【感想・ネタバレ】Dear,MY GODのレビュー

「アンタを俺のつがいにするよ」青年(かれ)はただ、教えのままに罪を犯す――。カルト宗教に心酔している若者・リブを救おうと教団に乗り込んだ神父のロースだったが逆に捕われ、監禁されてしまう。「つがいになれば、2人とも救われる」そう盲信したリブは、ロースにドラッグを飲ませ朦朧とする彼をむりやり犯すのであった。教えを一途に信じるリブが不憫になり、ロースは甘んじてその関係を受け入れるが…。カルト信者×聖母系神父。2人の行く末を祈りながら読む、魂の救済BL。

カルト宗教の信者・リブと、彼を救おうとする神父・ロース。宗教が絡んだ難しい話を、見事なBLに昇華しています。ダウナー系海外ドラマのような雰囲気に、思わず引き込まれます。独特な絵柄も魅力です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

現在なお、BLスランプ中で、ぽんこつに成り果てているんだが、読中・読後、私の心は「読みモノを読んでいる楽しさ」を味わっていた。懐かしいと言ってしまうのは誤解を招くかもしれないが、朝田ねむい作品には思春期に貪るようにJUNEを読んでいた私には「面白さ・興味深さが確約された」作品であるのだ。現在、巷にはBLが氾濫していると言ってもいいと思う。アニメイトに入ると、サブカルを売っている店の一角を商業BL、同人が堂々と客を迎え入れていると言う感じがする。そこに、JUNEをひっそり読んでいた「自分しか知らない世界」と言う後ろめたいけど誇らしいあの感覚は微塵も感じられない。現在のBLがその様なものである事を嘆いている訳ではない、それもありだと思うが、そればっかりにならないで欲しいと切実に心の中で思っている私の様な読者にも読める作品がちゃんと存在している喜びを味わった。『Dear, MY GOD』は可哀想なものに幸せを教えるのは難しいと言う事が描いてあった。『はなばなし』は森脇真末味作品の『サカナカナ』を彷彿とさせ、とんでも設定の中に切なさが織り込まれていて、読み終わった後に心の中で「この作品好きだーーー!!」と絶叫した。
ご本人はなにか好きなジャンルがあるのかもしれないけど、カップリングがカテゴライズされてるのに全くこだわってないように年齢幅広く描かれる人って、私の中ではやっぱ別格扱いになる。BL的な設定が基準でもなく、カプの対比具合でもなく、となると、物語から作品を構築していくんだろうか…足首から足指までフェチなので、好きな足の描き方する人の絵はまじまじと足ばっかり見るけど、かと言って作品そのものが=面白い、特別、とはならんもんなぁ。読者でさえこう言うのがいるから、作家の方も頭の中の物語を作品化すると男同士の方が面白い、くらいで描いている人はいると思う。

3
2016年02月01日

購入済み

世界観好きです

どちらも心温まるお話でした。個人的にはそのあとの花の話が好きです。設定や見せ方も面白いです。読ませるお話でとても良かった…

#ダーク #エモい #ドキドキハラハラ

1
2021年04月21日

購入済み

2作品

神を題材にした2作品が入っています。2作目は完全ファンタジーでした。朝田ねむい先生の作品はいくつか拝読しましたが、リアルな世界の中にありながらどこか夢世界な雰囲気を描く方だと思っていたので、完全ファンタジーも描かれるのは私的には驚いたのですがこれがすごく良かったです。表題作も神父様のイケおじ具合が良かったですよ。

1
2020年11月14日

購入済み

朝田ねむい先生のタッチが大好き

朝田ねむい先生のタッチが大好きってタイトルですけど、絵のタッチだけじゃなくてストーリーがね「うっ?」ってなるところも大好き。
そぉ、ユニークなところが大好きです。ありがとうございます。あ、イチオシは「マイリトルインフェルノ」です。

#アツい #ドロドロ #じれったい

0
2023年11月05日

購入済み

良かった!

