【感想・ネタバレ】大川契り―善人長屋―(新潮文庫)のレビュー

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感情タグBEST3

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相変わらずの面白さだった。
ヒロインと文吉が可愛い。
これは続くのか?
でも、善人のトラブル持ち込み率がめっちゃ高い。
そろそろ何とかしたほうがいいかも。

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2022年11月17日

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善人長屋シリーズ三作目、このシリーズの中では一番面白かった。
特に終盤、差配の妻お俊が娘に説く若かりし頃の失敗。
宇江佐真理さん「髪切り伊佐治」の伊佐治の妻、辰巳芸者だったお文を彷彿させる、お俊のキャラクター作り、江戸っ子はこうじゃなくちゃいけません。

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2021年12月26日

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ネタバレ

2021/2/5
儀右衛門さんかっこいい!
人間が大きいわ。
これもっと読みたいのにここまでしかないんよな。残念。
髪結い伊佐次ばりに出て欲しい。

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2021年02月05日

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「西條奈加」の連作時代小説『大川契り―善人長屋―』を読みました。
『善人長屋』、『閻魔の世直し―善人長屋―』に続き、「西條奈加」の作品です。

-----story-------------
母が明かした秘密。
大川の端で交わした父との約束。
そっと寄り添う家族に涙、涙、涙!

掏摸(すり)に騙(かた)りに美人局(つつもたせ)。
住人が全員悪党の「善人長屋」に紛れ込んだ本当の善人「加助」が、またしても厄介事を持ち込んだ。
そのとばっちりで差配母娘は盗人一味の人質に。
長屋の面々が裏稼業の技を尽して救出に動く中、母は娘に大きな秘密を明かす。
若かりし頃、自らの驕(おご)り高ぶった態度が招いた大きな罰のことを――。
流れゆく大川が静かに見つめた、縺(もつ)れた家族の行方を丹念に描く人情時代小説。
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『善人長屋』シリーズの第3作にあたり、2014年(平成26年)に刊行された作品です。

 ■泥つき大根
 ■弥生鳶
 ■兎にも角にも
 ■子供質
 ■雁金貸し
 ■侘梅
 ■鴛鴦の櫛
 ■大川契り

長屋の平和を守るため、悪党たちしぶしぶ大奮闘! スリに詐欺師に美人局、実は凄腕ばかりの善人長屋に迷い込んだ人助けが生き甲斐の真の善人「加助」、、、

あふれる善意で人助けに燃え、減らず口の不良娘やケガをした当たり屋、不審な傷だらけの男児など、面倒の種をせっせと連れ帰り、そのたび騒動に巻き込まれる住人たちは戦々恐々。

しかも拾った行き倒れが西国の盗賊一味と判明… とばっちりで差配の母娘が囚われて―!? 長屋の知恵を結集し、二人を無事に救い出せ!


本シリーズは安定の面白さですねー 第2作の長篇も良かったですが、短篇の連作の方がテンポが良くて愉しめますね、、、

本作では、差配「儀右衛門」の娘「お縫」に纏わるエピソードが多かったですね… 茶問屋玉木屋に婿に入った兄「倫太郎」や長屋を極端に嫌う姉「お佳代」、母「お俊」の過去など、長屋に関わる人間模様が知れて物語の幅が広がってきた感じです。

「お縫」と「お俊」が捕らえられ、「儀右衛門」と「お俊」の馴れ初めが明らかになる『鴛鴦の櫛』と『大川契り―』は感動できましたね、、、

「お縫」と「文吉」の恋の行方も気になるところですが、本シリーズは、現時点本作までしか執筆されていないようです… 続篇を読みたいなぁ。

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2023年10月16日

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シリーズ3作目。安定の面白さだった。やっぱり短編も良いな。空き時間に1話ずつキリ良く読める。
今作はお縫ちゃんのお兄さんとお姉さんも登場。儀右衛門さんとお俊さんの馴れ初め話もあり、千鳥屋の家族事情が明らかになる。好きなシリーズなので、続編が出たらいいなあ。

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2023年06月20日

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最初は言葉遣いが慣れないな〜と思いながら読んでいたけど、ストーリーが面白くて引き込まれていってむしろハマってしまった。

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2023年06月13日

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ネタバレ

目次
・泥つき大根
・弥生鳶
・兎にも角にも
・子供質
・雁金貸し
・侘梅
・鴛鴦の櫛
・大川契り

裏稼業を持つ悪党ばかりが住む善人長屋のはなし、これにて幕なんだなと思った。
理由は後に回すとして。

善人長屋に住む唯一の善人・加助が連れて来て世話をしている怪我人が実は悪党で、長屋で空き巣を行い逃げた。
これには加助もショックを受け、長屋を去る決意をしたのだが、加助の知らないところで加助から人の情けを教わり救われた人もいるという、ちょっといい話。(兎にも角にも)
卯年の御隠居さんの話は、まるで今年のための話のようでほっこり。

痛みというものを知らずに生まれてきた子ども。
人の痛みを知らずに大人になれば大変と思う親心。
人の心の機微をわきまえているからこそ、騙りのお竹は痛いということの意味を教えることができたのだ。
体に痛みは感じなくても、心が痛くなることもある、と。(子供質)

