【感想・ネタバレ】希望のつくり方のレビュー

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Posted by ブクログ

「希望」という言葉に対し様々な方面からアプローチし、希望が失われていると言われる現代日本の中で、それでも希望を見出す事は出来ないのかと模索する話。

書かれたのが2010年で東日本大震災の前であり、当時は格差も現代ほど酷くなく、国際的立場も安定していた時期だったから2022年現在を著者が見たらまた違う事を考えたかもと思った。

とは言え、希望を主観的のみに捉えず客観的に捉えなおして、出てきたアウトプットは私たちの日々に活用できると思うし、素晴らしいと思う。

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2022年08月29日

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ある種、(ライトであるが)哲学を論じているような本で最初は少し取っつきづらくページの進みも遅かったが、中盤から一気に読めた。筆者は「希望」という観点について、丁寧に優しく文脈にも繋がりをもってまとめられている。かなりの時間を割かれて深く深く研究されたものを、私のようなこの種の本にあまり触れなかった平凡な人間にとってもわかりやすさを意識して執筆されたと推察。2010年に刊行された本であるが、まさにコロナ禍の今、手にしてよかったと感じた一冊。さまざまな言葉、さまざまな事例。とっておきたい一冊。そして、伝えたい一冊。どこか改めて感想を記しておきたいなあと思えた。

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2021年09月02日

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近頃感じている言葉にならないモヤモヤした気持ちを理解するための一助を求め近所の書店の棚を見ていたとき、ふと目に留まった本。
東大経済学の玄田教授が、自身が中心となって進めた「希望学」の研究で得た知見の概要を簡潔に記してくれている。

本書を読むことで、客観的には幸せな状況にあるはずの自分がなぜこんなに漠然とした不安や欠落感を感じているのか、その一端が見えてきた気がして気持ちが少し楽になった。

家族にも仕事にも経済的にも恵まれている自分が幸せだという実感はある。
それでもう十分だと思いたいし、それ以上を求めたくない。でも心は正直で何か満たされないものを感じている。
というのが今の私の状況。

本書を読んで少し見えてきたのは、自分には「幸せ」は足りているが「希望」が足りていないのかもしれないということ。
だから満たされないものを感じているのだ。(これまで人間が目指すべき到達点は「幸せ」であり、「希望」やその他の要素は「幸せ」のための一要素だと思っていたが、どうやら違ったようだ。)

ではどうしたら十分な「希望」を持つことができるのだろうか。

そのヒントになったのは、本書に書いてある「幸福は持続を求める。希望は変化を求める」という言葉だ。
「希望」を感じるためには「変化」が必要で、それはある程度自ら生み出す必要があるが、その変化を起こせていない自分に苛立ちを感じているのだ。

一言でいえば「攻めよ!さすれば希望はおのずと見えてくるはずだ。」といったところか。

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2021年04月11日

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無駄もいいじゃん。自分がまだ気づいていない何かに出会うためには、無駄に見えるものをすることが、積極的な行為になる。無駄がその人に豊かな魅力をもたらす。

壁にぶつかったら、壁の前でちゃんとウロウロする。ちゃんとウロウロしていれば、いつか壁の向こうにいける何かが起こる。無駄を恐れない。

絶望の反対は、ユーモア。ユーモアさえあれば、事態は好転する。遊びと無駄を大切に。

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2020年12月15日

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希望学という新しい観点から、『希望』という実体のない考えについてわかりやすくかつ、率直な意見が書かれています。

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2019年06月12日

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希望をつくる8つのヒントから、①希望は「気持ち」「何か」「実現」「行動」の4本の柱から成り立っている。希望がみつからないとき、4本の柱にうち、どれが欠けているか探す。②いつも会うわけではないけれど、ゆるやかな信頼でつながった仲間が自分の知らなかったヒントをもたらす。⑦大きな壁にぶつかったら、壁の前でちゃんとウロウロする。など。希望を見つけられない方に「希望のつくり方」を教えてくれます。

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2016年01月06日

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「ウィーク・タイズ」ゆるやかな人間関係ーー
こういう考え方で生きていけるといいな。
希望学は高度成長期の価値観から脱却できない日本人がこれからの成熟した社会をよりよく生きるヒントに満ちあふれていると思います。

