【感想・ネタバレ】日本の工芸を元気にする!のレビュー

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中川さんアツかった。でも実際、チャンスがあって声をかけても人手不足や原料供給などを理由に自ら断る事業者がいるから悲しくなるんだよなーっていうのを伝えたい。中川政七の組合的なやつに参加してる企業は工芸界においては一番星中の一番星で、、でも工芸の芸術的・歴史・文化的側面も捉えながらビジネスとして確立してる人が日本にいることは未来が明るいとも思える。

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2023年07月18日

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家族経営として展開することが日本の特徴的な経営法だから零細メーカーとして多数存在してきましたが、これを束ねる、つまり点を面にする役割として必要なのが、資本集約型の企業です。
分散してる生産者をまとめ役割が必要です。
中川社長の理念やいきざまなんかも学べてよかってさめす。

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2024年03月26日

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自身の企業の利益だけを追い求めるのではなく、「日本の工芸を元気にする!」という理念のもとに、現代の暮らしにあった工芸品の普及活動
や、産地の支援をされている。ますます応援したくなった。

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2023年05月03日

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ネタバレ

中川政七商店、見つけたらついついのぞいてしまうファンです。

高校生の時に知ったマルヒロの波佐見焼をきっかけに器に興味を持ったし、今はお気に入りのバックワークスのリュックで通勤している。

今までこのお店をビジネスの視点から見たことがなかったし、好んで使っている品々やそれを作る全国の作り手にも、こんな壮大なバックボーンがあったなんで知らなかった。
使い手に届けてこそ工芸は生きる。
私たちに、日本が誇るべき職人の手仕事を届けてくれて、本当にありがたいと思った。

ものづくりや伝統工芸の盛んな町に生まれて、父もそんな職人だったから、そういったものはすごく身近に感じて育ってきた。その分、地元の伝統産業全体が年々力をなくしていっている様子もなんとなく肌で感じてはいて、好きなのに自分では何もできないことを歯痒くも感じていた。

そんな日本全国の工芸品やメーカーをを廃らせないように本気で頑張っているこの会社のことを知ることができて、単純だけどすごく嬉しくなった。
この先100年も200年も続いてほしい。

政七さんが繋いでくれた縁で私の手元にいる子たちにもさらに愛着が深まった気がする。
効率的でファストなものが溢れる世の中だけど、自分の選んだひとつひとつの品が、愛しくてたまらないと思う人がもっと増えたら嬉しい。

政七さんの工芸に対する覚悟と愛情が詰まった一冊だけど、もちろんビジネスの側面からも面白く読めた。

恵まれた環境で仕事をするに越したことはないし、それが用意できることを私も誇らしく感じる。しかし、何もしなくてもそうした環境が自然に与えられると考えているとしたら、それは少し違う。今ある環境は先輩たちが努力して勝ち得てきたものだ。それは報酬制度などの経済的なものや、ブランドなどの社会的な評価も同じで、そのうえで今の社員たちは仕事をしている。環境に甘えるのではなくそれに見合った仕事をして、さらに良い環境を自分たちの力で手にする。そうした心構えが、社員と会社の真に対等な関係つくるのだと思う。

まあまあですね、というような表現を好む人は、もしかしたら、こちらの手の内を知られたくないと思っているのかもしれない。でも、自分たちのビジネスや業績について必要以上に秘密主義になると、周囲の理解や支援を得にくくなるおそれがある。それならば考えていることや計画していることを話せる範囲で伝えて、困っていることや足りない部分もできるだけ正直に話す。そうすれば共感して、応援してくれる人も出てくるのではないだろうか。


プロフェッショナルになるまでは仕事は楽しめない。
会議の場でただ漫然と考えてもアイディアは生まれない。普段からいろんな店や物を見て回るのも大事だし、目的意識を持って本アートを見ることも、地力をつけるうえでは効果がある。一方で、単なる思いつきを実現性と市場に対する効果を担保したアイディアにして、さらに企画へと発展させるためにはある一定の「型」が必要だ。禅の世界から生まれた「守破離」という言葉がある。松岡正剛さんはこれを、「型を守って型に就き、型を破って型へ出て、型を離れて型を生む」と表しているが、プロフェッショナルをめざす以上は、まずは手本を愚直にまねて「型」を身につけなければならない基本がなければ、それは「形なし」にすぎず、「型破り」にたどり着くことは永遠にできないからだ。

