感情タグBEST3
Posted by ブクログ
▼かなり以前に読んだ本なんですが、その時に感想を書きそびれて。
▼日本人ジャズペーシストの鈴木良雄さんが、いわゆる名盤入門を書いている。これは面白い。ジャズについての日本語のライターさんでいうと、小川隆夫さんがいわゆるジャズジャイアントたちと個人的交流が多くて、そんなことも織り交ぜての語り口が豊かなんですが、同じ芳醇さがより深い訳です。なんせ鈴木良雄さんは2024年1月現在ご健勝なはずですが、若い頃からアメリカのジャズミュージシャンと普通に共演してきた方ですから。
▼と言うわけで読んでみたら、これが実にわかりやすくて面白い。まるで僕のために書かれたかのような・・・。つまり、完全なジャズファンど素人一丁目一番地、ではないのです。でも別に楽譜なんか読めないし音楽的な用語はほぼ分かりません。でもまあジャズの近現代史の流れは知ってるし、いわゆる必聴名盤30、とかならほぼ全部聴いてます・・・くらいの客層に、ベストな一冊でした。
Posted by ブクログ
日本ジャズ界のベーシスト、鈴木良雄が自分が実際にセッションした実話を交えつつ、古今東西のJAZZの名盤を紹介した本。この本を読む前に村上春樹の「Portrait in Jazz」も読んでいた手前、少し比較してみると、村上春樹の方が多少は王道とは外れたセレクトがあったが、鈴木良雄さんの方は読者投票というのもあって王道のセレクトだった。どっちもMILES DAVISを推していて、やはりJAZZといえばMILES DAVISなのだろう。私はCharlie Parkerが好きだけどね。あとはGlenn Miller。
John Coltraneの「My Favorite Things 」がめちゃくちゃ好きになった、最高の演奏と曲だと思う。「Portrait in Jazz」を通じてJAZZを聴いて思うのが、ヴォーカルっていらない、邪魔って思うようになった。これだけでも大きな変化。ヴァーカルのない音楽なんて今までまったく聴いてこなかったのだから。
Posted by ブクログ
私は鈴木さんより年下ですが、ほぼ同時代にジャズを聴いて(レコード中心)きて、人生が変わったひとりかもしれません。ランキングとあったので、少し”嫌だな”と思いましたが、それはさておき、解説を読み進めるうちにだんだんうれしくなりました。事情があって、その当時のレコードは全て処分してしまいましたが、一部はCDで買い求め、今も折に触れて聞いています。私の中では「バラード」が1位で、「ワルツ・フォー・デビイ」が2位です。