表題作ともう一つお話が・・表題作も素敵なお話でしたが、もう一つのお話も凄く素敵でした。どちらも神様に救われる的なストーリーでファンタジー要素が素敵でした。

#感動する

0
2023年05月20日

購入済み

世界観もイラストもいつも本当に素敵です。
いつも神を信仰してきた不安定な攻めがこの先受けとどうやって生きていくのかとか、読後もつい想像してしまうほど印象的な作品でした。

0
2022年10月25日

ネタバレ 購入済み

じわじわと名前が攻めてくる

・DearMyGOD
あからさまにおかしいカルト教団の教えに従って救われようとする少年と、そんな少年を教団から救おうとする神父の話。
神父は少年を追って教団を探ろうとしたが見つかってしまい監禁されてしまう。少年は自分と同じ痛みを持っていたと語った神父に共感し、考えた末に神父を自分のつがいにする事で神父を殺さず共に救われようとした。神父は他に選択肢も無く、消極的合意で少年を受け入れる事にし、少年の幸福を願った。
抱かれる理由として愛とか恋とか、別口で言うと拷問とか、そう言うんじゃなく、少年可哀想さで抱かれる一択しか無い神父、イケメン(性格も)。心に染みます。
出てくる人物の名前が肉の種類? なのもじわじわと気になってくる。

・はなばなし
閉店後の花屋の前に置いたままになっていた花を盗まれない様にと一旦預かり持ってか帰ったらしゃべる花だった。
花と喋って、花が人になって(あからさまに知った顔)
だんだんその不思議な存在をどうすればいいかわからなくなる話。

#エモい #切ない

0
2022年01月28日

ネタバレ 購入済み

歯抜けワンコかっわいい…

リブ&ロースのカルト教団脱出恋愛物語です。
朝田先生の命名センスが光ります。
リブの頼りない一所懸命な歯抜け姿が胸を打ちます。
ロースも強すぎだろ。過去に何があったんだ!と妄想が広がりんぐですね。
リブにほだされ負けのロースには、今後のリブを末永くかわいがってほしいです。
またそんな強めロースが受けという点も見逃せません。

朝田先生の汗を一筋かく描写は一見困惑している風なんだけど、その人物としては困ってるよりは恋愛感情の発露なのだろう、
と全朝田作品(ブックライブ上の)を読んだ感想なのですが皆さんどう思われますか。
そう思うとですね。ロースのリブに対する愛情もかなり大きいのではないだろうかと思われましてですね。胸がアツいっていうか…もうだれか同人誌で続編だしてくれ。
あと他に朝田先生は雑誌でかいているはずなのですがブックライブで売られていません。過去分売ってくれー!!

#カッコいい #ハッピー #癒やされる

0
2021年05月06日

購入済み

心に沁みます

純愛です。愛を求める人、愛を与える人。純粋で尊い!ハッピーエンドで、何度も読み返してます。もっと続きが読みたいです

0
2020年02月29日

購入済み

まず絵がとても好みです
表題作は割とシリアスな話なのに登場人物の名前が面白い
もう一つの話はファンタジーな不思議系でこちらも素敵なお話だけど表題作がすごく好みなんで丸々一冊表題作で読みたかったなぁと思いました

0
2019年11月16日

R

購入済み

表題作もよかったですが、同時収録作品もよかったです。

0
2018年12月01日

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リブとロースに吹いた
淡々とすすむ話
台詞回しがおじょうず
リブがおこちゃま
ロースは精神的に脱がないえろす

0
2016年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ロース神父の心情の掘り下げがもうちょいあればなお萌えた。自身が信仰する宗教の教義とリブとの間で葛藤する様が見たかったな~~~

2
2016年01月17日

購入済み

ただのBLではない感じ

仄暗い雰囲気が独特で、今まで読んだ事ない世界観の話でした。表題作は宗教?が絡んでいて重そうなのに、登場人物の名前で笑わされるという力技。個人的にははなばなしの方がハマりました。

1
2019年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

神父と神に見捨てられ続ける子供。難しい話かと思ったけど非常にシンプルで、シンプルなだけに、彼らの心の動きが鮮明に浮き立つ痛い話だった。裏切られてもすぐに立ち直った素直な子だったので、ドロドロしなかったのはホッとしたような残念なような…。

同時収録は未知との遭遇なる、しゃべる植物に遭遇する人間(笑)やっとこさBLキターーってオチでよかったです。

1
2016年05月05日

Posted by ブクログ

独特のセンスが光る、注目の作家さんです。
表題作は、無知で純粋なカルト信者の少年と弱い者を見過ごす事ができない男気ある神父の究極愛。
カルト集団に洗脳された幸薄い少年を救おうと自分の身を犠牲にする神父の慈愛がラブに変化したのは、一途な少年の気持ちに気付いたから。

