【感想・ネタバレ】幻夏のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

話が始まった時点でもう詰んでるから
後から全貌が分かって、取り返しのつかない時間がさらに浮き彫りになってどんどん悲しくなってくる。
警察がクソすぎてこの国もう嫌だ〜のつるべ打ち、日本は1度捕まったら無罪かどうかに関わらず終わりなのは今も変わりませんもんね。

前作よりスマートになってて読みやすい、でもやっぱり最後の追跡劇はちょっと長いと感じた。
制服警官が尚が屋上に行ったと聞いて、そのまま追いかけて銃を撃つのはちょっとね。こんな雑魚がそこまで分からんやろと思ったけど勢いが凄かったからいいか。

相馬の受け答えが熱血バカに見えるのは相変わらず、察しが悪く感じるのはなんでやろう。
子供時代は可愛らしいのに〜。

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素晴らしかった!!

真相が明らかになるところがクライマックスではない。

とにかく終盤の疾走感がすごい。
どうかどうかと祈らずにはいられない。
雨の屋上で相馬の指笛が尚に届いた瞬間、胸が詰まる思いがした。
とても美しかった。

ラストも美しかった。
いいシーンでしたね。
泣きました。


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2024年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃおもろい。冤罪がテーマだった。前作を読んでなかったけど楽しめた。犯罪者になっちゃったけど尚は頭も良くてやさしいんだな。択が死んでた展開が怖すぎて一旦本閉じた。
尚も択も香苗もみんな優しい。復習物語だけど、加害者が優しすぎて切ない。

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでて途中から、涙が何度も出そうになりながら読んだ。(結局涙は最後まで我慢した)

こんな事ってあるのだろうか。
尚が1人で背負わなくちゃいけなかったのか。
拓が壊れていった姿に目を背けたくなる。
お父さん含め、全てが悲しい方向へ向かっているのでは?と、お母さんが思っていたであろう事実も悲しい。

家族がたった一つの冤罪でこんなにも破壊される世の中の恐ろしさと矛盾とどこにもぶつけられない思いと…たくさん詰まっている小説だった。

前作の犯罪者はハラハラしたが、今回は悲しさと切なさが優った。

素晴らしい作品だった。

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2024年04月06日

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犯罪者で活躍した鑓水・相馬・修司とまた出会えて嬉しい。法治国家である日本でまさかこんな目に合うなんて思いもよらない。けれど実際に起きている事なんだよな…。司法制度の在り方、冤罪事件、巻き込まれた家族たち。あまりにも辛すぎる。太田さんの作品は社会問題×ミステリー。ぐいぐい惹き込まれる筆力!

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

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とにかく、尚が生きてくれてて良かった。思うことはいっぱいあるけど、最後は涙涙…。警察がきちんと調べていれば、検察官が違和感を感じていれば、捜査に関わった人物の誰か一人でも勇気を持って声をあげていれば…尚の家族は幸せに暮らせていたのに。悔しくて悲しくて切なくて、何とも言えない想いになった。やはり、太田愛さんの小説は素晴らしい。奥深くて大変読みがいのある作品でした。

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2024年01月14日

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夏休み前に出会い、一夏を過ごした小学生の相馬亮介と、水沢尚、拓。
そして夏の終わりに起きた尚の突然の失踪。
それから23年の月日が経ち、興信所の鑓水の元には母の香苗から尚の捜索が依頼される。
また同時期に、相馬は少女失踪事件の現場で、尚が当時姿を消した場所に残っていた印と同じ印を見つける、事件の真相に近づいていく。

停滞することなく、少しずついろんなことが明らかになっていく正に司法の信を問うミステリー。
たどり着いた真相はやるせなく切ない。それぞれが向き合い、苦しみ、憎悪して。

冤罪という取り返しのつかないもの。
身近に降りかかるまで誰も自分事として捉えられないのかもしれない。
それでも適正な捜査とは、と考えさせられる。

後半にいくにつれ、スピード感を増し展開されるストーリーには引き込まれた。
シリーズものとは知らずに読んだので、シリーズ第1作、3作も読んでみたい。

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯罪者に次ぎ太田愛第二弾。
美少女誘拐事件が発生。そこに残されたのは23年前の失踪事件と同じ印。
時を同じくして前作でも登場した鑓水のところに、失踪した少年を探してほしいという、少年の母からの依頼がくる。

