【感想・ネタバレ】やがて君になる(1)のレビュー

「わたしには特別って気持ちがわからないんです」
人を好きになること、特別に思うこと、恋愛感情が分からない主人公の侑は、生徒会所属の先輩の七海の告白現場に出くわしてしまう。自分と同じような感情を持っているのではと考えた侑は七海に親近感を覚えるが…。
特別に思うことが分からない侑と片思いしかわからない七海の、絡まりそうですれ違ってしまいそうな関係がもどかしく、今後どう二人の感情が変化していくのかが気になります。
感情の変化や表情のひとつひとつが繊細な描写が綺麗で、百合漫画と分類されるであろう作品ですが、百合に触れたことない方にも読みやすい作品だと思います。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

口コミで「ただのユリ漫画と思うなかれ」とあり
読んでみたら、最新刊の3巻まで
一気読みするくらい、どハマり。

ユリ漫画というより、
「なぜ人を好きになるのか」
「なぜ人を好きになれないのか」
を考えさせられる漫画。

-- 印象的なセリフ
「好き」は暴力的な言葉だ
「好き」は束縛する言葉
「こうゆうあなたが好き」って「こうじゃなくなったら好きじゃなくなる」ってこと。
弱い自分も完璧な自分も肯定されたくないくせに、誰かと一緒にいたいんだ

5
2017年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初見。アニメ放送の際にタイトルを知り、結局視聴しなかったが原作を読みたくなって購入した。高校生活を舞台にした、燈子(先輩)と侑(後輩)の恋愛+沙弥香(燈子の同級生)の横恋慕がストーリーである。ところで恋愛関係には駆け引きとギブアンドテイクが付き物だが、駆け引きは年齢とテンションでどうにかなるとして、ギブアンドテイクに危うさを感じている。燈子は侑の「誰のことも特別視しない」という性格を拠り所としているのに、時間が経つにつれて侑が燈子に対して好きの感情を持ち、他との差別化を行ってしまったら、2人の関係は成立するのか?侑が燈子の近くにいるために諦めなければいけないことが何なのかは明らかなように見える。作品全体は穏やかに進んでいるように見えて、この点での縺れが気にかかる。また沙弥香は燈子に気のあるそぶりを見せているが、この2人にどのように絡んでいくのだろうか。次巻が楽しみ。

0
2019年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これはなかなか絶妙にこじらせてる百合…。

気になった作品を表紙買い、とりあえず1巻だけ、というわけで購入(その2)。

百合ものですが、主人公・侑が「恋をできない」(好きになってドキドキする事がない)ので、お相手の燈子に一方的に好かれるという構図になっているのが中々新しい。
いわゆる百合の持つ美しさや儚さ、秘め事感が十分に描かれているのですが、それが双方向ではない(侑も燈子を好ましく思ってはいるけれど)ので妙にギクシャクし、噛み合わない。
客観的には燈子が空回りしてしまう感じもするのですが、侑は侑で「自分を好きな」燈子に戸惑ったり、恋愛感情とは異なるレベルで近づいてしまったりでカップリングとしては成立してるのですね。

そして何より個人的にツボるのが、侑の「恋愛できない」コンプレックス。重度の二次コン持ちの自分としては身につまされるものがあるわけでして…。
「自分を好きになれる」燈子に嫉妬すらしてしまう歪みっぷりが面白いような自虐感ですw

あと、単純に燈子が見かけによらずアグレッシブかつ色々抱えてて可愛い。侑×燈子(リバなし)って感じですねぇ、今のところ。

2巻買いますw

0
2017年07月01日

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