薫香のカナピウム

薫香のカナピウム

815円 (税込)

4pt

3.8

日本SF大賞受賞の『華竜の宮』で人類滅亡の危機と闘いもがく人々を描き話題を呼んだ著者が、初めて紡ぐたおやかなる少女のビルドゥングスロマン&至高のファンタジー。

生態系が一変した未来の地球。その熱帯雨林の〈カナピウム〉と呼ばれる地上四十メートルの林冠部で少女は暮らす。
豊かなる生態系を誇る樹上には多彩な動植物が集まり、少女たちは彼らが発散する匂いを手がかりに、しなやかに樹上を跳び回る。一方で、彼方には銀糸のごとく煌く軌道が見え、森の住民には作れない先端テクノロジーも存在する。
ある日やってきた旅の者たち。そして森に試練が与えられる――。

解説・池澤春菜

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薫香のカナピウム のユーザーレビュー

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    購入済み

    独特の雰囲気がいい

    2020年02月22日

    魚舟獣舟から続く世界観に基づく独特の雰囲気がある作家。
    この作品もその雰囲気を濃厚に持つ作品であるんが、終盤意外な展開もあって面白かった。
    この作者の作品の中では最も面白い。
    我々が「何物にも侵されない自分の心」「自由意志」と思い込んでいるものが、実はより上位の存在の道具に過ぎないのでは、
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月18日

    〈人とは何か〉
    『華竜の宮』で「海に生きる」ために魚と融合した人類をテーマとした作者が、今度は「森で暮らす」人類の姿を描いた。
    林冠生物の暮らし、そのために高めたことと捨てたこと。
    そしてその背後には作為的な操作が見え隠れする。
    「生物とは何か」
    「自然とは何か」

    解説で「風の谷のナウシカ」を持ち...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月13日

    主人公の少女は林冠を自在に飛び小動物を連れて、はじめは「ナウシカ?」と思ってしまいましたが、そこには宮崎アニメとは異なる世界が広がっていました。生態系が変わってしまった未来の物語設定は何度か読んだことがありますが、この薫香のカナピウムは、美しい熱帯雨林の蒸しかえる様な熱気や果物が熟れる匂いが漂うよう...続きを読む

    0

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