「アンタを俺のつがいにするよ」青年(かれ)はただ、教えのままに罪を犯す――。カルト宗教に心酔している若者・リブを救おうと教団に乗り込んだ神父のロースだったが逆に捕われ、監禁されてしまう。「つがいになれば、2人とも救われる」そう盲信したリブは、ロースにドラッグを飲ませ朦朧とする彼をむりやり犯すのであった。教えを一途に信じるリブが不憫になり、ロースは甘んじてその関係を受け入れるが…。カルト信者×聖母系神父。2人の行く末を祈りながら読む、魂の救済BL。
カルト宗教の信者・リブと、彼を救おうとする神父・ロース。宗教が絡んだ難しい話を、見事なBLに昇華しています。ダウナー系海外ドラマのような雰囲気に、思わず引き込まれます。独特な絵柄も魅力です。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
じわじわと名前が攻めてくる
・DearMyGOD
あからさまにおかしいカルト教団の教えに従って救われようとする少年と、そんな少年を教団から救おうとする神父の話。
神父は少年を追って教団を探ろうとしたが見つかってしまい監禁されてしまう。少年は自分と同じ痛みを持っていたと語った神父に共感し、考えた末に神父を自分のつがいにする事で神父を殺さず共に救われようとした。神父は他に選択肢も無く、消極的合意で少年を受け入れる事にし、少年の幸福を願った。
抱かれる理由として愛とか恋とか、別口で言うと拷問とか、そう言うんじゃなく、少年可哀想さで抱かれる一択しか無い神父、イケメン(性格も)。心に染みます。
出てくる人物の名前が肉の種類? なのもじわじわと気になってくる。
・はなばなし
閉店後の花屋の前に置いたままになっていた花を盗まれない様にと一旦預かり持ってか帰ったらしゃべる花だった。
花と喋って、花が人になって(あからさまに知った顔)
だんだんその不思議な存在をどうすればいいかわからなくなる話。
歯抜けワンコかっわいい…
リブ&ロースのカルト教団脱出恋愛物語です。
朝田先生の命名センスが光ります。
リブの頼りない一所懸命な歯抜け姿が胸を打ちます。
ロースも強すぎだろ。過去に何があったんだ!と妄想が広がりんぐですね。
リブにほだされ負けのロースには、今後のリブを末永くかわいがってほしいです。
またそんな強めロースが受けという点も見逃せません。
朝田先生の汗を一筋かく描写は一見困惑している風なんだけど、その人物としては困ってるよりは恋愛感情の発露なのだろう、
と全朝田作品(ブックライブ上の)を読んだ感想なのですが皆さんどう思われますか。
そう思うとですね。ロースのリブに対する愛情もかなり大きいのではないだろうかと思われましてですね。胸がアツいっていうか…もうだれか同人誌で続編だしてくれ。
あと他に朝田先生は雑誌でかいているはずなのですがブックライブで売られていません。過去分売ってくれー!!
Posted by ブクログ
神父と神に見捨てられ続ける子供。難しい話かと思ったけど非常にシンプルで、シンプルなだけに、彼らの心の動きが鮮明に浮き立つ痛い話だった。裏切られてもすぐに立ち直った素直な子だったので、ドロドロしなかったのはホッとしたような残念なような…。
同時収録は未知との遭遇なる、しゃべる植物に遭遇する人間(笑)やっとこさBLキターーってオチでよかったです。
ドキドキした
ある街の教会で働く司祭のロースはある日、買い物の用事を済ませるために立ち寄った店で強盗を発見する。
店主に刃物を突き付けていた男に声を荒げるロース。
店主がその隙をついて男を攻撃したことで強盗は逃走した。
自分のことはいいからあいつを捕まえてほしいと言われたので男を追いかけるロース。
男をすぐ見つけたロースだったが顔にケガを負っていたので話を聞くことにした。
男の名前はリブ。
生活費に困ってやったのではなく神の教えでやったという。
「金は人間を惑わす悪しきものだから集めて浄化しなければいけない」とタン導師という男に言われたため幸福の地にいつか行くために善行を積んでいるという。
その話からキリスト教ではなく異教の教えにめまいがするロースはタン導師の元へ行ってリブを解放しようと説得を試みるが逆に囚われてしまうのだった。
朝田さんの描く独特の世界観と薄暗いお話がとてもマッチしていてよかった。
