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地方に強い興味があったわけではなかったが、得られるものが多く、面白い本だった。初めて読んだ木下斉さんの本。
初めての事業での苦しみ、コスト削減による投資資本の捻出方法、まちづくり=事業を軌道に乗せるための10の鉄則、成功した事業の具体例について書かれている。まちづくりについて学びたい人というよりむしろ、自分で事業を起こしたい人に勧めたくなる一冊だ。
印象に残ったところメモ。
・誰にも悪意がなくても、お金による支援というのは、相手を一気に蝕む。
→発展途上国への資金援助、子どもの過保護、過剰な支援がうまくいかない理由を説明していると思った。
・自分で考え、決めたことなら本気になり、たとえうまくいかない場合でも、軌道修正も撤退も自分で決断できる。
・重要なのは、システムをつくり上げたり、必要に応じて臨機応変に組み替えたりすること。
→全体のお金、ものの収支が見えていると、システムを作ることが行いやすくなるように感じた。
・言い訳をせず、できることから始める。
・見方をかえれば、早めに見切ることは、「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」ということでもある。
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- まちづくりの鍵は、不動産オーナー
- 不動産の価値を高めるために、地域を活性化させる
- 信用されるには、事業を立ち上げ、相手に3回得をさせる
- コスト削減から始める
- みんなが得をする/誰も損も無理もしないシステムを作る
- 地方では新しいことは必ず批判される。
- 飲食店オーナー
- うまくいってる店は地域経済理解している
- 飲食店経営は地域経済と連動しやすい
- 先回り営業→マーケティングをしっかりしようね
- まち会社が仕掛けた事業の上に雇用が生まれるのがベスト
- 身の丈にあった持続可能な事業
- 市民参加から市民実行へ
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2015年に執筆された本だが、今後の公務員のあり方、まちづくりのあり方について示された本だった
補助金を出すまちづくりではなく、継続的に、補助金なんかに頼らないで続けられる町づくりが必要
それには、民間主体にもなってくるが、公務員はどのように関わろうか。
制度を緩めるとかじゃない。
なにか、もっと、今までとは違う主体的な関わり方があるはず。
そんなことを考えるいいきっかけになった本だった。
このテーマについては、早めに、ザックリでもいいから自分なりの結論をだしたいところ!
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最初は会場無料貸し出しを断った早稲田大学も、国連大学や省庁がバックについてくれた後で再度交渉に行くと、喜んで貸してくれた。交渉術。
「小さくはじめて大きく育てる」
著者亜は2000年の流行語大賞「IT革命」の受賞者。
補助金は百害あって一理なし
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まちづくりに携わる人の必読書。
地方自治体の頭がお堅い方々に配りたい。
いや、行政に携わる人間全員に課題図書に指定して読ませたい。たぶん、頭が痛くなって読みたくないはずw
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地方人らしく地方創生に関わりたいとの思いから購入。筆者の木下さんのアツイ思いに引っ張られる。
一般企業にも当てはまる鉄則が多く、またモチベーションを上げたい時に読もう。
・小さく始めて大きく育てる
・経済原理を踏まえながら社会的課題解決につなげる
・あたたかい街、心が通い合う街はきれいごと。稼がなければ衰退する
・全員の合意は不要、決めるのは事業者自身。回答を求めるのは無責任
・施設建設は公共性と市場性が一致していることが大事
・自分たちに必要なものは自分たちで作るという自立した姿勢が必要
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早稲田商店会の成功から、補助金が投入された途端に挫折への道を進むことになった例示は衝撃的だ。補助金は麻薬! 言い得て妙の例えだ。地方自治体は国や都道府県の補助金を当てにし、住民(法人含む)は自治体の補助金を当てにする構図が当たり前となってしまったが、健全な事業運営をするなら補助金など当てにしてはダメだ。他の成功事例を真似るのではなく、本気で自分の住む街を変革する必要があるのだ。『「やれるか、やれないか」ではありません。「やるか、やらないか」です。』15歳年下の著者に教えられた。
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著者は、高校生の頃から、いわゆる地域活性化に現場で取り組んできて、成功も失敗も経験している。そして、豊富な経験に加えて、大学院での学びが加わっている。そんなバックグラウンドを持つ著者だからこそ、説得力のある本を書くことができるのだと思う。
税金を使って民間が活性化事業をするのではなく、民間が利益を稼いで税金を払う、そんなあるべき姿で事業を実施しなければいけないという思いを強くした。そのためには、一人でも多くの人が本書を繰り返し読み、実践していくことが必要だろう。
