感情タグBEST3
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いろんな作家に影響を及ぼしたと言われるポーを読まねばと思い、先ずはゴシック編を。
狂気、ひたひたと迫る恐怖、厳しい豪邸。どの作品も実に毒が効いている。最後まで気が抜けないストーリーも良い。本当にどの話も狂っている(褒めている)。
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「落とし穴と振り子」
何度読んでも、迫り来る振り子の描写にヒヤッと、ゾワゾワしてしまう!暑い夏の読書にぴったりかもしれない(?)。
「赤き死の仮面」
これまでに読んだ翻訳でのタイトルは「赤死病の仮面」あたりだったようなと思いつつ……翻訳者さんの解説を読むと、なるほど確かに!とうなづいてしまった。
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堕ちていく人がまざまざと書かれています。ホラー小説はポーを読んでから。黒猫だけでも読む価値あります。死や絶望、恐怖を描きながらもその先にある光をわかっていないとホラーって書けないと思う。
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六編からなる短編集。元祖ホラーな黒猫やこのご時世にピッタリの赤き死の仮面もいいですが、私的一推しは「落とし穴と振り子」!!これめちゃくちゃ面白かった!振り子のあたりは手に汗握るハラハラ感やし、ラストもスッキリ!
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昔読んだのは、誰の訳だったか。
これも再読。新訳で読み易い。そして何度読んでも『黒猫』怖い。『ライジーア」『赤き死の仮面』『アッシャー家の崩壊』『ウィリアム・ウィルソン』…あれ?全部いいな。今更だけれど、やっぱり凄いな、エドガー・アラン・ポー。今に続く原型がここにあるな。
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書かれた時代と翻訳のせいか、全体的に文章が仰々しくて読みずらく感じてしまった。それぞれの作品から、現代に生きる私は恐怖をそれほど感じないが、グロテスクで言い様のない不安や恐怖を読み手に伝える著者のエネルギーみたいなものを感じた。ポーの作品が、日本の江戸川乱歩に影響を与えたのを思うと感慨深い。著者の意図とは違うかもしれないが、人が本当に恐怖するものとは、人間の底のない想像力が作り出したものだと感じた。黒猫の言い伝え、伝染病、自分とそっくりな他人、奇怪な装飾、自然や芸術の底知れない力みたいなものへの。
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黒猫 (1843) 酒乱、猫の殺害、妻の殺害。屋敷もの。猫ドッペルゲンガーという面も。
赤き死の仮面 (1842) 流行り病から退避して豪奢な頽廃。屋敷もの。
ライジーア (1838) 美女再生。ふたりの女。
落とし穴と振り子 (1842) 拷問。
ウィリアム・ウィルソン (1839) ドッペルもの。屋敷もの。
アッシャー家の崩壊 (1839) 屋敷もの。早すぎた埋葬。美女再生。
何度目かのまとめて再読だが、思った以上に物々しい言葉遣いがいいムードを漂わせている。
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日本風にリメイクしたら正に怪談!
