ち合わせていて、ヒーロー的な人がいない。
あと毒の母親が苦手で園美が(葵も?)逃げられてよかったなとは思った。
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初読み作家さん。
7歳の子供の前で母親が惨殺された。
復讐の念を持って生きる葵。
どんな復讐をしていくのかと思ったけど、復讐の過程は情報と力というシンプルなもの。
葵の精神は壊れてしまっていたようだけど、最後は「普通」になれそうな兆しがあって良かった。
山での修行生活の部分が一番おもしろかったかな。
兄にキスをお願いしたのはなんだったのかな。
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リベンジサバイバルミステリー?この本のジャンルがわからない。少なくとも題名と装丁から察するホラーではない。葵は7歳の時に母親を惨殺され、彼女自身は山に捨てられる。そこから葵のドラマティックな人生が幕開けるー。設定も良いし、登場人物も魅力的だし、中盤までは超面白いと思った。後半にかけてが説明的な割に納得できないというか、疑問点が多くてちょっと惜しい。でも葵がとにかく抜群の美人なので、美人好きの私には嬉しい。山の描写も山好きの私には嬉しい。正直もっとディープに掘り下げてもらってもウエルカムだったが、楽しめた。
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精神科医のぼくの覚書から始まる、とある女の子の凄絶でありひたむきな物語。
優しいお話を書く印象が強い作家さんだったけれど、雰囲気が随分と変わったなと思う。けれどどこかに変わらない優しさはあって、読んでいて辛くなることもあるけれど、読み終えた後、晴れた空を見上げているような気持ちになった。
2019/8/19
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7歳の誕生日に母と別荘の管理人が惨殺され、逃げ出した先で謎の老人に助けられた葵は彼と山の中で成長する。犯人=鬼を退治する事だけを目標にして。成長過程の山の暮らしまでは葵目線で、10年後に山を降りて復讐を開始してからは3人の目線から完璧な魅力を持つが何処か危うい葵が描かれる。サバイバル過ぎる山の話が探検夢見た事ある人は不謹慎ながらわくわくするかも。鬼は誰なのか?復讐は完遂されるのか?はやや無茶な展開があるけど葵の生まれ直す話と思ったのでこれはこれで。最後の一文は笑顔の未来が見えるいい終わり。しかし笹本の扱いはどうなってるのか疑問。
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大山さんのこれまでの作品はほのぼのした作風という印象だったが、この作品は今までに無い感じがした。
7歳の誕生日を北軽井沢の別荘で過ごすため東京からやって来た早乙女葵と母親。その夜、目の前で母親を惨殺される。奇跡的に生き延びたものの、そこは奥深い山の中、そこで櫂と名乗る老人によって育てられ、10年、山奥で生活する。その後、あることがあり、東京で興津さやかとして生活し、母親たちを殺した鬼を退治することを目的として生きる。事件の真相をどう導いたのか、彼女のしようとしていた事は何だったのか、そこも気になったが、それ以上に彼女の人生を通して人の幸せとは、死ぬってどう言うこと、様々なことを考えさせられた作品だった。
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「あずかり屋」さんシリーズしか読んでいないので、本当に同じ作家さんかと確認してしまった。読後、誰一人して本当に幸せにはなれない気がして気持ちが重かった。迎えに行ったとして、それはどんな気持ちで、この先どう続くんだろう。葵は母を殺されていなければ幸せになれたのだろうか。生きていたとしても、この人生よりはマシかもしれないけれど、やはり何か悲惨な事が待っていたように思える。あまりに理不尽な殺人が一人の人生を狂わせて、その周囲にもじわじわと影響を広げていく。切り落としても踊り続けた靴と同じだ。葵は悪くないけれど。
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不安にさせる表紙デザイン。内容を知らずに読んだせいもあって、ただただびっくりする話だった。奇妙な母娘に猟奇殺人に謎の世捨て人。天才と悪徳政治家に振り回される家族。ラストも良かった。
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本屋でジャケ買い、初めて読む作家さん。
冒頭の上流家庭の優雅な雰囲気から惨殺シーンの悲惨さへ、櫂との生活では大自然と葵の成長が頼もしく、下山後からは推理小説的な展開と章ごとに雰囲気を変えながら進行していき、ワクワクしながらページをめくった。
葵の「皆が傅く美しさ」ってどんな感じだろうか?色んな女優さんをイメージしながら読んでいた。自分の中ではエマ・ワトソンが一番しっくりくる(日本人ではないが…)
ただし後半は少し残念、そもそも登場人物が天才学者とか総理大臣とか大手建築事務所の社長の娘とか立派な人が多過ぎるのに加えて途中から結論が読めて来て尻すぼみない感じもした。
章ごとに登場人物を変えて最後に結びつく手法も少しあざとさ(作者は文中でそういう小説を園美を通じて否定的に語ってたが)を感じた。素直に葵を中心に話を進めても良かった気もするが、事実を多面的に描きたかったのか?あと、春生の記録とすると何でそんなことまでわかるの?という事柄が多い。想像で埋め合わせたとするとそうなのかもしれないが、通常の医者にそこまでの文才があるものなのだろうか?