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地方再生が唱えられて久しいですが、ゆるキャラだの、地方イベントだの、ふるさと納税だの、補助金どっぷり依存体質から脱却できていない現状に対して、高校生の頃から商店街活性化に携わってきた著者が民間主導の利益重視による街づくりの重要性を主張。慈善活動もそうですが、NGOや慈善団体が寄付から経費を抜くことで批判している意見をよく見かけますが、持続的な活動を行うには一回だけの寄付に依存するのではなく必要なお金がきちんと回る仕組みが必要。本来は所得の再分配である税金に何でもかんでも依存するのは筋違いで、それが停滞や腐敗の原因になるんだなと共感しました。結局はマネジメントの問題ですね。
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まちづくりに経営視点を持ち込み、「官」に任せきり補助金(補助金=麻薬はまさにその通り…)頼みではなく、「民」が主導し責任を持って稼ぐまちを作らなくてはいけない。縮小していく社会経済で、いかに稼ぎを生み出し、利益を上げ、再投資に回せるかがポイント。「民間には高い公共意識」、「行政には高い経営意識」を。筆者が失敗談や成功事例を用いて語られる言葉一つ一つになるほどの一言。今後地域として生き抜くには、地域のために覚悟を持ち知恵や労力を惜しまず出せる人を波及的に増やし、いかに行政がサポートできるかにかかるのだろう。
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・「民間は高い公共意識」、「行政は高い経営意識」
民間が自らまちのために実践し成功事例を他の都市へ伝えていく、
行政は民間がやりやすいようルールや制度を変え、互いに連携して動きやすいようにすることが一番の仕事。
・多くの地域はこれから人口規模も経済規模も半分以下へ縮む。
→従来のやり方を変えることができなければ自治体は破綻してしまう。
問題は人口減少そのものではなく、減少することが分かっているのにそれに対応しないこと。
「やれるか、やれないか」では無く、「やるか、やらないか」。
・アメリカの地域再生は不動産オーナーが中心
→地方の不動産オーナーは「自分の資産価値を高めるため」自分のお金と労力をまちに投資する
→2003年に渡米して気づき著者は地方の不動産オーナーと手を組んでやってきたらしい
公務員とは本気度が違うよね、確かに。
・補助金という麻薬がまちを壊していく
→いままでは自分たちで出し合ったお金でまちを運営しようと知恵を絞っていたが
補助金をもらうことで「この予算を元に何ができるか?」という考えになってしまった。
・全員の意見を聞き、全員が納得することを優先すると自分が決断することが難しくなる
悪い方向に向かっていても誰かがなんとかするだろうと全員が無責任になる。
・まちを変える10の覚悟
1.行政に頼らない
2.自ら労働力か資金を出す
3.「活動」ではなく、「事業」としてやる ←どきっ!
4.自分の頭で論理的に考える
5.リスクを負う覚悟を持つ
6.「みんな病」から脱却する
7.楽しさと利益の両立を
8.地域外から人や財を入れ、地域内取引で回して、地域から出ていく人と財を絞る
9.再投資でまち全体に利益を
10.10年後を見通せ
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地域再生だけではなくて、
さまざまな考え方にも、
著者の貫くものは応用できるように
思いました。
地域を再生するためには
決して大きなものは必要ないのです。
地域の人ができる範囲でやれるのは大事なのと
決して補助金という悪魔には
頼ってはいけないということ。
これには理由があって
労せず手に入るお金は本当に
身に着かないのです。
結局価値観がおかしくなってしまうのです。
結局いえるのは、
動かなければ、変わらないんですよね。
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不動産オーナーが中心となって進める。
物件を閉めたままにしているのはその不動産オーナーの生活に余裕がある証拠。
当事者意識をもって行うのが大事。
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地域の金融にまで視点に入れて、地域振興・活性化を進めていくという発想が面白かった。まさに地方で暮らしていて、一見すると人が増えて活気が溢れているように見えるが、地元住民の生活水準があまり向上していない。外の企業がたくさん入ってきているため、地元に落ちるお金が労働者としての賃金しかなく、多くが地域外に流れているからだと気付かされた。
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大雑把に言えば、「街づくりは会社経営と同じ。覚悟を持ち、真剣にやれば誰でもできる。でも甘えがあるとたちまち大惨事に。」
これを例えば甘えの現れとして補助金頼み、他具体的な目線を10項目提示。
地域で生きる人、役所、若い社会人、学生みながこの心意気と賢さ、タフさ持てたらよい。
社会人入門書、自営業入門書としてもおすすめ。
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本の内容として自身の失敗例も含めてこれまでのまちづくりで何がいけないのかを説明した後、補助金をあてにせず、民間が自立して地域活性化事業を行うという方針で、上手くいっている事例を紹介し、今後のまちづくりの活動に対する提言を行っています。
「まちをまるごと一つの会社に見立てて経営し、利益をあげて地域のために再投資する」
という方針で利益の一部を投資に回しているのも印象的でした。補助金に頼らず自力でやっていくのは大変でしょうが、その中で成功させている手腕は評価されるべきかと思います。
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突きつけられるものがある。
行政に必要なのは、補助金をとって分配することじゃなく、活力を生み出すためにルールを見直したり、地域とのつながりを活かして下支えすること。
「やりたい」なら実行に移せ!
