【感想・ネタバレ】ユーコン川を筏で下るのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者が手づくりの筏で夏のユーコン川数百kmを下る実録。メンバーは合計8人だが野田さんと愛犬2匹以外は既製品のカヌーに乗っている。

そもそも野田さんの生き方に憧れて自分もカヌーをはじめたので、つまらない内容のはずはない。特にメンバーがキャンプ地以外はそれぞれが目が届かないくらい離れて自由に釣りなどを楽しみながら下っているところがいい。自分も仲間とつかず離れずでアウトドアを楽しむのが理想だ(実際にアウトドアに出かけるとリーダー的存在に「おんぶにだっこ」という集団が多いように思える)。それをユーコン川という途方もない大地でやりつくしている様子にワクワクした。

ほかの内容としては、途中で出会った外国人カヌーイストとの触れ合いが多い。そこばかりではなく、釣った魚の手ごたえや料理方法、川の流れの気持ちよさや激しさ、大地の感触など現地の風やにおいをもっと感じることができれば満点だった。

また、「おわりに」の「あることをきっかけに自由に生きることを決めた」といった記述が心に響いた。自分も転職を繰り返したのちにその決断をし、今でも試行錯誤を続けているので共感したのだと思う。ちなみにサラリーマンを続けるのも自由に生きるのも同じくらい難しい。1年に1回は就職活動をしたくなる。でも自由になって胃が痛くなることはほとんどなくなったので、やはりこのままで行こうと思ってしまう。

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2017年01月25日

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