ポーの場合一人称なので読み手から話を聞いているような感覚で読める。
黒猫はホラーではあるが死体の処理方法なども含めてミステリー要素もある気がする。
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Edgar Allan Poeの作品から、黒猫(1843)、赤き死の仮面(1842)、ライジーア(1838)、落とし穴と振り子(1842)、ウィリアム・ウィルソン(1839)、アッシャー家の崩壊(1839)のゴシック色の強い6編を収録した短編集です。ゴシックホラーのお手本というべき作品ばかりです。とにかく怖ければなんでも良いというような最近の作品と違って、じわじわと足元から恐怖がやってくる感じです。サイレント映画だけど、"アッシャー家~"を映像化した1928年の"アッシャー家の末裔"は観るべき作品の一つ。
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ニキータ・コシュキンのアッシャーワルツの元ネタだったので。あの旋律はこの部分かな〜とか思いをめぐらせつつ読むのが楽しかった。あとライジーアすき
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前に読んでいたものもあるのに、まったく忘れてしまっていて、まっさらな気持ちで読めました。19世紀の作品の翻訳なので、読みづらさもちょっとあるのですが、内容の厚みでぐいぐいと読む気持ちをひっぱっていってくれます。ジャンルはゴシック小説、つまり怪奇小説とありますが、ホラーというよりは、現代でいえばその怪奇な様式による面白みに特徴のある小説だと言えるでしょう。グロテスクだったり、血みどろだったりという見せかたよりか、世界観で見せてくれているというような。
そして、退廃的ですね。
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やっぱり、「黒猫」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」はおもしろい。これで「メールストロームへの下降 」も入っていたら最高なのだが、新訳からは削られてしまったのが残念。
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まさにゴシックホラー。
壮麗で神秘的な表現の中に、不気味でグロテスクな描写がたっぷりで、幻想の世界に浸れます。
むかしに、子供向けの作品集で読んだことがあるはずだけど、このこねくり回したような独白調の語り口が何とも気持ち悪い。
子どもが読む話じゃねーなと思う。
非常に読みにくいです。
が、独特な雰囲気と名作といわれる風格があります。
解説まで読んで、なるほどねーとなる。
最近のラノベでも引用されるのですから。
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さすが名作、面白かった。
どれも一人称で話が進むのだが、ポー自身が体験したかのようなリアル感と緊張感が良かった。文章は幻想性があって、そこが怖いような美しいような不思議さを感じさせてくれた。これがゴシックか。
細かく言えば★3.5くらい
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テレビでポーのミステリーについての番組を見てそそられて購入。
正直言って難解。
「ライジーア」という話は読めなかった。
ただ他の作品については得体の知れない不気味な感じとか、なんとも言えない恐怖、
それが難しくてもなんとなく伝わってくる。
個人的には「落とし穴と振り子」が一番読みやすく面白かった。
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面白かった
言葉が難しく内容がなかなか入ってこない
けれど奇妙で恐ろしいシーンははっきりと入ってきてとても恐い
黒猫は衝撃的すぎて気持ち悪かった
他の作品も最初はよくわからないけど読み終わると腑に落ちて次の作品に引きずるくらいインパクトが残る
元気な時に他の作品も読んでみたい
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今までゴシック色を意識して本を読んだことが無かったので、なるほど、これがゴシックなのかとなんとなくの実感を得ることができた。
かっちり整然とした(いわゆる格式高い)文章のせいか、読んでいて常に緊張感があったし、分厚い鉄のドアのような冷たさや重さがホラー要素と絶妙にマッチしてるなぁ、不吉だなぁと感じさせられた。
ライジーアが個人的な好みで、彼女の特徴をこの文体で表せる限りの美しい言葉をふんだんに使用して描いていたところが印象的だった。そのため、いかに彼女が美しいかが手に取るように想像できた。
他の作品と比べて、この作品には熱量(彼女への激しい思い)があり温かさを感じる気がするが、それ以上に積乱雲のような暗くて厚い雲が全体を覆っているような不穏さを強く感じた。このなんとも言えない読後感はなかなか味わえないものだなと思う。
詩を登場させる作品がいくつかあり、解説でもその部分が非常に高く評価されていたが、私自身あまり実感できなかった(西洋的な考え方に乏しいのもあって)ために何度も読み返しては…うーん、となることも多かった。ただ、詩で表現される淡々とした狂気の描写は格式高い文章と相まって作品に一層の暗さと深さを醸し出していることは感じ取れた。
今の自分ではこの本の魅力を引き出すことができなかったので、また時間をおいてから読んでみようと思う。
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ポーの小説は初めてで、あまりノレないところもったけど全体的に良かった。
こんなにページが少ないのにここまで怖面白く書けるなんて!
この中だと表題作が一番好き。
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黒猫は面白い。動物や奥さんに対しての虐待に関しては胸が痛む。お酒には気を付けよう。
ウィリアムウィルソンは結局、多重人格なのか。違うのか。アッシャー家はリビングデッドものなのかな?