ただ登場人物の名前が肉の部位から取られているのかそこが気になってしまった。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
カルト宗教に心酔している若者・リブを救おうと教団に乗り込んだ神父のロースだったが逆に捕われ、監禁されてしまう。
「つがいになれば、2人とも救われる」
そう盲信したリブは、ロースにドラッグを飲ませ朦朧とする彼をむりやり犯すのであった。
教えを一途に信じるリブが不憫になり、ロースは甘んじてその関係を受け入れるが…。
***
『Dear,MY GOD』(表題作)
カルト教団やドラッグなどを扱った重たい話…なんですが、個人的にはそこまで鬱々しい感じではないように感じられました。
雰囲気は外国映画のようで凄く良かったのですが。
“二人の行く末を祈りながら読む、魂の救済BL。”
だなんて仰々しい煽り文を見て読む前に気合い入れ過ぎたせいか、思っていたよりも読み辛くない…というか、ゾッとするシーンは幾つかあるんだけどあまりハラハラするような事もなく淡々と話が進む上に、教団の崩壊も呆気無く、…あれ?って感じでした。
もっとこう、神経がすり減るようなハードな内容のお話だと思い込んでいたので少し拍子抜けしてしまいました。
でも、重た過ぎる話が苦手な自分としては少し有り難かったかも…(笑)
因みに少年攻め。神父が受けです。
これで受け攻め反対だったら凄く萌えたのですが、これはこれでまぁ、ギャップがあって良いかな…と、思えなくもない…(笑)
とにかく神父が男前で凄く格好良いです。色気も凄まじい…。
糖度低めな話でしたが、愛が無い訳ではなく、ラストは爽やかな雰囲気で希望を感じさせる終わり方だったので良かったです。
続編があるなら読んでみたいかも。
『はなばなし』
個人的には表題作より断然こちらの方が面白く感じました。
花が突然喋ってしかも人間になるというファンタジー系のお話でしたが最後の最後まで謎が解き明かされない為、ラストの展開はかなり衝撃的で、なるほどそういう事だったのか…!と、よく考え込まれたストーリーにただただ感心してしまいました。おとぎ話を彷彿とさせるようなドラマティックな展開にラストはハッピーエンド。凄く面白かったです。
読み終わった後でもう一度最初から読み直したくなる系のお話だと思います。
ただ、エロは無くBL色は薄めです。強いて言うならニアホモ系…?
描き下ろしで進展してくれそうな雰囲気でしたが、マジでキスする5秒前、的な非常に良いところで終わってるので二人のその後は想像で補完するしかありません…。
でもその分、余韻に浸れて深く印象に残るお話でした。
初読みの作家さんでしたが、絵がとても上手で、それだけでもかなり魅力を感じました。
雰囲気も少し独特だし、ハマる人はかなりハマる作品かもしれません。
実は同作者さんが出されている『Loved Circus』もこの作品と一緒に購入したので次はそちらを読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
カルト宗教に心酔する若者とそれを救おうとする神父が織り成す表題作の『Dear, MY GOD』と、拾った鉢植えが人間になり、同棲を始める不可思議な物語『はなばなし』の同時収録。
どちらも「神」にまつわる作品であり、朝田ねむい先生独特の世界観の物語で、読後感はどちらも良いものでした。
『はなばなし』のパワー‼️で振り切る超展開は「あゝ愛おしきBL、ここにあり」と思わされてとても好きです。
Posted by ブクログ
BLソムリエにお勧めされたので読んでみた!
マイインフェルノで気になっていた作家さんだったので絵柄は好みかな
お話もカルト教が絡んでいるので、海外ドラマみたいな感じでぼちぼち楽しめた
一冊まるまるタイトル作だったらもっと楽しめたかも
何より、私利私欲の為に教えと称して金を集めさせて搾取して薬物を与えてるタンが捕まったところはすっきり!
あと他の方も言われてるように名前に気付いたら、もうずっと肉が…
同時収録のはなばなしが、むっちゃ好みだったわ…
超よかった…
どちらも局部描写やエロが控えめだったので、もっとエロが読みたくなりました!