まちづくりをやりたいなら、地主を巻き込むべし。魅力的なまちができ、地価が上昇することが地主にとっては望ましいこと。
それくらい合理的に考えないとな。
カネを出さないと覚悟をしない。
まちづくりを成功させる「10の鉄則」は、他のことにも共通するのでメモ。
・小さく初めよ
・補助金を当てにするな
・「一蓮托生」のパートナーを見つけよう
-まずは二、三人の仲間で十分
・「全員の合意」は必要ない
・「先回り営業」で確実に回収
-まちの未来に必要なテナント
-再投資のサイクル
・「利益率」にとことんこだわれ
・「稼ぎ」を流出さるな
・撤退ラインは最初に決めておけ
・「お金」のルールは厳格に
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書かれている内容は、まったくそのとおりだと思う。
補助金に頼ったさまざまな事業の実態、それに関わる人々の考えや動き、その結果どうなるかは、ここで描かれている通り。
国や地方自治体には、産業活性化や地域活性化の助成制度が山ほどあるが、成功したものがどれだけあるのだろう。
ビジネスモデルを作るといいながら、補助金が切れたら事業はおしまい。
そういうのが大半ではなかろうか。
本書を読むと、そもそもそういうやり方では、地域の振興も産業の創出も無理だと分かる。
自前でビジネスを立ち上げる覚悟がないところでは、活性化もクソもない。
その当たり前のことを、はっきりと伝えてくれる。
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補助金を頼りにするのではなく、民間の会社と同じように収支を考え営業しながら利益を生み出していく方法が事例と共に紹介されています。
大手のチェーンなどを呼び込むのではなく、地域の産業を起こし、地域にお金を呼び込む考え方が新鮮でした。
著者の意見に賛同し、多少のリスクを背負いながら、自分ごととしてまちおこしに関わる人が増えて欲しいと思います。
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こちらも、最近「1万円選書」で選んでいただいた本ですが、
仕事に繋がる本なので、とっても勉強になりました。
「まちづくり」はとても夢のある事業に聞こえますが、
実際は、一筋縄では行かない様々な問題をはらんでいるものだと思います。
本書は、その問題にもしっかり切り込んでおり、
(実際は簡単に解決しないものばかりですが)
まちづくりを志す人に一通り導入として読んでほしいなと思います。
Posted by ブクログ
仕事に少し関係があるため読んでみた。事例収集していた時に知った事例もちらほら。色とりどりの付箋を使って意見を吸い上げるワークショップはただの自己満足と切り捨てられており、うっすら思っていたことが指摘されてスッキリした。
地域活性化・まちおこしは行政に丸投げせず、民間で小さく始めて好循環を促す、とあり意外に思った。官民連携で上手くバランスを取り、補助金に頼らず、まずやってみようというスタンスは、私の仕事には直接活かされないものの、読みものとしては楽しく読めた。
Posted by ブクログ
補助金をあてにせず独立独歩で事業として成り立つよう街づくりを行う。そのために集中購買などで徹底したコストダウンを行い創出利益の再投資をし不動産価値を上げて好循環を作り出す。早稲田や熊本の地方創生で骨身を削った著者ならではの体験や言葉が響く。
とはいえ本書はややマイルドな内容で(NHK出版の新書だから?)著者の『地方創生大全』のほうが忌憚なく辛辣で切れ味鋭くおすすめ。
Posted by ブクログ
まったくの正論であると同時に、暗澹たる気分にもなる。筆者の言葉をそのとおりに実行する人なんて、たぶんほとんどいないだろうから。
成功失敗を問わずまちづくりの事例をたくさん集めて紹介していくって本、著者にはどんどん量産してほしいな、と思う。
Posted by ブクログ
まちづくりとなると、何か新しいものを作らないとと
思いがちだけど、コストカットも大事だなと。
今ある企業がコストカットしていけば、次の投資に生かせるし。
ただ、地方になるとこれまでのつながりでなかなかコストもとかいうところもありそう。
取引先にとっても+となるような提案を考えることが大事なんだけど、そういう意識を今の自分が持てるのか。。。いまやっている仕事にて他社にとってもwinになることを追求することが大事なのかも。