【感想・ネタバレ】北北西に曇と往け 5のレビュー

見渡す限り無人の荒野を突き抜ける道路、その脇に横転しているジムニー。
運転席のドアをバカッと開けて顔を出し、「嘘だろ」とつぶやくサングラス姿の男。
まるで映画のオープニングのようなシーンからこの作品は始まります。
第1話では、横転したジムニーのシーンから、男がジムニーの中を整えて一晩過ごし、夜が明けてから道路を通る人を捕まえてジムニーを起こしてもらい、再び走り出すまでを、ただひたすら描きます。男がどうやら車と意思疎通をしているような様子や実在するのかどうかよくわからない女がウロウロする様子が合間に描かれるものの、ここがどこなのかも男は誰なのかもまったく説明されません。ロードムービーものなのかしら…と思わせておいて、この後いろいろなことが説明されていくのですが…本当に、少しずつ少しずつで、しかも、ロードムービーかと思えばミステリーのようで、ミステリーかと思えばラブストーリーのようで、ラブストーリーかと思えばサイコホラーのよう…先が気になってしょうがない!!
とにかく言えることは、これを読んだら絶対にアイスランドへ行きたくなる、ということです。ジャンル問わず、とにかくおもしろいマンガが読みたい!という方におすすめ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

リリヤ、音楽が戻って良かった。「頭の中でまだ響いている」「いつ止まるんだ これ」って、最高の賛辞やね。彼女の楽器がチェロなのすごいわかる……わかる……!!!
補遺も良かった〜。贅沢な読書体験。

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2021年01月17日

Posted by ブクログ

「地面が……破裂してるみたいだ」

小さいのに雄大で剝き出しな自然の力強さ満点の、アイスランド観光案内マンガ第5巻、読んだ人みんなWikipediaを検索するでしょう。火山ヤバい。
今まで「一度は行ってみたい場所1位」はボラボラ島でしたが、この漫画以後は文句なくアイスランドです。

140個の火口が25㎞に渡って並ぶ壮大な景色、見てみたいなー。でも漫画の中でケイと一緒に訪れた気分です。

そしてアイスランドの申し子のようなリリヤの歌声とチェロがもう美しくて…いやこれは幻聴でした。
「演奏が終わっても音楽が止まらなくて頭の中でずっと聴いてた。最高だった」
と素直に語れるケイが素敵です。

で、探偵業でワンエピソード、ミチタカがやってきて不穏に以下次巻、と、いや盛り込みすぎでは…。それぞれの要素全部好きなんですけど、バラで読むと物足りない!もっとください!
「木曜日はホットドッグモーニングの日だ」
っていうのも好きです。シンプルな朝食。

サイキックサイコパス殺人鬼な弟ミチタカもケイと住んでいれば平穏に暮らせるのかな。ミチタカのお話はどの角度から読んでも不安が襲ってきますが、続き気になります。

1
2021年01月15日

Posted by ブクログ

 三知崇の話も大きく動くのに、リリヤとの関係(というより気持ち?)にも進展があって、補遺もたっぷりで大満足、最高の一冊だった。
 三知崇の暴力性にはこれまで焦点が当たって来たし、純粋で良い子とは言えないけど、素直さはあるし、慧の前での姿を見ると、やっぱり殺人なんてしていないんじゃないか、と思えてしまう。
 慧はぶっきらぼうだけど、こっちはこっちで、自分の気持ちに嘘をつかず、悪かったと思ったら不器用に償おうとするし、良いものは良いと言えるのが素敵だ。リリヤもまた、美しさや才能だけじゃなくて、慧との取り合わせで見たときに、本当に魅力のあるヒロインだと思う。

0
2024年03月10日

購入済み

1783年

1783年に天明大噴火とそれに伴う天明の大飢饉が起こったのは日本史で習ったけど、同じ年にアイスランドのラキ火山で大噴火が起こったことは知りませんでした。
運命的なものを感じます。