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2015年05月13日

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希望とは作り出すもの。希望とは、自分が語れる物語で成り立つものであり、挫折を通して修正しながらももつことができるものである。1番好きなところは、目先の損得勘定にしばられて判断しないこと、やってみたら偶然意外な出来事からひらめきが得られるかもしれなくて、そこからまた希望が生まれるかもしれないということ。ムダを邪険に扱わず、大きな壁の前でもあえてうろちょろして、人生のアソビの部分も大切にしたいと思った。

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2012年10月22日

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岩波新書なのに(?)、すごくわかりやすく、心地よい講演をきいているようだ(学生の授業評価で玄田先生は「わかりやすい」と評価されてるのが納得)。

・過去の挫折の意味を自分の言葉で語れる人ほど、未来の希望を語ることができる (p112)
・大きな壁にぶつかったら、壁の前でちゃんとウロウロする(p200

など印象的な文章にチェックしてたら、「おわりに」でまとめて整理されていた。

これからの人生、ちゃんとウロウロし、自分で希望をつくっていこう!

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2012年12月02日

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ネタバレ

希望を学問として研究されている方が書いた本
希望を定義し、希望が失われた背景、希望を取り戻すためのヒントを紹介しています

筆者が現実的な希望は、仕事の打ち上げをすること と書かれていたことに、とても共感しました 

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2021年01月11日

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希望学の「希望とは何か?」「希望はどうやったら生まれるのか」「希望の機能とは?」をわかりやすく解説した本。

学問書ではなく、あくまで語りかけるような内容になっている。大学生などをイメージして書かれているかもしれないが、今社会に出ている20代半ばの人が読んでも十分に得ることはあるだろう。

すくなくとも、待っているだけで希望が降って湧いてくることはない。また、大人の役割も重要だ。

今希望が見当たらないならば、なんとか作っていくしかないし、また作りやすい環境を整えていくことも重要。

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2018年10月09日

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継続を求める幸福に対し、希望は変化と密接な関係がある。希望は、苦しい現実の中であえて持とうとするもの。過酷なな現状から良い方向に改善したい。苦しみから少しでも楽になりたい。そんな思いが希望という言葉には宿っている。希望を考えるということは、自分自身のこれまでの体験にもう一度向き合わないではいられない。よくわからない社会を毎日生きる上で、最も大切な事は、わからないということで、簡単にあきらめない、逃げださないこと。わからないから不安だとか、つまらないと思わない。むしろ、わからないから面白いと思えるかどうか。

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2018年07月07日

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ネタバレ

仏教の経典には「希望」という言葉は出てこない。その一方で、キリスト教では「希望」を持つことの大切さが述べられる(死は貧しい者にとっては希望であり、豊かな者にとっては恐怖だ(内村鑑三著『代表的日本人』日本能率マネジメントセンター、2019年、p.189))。表面的な違いこそあれ、両者に共通しているのは「人間は困難の中で生きざるを得ない存在であることを認めている」という点である。その困難を避けようとするのか(日本)、直視するか(西洋)の違い--これは、日本人と西洋人のメンタリティーの違い(日本人の危機管理の弱さ、「水に流す」文化、辞任で事態の収束を図ろうとする体質)に繋がっているようようだ。

"Hope is a Wish for Something to Come True by Action (with Others)" 希望はこのように4つの柱から成り立っている。つまり、希望とは、変化に必要なものである。しかし、自分たちが守るべき(誇りを感じる)アイデンティティがはっきりしていてこそ、新しいことにも挑戦する気持ちや行動が生まれるものである。「希望」の有無には、いくつかのファクターとの「関係性」、他者との「関連性」がある。しかし重要なことは、集団(職場)の内外との "Weak Ties" により、お互いの違いを持ち寄り、共有することで新たな希望のある発想や可能性が生まれてくることである。つまり、立場を超えて「話し合うこと」である。 そして、失敗や無駄を恐れず、「自らの挫折を物語として語れる人ほど、明るい希望を持つ」という。
勉強が「分からないことに慣れる練習である。しかし、簡単に諦めないための練習でもある」という筆者の考え方に、何か目から鱗が落ちる思いであった。

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2017年05月02日

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希望がないので読んでみた。
希望がない現状に不満なこと自体が、まだましなのかもと思えたのでいかった。

