【感想・ネタバレ】乙霧村の七人のレビュー

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前半は緊張感があってどんどん読める
後半は詳細を解説していくので、構成としてはわかりやすい。
後半は人間関係が複雑になっていくので、整理しながら読む必要があった。

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2021年08月15日

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凄惨な事件のあった廃村を訪れた大学生たち。豪雨の中に現れたのは、斧を持った大男だった。
あらすじには「戦慄のホラー・サスペンス」となっていたが、がっつりミステリだった。
ホラーも好きだが、ミステリも好きな自分にとってはたまらない小説だった。

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2022年12月26日

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ネタバレ

大学の文学サークルで企画した実際に一家五人が惨殺された事件の起きた村である乙霧村を訪れる。サークルの顧問はノンフィクション作家である、泉蓮。彼が書いた「乙霧村の惨劇」の事件現場を見に行くことになる。乙霧村では彼らが訪れる前に学生による失火があり、彼らの訪問を快く思っていない。
泉蓮の大ファンであり、一人だけ4年生(他は3年生)の友里の視点で物語は語られる。
純、玲美、哲夫、昌枝、浩樹と友里の6人で乙霧村を訪れることになるが、惨劇の舞台となった松浦家で斧を持った男が現れる…

情景描写がいまいちわかりにくいが、八つ墓村のようだと、感じる。
サークル名がヴェリティ(真実)なのだが、ミスマープルの「復讐の女神」に出てくる女性の名前を思い出した。
昌枝が終始、友里に対して酷い態度なのが、もう腹立たしい。純や玲美の金に飽かせた態度、哲夫の上から目線な物言い、いくら行ってみたかった、とは言っても、友里さん、メンツは選んだ方がいいよ、と思った。
思ったより、サクサク読めたし、おどろおどろしい雰囲気を取り払ってみれば、よいお灸になったようにも思う。
善人と悪人、簡単に決められないのが人間だと思うけれど、この人が言っていることは信じるに足ることか、と思いながら読んでみるのもよいと思う。
英一がやったことは、5人(浩樹を除く)にとっては恐怖でしかなかった思うが、一番最後の泉の昌枝に対する一言も怖い。
想像していた怖さと違って、いい意味で裏切られた。

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2022年11月07日

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まさに和風ジェイソン!
クリスタルレイクじゃないけど「オトギリ村」
20年前の凄惨な事件により廃村になった集落に、その事件を元にした
小説が好きな学生を含む大学サークルのリア充達が遊びに来て…
あとは、わかるな…ニヤリ
面白かった!

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2021年11月17日

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かつて一家五人が惨殺されたという乙霧村を、大学サークルの六人の学生が訪れる。
そろそろ次の目的地に向かおうというとき、一人の男が彼らの前に現れる。
斧を持ったその男から逃げようとするが、閉ざされた村に逃げ場はない。
一人の女学生が彼の素性に気が付いたことから事件は終わり、次の章では参加した学生たちの話に移る。

その女学生の身元が明かされる最終章はちょっとガッカリ。

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2020年12月27日

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ネタバレ

正直、冒頭から違和感ありありでした。現代の女子大生が主人公にしては達観した語り口で、しっかりしたタイプの女の子をイメージさせたいのかと思いきや、「旧タイプの携帯電話を使っていて、そもそもLINEやゲームなどに熱中する習慣はない」なんて、いくら文学女子が主人公とはいえ「ああ、伊岡先生は現代の女子大生のイメージを捉えきれていないな」と直感的に思ってしまいました。他の登場人物も古臭い感じだし、それだったら時代背景ごとスライドさせてスマホなんて存在も無くせばいいのに...って感じです。でも、蓋を開けてみれば「伊岡先生すいませんでした!」と言いたくなりました。(ちょっとしてやられた感もあります。

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2020年11月27日

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ネタバレ

『乙霧村の惨劇』というノンフィクション小説の謎について追求した作品(作品の終盤は)
前半は乙霧村に肝試しに来た大学生達を惨劇のたった一人の生き残りの男が追いかけ回す、鬼ごっこ状態で読んでいて自分も追いかけられているような緊張感を味わった。
後半は事件の真相について。
自分の想定外の事が次々と判明して驚きっぱなしだった。
ホラー小説だが、哀愁漂う作品だった。

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2020年07月23日

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ネタバレ

おどろおどろしい表紙に惹かれて、
何の予備知識もなしに衝動買い。
読んでみると...