#ハッピー #ほのぼの #癒やされる

0
2022年04月24日

Posted by ブクログ

北北西を読むと無性に"外国にいる誰か"と繋がりたくなる衝動にかられる。私の中で丁寧にコーヒーを淹れる漫画は名作。
慧の探偵業と三知崇の謎が絡み合ってかなり面白くなってきた。みんなの日記を読んで登場人物たちへの愛着が増した。
こんな日常に憧れる。

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2022年04月18日

ネタバレ 購入済み

北北西に曇と往け 5巻

リリヤと主人公が前巻で急接近したおかげで、喧嘩したので、主人公が禊をするはめに
なります。一番探偵らしいことをする巻だと思います。

#笑える #胸キュン #ドキドキハラハラ

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2021年12月17日

購入済み

リリヤの音楽

リリヤの楽器はチェロ。リリヤの音でもあり、アイスランドをイメージした音でもあるんじゃないかな。思わずチェロを聴いてみたくなりました。
食事シーン(飯テロ)から風景に登場人物の感情に感性、空気感など作者の表現力の高さを再確認しました。画力の高さだけでなく、センスもお持ちです。
音楽を聴いた後のケイの表情も良かったです。個人的見どころ、リリヤがケイに向けて初めて笑顔を見せました(必見

ミチタカの件は動きがあり、ケイはミチタカの周辺で起こる死亡事件にやっと向き合うのかどうか。これまで弟に深く追求せず、うやむやにしてたので次巻気になります。楽しみに待っています。

#深い #胸キュン #感動する

0
2021年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生物に優しいとはいえない峻厳なアイスランドの大地に魅了される。
音楽を聞く、料理をする、食事をする、そんな生活の所作だけでも読ませてしまう。
あまり大きな事件はいらないかもしれない。
三知高が本当に猟奇な子なのか気になるけど。

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2021年08月25日

Posted by ブクログ

最新刊素晴らしかった!変わらずアイスランドの大自然と緩やかな雰囲気が溢れ出ていて読んでいてすごく心地よかったです。弟の事件も少し展開があり、面白かったです。今回の5巻には補遺として5つの短編が入っていてそれもすごく良かったです。1年に1回の発売なので先が長いですが6巻楽しみにしています。

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2021年07月26日

購入済み

すごいなぁ。自分が、その人が、それ自身である事、生きる事、を、足を地面に踏みしめてすっくと立つことを、改めて思い出させてくれる作品!素敵!

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2021年07月09日

購入済み

魅力

純真にアイスランドに憧れる…

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2021年05月09日

Evi

ネタバレ 購入済み

気になりすぎる展開が多い!ストーリーの展開とともにフラグなのかと思うような話もありました。あと弟くんが生きてて良かった!でもどうなるのかわからないので、はやく続刊読みたいです。

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2021年05月08日

ネタバレ 購入済み

圧倒的な自然

ゆっくり読んでいくと、荒涼とした自然、吹きすさぶ風、真っ赤に輝く火口などが頭に浮かんできます。すると、登場人物といっしょに肩の力が抜け、ゆったりとした気持ちになれます。落ち着きたいとき最高です。

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2021年03月16日

Posted by ブクログ

相変わらず景色が美しい…
そして老若男女美しい人たちばかり。
三知嵩の人間性のヤバさは反面教師。。。

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2021年02月22日

Posted by ブクログ

御山慧が鬼カッコいい。それだけでお腹いっぱいなのにストーリーも素敵。読み終わったら絶対にコーヒー飲みたくなる。

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2021年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイスランドで探偵をしている慧くんのお話として描かれなくても不自然でなかった家族が、描かれることで謎になるの、おもしろいです。

私がそういう組み合わせが好きということもあるのですが、リリアちゃんは慧くんでなく清くんに懸想ではないかと時々思えます。前巻のビデオ電話(?)でのやりとり、今巻でのSNSのやりとりやプリン人形やら、ちょっとした描写が大きな絵に付箋で書き足した補足というより散らばったパズルのピースのような何か大きな絵の欠片を見たような気がしてきます。そして慧くんとリリアちゃんと清くんで三角関係なら、慧くんとリリアちゃんが恋敵同士だと思える。

アイスランドの厳しい自然や異国における普通の生活の描写が好きです。それらはただ単に舞台の説明や物語への花添えかもしれないけれど、パズルのピースもしくはピースをはめるヒントなのか気になります。続き楽しみです!

