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Posted by ブクログ 2021年04月28日
松本清張の砂の器はハンセン氏病に対する差別意識を犯行の背景とし、水上勉の飢餓海峡は一度交わっただけの娼婦に借金を清算させるべく大金を渡して姿を消す殺人犯を描いた
著者が平成不況における日本型金融システムの崩壊を不在喪失して選んだのは、前職が丘三菱銀行のエリート行員であったとは言え慧眼であった
企業は...続きを読む信頼する企業間で相互に株主を持ち合い、乗っ取りに備えた。そのせいで企業経営は株主の支配を逃れる事となり、経営不振の責任も株主から追求されなくなる
銀行は、「金を貸すことのは時間を貸す事」を理念とし、成長分野を選び出して長期にわたり企業を支えた
Posted by ブクログ 2019年09月18日
銀行を舞台にした一人の行員と銀行会長の不正を暴く戦い。
M資金を探し当てようとするトレジャーハンターが、この会長に罠を仕掛け詐欺を働こうとするが、会長側はこれを逆手にとって不正な金をマネーロンダリングしようとたくらむ。
一方主人公である一行員は支店の副支店長という立場で働いているのだが、融資先か...続きを読むら融資を回収するようにと達せられその通達に違和感を覚え、なんとか回収をしないで済むように頑張るが、支店長の強引かつ規則違反な取立てで貸しはがされた融資先の社長は自殺に追い込まれてしまう。
この支店長に対し遺族側が裁判を起こす。
並行して主人公は会長の不正に気付き、このトレジャーハンターと組んで不正を暴いていく。
裁判も切り札を用意し遺族側の味方に立ち、この支店長の嘘を暴く。
池井戸作品らしく、最初は負けているが最後は総会に大逆転するパターンが健在の作品であった。