まぁ細かく考えると色々不思議ではあるが、読んでる最中の次が気になる感は凄かったので楽しめました。
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よくある殺人事件と思いきやの
奇想天外で怒涛の展開に興奮し
どんどん期待がふくらんだのに
後半、案外普通だったのが
肩すかしだったかも。
葵と櫂の生活編がよかった
「ボイドシェイパ」を彷彿させるようで
このままこの世界に浸りたかったくらい。
ここまでいろんなことを仕込まれた葵を
もっと活躍させてほしかったなぁ。
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物語の中にも出てきたが巌窟王的な面白さがぐいぐい読ませる.かろうじて生き延びた少女が復讐を道しるべとして成長する姿に胸を締め付けられ,応援せずにはいられなかった.また,登場人物の人間を突き抜けている部分が凄くて,山に隠棲し縄文人のように暮らす興津櫂,邪魔な人間は排除して総理大臣に上り詰めた早乙女頼通,もちろん主人公の葵も含めて本当にこんな人いるかしらと思った.だから,精神科医の語り手の普通具合が好ましく,彼女をかばった笹本の母親の暖かさに癒された.
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目の前で母親を殺害された7歳の葵。そしてその後、山で老人と10年暮らすことに。その生活の異様さとそこで得るもの。この物語はどこへ向かっていくんだろうという展開とぐいぐいと引っ張られていく力。1人の少女の人生と少女に関わりを持った人たちの人生。山での生活が葵に与えたもの、そこで作られた人格。葵にある秘密。これまでとこれからの葵を分ける出来事。ずっと抱えてきたもの。生きてきた意味。生きていくこと、死んでいくこと、生まれた場所、たくさんのものを問われているような物語。
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冒頭読み進めるのが苦痛で途中でやめようかとも思ったのですが、カイが登場してから俄然面白くなり、長編ですが中盤からはグングン引き込まれて、予想と全然違う終わり方も好印象でした。面白かったです。
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誕生日の夜。
葵は母親が殺される所を目撃した。
逃げた先で出会ったのは山深い場所で犬と暮らす男だった。そこで葵は復讐を誓った。
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謎は謎のままなのに何故かホッとするラストでした。
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「猫弁」や「あずかりやさん」シリーズでお馴染みの作家さん。しかしながら、今作はそれらとは全く毛色が異なるサスペンスミステリ。ほのぼの癒し系とは程遠く、終始不穏な雰囲気が漂う。最後まで先が読めず、結末が気になってしょうがない怒涛の展開であるのは間違いなしだが、章ごとに人物視点が変わる上、その都度ストーリーの舞台もガラッと変わるため、それぞれ全く別のストーリーを読んでいるような感覚で、正直なところ繋がりが全く見えなくて途中まで読むのがしんどかった。人物設定も皆がそれぞれ浮世離れし過ぎているというか、リアリティ感がまるでなく、ファンタジーなのは間違いないのだけれど、もう少しリアリティに近づけてくれても良かったのかなと思う。
とは言え、作者の新境地が見えた作品。この路線もまた読んでみたいと思いました。
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始まりからワクワク感があってチビチビ読んだ。山での暮らしぶりから、少女の成長ぶり、もう!怪しくてたまらん!どんな風に復讐するの?どんな姿で現れるの?って興味津々だった・・・けど、アッサリ復讐が終わってしまって、逆に(笑)ビックリした。最後は大山さんの優しさが詰まった終わり方。始まりのドキドキ感から最後のホッコリ感。温度差があり過ぎた。また、そこが良かったかな。
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11月-11。3.5点。
7歳の時、目の前で母親を殺害された少女。山の中で隠遁生活をしている男性に育てられる。
男性の死亡後、男性の指示に従いある家へ。
父親の正体は。成長した少女の目的は。
面白かった。ラストは救いがあって安心した。
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7歳で母親を目の前で惨殺された葵。
山で櫂というおじいさんに拾われる。
櫂が少女に与えたものは
生きるに足るだけの食事と学問。
櫂は少女を「あなた」と呼ぶ。
やがて、櫂は亡くなり、少女は山を下りる。
鬼退治のために。
この山暮らしのところが一番面白かった。
誰が悪いって父親が一番悪い!
ちょっと読んでてむなしい感じさえしたけれど
映画の「レオン」を思い出させた。
全然違うんだけどね。
おじさんと少女の組み合わせだからかなぁ。