テレビドラマの方を先に見てしまった(雁金貸し)。
これ、詐欺の仕掛けが難しいから、先にテレビで見ていてよかったな。

さて、書下ろしの(鴛鴦の櫛)と(大川契り)は、続き者であり、主人公お縫の両親のなれそめの話でもある。
テレビドラマでは出てこなかったと思うけれど、お縫には10歳年上の姉と5歳年上の兄がいる。
二人とも家業を嫌って家を出たのだけれど、年に一度は実家に顔を出す兄と違って、結婚してから一度も実家に顔を出さない姉。
この謎も、この話で明らかになる。

美人で切符のいい母のお俊が若かりし頃、自分の慢心からピンチを招き、生まれ育った家を出ていかなければならなくなったとき、同じく若かった儀右衛門はどう接したのかを、母が娘に語る。
悪人に囚われて縛られているときに。
帯の一文に噴き出す。
「ねえ、とびきりの人助けをしたはずなのに、なんであたしたち、縛られているのかしら?」
絶体絶命の時に聞く両親のロマンス。
これでお縫の腹は決まったと言える。

そして、最後まで自分の気持ちに気づかない薄らとんかちの文吉より先に、お縫は自分の気持ちに気づいたんだね。
いい話を読ませていただきました。
ありがたや~。

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2023年01月22日

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住人が全員悪党の「善人長屋」第三弾。
ただひとり、裏のない店子の加助。
真っ直ぐで、厄介が向こう側から飛び込んでくる。
今回もみなを巻き込み大騒動。

父・儀右衛門と母・お俊の馴れ初めが書かれた
「大川契り」。
このシリーズを読み続けたいと思わせる内容だった。
最新刊は出るだろうか。
その知らせを楽しみに待ちたい。

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2022年08月22日

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加助の過剰な親切心がトラブルに発展するお決まりのパターンが中心ですが、今回はなんと言っても儀右衛門とお俊夫妻の懐の大きさが際立つタイトル作が秀逸でした。
続編の上梓を首を長くして待とう。

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2021年12月21日

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ネタバレ

三冊目も大層楽しめた。

読み終えて、ふと。

まだこのシリーズは続くのではないかと。
大川契りはてっきりお縫と文吉の大団円かと
思っていたのだが…なんとなく中途半端に終わって。

続くのなら…うれしいのだが。

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2019年06月29日

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シリーズ第3作目とのこと。
1作目、2作目を読まずとも、物語の中にすんなりと入って行けた。
「善人長屋」とは、名ばかり。そこに住むのは、裏稼業を持つ悪党ばかり。そんな中に一人だけ、根っからの善人がいて、厄介事を持ち込む。
そんな騒動を、差配屋の娘を中心に描いた連作短編。
1話から6話までのそんな騒動と一変し、最後の2話は少し趣を変える。
主人公の姉と母との諍いの謎や、父と母の馴れ初めなどが、母がその生い立ちを語ることによって明らかにされ、読み応えのある2話となっている。
1作目、2作目も読んでみよう。

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2019年06月21日

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ネタバレ

安定の加助さんの善行に、それを半ば諦めて巻き込まれてる長屋の面々。善人長屋を読んだのが結構前だったので、長屋の裏家業や人柄とかを忘れてるところもあったんですが、やっぱりおもしろかったです。お縫ちゃんの姉のお佳代、気持ちはわかるけど…自分がしんどかろうなとかわいそうになりました。文さんとお縫ちゃんもこれからどうなることやら。鈍いからな~2人とも。幼なじみは難しい。

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2019年08月01日

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これはテレビで放送していたような・・・たしかそうだった。
まぁ、無難な内容だったかな。
気楽に読めて楽しめた。

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2024年01月02日

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シリーズ2作目と間違って読んじゃった3作目。
2作目を飛ばして読んでも問題ない話でよかった!
今回も短編集で読みやすい。
最後にあるお縫ちゃんの両親の話は思ったよりも重かった…
お縫ちゃんのお母さん、お俊さんの壮絶な過去。
それでも前を見て立っていられる強さが凄い。
お俊さんの凄さを容姿に惑わされずにしっかり分かっていてくれた儀一さんは立派な人だなぁ。

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2022年09月23日

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ネタバレ

善人長屋(本当は千七長屋)に本当の善人は
独りだけで残りはスリ・騙り・盗人など悪の
部分を持つ故に普段は善人を装っている設定

今回は短編ながら設定の根幹にかかわる重要
な話もある

最近感じているのはこのシリーズは都築道夫
のなめくじ長屋シリーズの様に個々の異能を
つかい事件を解決するパターンで読んでいて
小気味いいんだよね(´・ω・`)

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2022年05月19日

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お江戸は日本橋。
通称、善人長屋。その実、掏摸に騙りに美人局。長屋唯一の善人加助以外は、全員裏稼業を持つ悪人長屋。

一寸の虫にも五分の魂。悪人にも五分の優しさ。
良いねー、義理と人情。家族、義兄弟、縺れた家族の行方を丹念に描く人情時代小説。

コンプライアンスだの何だの、形ばかりの堅苦しい昨今に、人の温かさを感じる一冊でした。
西條氏の人情ものは実に気持ち良い。

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2018年11月19日

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