想像のナナメ上の裏側の対偶を突いてくる感じ(^ ^;

読み始めと中盤と後半では、まったくテイストが違う(^ ^;
どころか、読中の予想をすべて裏切ってくる(^ ^;
何なら、物語の発端というか、根本とも言える設定すら
信用できなくなってくるような...(^ ^;

人物描写はちょっとリアリティが薄い気もするが、
それでも息つく間もなく読ませる怒濤の展開(^ ^;
「答合わせ」を読んでると、余計に混乱してくるという...(^ ^;

何とも不思議な一冊である(^ ^;

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2020年03月19日

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1.おすすめする人
→ハラハラしたい、怖いものが好き

2.内容
→序盤は斧を持った男に
 ひたすら追いかけられる話。
 とてつもなく怖い。
 言うなれば、ジョイポリスの「マーダーロッジ」
 というアトラクションを小説にした感じ。
 ハラハラドキドキ感はかなり似てる。
 その後、関係者への取材をもとに
 真相が明らかになるが、
 最後の教授の話からは、
 「だから何?」と思うような内容。
 よくわからない。

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2024年01月21日

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久々にスプラッタホラー系きたかー?とワクワクしていたら中盤からの怒涛の展開にビックリ!
表紙によらず残虐な描写は少しだけなので安心してください。
ハラハラドキドキが味わいたい方特におすすめ。

解説も面白いので是非最後まで読んでください。

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2023年11月10日

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単純にホラーかと思ってたら違った\(^o^)/笑
まさかの結末に大満足☆

グロい描写とかもないけど、どうなるの…!?
というホラーならではのドキドキとヒヤヒヤがたまらなくて、隙間時間に読んでたから気になりすぎてちょっと数ページ捲って無事かどうか確認してしまった…笑
面白かった♪

なかなかのグロ描写も平気な自分にはちょっと物足りないかな?と思ったけど、スリルは十分だったし、これならホラー苦手な方でも読めるのでは?

ホラー、ミステリー初心者の方にもオススメしたい1冊☆

こちらの1冊と出会わせてくださったブクトモ様\( ´ω` )/
本当にありがとうございます☆

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2022年09月23日

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完全に横溝正史な表紙とタイトルが怖すぎて伊岡瞬ブームに便乗できなかった本書。八つ墓村じゃん、オカルト ダメ ゼッタイ 。(((( ˙-˙ ))))プルプルプル
と言いつつ、数ヶ月に一度発動する厄介な特殊能力「必殺 怖いもの見たさ」で手に取ってしまった。

主な語り手は友里さん。地味系と謳っているが怪しさを隠すことの無いモロキーパーソン的なお方である。
文学オタクの友里さんは大学の教授、ノンフィクション作家の泉蓮が顧問をしている文学サークル ヴェリテ のイベントにてあの「乙霧村」へ仲間5人と共に向かっていた。仲間とは言うが、これがめちゃくちゃギスギスしている。大学生独特の  自分の世界がこの世界  精神が激しく、苦笑いが止まらない。

「乙霧村の五人殺し」あるいは「松浦一家惨殺事件」とも呼ばれるこの凄惨な内容については自身の目で文を追い、脳内にて現場を再生していただきたい。トラウマレベルの映像が生産されることだろう。

