幻夏

幻夏

880円 (税込)

4pt

「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」毎日が黄金に輝いていたあの夏、同級生に何が起こったのか――少女失踪事件を捜査する刑事・相馬は、現場で奇妙な印を発見し、23年前の苦い記憶を蘇らせる。台風一過の翌日、川岸にランドセルを置いたまま、親友だった同級生は消えた。流木に不思議な印を残して……。少年はどこに消えたのか? 印の意味は? やがて相馬の前に恐るべき罪が浮上してくる。司法の信を問う傑作ミステリー。日本推理作家協会賞候補作。

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幻夏 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月27日

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    謎の印…
    分かると悲しい(T . T)

    冤罪をテーマにしてる。
    悲し過ぎるやん!
    何もしてへんのに、精神的に追い込んで、自白させる。
    で、自分達の思い描いてる筋書きに合わせる。
    ハイ!犯罪者!一丁あがり!
    みたいな。
    有罪率99%、犯人だと判断して起訴されたら、ほぼ全員、裁判で有罪...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月22日

     読み応えある社会派ミステリーでした。前作『犯罪者』と同じく面白く読みました。
     本作では、前作登場の相馬さんの輝いていた少年時代と、彼が関わった家族の悲劇が描かれており、少年時代の郷愁とともに悲しい気持ちに。

     物語のはじめの方で数々の謎が示され、それを興信所を営む鑓水さんと修司さん、そして刑事...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月16日

    『犯罪者』が面白かったのでこちらも読む事に。
    主要人物が変わらないので序盤からすっと物語に入り込めた。

    冤罪がテーマで、前作同様メッセージ性の強い作品であった。ひとつの冤罪事件によって、少年とその家族の人生が狂い始める。冤罪が生む悲劇の連鎖。犯罪の真相は切なく悲しいものだった。

    『犯罪者』もそう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月01日

    読み終えても涙が出てしまう本は、そんなにありません。悲しいとか可哀想ではなく、ただただ涙が出て止まりませんでした。

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    Posted by ブクログ 2024年03月29日

    一夏の出来事が、23年後につながっている。尚の失踪、その後の様子、冤罪として捕まっていた実父の真相、全てが最後に覆される。
    とても面白かった。
    現代の法曹では、冤罪がこんなにも残酷に、容易く有罪として解決されてしまうのかと、恐ろしくもなった。
    尚は一人で沢山のことを抱えて、悩み、苦しんできた。思考、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月17日

    犯罪者が入手できないまま、先にこちらの作品を読んだのだが…最高に面白かった。こちらだけ読んでも違和感なく読み切ることができた。
    キラキラした夏の思い出、大切な人を思いやる気持ち、全ての真相に気付いた時に壊れる心、日本の司法制度の問題点、冤罪が起こりうる危険性、復讐。
    日本の司法の課題に正面から問題提...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月15日

    警察が生み出した冤罪によって23年後に事件が起こる。関係者は相馬の幼なじみ家族。
    警察組織の闇、それに振り回される家族。真相は心が痛くなるほどのものだった。 
    悲しい話だったな…

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    Posted by ブクログ 2024年02月06日

    数年前に読んだ作品だか、思わず本棚から引き抜いた。「犯罪者」「幻夏」「天上の葦」はこの順番で三部作。相馬、鑓水、修二の3人が真実を追いかける。

    23年前に失踪した尚を当時小6で友人だった相馬が探す。冤罪で殺人犯にされた哲夫が9年後に無罪とわかり出所してきた。そこで事件が起こる。尚と拓の兄弟とその母...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月17日

    真相が明らかになるたびに23年前のあの時が蘇る。
    23年前の描写から懐かしさや切なさを感じ、真相を知った時相馬の気持ちに限りなく近い苦しみや辛さを読者である自分も感じることができた。
    張り巡らされた伏線が綺麗に回収されていく。
    これまで読んできたミステリーで一番好きな作品。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    幸せに暮らすはずだった家族が冤罪によって狂わされるなんとも言えない切なさがある。一方で兄弟や親友との情景が浮かび、心温まる良作だった。鑓水のキャラも面白い。

    0

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