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素晴らしい
蟷螂の檻らしい、世界のすべてが歪んでて実は真っ直ぐな線なんてどこにもないかのような、仄暗くて埃っぽい重い空気に差し込む今にも消えてしまいそうな一筋の光を掴んだような、絶妙な読後感。
坊ちゃんの言う「檻」が、未だに蔓延る「普通」が「幸せ」とイコールな現実世界にどこか息苦しさを感じてる人には刺さるんじゃないかと、、
最後を知ってからまた最初から読み直すとまた違った感情で読めるのかなと思ったり、、、。
取り急ぎ一読した感想を。
Posted by ブクログ
凄かったよ‼️
典彦の執着ヤバすぎたね。怒涛の展開で色んな事実が判明して、ちょっと理解するの大変だったけど …見事な完結でした。
蘭蔵と健一のハピエンに救われた。
私達読者の思うハッピーエンドとはまた少し違って、それぞれの収まるところに収まった感じがしました。
私の幸せが相手の幸せとは限らないとこのマンガを読んで改めて感じました。
良い
メリーバッドエンド寄りのハッピーエンド(？)だと思います。私はとても好きでした。典彦と育郎が最終的にどうなったのか詳しく描写されないので妄想がはかどりました。
あー！
大好きな作品だったから終ってしまったかという気持ち…2人の幸せ長く続くん？っていう終わり方でなんとも言えん気持ちにさせられた。ほんとに最後まで大好きでした！
最後までドロドロでしたが、
一貫して作品の世界観が保たれていて
本当に読み応えがありました。
愛蔵さんの幸せだけを願っていたので
笑っている姿が見れて救われました。
終わってしまった。。。
完結か。。。あの嫁さんが賢く素晴らしい人だった。いろいろ一族、そのつながりの膿が出し切れたし、皆にとってハッピーエンドな終わり方かなと。ドラマや映画化出来るぐらい素晴らしい作品でした。満足
蘭蔵が１巻で思い描いていたキャラクターとは全く違ってました。お父さんを誑かしているような感じかと思っていたらとても良い子だった…。
典彦と育郎にとってはある意味幸せな結末なのかもしれない。
でも、蘭蔵と健一にはそういった仄暗さはない幸せを味わってほしいなぁ。
なかなか酷い描写も多い作品ではあったけれど、最後まで読めて良かったなと思っています。
蟷螂の檻
ついに完結しました。
秘密は檻の中に隠されたまま、誰にも暴かれないことを願います。
世間で言う幸福の形ではないですが、育郎はたしかにそれを求めていたので、幸せなのでしょう。
執着も歪みもたくさん詰まっていて凄い話でした。
みんな一途に想っているのに思い通りになる人もいればそうならない人もいて。どんな形であれ一緒になれたのなら幸せなのかな。
切ないけど、、、
切なくて、歪んだ愛ではある話だけれど、育郎はそれでも好きな人と出会えたのは、ある意味幸せだったのかも。。
Posted by ブクログ
総合評価：★4.0
最終巻。冒頭からクライマックスでしたね…。
燃え盛る屋敷から満身創痍で逃げ出した典彦に対する私の感情は「チッ、しぶといな…」でした(笑)
健一に助けられ、そのまま二人で逃げ果せるのかと思いきや…典彦さん、あろう事か持っていたナイフで健一をブスブス刺します(笑)
死にかけでありながらもしっかり罪を重ねていく典彦の様子を見て本当にこいつはどうしようもないなと思いましたね。その後、全裸で健一の鞄だけ持って一人で去っていく典彦の後ろ姿がシュールでちょっと笑ってしまいました。
一方で當間兄弟を保護した飯田は使えるんだか使えないんだか最後までよく分からない男でした(酷い)
育郎が行方不明になってからも未練タラタラで、その執着の強さにちょっと引いてしまったり。いっそ蘭蔵とくっ付いたら？と思ってしまった。少なくとも健一より良い男だと思うぞ、私は(笑)
この作品の唯一の良心であり正義だったさち子は最終巻でより強く逞しい女性に成長していました。
彼女の言うことは真っ当で、全てが正しいのでもう好感しかなかったです。彼女が闇堕ちしなかった事だけがこの作品における唯一の救いかな。
そして健一は警察に捕まり、罪を自白して刑務所へ。健一の事は最後まで好きになれませんでしたが、まぁ、罪を償っただけ典彦よりは幾分マシかな。
因みに出所後の彼を迎えに来たのは蘭蔵。まさに人生の再スタートって感じの希望を感じさせる終わり方で悪くはなかったものの、この二人の関係も結局あんまり(というか殆ど)進展しなかったので良いんだが悪いんだか…って感じです(￣▽￣;)
で、最後…典彦と育郎ですが、全然すっきりしないラストでモヤモヤ感がハンパないです(笑)
典彦、お前まだ足りないんかい！っていうね…。マジでいい加減にしてほしい。
閉じられた空間で永遠に二人ぼっちでもお互いが幸せならまぁ良いかなと思うのですが、これ最終的に満たされて幸せなのは育郎だけっぽくないですか…？
典彦は飢え続けて苦しそうだし、育郎だけが結果的に望み通り(蘭蔵になりたい)になっているという…。
こういう作品だからハッピーエンドなんてはなから期待していませんでしたが、それにしたってもう少し後味良く出来なかったのかな、と思わなくもないですね。せめて育郎も満たされてくれればなぁ…。
ですがまぁ、久しぶりに夢中になって読んだBL作品だったので満足度は高めです。たまにはこういう暗くて重いBLも良いですね。
