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多くの人に読んでもらいたいです
やはり、加藤先生の本には、今の社会で起きている事件の本質的なところが書かれているんだと思います。読んだ事のない方なら、きっと社会で起きている事件に対する考え方が変わると思います。
どれだけ育った環境が人間に影響をおよぼすのか。
ニュースを見て、あんな事件を起こす人なんて全く理解できない!と思っている方は、この本を読むと、自分も生まれてきた環境によっては、同じ様になってしまっていたかもしれないと思えてくるのではないでしょうか。
そう理解する事が、社会の問題と向き合う第1歩だろうと思います。
Posted by ブクログ
子供にしがみつく心理 大人になれない親たち。加藤諦三先生の著書。親離れ子離れが出来ない幼稚な共依存親子は少なくないと言われるけれど、親離れ子離れが出来ない幼稚な共依存親子で本当に問題なのは親であって子ではないと思う。いつまで経っても子をあたからも自分の所有物やペットのように扱って纏わりつく親は百害あって一利なし、そういう自覚が必要。ある程度の年齢を過ぎたら親から子を突き放して放任するくらいのことが必要なのかも。
Posted by ブクログ
本書は「親子の役割逆転」について書かれた本である。
親子の役割逆転とは、親が自分の子供に、自身の親の役割を押し付け、子供に甘えるというものである。子供が家庭内で親の役割を果たしている・果たさなければならない状態のことをいう。
親子の役割が逆転した家庭のケースを、具体的に説明しているので、非常に分かりやすく、また重要なことは繰り返し繰り返し記述されているので、要点をつかみやすく記憶にも残りやすい。
本ケースにおいてなにより残酷なのは、そういう家庭にある子どもに対して周囲はなかなかその心情を理解できず、単なる甘やかしからのわがままだと思われてしまう点にある。しかし、決してこのような家庭環境は特殊なケースではないことが分かる。
それ故、家族間の問題や社会問題と対峙する際には、親子の役割逆転という新たな視点を加えてみる必要があり、その点で本書は重要な役割を果たしている。