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2014年12月17日

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ネタバレ

<メモ>
・6 フッと笑えるような、気持ちがリラックスした状態でないと希望は持てない

・7 フリーター等で意欲・能力あっても、就職できない若者に共通して欠けているのは「大丈夫」という言葉

・33 変化を待つのではなく変化を起こす
希望を持つためにはまず厳しい現実から目をそむけないこと、過去から現在まで続いている挫折や試練を正面から受け止めること

・38 Hope is a Wish for Something to Come True by Action.
希望は「気持ち」「何か」「実現」「行動」の四本の柱から成り立っている。
気持ち:思い、願い。勝つか負けるか。
何か:将来こうなりたいという具体的なもの。自分にとっての大切な何かを見定めることが重要。なんでもいいからなんとかなってほしいは、大体何ともならない。
実現:夢の実現のために考える道筋、段取り。学習、情報収集。
行動:勇気がいる、不安や苦しみもあるが動かないと何も変わらない。

・42 協力してくれる人・共有できる仲間の重要性
本人がどんなに頑張っても周りからの支援がないためかなわない希望がある一方、個人としてほとんど無力でもその人を支える周囲の協力によって希望が実現することもある

・61 日本では「仕事」に希望を求める人が多い
次いで家族、健康、遊び

・70 希望の有無に影響を与えるもの 
年齢:若い方がある。
収入:年収300万を超えると大差はない。
健康:若くても健康でないとだめ。
教育:知識、経験が豊かになる→人的資本の形成。就活でのシグナル効果。
人間関係:孤独な人より他社とのかかわりが多い人の方が希望を持ちやすい。4つの柱は他社との交流の中で発見されるもの。

・84 ウィークタイズ(Weak Ties)・・・自分とちがう環境にある人とのたまに会う程度の緩やかなつながりが、自分の知らなかったヒント(適性、やりたかったこと)をもたらす転職を成功させる条件として重要
仕事に希望を持つ人は、職場外の友人・知人が多い


・101 希望の「物語性」(ストーリー)とは
・107 修正を重ねることでやりがいに出会える ex.子どもの時なりたかった職業
・112 挫折を乗り越えた経験
過去の挫折の意味を自分の言葉で語れる人ほど、未来の希望を語ることができる
・125 無駄
若者や、年収800万以上は無駄を嫌う傾向あり
努力が無駄になることをいとわない人の方が実現見通しのある希望を持つ。卒業後の最初の仕事で挫折を乗り越えた人ほどその傾向が強い。
無駄に対して否定的になりすぎると、希望との思いがけない出会いもなくなっていく

・138 セレンディピティ
何かを探しているとき、偶然意外な出来事に出会うことでひらめきを得て、もともと探していたのとは別の価値のある大切な何かを発見できる才能
1754年イギリスの小説家ホレス・ウォルポールの作った言葉?
けちな奴は良い学者になれない。目先の損得勘定に捕われて判断するな。

・153 わからないもの、どっちつかずのものを、理解不能として安易に切り捨てたりしない。自分が理解できることだけに、こだわりすぎたりしない。それが希望という物語を、自分の手で紡いでいくための知恵。

・161 勉強する意味は、「わからない」から逃げない練習をすること
わからない中にチャンスや希望がある

・191 報われない努力でもそこから希望を作ることはできる
報われるかどうかですべてを判断するのは目先の損得勘定につながる
努力のプロセスにこそ意味がある

・198 大丈夫の使い方
「大丈夫?」ではなく「大丈夫!」。「○○すれば大丈夫」という条件付きの大丈夫。何もしなくても、考えなくても大丈夫ということはない。○○は自分が苦しい時に経験し、そこで得た知恵に基づく言葉がよい。

・200 大きな壁にぶつかったら、壁の前でちゃんとウロウロする

<チェック参考文献>
・マーク・グラノヴェター『転職』1998
…(ウィーク・タイズ)
・村上龍『希望の国のエクソダス』2000
『マクロ・日本経済からミクロ・あなた自身へ』2002…これからは組織に頼って生きる時代ではない、そのために誰もがウィークタイズを身につけるべき
・山田昌弘『希望格差社会』2004
・鷲田清一『「待つ」ということ』2006
・エルンスト・ブロッホ『希望の原理』1982
…ドイツの哲学者。私たちは誰なのか知るためには、私たちは何を希望するか知らなければならない。

