【感想・ネタバレ】バイロケーションのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月09日

自身と同じ容姿、行動を取るもう一つの存在「バイロケーション」。 いつの間にか顕れ、そして消えていく自分のコピーを目の当たりにし恐怖に怯える主人公・忍。 突然訪れた日常の破綻に手を差し伸べてきたのは同じくバイロケーションに悩まされる人達で組織された「会」彼らはバイロケーションの存在の抹消を目指していた...続きを読む

 自身とは別の二重存在をテーマにしたSF小説であるとともに、不気味な存在を示したホラー小説である。 そして「会」という謎の存在、彼らはバイロケーションに対して志同じはずなのだが・・・? SF、ホラー、ミステリどれをとっても面白い傑作。

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Posted by ブクログ 2014年05月21日

一気読みしてしまった。

ドッペルゲンガーと似て非なるバイロケーションという
設定は、突っ込みどころもなくはないけど
少なくとも作中一貫してブレずに小説の土台として
このネタを余すところなく使いきっているので
自分としてはこういうものだと納得して読めたのが
読後の満足感につながっている気がする。

...続きを読むこういう新設定は往々にして破綻しがちなんだけど
最後まで「やりきった」のを素直に賞賛したい。

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Posted by ブクログ 2012年12月06日

ホラー小説大賞、長編賞受賞作。
受賞時は20代やったんかな。

途中で意味が分かった時の、
あの鳥肌は忘れられへん。
確かにホラー。こんな…こんな感性、アリかよ?

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Posted by ブクログ 2012年08月12日

正直、裏表紙のこの解説ではあまり惹かれなかったのですが、長編賞受賞という言葉に惹かれて買ってしまったこの作品。ドッペルゲンガーとは異なる、といっても自分そっくりサンと出会って
ドタバタ騒動が起きるんだろうとなめていました。が、が、が!

 
あらぬ容疑で警官である加納に突き出された忍は、彼の車で高級...続きを読むレストランへと連れて行かれる。
そこでは、自分とまったく同じ容姿で自分の近くを闊歩する謎の存在、バイロケーションに悩まされる人々が会合を開いていた。そこで彼らが語るのは、とても理解できないようなおかしな話。そして胡散臭い会の名前
もう一人の自分であるバイロケーションをなんとかする会
彼らは本当にそのような存在を信じているのか。しかし、その存在を認めれば自身が被った容疑に説明を付けることができる。 そして被害を被った会のメンバーのためには金も権力も惜しげもなく使う謎の主催者の正体とは。

バイロケーションは身が偽物であると自覚していないため、本人がバイロケーションを憎めばバイロケーションももう一人の自分に対して憎しみを抱く。 作中ではバイロケーションを殺したいと思っていた警察官、加納は自分のバイロケーションと出会い、(お互いがお互いを偽物だと思うため)殺し合いにまで発展しそうになる。作中では絶えず『忍』視点で話が進むため、どちらが本物かは見分けがつかず、話を読んでいても何を信じればいいかわからなくなっていく。

二度読み必須の作品。最後は切なく終わります。

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Posted by ブクログ 2011年11月20日

 ドッペルゲンガーの小説を読んだことが無かったので、バイロケーションという設定のどこが具体的に新しいのか正直分からないのだが、終盤のに入った段階で、このドラマを作る上でこの設定が無くてはならないものだったと気づく。大きなオチに当る部分(と考えていたもの)が中盤に仄めかされてしまうので、「え、なんで?...続きを読む」と思っていたが、最後の全てが明らかになる所では、緻密に組み立てられた斬新なドラマならではの驚きがてんこ盛りで舌を巻いた。間抜けなほど口をあんぐりと開けていたように思う。とても楽しめた。ただ、ちょっと最後だけに偏りすぎてバタバタした感じはするが…。
 20代の新人がこれだけの作品を書いたことに驚く。「今後大化けしそう」とのホラー小説大賞選者の意見があったが、おそらくその通りになるだろう。次の作品を首を長くして待ちたい。

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Posted by ブクログ 2012年12月19日

バイロケーションという設定があまりにも作りこまれている感が強くまた説明不足かな、と思うところもあったのですが、いろいろと面白味の多い作品でした。

主人公と同じくバイロケーションに悩まされる人が集う会に主人公も参加するわけですが、その会の秘密主義があまりに徹底されていて謎だらけの展開に導入も早くて話...続きを読むに引き込まれました。

伏線の張り方もばっちりで、また主人公の生活や精神が徐々にバイロケーションに侵食されていく様子の描き方もうまく、話の流れはなんとなく読めたものの、伏線が一気につながるラストは圧巻でした。

その場面での主人公の描き方もかなりの迫力で、後味の悪さがいい感じで尾を引きました。

第17回日本ホラー小説大賞〈長編賞〉

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月10日

榮はなんだかんだでいい奴なのだろうと予想していたから、最後は驚いた。本当に忍たちのことを研究対象としてしか見ていなかったんだろうな。飯塚は被害者たちの気持ちを汲み取れない、ただの残念な男だが、榮はそれらを理解した上で立ち回ってる。本作一番の邪悪だった。