さて、そんな曰く付きの「乙霧村」では黄色の可憐な花をつける野草「オトギリソウ」が至る所で咲き誇っている。これが村の名の所以と言われている。これを手折ってよく見ると花弁には茶色い小さなシミが確認出来るらしいのだが....、これは「門外不出の薬草の秘密を漏らした弟を、怒った兄が斬り殺した時に飛び散った血の痕」と語られているらしい。(wiki調べ)
「オトギリソウ」とはとどのつまり「弟斬り」が由来となっていると言う事だ。漢字で書くと「弟切草」なのが生々しい。
因みに花言葉は作中では「恨み」そして「秘密」と記されていたが、更に「怨念」「迷信」の意味合いもあるらしい。
そしてオトギリソウの花の勢いが良い年は、乙霧村に悲劇が起きると言い伝えられている。
うーん、都市伝説の様な話だがここに唆られた同志は少なくないと断言出来る。

話を物語に戻すが、内容としてはベタである。想像通りの展開が待ち受けている。
廃墟と化した曰く付きの村に若者が集結、あの日を彷彿とさせるゲリラ豪雨は当然の如く、謎の大男が現れ過去の「乙霧村の五人殺し」が再現されるーーーーといったものだ。
とは言え流石、ベタで終わることは無く終着点は個人的には意外な結末に感じた。何より小さな仕掛けが多くて楽しい。文章を使ったトリックに振り回されたのは久々で心地が良かった。
ただ、「伊岡瞬」から入った場合は拍子抜けを食らうであろう内容でもある。ハードルが爆上がりの状態から手に取られた可能性の高い作品なのだろう、少々同情してしまう。

おさえてもらいたいのは、
過去の事件は「乙霧村の五人殺し」
現在、野次馬として村に踏み入れた者は「友里さんと五人の仲間の計六人」
そしてタイトルは「乙霧村の七人」であると言う事だろうか。...おっと、これ以上はミッフィーを憑依(・×・)

短い作品なのでサクッと読めるし、オカルト大嫌いマンの私が涼しい顔をしてレビューを書けている事から、ホラー要素は少なめだったとお察しいただけるだろう。罪があるとすれば表紙のおどろおどろしさのみだ。未だにカバーを外せていない自分がいる。

問題定義もしっかりしている。
語り手によって加害者と被害者の印象は悪意などなくとも簡単に操作されてしまうと言う事だろう。己を信じるのは勿論だが、形ないモノを見極める時、これを信じるべきか決めるのに、結局はここでも自分を信じなければならないのやもしれない。

殺人事件と村の響きは完全にホラーですが、メンタル的要素で言うなら弱酸性です( *´•ω•`*)ホッ

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2022年09月04日

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その昔、戸川稔という男が一家五人を惨殺する事件があった。その村に大学生サークルのメンバーが訪れる。なぜか斧を持った男に追いかけられ、逃げまどうメンバー。
誰が何のために追いかけてくるのか?というお話。
追いかけられ逃げまどう様子にリアリティがあり、ドキドキして読み進んだ。また「最初に誰かがおとりになれ」とけん制しあったり、仲間内での人間関係も読んでいて面白かった。結末はいまひとつでした。

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2022年03月16日

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前々から表紙とタイトルがいいなぁと思って読みたかったもの。古い映画ですが、『13日の金曜日』のジェイソンを思わせるようなスプラッター系の前半。そして後半は関係者の証言から、この事件を企てた真犯人が明らかにされるというストーリー。前半の逃げ惑うシーンが少しくどく感じたのと、後半の謎解きは、自分の理解が足りてないだけかもしれませんが、昔の殺人の謎解きが中心で、前半登場した人物と関連性が見出せず、正直ちょっとついていけず、かなり残念。もちろん最後にプチ驚きはあるのですが。

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2021年11月10日

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なんとなく、「十角館の殺人」みたいに、村に閉じ込められた学生が、1人また1人と殺されていく、みたいな話を想像していましたが、違いました。

白カッパ男が誰で、ヒロキが誰なのかもわかりましたが、後半のみんなの証言が興味深かったです。

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2021年07月27日

Posted by ブクログ

ちょっと残念
ホラーミステリーなんですが、最後の最後がいただけない(笑)

ストーリとしては、
22年前に乙霧村で起きた一家五人惨殺事件。
その村をサークルメンバの大学生男女6人が興味本位で訪れます。しかし、そこで、斧を持った大男に襲われるというもの。
大雨、暗闇の中、襲ってくる男。
脱出もままならず、彼らは生き延びることができるのか?
ハラハラドキドキの展開の前半。
男の正体は?
ってなんとなくわかるけど...