楽しい仕事とそうでない仕事があるのではなく、その仕事を楽しめる人とそうでない人がいるだけ。


製造現場は観光資源。
知的欲求を満たす観光スタイルは、定番のツアーにはない楽しさ
工芸にまつわる秘密のほとんどは、製造現場にある。百聞は一見にしかず。

さんちの手帖
さんち商店街
さんちのしごと

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2022年05月30日

購入済み

政七商店好きなら

伝統ある政七商店が、どのように現代化したのか。
なぜ温故知新が可能になったのか、社長や従業員、デザイナー目線の裏側がわかる本。
日本の工芸を元気にすべく、上場を目指したり、取りやめたり、いかに市場に戦略をもって出て行ったのかがわかり、ブランドに好感が持てた。

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2022年02月17日

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興味深い内容だった。
日本の工芸、技術をこうやって守ってくれる人がいることに感謝したい。
お店を訪れる時もこれを読んだ後だと感じることが違うだろうな。
それぞれの産地が、自分たちの力でこの先やっていける力をつける事の大切さに気づいた。

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2020年09月24日

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伝統工芸とその活性化ビジネスについて関心があり手にとった。
パイオニア・成功者である中川政七商店の社長が家業を継いでから立て直し・成長させていったプロセスが語られており、その情熱に圧倒された。
先日も東北の着物産地の倒産のニュースを聞いたばかり。工芸品が好きでお土産などでできるだけ応援のつもりで購入するが、欲しいデザインがなかったりがっかりした経験も多い。売れないことを時代や消費者のせいにしていては、補助金などで生きながらえても先は細るばかりだろう。
中川氏のいうように下請けや分業では連鎖倒産の恐れもある。伝統工芸だって元は時代のニーズにあった実用品なのだから、今の時代にあった形を追求し消費者に届けてこそこれからのものづくりなのだと改めて実感させられた。

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2020年08月21日

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<目次>
はじめに
プロローグ
第1章   老舗の跡を継ぐ
第2章   家業を会社にする
第3章   ビジョンが生まれる
第4章   十三代社長に就任する
第5章   ビジネスモデルが機能し始める
第6章   三〇〇周年を迎え撃つ
第7章   日本の工芸を元気にする!

<内容>
あちこちのショッピングモールなどで目にする「中川政七商店」の13代目社長による自らの今までの会社の成長記と今後の目標の話。単なるビジネス成功記とも読めるが、ここではタイトルの「日本の工芸を元気にする」に注目したい。国内あちこちを旅しているが、観光地の「土産」のみすぼらしさが気になっていた。本の中にもあるが、土産品は食が8割。工芸品は下手すると「メイドインチャイナ」であり、チープ感が拭えない品ばかリ。それなりに定評のあるもの、例えば、こけしなどの工芸品、焼き物、布製品、産地別の代わり映えがしないものばかり。友人の関係で、近年はそうしたところを周るようになり、気になっていた。この著者の言うところの「土産物」の可能性、「産業観光」(工芸品の体験や製作現場を見せる観光)などは、グローバルに展開することはできず、する必要もないが、「小商い」(平川克美のいうところの)として、地方の活性化につながるだろう。さらに著者の言う、日本の工芸技術で、エルメスやヴィトンのような「ラグジュアリー・ブランド」ができるのではないかという可能性、が目を引いた。「廉価で大量生産」で世界競争に勝ってきた日本産業だが、新興国には勝てないことは目に見えている。日本の工芸技術のすごさは、「超絶技巧」の作品などを見ると、価値は高いと思う。はじめから「一発狙い」ではなく、こつこつと今まで積み上げてきた技術を高め、著者の会社のように、このジャンルでのコンサルティングがされれば、やがて「ラクジュアリー・ブランド」化も夢でない気がする。

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2017年12月23日

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ネタバレ

現代的マネジメントとブランディングで伝統産業を蘇らせる! 創業300年の老舗を現代のブランドに作り上げた若手経営者が格闘し、挑み続けた15年の記録と、未来への構想。

「こころば」
1.正しくあること
2.誠実であること
3.誇りを持つこと
4.品があること
5.前を向くこと
6.歩み続けること
.自分を信じること
8.ベストを尽くすこと
9.謙虚であること
10.楽しくやること

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2017年04月29日

Posted by ブクログ

この手の本は面白いことが多いので手を出してみる。しかしまあ中川政七商店というものはまったく知らんかった。気をつけてみてると上野駅の中など行動圏内にあった。関心ないと気付かないものなのだなあ。

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2017年03月21日

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