【感想・ネタバレ】薫香のカナピウムのレビュー

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独特の雰囲気がいい

魚舟獣舟から続く世界観に基づく独特の雰囲気がある作家。
この作品もその雰囲気を濃厚に持つ作品であるんが、終盤意外な展開もあって面白かった。
この作者の作品の中では最も面白い。
我々が「何物にも侵されない自分の心」「自由意志」と思い込んでいるものが、実はより上位の存在の道具に過ぎないのでは、
と考えさせらる作品であった。

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2020年02月22日

Posted by ブクログ

〈人とは何か〉
『華竜の宮』で「海に生きる」ために魚と融合した人類をテーマとした作者が、今度は「森で暮らす」人類の姿を描いた。
林冠生物の暮らし、そのために高めたことと捨てたこと。
そしてその背後には作為的な操作が見え隠れする。
「生物とは何か」
「自然とは何か」

解説で「風の谷のナウシカ」を持ち出していたが、映画ではなく原作漫画のナウシカの世界観とよく似ている。

〈華竜の宮〉シリーズのようにここから先の広がりはあるのか……。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

主人公の少女は林冠を自在に飛び小動物を連れて、はじめは「ナウシカ?」と思ってしまいましたが、そこには宮崎アニメとは異なる世界が広がっていました。生態系が変わってしまった未来の物語設定は何度か読んだことがありますが、この薫香のカナピウムは、美しい熱帯雨林の蒸しかえる様な熱気や果物が熟れる匂いが漂うようなみずみずしい描写の中にファンタジー要素があり、地球の未来を思わせるようなSF感も満載でひきつけられました。人はどんなに変化しても希望を忘れないのではと感じさせてくれる物語です。

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2020年07月13日

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