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2021年02月12日

購入済み

この巻は良かった

2巻で心をつかまれ3、4巻で心が離れ、5巻でまた少し戻った。このくらいの感じならいいけどミチタカ関連の話が暗すぎてそれが続くときつい…。

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2021年01月29日

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日本という国は、東の端にあって、海に囲まれていたこともあって、ヨーロッパという先進国に見つかるのが遅かった幸運な島国だと思っている。国内で戦争はあったけれども、制度設計のおかげで、大半の国民、つまり農民には戦争が関係ない出来事になっているから、時代とともに武器を持って争うことが減っていった、合理的な国のように考えている。

では、古来から幸せな国かといえば、そうではない。国が小さいので資源は少なく、海と山の関係もあって気候変化が激しく、複数のプレートに乗っかった土地だけに、地震も多かったことだろう。そんな不安定な土地で農民をやっていれば、苦労は絶えないに決まっている。この国で多くの人が感じる敵は、敵うことのない大いなる自然だったのではないだろうか…

この漫画は、アイスランドの厳しく雄大な自然と、そこでつつましく暮らす人間の生活が描かれている。人よりも、自然が生活に強く影響する人々の態度を見ていると、本で読む明治以前の日本人を思い起こさせる。この漫画で描かれるアイスランドの土地や人を見ていると、現代でありながら、時代を遡っていくような不思議な感覚があって楽しい。

ゆったりとした気分で読める漫画は貴重なので、とても大切に読ませてもらっている。あと、登場人物の美しさに浸れるのも、この漫画を読む特権ではないだろうか。

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2021年01月19日

Posted by ブクログ

今巻ではみちたかの印象が変わったけど兄の前だからなのかな。家系的になんらかの能力は持ってると思うけど。

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2021年01月18日

ネタバレ 購入済み

これからどうなるのか

本編がすごくいいところで終わった。残りがショートかと思ったことを謝ります。ボリューム満点で一つひとつとてもよかった。清との話がもっとみたい。

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2021年01月17日

Posted by ブクログ

読むたびにアイスランドの風が感じられ、ほんとに行きたくなります。火山国ということは知ってましたご、凄まじい威力ですね。荒涼とした風景が目の前に広がるようです。普段愛読しているアイスランドのミステリー、作家さんが登場しますがいかにも、の名前で嬉しくなりました。リリアちゃんのチェロと歌、ブルージャイアントとは違ったパワーが画面から溢れてきます。私を一気にアイスランドに運んでくれるこの作品、これから先も目が離せません。作中登場のプラドに私も乗ってます。慧にいい車、と言われてご満悦。

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2021年02月19日

Posted by ブクログ

正直、どの線が本線なのか分からないけど、ストーリーはグイグイ進んでる。景色の描写と目線の演技がキレイで好きだ。

1
2021年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

☆途中(5巻まで)

〜序章〜
・アイスランドで探偵をする御山慧
・遊び人の祖父と暮らす
・日本にいる叔母夫婦と一緒に住む弟と連絡がつかなくなる
・祖父のジャックと日本へ
・叔父夫婦は亡くなっていた
・弟の行方を探る
・アイスランドへ向かったらしい
・アイスランドへ戻ると警官と名乗る中年男に襲われる
・三知崇に救出してもらう
・事情を聞くがリリア曰く嘘をついていた

〜2巻以降〜
・親友の清が日本からやってくる
・アイスランドを観光し帰る
・ヨウン捜索の依頼
・シグルーンの協力もありヨウン発見
・シグルーンから新たにフレイヤ捜索の依頼
・フレイヤの携帯に三知崇からの電話
・三知崇には人を原因不明で殺す能力があった
・三知崇失踪
・数日後三知崇が帰ってくる
・ジャックとの3人暮らし
・リリアのコンサートで美声に惚れる
・三知崇が警察に殺人容疑で捕まる