扱ったのは冤罪について。
第一弾では巨大組織の闇、本作では国の司法制度の闇に挑んでいる。
ステリーを通して描きたいのは、巨大権力に対する風刺か。

失踪した男の子が実は生きている、はよくある話として、辿ってきた、そしてその後たどる境遇が悲しすぎる。
冤罪の父、それに翻弄される美しい母、その死に関わってしまった弟、それを庇うためにわずか12歳にして犠牲になることを選択する兄。
命をかけて証明しようとするこの国の闇、しかし世間はそれでは変わらない…そんな無慈悲さがあるのは前作と一緒。
前作ほど、敵が無敵すぎることがないのが救いか。前回の殺し屋は無敵すぎた。

脚本家だからなのか、ドラマチックすぎる部分はあるが、前作ほどのオーバーな展開はない。
淡々と展開されていく感じ。
最後にスカッとなる展開ではない。じわっと読者に投げかける終わり方。
全体的にノスタルジックな匂いのする、幻夏というタイトルにふさわしい雰囲気。

題材が面白く、続きが気になり、1日で読み切ってしまった。寝不足です。

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2024年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
現実的に物事を書いているため、展開が遅く感じられ、中盤までは読むのに少し苦労した。

しかし、序盤からの事実の積み上げにより中盤からの展開は早く最後までサッと読めた。

警察、検察、裁判所が組めば、有罪率は99%。たとえ冤罪であろうとそれをも認めない。恐ろしい話である。検察は、冤罪の蓋然性が高い案件も組織を守るために決して間違いを認めない。

警察も検察も変なプライドに拘らず間違ったことは間違えたと謝るようにはならないのだろうか?

あらすじ
23年前の夏、十二歳の少年が河原で失踪した。事件が解決しないまま時は過ぎる。私立探偵の鑓水は、母親の香苗から23年前に失踪した息子の尚を探して欲しいと依頼を受ける。

鑓水は知り合いの刑事の相馬と連絡を取り、情報交換を依頼する。相馬は23年前の夏に尚と友達となり、一緒に過ごしていた。事件を追ううちに、尚の父親が殺人で収監されたが、尚が失踪する前に冤罪であったことが分かり、さらに階段から転落して亡くなっていたことが分かる。

新たに女児の誘拐事件が発生する。相馬は、冤罪事件を追ううちに、冤罪事件の取り調べをしたのが、女児誘拐を仕切る参事官、誘拐された女児の祖父が当時の検察官、冤罪事件の判決を下したのが、女児誘拐の容疑者の父親であることに気づく。

尚の弟の拓と母親の香苗の行方が分からず、鑓水たちは追っていたが、驚愕の事実に出くわす。香苗はホスピスに入院しており、すでに死亡。拓も半年前に溺死していた。

水沢尚は生きていた、警察の倉吉望として。警察は間違った犯人を逮捕して罪をでっち上げることに躍起になっており、全ては尚の思い通りに事が進んでいた。

警察が間違った犯人を再逮捕した瞬間に尚は、誘拐した女児を殺害するつもりだった。鑓水と相馬はそれを防げるのか?

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説だとしてもそれは無理があるんじゃ⋯やそうなるかな⋯というところはあったが冤罪を深く考えさせられるストーリーで全体を通して面白かった。過去のたらればは全部起こらなかったこと(だから考えても意味が無い)というようなことを尚が言っていたが、やはりあの時あの瞬間何かひとつでも違っていたらと思わずにはいられない。
犯罪が起こった時に警察やメディアから出る犯人逮捕の報道を見て安心感や怒りは覚えるもののそもそもこの人は本当に犯人なのかなどと今まで考えたことがなかったのでこれからニュースを見る度にこの本を思い出しそう。

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2024年04月24日

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