「あの動画と、その誘いが、どれだけの悪意と死に充ち満ちたものか、想像さえできずに…1人、また1人、無垢が夜に見出されていく。」
web広告でよく目にする作品であったので、試しに読んでみたらドンハマりしました！
厨二心をくすぐるフレーズ、その独特の世界観に引き込まれます！
見えないものが見えてしまう女子中学生・恩田衣子。幽霊が見えてしまう特殊体質が故に、幼いころから友達を作るのが苦手な彼女の前に現れたのは、幽体離脱によって覗きを働いたスケベ同級生の空木と高条。思わぬ出会いが運命の歯車を回す、ホラー青春アドベンチャーです。
「幽霊」を通して3人の絆が深まっていく姿はなんとも微笑ましいですが、そんな「幽霊」の不気味さは生半可ではありません。その異質さは是非本編でお確かめください。
「夜人」と呼ばれる組織の目的、「魔」と形容される異形の存在。テンポのよい展開であると同時に、ページをめくるごとにソワソワが止まらない！
霊感の強い人間と幽霊というありそうな少年マンガ設定ではあるものの、主人公を取り巻く独特な世界観に加え、随所に散りばめられたギャグ要素がエッセンスとなっています！個人的には、「夜人」が組織の認知方法として動画配信を用いたのに対し、旧来用いていたチェーンメールとの効率性の差に時代の流れを感じているシーンがツボでしたw
先が読めない展開に続きが気になる作品です！
感情タグBEST3
単に、幽体離脱できるようになって除霊とかではなくて、いろいろ複雑な背景がありそうです。無理やり夜人にしたときは敵対グループなのかと思ったけれども、成仏できない悪霊退治を目的にしているみたいだし、完全に悪とか敵とかいうわけでもなさそうで、面白そうです。
おどろおどろしつつコミカル
期間限定試し読みだったので読んでみたら、予想よりはかなり面白かった。奇妙な化け物が出てくるダーク系の漫画は有象無象あるけど、これはその内の面白い部類だった。
表紙の３人はそれぞれ個性があって好きだし、彼らは一緒に行動しているのに立場が違うから、今後誰がどうなってしまうのか読めないワクワク感もある。
化け物、幽霊、何だか幸せそうではない主人公、だけど完全なダーク物ではなく所々に明るい雰囲気が一瞬挟まれていたりして読み易い。
Posted by ブクログ
高校生たちがふとしたきっかけで幽体離脱して第二の現実にアクセスしてゆくというプロット。「幽遊白書」というよりも、どことなく手塚治虫「日本発狂」のような空気を感じる。少年たちの会話シーンは初期の武富健治作品を思い出させる。読んだのは本作が初めてだが、既にデビュー６年ほどの中堅作家。