・リチャード・スウェッドバーグ「希望研究の系譜」
…社会思想研究者。これまでの宗教学・哲学・経済学・社会学等を希望という観点から系統立てて整理したもの。
・広渡清吾「希望と変革」
…希望が変化を求めること、行動の大切さを訴えた。
・宇野重規「社会科学において希望を語るとは」
…希望はあえて迂回し距離をとることによって出会えるもの。自分も気づいていない「何か」に出会うためには、無駄に見えるものにあえて挑むことが積極的な行為となる。
東大社研ほか『希望を語る―社会科学の新たな地平へ』2009所収

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2014年01月13日

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どうして現代の社会には希望がなくなってしまったのか。
「希望学」を研究する著者が様々な面から考察する。
社会の希望がどうしてなくなってしまっただけでなく、希望を持っているのはどんな人か、希望とは何かということも書かれているので、落ち込んでいるときに励みとなります。
書き方も親しみやすく、かつ章建てのまとめ方が上手なのですっきりと読めました。
おすすめです。

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2012年12月25日

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希望学ってなんだか胡散臭い新しい学問だなぁと思いつつ。。。前半はぼんやりと、後半はじんわりと読んだ。希望は与えられるものではなく、自分でつくりだすもの。こうやって書くと当たり前みたいだけど、でもまあ読んで良かったな~。

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2012年02月20日

Posted by ブクログ

希望ということを学問として探求した面白い著書です。この混迷を極めた世界で生きていくヒントがちりばめられてます。ゆるやかな信頼でつながった仲間を作ることの大切さ、わからないことを容認する態度の必要性を気付かされました。

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2011年12月23日

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超斜め読み

Hope is a wish for something to come true by action

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2022年03月31日

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★本書のメッセージ
困難に直面したときに「希望」は訪れる。希望は、探しつつづけることに価値がある

★読んだきっかけ
好きな本である「働く理由」に紹介されていたため

★本の概要・感想
労働経済学者である弦田氏による「希望」の研究。希望とは何か、どのようなときに希望は訪れ、そして去っていくのか。
日本大震災前に書かれた本。ただ、読んでいると自然と震災のことをイメージする。どんな困難にあっても、人々は希望を必要とし、そのために前向きに歩み続けたい。

★本の面白かった点、学びになった点
*希望は「探し続けること」が大事
・当初の希望が無くなったり、打ちのめされたりすることはあると思う
・しかし、これまで仕事上に大きなやりがいを感じてきた人たちは皆「希望を修正させてきた」という人。当初の希望を達成させたわけではない
・だから、希望は探しつづけよう、求め続けよう

*大学や学部を選ぶときには、自分が得意そうだという基準で選ぶことをお勧めしない
・むしろ、よく分からないんだけど、気になって仕方がないことを専攻に選んだ方がいい
→分かりたいけど、分からない、そういう仲間と出会うことができるから。そういう仲間と出会えるのはとても貴重なことだから

*日本では仕事に希望を求める人が多いが、仕事に充実感を抱いている人の特徴として、仕事以外のつながりが多いと分かった
・仕事以外の「弱いつながり」こそが、普段の仕事を充実させる
・だからこそ、弱いつながりは重要。逆説的に仕事に良い影響を与える
・仕事以外に居場所があると、より心を豊かにして安心して取り組めるのだ

*希望は挫折から生まれる
・岩手県釜石市ほど、希望について話を聞けるところはない
・自然災害や経済の変化によって、町の産業は何度も衰退したが、そのたびに復活を遂げてきた
・そのような、何度も挫折を経た場所こそ、希望について語る人が多い

*希望は修正できる
・無駄な努力などない、すべての経験と事柄に意味があると考えている人のほうが、希望を持って生きている

*大学の4年間くらいは、すべての人が幸せに生きるためにはどうすればいいのか、考えながら学生生活を送ってほしい

*人生で大きな壁にぶつかったときに、大切なことは一つ。ウロウロすること
・大きな壁や問題を乗り越えようとしなくていい
・時には、逃げたりすることもいいだろう
・そんなときに、逃げるタイミング、回り道を探すために、大事なのは、ウロウロすることなんだ

*今、人生に希望が持てないのだとしたら、希望を作るための4要素を思い出そう
・気持ち
・何かー自分にとって大切な何か、事柄
・実現ー達成ビジョン
・行動

●学んだことをどうアクションに生かすか
・大きな壁にぶつかったときに、ウロウロする
・また、苦しい時、辛くなった時に、読み返したい、希望を持ち直したい
・弱いつながり、友人や家族を大切にしたい。そして、柔軟に希望を変更し続け、生き続ける