描写力が素晴らしいです。映画の一場面を観ているような気持ちにさせられます。
名前がリブ、ロース神父、タン導師、ミンチって…!
それなりに受け入れられるのがまた笑えますww

「はなばなし」は、リーマン×お花wのファンタジーワールドでした!リーマンのハナとお花のミキの同居生活は楽しくも切なく、悲しい結末を迎えたかに見えたのですが…
都会の片隅に生きる孤独な男たちが愛にめぐり合い、救われる物語です。心に沁みるものがあります。

1
2015年12月30日

購入済み

ロース神父、色気があって好きです。リブ、ロース、タン…しっくりきすぎて直ぐには気付かなかったです。ストーリー的にはもう一つのお話の方が好みでした。喋る花という発想が独創的で面白い。そしてこの2人の会話が笑える。でもいいところで終わってしまうので、この先が見たいのに〜ってなります。

0
2022年11月22日

無料版購入済み

難しい題材ですね〜宗教が絡むもの一巻通して読みたいが悩みます。。。先生の世界観はBL界でも独自なのでヘビーなものをちゃんと読みたいときに取っておこうとおもいます。

#ダーク #ドキドキハラハラ #ドロドロ

0
2022年08月14日

ネタバレ 無料版購入済み

ドキドキした

ある街の教会で働く司祭のロースはある日、買い物の用事を済ませるために立ち寄った店で強盗を発見する。
店主に刃物を突き付けていた男に声を荒げるロース。
店主がその隙をついて男を攻撃したことで強盗は逃走した。
自分のことはいいからあいつを捕まえてほしいと言われたので男を追いかけるロース。
男をすぐ見つけたロースだったが顔にケガを負っていたので話を聞くことにした。
男の名前はリブ。
生活費に困ってやったのではなく神の教えでやったという。
「金は人間を惑わす悪しきものだから集めて浄化しなければいけない」とタン導師という男に言われたため幸福の地にいつか行くために善行を積んでいるという。
その話からキリスト教ではなく異教の教えにめまいがするロースはタン導師の元へ行ってリブを解放しようと説得を試みるが逆に囚われてしまうのだった。

朝田さんの描く独特の世界観と薄暗いお話がとてもマッチしていてよかった。
ただ登場人物の名前が肉の部位から取られているのかそこが気になってしまった。

0
2022年01月14日

購入済み

骨太で優しい

とても骨太で、それでいて優しいお話。この作者さんのお話はどれも根底に人間愛みたいのを感じる。よかったです。

0
2021年06月05日

購入済み

独特の世界観

表題作より、同時収録作品の方が好みでした。某レビューサイトで名作評価があったので読んでみましたが、魅力的な世界観で、面白かったです。ただ、何度も読み返したいかというと私は一度でいいかなと思いました。

0
2020年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

▼あらすじ
カルト宗教に心酔している若者・リブを救おうと教団に乗り込んだ神父のロースだったが逆に捕われ、監禁されてしまう。

「つがいになれば、2人とも救われる」

そう盲信したリブは、ロースにドラッグを飲ませ朦朧とする彼をむりやり犯すのであった。
教えを一途に信じるリブが不憫になり、ロースは甘んじてその関係を受け入れるが…。

***

『Dear,MY GOD』(表題作)
カルト教団やドラッグなどを扱った重たい話…なんですが、個人的にはそこまで鬱々しい感じではないように感じられました。
雰囲気は外国映画のようで凄く良かったのですが。

“二人の行く末を祈りながら読む、魂の救済BL。”
だなんて仰々しい煽り文を見て読む前に気合い入れ過ぎたせいか、思っていたよりも読み辛くない…というか、ゾッとするシーンは幾つかあるんだけどあまりハラハラするような事もなく淡々と話が進む上に、教団の崩壊も呆気無く、…あれ?って感じでした。
もっとこう、神経がすり減るようなハードな内容のお話だと思い込んでいたので少し拍子抜けしてしまいました。
でも、重た過ぎる話が苦手な自分としては少し有り難かったかも…(笑)