それにしてもポーはよくこんなに色んな雰囲気の話が思いつくなあ。現代によみがえっても、やっていけそう。
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本書のタイトルにもなっている黒猫と言う作品を読んでの感想
最初は読み終わって、ただ黒猫に踊らされた哀れな男の話という印象だったのが
改めて振り返るとアルコール中毒であった語り手をどこまで信じるか、読者を疑心暗鬼にさせられる
たった16ページにこんなにモヤモヤさせらせるなんて
ポーさんぱねぇっす
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はじめてポーの作品に触れた。
私が愛してやまない夢水清志郎事件ノートシリーズの著者である はやみねかおる先生に影響を与えた作家。
夢水清志郎事件ノートを読んでいると、ポーの作品を彷彿とさせる描写がいくつか見られ、今回そのルーツを辿ったわけである。漠然とした感想だが、幼い頃に訳もわからずとりあえず暗記をして望んだテストの、真の答え合わせをしている気分で楽しかった。
さてポーの作品自体の感想にうつるが、非常に残虐でありながら美しく、非常に恐ろしいのに好奇心を刺激するような、私自身の心情の矛盾を肯定するようなものだった。
収録作品の中に、矛盾を孕んだ加害者意識について触れているものがあったが、まさにその意識を追体験するかのようだった。
翻訳者の力量と、ポーの類稀なる心理描写が素晴らしかった。
時間のある時に原文を自身で訳しながら読むのも楽しそうだ。
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「アッシャー家の崩壊」構成がすばらしい。精神錯乱の心的表現は真に迫って、自分で感覚を得たことがあるかのようだ。「ウィリアム・ウィルソン」ドッペルゲンガー。ドストエフスキーの「二重人格」を彷彿とさせるが、発表はこちらの方が先のようだ。「黒猫」黒猫で象徴される古くからの不気味なイメージが盛り込まれている。2020.9.15
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黒猫・アッシャー家の崩壊
エドガーアランポーを初めて読んだが、ゴシック編というだけあって中世的であったり神話的であったりする作品が集まっているように思う。象徴物が人間の精神を蝕んでいく奇妙な話や、分身の話、永遠の美女の話、地獄の話などなど。ウィリアム・ウィルソンは古典的な分身の話であるが、まさに映画ファイト・クラブやビューティフル・マインドのような話である。統合失調症の症状として現れる自己の化身の幻想の話は、どことなくジキルとハイドを想起させる。ジキルとハイドは二重人格者の話であるが、ウィリアム・ウィルソンやファイト・クラブは自分の分身が見えてしまうという話である。古典的ながら楽しく読むことが出来た。(ファイト・クラブをみていたため、オチは予想できてしまったが。。。。)
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江戸川乱歩からそのペンネームの由来のポーへ。「アッシャー家の崩壊」は名前だけ聞いたことがあった。ゴシック作品がまとめられており、どの作品にも暗く、妖しい雰囲気がある。現代は映像などで怖い話が溢れているので、この本の話で恐怖を覚えるということは無かったが、当時の人びとは背筋を凍らせたであろうことは想像できた。ポーの作品は後世に様々な影響を与えているので、現代のゴシック的な要素がある作品を見るときに参照したい。
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全体的におどろおどろしい作品。「黒猫」は猫がかわいそう…と思って読んでいたけど、不吉の象徴と考えればなるほどね。「赤き死の仮面」「ウィリアム・ウィルソン」は似ているけど、主観的なのか客観的なのかとういう視点で面白い作品でした。「アッシャー家の崩壊」はまさにゴシックホラーですね。
どの作品もこの時代にこの発想は素晴らしかったのではないかと思います。
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ポーの代表作6編が収録。
喜々として読める作品はなく、むしろ背筋がヒヤリとするものばかりだけれど展開も早く読者を引き込ませる。人間の猟奇的な面をはらんだ作品が多い。
「黒猫」はばっさりと終わるラストが逆に余韻を残す。
収録作品:「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」