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2019年07月03日

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初めの本は読んでいてもわからない点が多かったけれど、終わりにつれて面白くなっていった。希望とはなんだろうと改めて考えさせられました。

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2013年10月10日

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三人に一人は希望がないかもしあっても実現できないと思っているらしい。わたしは希望がないから三人のうちの一人だな。結構みんな希望がもてているみたいでよかったね。

著者の玄田さんの生き方は希望を体現してらっしゃる。



Mahalo

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2013年08月22日

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労働経済の問題を経由した著者による
未来への種の蒔き方講座。

一定の意味はあると思われるが、
未来への打開を信じるからこそ希望があり、
希望があるゆえ、未来への打開を信じられるような
そんな循環もうっすらと見える。

詰まる所、ある種の余裕が必要であり、
完全に個人の技量に任せるには限界も感じないでない。
生きている、そのことが余裕であればよいのだが。

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2013年07月09日

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何かをしよう、または、したいという気持ちだけではなく、行動することも含めることが希望の実現になる。勇気を出させてくれた本。

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2013年01月26日

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ネタバレ

情報の正確さ、証拠不足を感じさせる。そのため、説得力に欠けていると思った。とくに宗教については、知識不足が感じられあまり深く学ばれていないように思う。希望に関することだけではなく、宗教についても深く研究し、書き直したほうがよいと思う。

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2012年11月11日

Posted by ブクログ

著者は希望を次のように定義する。
「Hope is a Wish for Something to Come True by Action.」

特に、Action、つまり自分が行動を起こさない限り、希望は生まれない、自ら作り出すものである、という部分になるほどなと思った。

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2012年11月04日

Posted by ブクログ

希望学という言葉が気になったので読みましたが
ちょっと内容があっちに行ったりこっちに行ったりで読みにくかったです。

ただ一つ。2006~2008年に行われた岩手県釜石市での調査というのがとても興味深く、詳しく知りたくなったので、「希望学」の2巻、3巻(東京大学出版会)は読んでみようと思います。

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2012年10月10日

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ネタバレ

前半はちょっと薄っぺらいな、という感じ、幸福や希望に関しての統計データもあまり好きではないけど、途中から目に留まった言葉があったのでメモっときます。

・ウィークタイズ=緩やかな信頼で繋がった仲間のこと。遠くにいてたまに会うくらいの関係の友人。まったく違う環境に居る彼らが何かヒントをくれることがある

・ケチになるな。(目先の損得勘定にとらわれない。それが無駄だとは限らない)

・大きな壁にぶつかったときに大事なことはちゃんと壁の前でウロウロしていること。

・絶望の反対はユーモア(作者の言葉ではないが)

・まんざらではない(仏語ではC'est la vie. 英語ではThat's life)

ところで政治は国民を幸福にするのではなく、不幸にしないことが大事だという作者の意見がありました。菅元総理が同じこと言ってましたね…

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2012年02月11日

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希望学の研究成果のサマリ。
メッセージは希望は自分で作る(?)もの。

無駄を無駄と考えない、挫折からの立ち直りなど
人生の物語化(物語を作る能力)をキーとして主張
そこは、私の考えとも通じるので共感した。

ただ、全般に内容が散漫な感じがした。

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2021年06月24日

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玄田有史は「仕事の中の曖昧な不安−揺れる若者の現状」という、当時、結構話題になった本を書いた人。その本は、僕も面白く読んだ記憶がある(どんな内容だったかは記憶が曖昧だけれども)。
現代は希望が持ちにくくなった時代であると言われたりするが、その理由は何で、どうやっていけば良いのか、といったことを考える「希望学」という新しい学問分野をつくることを筆者は提唱していて、実際にその研究成果を専門書にまとめて発表したりしている。この本は新書なので、その「希望学」の内容を、かいつまんで、分かりやすく解説したものである。
前提にうまく、入っていけない。「希望を持つことが難しい時代」「何となく閉塞感を感じる時代」なのかもしれないというか、ニュースや新聞等を見ていてもそういうことは前提とされているような気がするが、僕個人はそういった閉塞感を感じることが少ないからだと思う。
前提にうまく入っていけないので、書いてあることになかなか共感しにくい。分かってて読んだのだろう、と言われるとあやまるしかないのだけれども、結局のところ、あまり印象に残る本ではなかった。

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2011年07月25日

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