因みに少年攻め。神父が受けです。
これで受け攻め反対だったら凄く萌えたのですが、これはこれでまぁ、ギャップがあって良いかな…と、思えなくもない…(笑)
とにかく神父が男前で凄く格好良いです。色気も凄まじい…。
糖度低めな話でしたが、愛が無い訳ではなく、ラストは爽やかな雰囲気で希望を感じさせる終わり方だったので良かったです。
続編があるなら読んでみたいかも。

『はなばなし』
個人的には表題作より断然こちらの方が面白く感じました。
花が突然喋ってしかも人間になるというファンタジー系のお話でしたが最後の最後まで謎が解き明かされない為、ラストの展開はかなり衝撃的で、なるほどそういう事だったのか…!と、よく考え込まれたストーリーにただただ感心してしまいました。おとぎ話を彷彿とさせるようなドラマティックな展開にラストはハッピーエンド。凄く面白かったです。
読み終わった後でもう一度最初から読み直したくなる系のお話だと思います。
ただ、エロは無くBL色は薄めです。強いて言うならニアホモ系…?
描き下ろしで進展してくれそうな雰囲気でしたが、マジでキスする5秒前、的な非常に良いところで終わってるので二人のその後は想像で補完するしかありません…。
でもその分、余韻に浸れて深く印象に残るお話でした。

初読みの作家さんでしたが、絵がとても上手で、それだけでもかなり魅力を感じました。
雰囲気も少し独特だし、ハマる人はかなりハマる作品かもしれません。
実は同作者さんが出されている『Loved Circus』もこの作品と一緒に購入したので次はそちらを読んでみようと思います。

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2020年03月12日

無料版購入済み

なんか

暗い。読んでて、このさき幸せが来るとは思えなくてあまり好きにはなれないお話でした。神とか信仰とかよくわからないです。

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2022年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カルト宗教に心酔する若者とそれを救おうとする神父が織り成す表題作の『Dear, MY GOD』と、拾った鉢植えが人間になり、同棲を始める不可思議な物語『はなばなし』の同時収録。

どちらも「神」にまつわる作品であり、朝田ねむい先生独特の世界観の物語で、読後感はどちらも良いものでした。

『はなばなし』のパワー‼️で振り切る超展開は「あゝ愛おしきBL、ここにあり」と思わされてとても好きです。

0
2022年06月05日

購入済み

世界観が良い

個人的には、同時収録「はなばなし」の方が好きだった。
独特の世界観。隅々まで考えられたストーリー。読み返すたびにじわじわくる。

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2020年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

BLソムリエにお勧めされたので読んでみた!
マイインフェルノで気になっていた作家さんだったので絵柄は好みかな
お話もカルト教が絡んでいるので、海外ドラマみたいな感じでぼちぼち楽しめた
一冊まるまるタイトル作だったらもっと楽しめたかも
何より、私利私欲の為に教えと称して金を集めさせて搾取して薬物を与えてるタンが捕まったところはすっきり!
あと他の方も言われてるように名前に気付いたら、もうずっと肉が…

同時収録のはなばなしが、むっちゃ好みだったわ…
超よかった…

どちらも局部描写やエロが控えめだったので、もっとエロが読みたくなりました!

0
2019年10月20日

Posted by ブクログ

牧師であるロースは悪徳な宗教の教祖に言われるままに犯罪を行う依存体質の青年リブと出逢い、彼を更生させ悪徳宗教の教祖を捕まえるために行動をしています。その過程で後々リブの孤独や絶望を理解し、より深い意味で彼を救おうと心に踏み込んでいきます。
リブは次第にロースに懐いて行きますがそれが信頼ではなく信仰になってしまうかもしれない危うさが絵から伝わってくるのがとても魅力的でした。

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2016年08月10日

Posted by ブクログ

表題作の「Dear・・・」は、んーーーーー今ひとつ。もう少しどちらかが追い込まれたり、説明が欲しかったなぁと。
同時収録の「はなばなし」は、ファンタジー風味ですが最後にタネあかしがあり、こちらも急展開にやや読者が置いてけぼり感はあるかもしれません。
登場人物が、なぜ、相手に好意をもったのかが、「他に誰もいなかったから」好きになったのかな、と思わせてしまう展開で、閉じられた世界から救ってくれたから、だけではなかなか動機付けとしては苦しいかな、と思いました。そこから、互いに葛藤するなど、もっといろいろ始まるお話を読んでみたいです。

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2016年01月25日

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