どんな方向性になるのかワクワクしながら読める
ケイとリリアの掛け合いがよすぎる
三知崇の能力の謎も気になる


〜〜

[総評]

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5巻も面白かったです。リリヤちゃん復活で慧との仲も深まり(?)、三知嵩再び。
三知嵩、どれが本当の顔なのかわからなくて凄いな…お兄ちゃん大好きで慧以外はどうでもいいみたいな気はします。人心を掌握するのが上手い。ラストの不穏さよ。6巻も楽しみです。
青インクページの補遺も面白かった。リリヤちゃんと慧の話よかった。慧はどうにか素直だけど、リリヤちゃんはまだそうでもない。でも慧は食べ物以外にも目を向けてくれ。ホットドッグ美味しそう!
清くんのとこで、御山家なんだか相当複雑そうだと思いました。今後少しずつ明らかになるんだろうか。

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2023年01月09日

購入済み

背景美術がすごい

この作品のどこが魅力かというと、人物よりも背景美術と小道具なんだろうなと思ってしまう。
物語よりも、その物語に登場する車や自然や建物の方がどうしても魅力的に感じてしまう。
俺にはそういう作品に感じる。美しさの作品だ。

#エモい

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2021年12月30日

Posted by ブクログ

この漫画は、自分向きでは無いと思っていたのだが、良い。良くなってきた。
前から、アイスランドの景色や、食べ物、生活の話なんかは良かったのだけれど、超能力とか、綺麗な壊れた子系の感じが嫌だったのだが、普通に面白くなってきた。
話のルールに馴染んだってことか。
絵が綺麗。

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2021年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物の多い巻。登場人物たちがよく動き、新たな一面や関係性、考え方もみられて新鮮だった。主人公の言動が本人にも他の登場人物にもいい影響を及ぼしているように感じる。勿論主人公以外の登場人物の言動も周囲に影響を与えている。
前巻を受けて、もう少し派手にひと悶着あるのではないかと考えていたので予想外だった。先入観を持ちすぎていたのかもしれない。その意外性も含めて、登場人物たちが生き生きとしているように感じた。

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2021年01月23日

Posted by ブクログ

そうそう、探偵してるんだっけ。
浮気調査なんてベタだなぁと思ったら
ちょっと素敵なおはなしでした。
リリヤとの交流も深まってきたし。
寒い国のほっこりエピソード。

…だけで終わらないのがな〜。
弟、どうなってんだ。
どれが本当の顔なんだ。
ケイのお兄ちゃんっぷりは微笑ましいけど。

あと、色を変えて掲載されている
脇キャラ視点の短編が良かったです。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

四股を踏む 大地を踏みしめて_土地からの穢れを払い_災いを退け_豊作を祈る儀式がもとになっているんだ そこに立つだけで_生命が試されるから オフロードを走る際は 脈動する熱量の気配 2010年のことだ_エイヤフィヤトラヨークトルの噴火を知っているか? 1783年のラキは フランス革命の遠因とも言われている 浅間山の噴火で天明の大飢饉が起きてる ドラマというのは出来事ではない_心が動くということだよ トロール(悪さする巨人_人間を攫う_陽の光を浴びると石になる)の形をしち鉄塔 選択する自由には結果が伴う 固いのが良い_シンプルで甘くないやつ マスカット饅頭

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2021年09月06日

Posted by ブクログ

"「……あれ リリヤの歌ずっとまわってたのに
いつもなにか消えちまったな
また聴きに行こう」"[p.138]

空気感がほんと良い。
三知嵩は癇癪持ちという感じがちょっとする。
リリヤの歌に引き込まれて虜になる過程の演出が本当良い。
補遺もどれも良かった。ホットドッグ美味しそう。

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2021年05月01日

Posted by ブクログ

入江亜季さんの漫画好きで全部持ってるけど、何故かこの話はいまひとつ夢中になれないのが悲しい。話の流れも、もう5巻なのに正直よくわからない。
でもやっぱり絵とか雰囲気は好きだ。

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2021年01月18日

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