しかし、この学生たちのくずっぷりもまた、面白い(笑)

そして、後半はその学生含めたインタビュー形式の独白で、今回の事件の真相が語られていきます。
さらに明らかになる22年前の事件の真相

最後に明かされる叙述トリック
これが余計だった...
そういう設定にしておく必要がないと思います。
これのせいで、なんか、興ざめってな感じになってしまった。

とはいうものの、そこそこ楽しめました!

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2021年06月20日

Posted by ブクログ

今まで読んだ伊岡さんのとは、何か作風が違うな。
何か八つ墓村みたいって思ってたら、当たらずしも遠からず。
カバー絵も横溝さんファンの漫画家さんやし!
過去に殺人事件があった場所に、学生らが観光気分で見学旅行へ!
ゼミの先生が、その事に関して本書いてるし、成績に影響しないかと淡い期待もあって…
で、過去の再現か!斧で追いかけ回されて、死ぬとこやった(ーー;)
雨の中、斧持って追いかけられたら、死んでまう…
◯◯村とかいうタイトルになるとやっぱり…こんな感じを連想させる。
過去の殺人事件の真相は…彼らは…?
この作風もなかなかでした。

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2021年05月26日

Posted by ブクログ

何冊目かの伊岡瞬。いつもとテイストが違う感じのものをと思って読んでみたけど、作家にも当然得手不得手があるよね。ページ数もいつもより少なめなのでサッと読めたけどなんだかちっと物足りない。

深みの足りないネット小説を読んでるみたいな。いや、これはこれまで読んできた氏の傑作達と比較してって事だけれども。

仕掛けも単純だし、落ちも、ああそう、って感じでえーっ!って程では無かったなー。好みの問題なのであくまで主観的な意見。

どこかでみた似たような設定が頭にチラつくからかなー。あと世代的には弟切草はチュンソフトなのでそこでも身構えちゃうのかも。

で、あればタイトルでふるいにかけなかった時点で選んだ僕の負けだな。

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2021年02月22日

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ネタバレ

「戦慄のホラー・サスペンス!」の惹き文句にこの表紙絵。ものすごく怖そう。伊岡瞬でなければ立ち止まって手に取ることはなかったと思います。この著者だから、ビビらすだけの話ではないはず。

22年前に辺境の集落、乙霧村で起きた一家5人惨殺事件。犯人も斧で頭をかち割られて死亡。生き残ったのは幼い男の子ただひとり。その事件を題材にしたノンフィクションを書いたのが、メディアでも顔の売れている人気者の教授。彼が顧問を務める大学のサークルに所属するメンバーは、顧問抜きで乙霧村へのツアーを計画。村へ到着すると、22年前の事件当時と同じ豪雨に見舞われる。そんななか、悪ふざけをする大学生たちを諌めるように現れた正体不明の男。彼はあまりにもあの事件の犯人に似た風貌で……。

やはり惹き文句とは異なって、非科学的なことなど何もない、ホラーというよりはサスペンス・ミステリー。しかし、犯人の正体は早いうちに推測がつき、驚きはありません。非科学的なことはないけれど、憎悪の念に駆られた人物の犯行計画は無理やりの感もあり、しかも切なさまでには至らない。叙述トリックを混ぜ込んだオチも、鮮やかさには欠けます。それでも最後までぐいぐいと読ませるのはさすが。

初版の283頁目の誤字はまったくいただけません。せっかくここまでぐいぐい読ませたのに、「アンタ、誰やねん」と唖然。このせいでテンションがダダ下がりするので、早いとこ修正をぜひ。

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2017年12月05日

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