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Posted by ブクログ 2019年10月20日

設定がかなり強引な気がした。
いろいろ都合良く決められている。
途中、かなりこんがらがってきたけど、ちゃんと最後に謎解き(?)があって、ああ、そうなのかと納得したようなしないような。
でも、面白かったか面白くなかったかと訊ねられたら、面白かったと答えると思う。
続編があるみたいなので、そちらも読んで...続きを読むみたい。

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Posted by ブクログ 2014年03月08日

ドッペルゲンガーとか分身的な存在、バイロケーションを巡るお話。ジャンルはホラーだけど中身はホラーというよりミステリな感じ。

ホラーというジャンルにしては、設定が細かく、超常現象への恐怖というより、それに対するそれぞれの考え方に焦点を当てている様に感じた。

読んでいるうちに語り手や登場人物達が本体...続きを読むなのかバイロケーションなのかわからなくなってくる。
どんでん返しの連続なので、ドキドキしながら読めた。(実際に現れたらたまったもんじゃないし)
作者的にも内容的にもオチは読めていたが、それでも切ないラストだった。


買ってからしばらくしたら映画化した。映画版は色々設定がホラー寄りに変えられてるらしい。

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Posted by ブクログ 2014年03月03日

角川ホラーからの刊行ですが、めっちゃミステリー。

とういえば映画化してなかったっけ?その後話題を聞かないということは失敗したのかしら??

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Posted by ブクログ 2014年02月19日

実はホラーミステリー。
設定がおもしろそうで購入。オチは期待外れの気もしましたが、ラストは…多少予測どおりとはいったものの、なかなかおもしろかったです。

途中、まわりくどいとかいうか、スッキリしないというか。伏線張りきれてない感じはありましたが。

読みどころは、この“もうひとりの自分”という現実...続きを読む離れした状況からの、実は奥深い衝撃的な結末。
よくあるホラーのただ怖いということではなく、人間であるからこそ・感情があるからこそ、恐ろしいということ。
幸福は共有できない…でも苦しみは共有してもらう。
まぁ所詮、現実の世界ではあり得ない。なんて思っていたけれど、読み終わってふと…
この苦しみや苛立ちの種類は、認知症とか精神病とか脳疾患を抱えている人の苦しみに近いのかもしれないと気づかされたら、私にとってはただのホラーミステリーではない特別な一冊に。

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Posted by ブクログ 2014年01月19日

もう一人の自分、バイロケーション

いわゆるドッペルゲンガーとの恐怖と戦いを描いた作品です

話の展開も早く、主人公の心情もストレートに描かれていて
スラスラと読める作品でした

大きな驚きや予想外な展開があまりなかったのがちょっと残念

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Posted by ブクログ 2013年09月21日

感覚的にはSFチックなミステリって感じかな?
バイロケーションとは、ドッペルゲンガーとは
違う同時両所存在。
本人に近いところに出現し、その時の本人と同じ姿、記憶を有し
本人として行動してしまう。そして、いつ消えるかわからない。
ある意味、それって怖い。
設定がしっかりしてるから、色々考えてしまいま...続きを読むした。
哲学問答みたいな部分もあったし・・・。
自分だったら、どうするんだろう・・・とか。
怖くて猛烈に腹立たしくて、切ないなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年10月13日

【第17回日本ホラー小説大賞 長編賞】
最後は、飯塚さんの作戦ミスだなあ。


忍が最終的にあの選択をしてしまったのは、わかる。


自分より恵まれている偽物なんて、その存在に耐えられないよなぁ。しかも、自分がオリジナルのはずなのに偽物の代役なんて…。

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Posted by ブクログ 2011年12月19日

もう一人の自分が現れるという現象・バイロケーションに遭遇した忍は、同じ境遇に苦悩する人たちの集まりに参加するのだが……。
第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。導入部から謎、謎、謎の連続でページを繰る手が止まらない。細かな描写の積み重ねにより、もう一人の自分が存在するという恐怖を盛り上げつつ、そこ...続きを読むに設定をうまく使ったミステリ的な仕掛けを隠す手法が見事。ラストの後味の悪さも好み。

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Posted by ブクログ 2011年08月10日

救われないラストになるのは、ホラー小説だからしょうがないのか。だけどホラー小説なのにあまり怖くない。全体的に怖さよりも「なぜ?どうして?」的な要素が強くて読み応えがありました。ただ、超常現象にこれだけ制約つければトリックも何もないなという気がしないでもないです。

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Posted by ブクログ 2011年02月12日

もう一人の「自分」が自分の近くに現れる事による被害に悩まされる主人公が、同じ境遇の人たちに知り合い、立ち向かう話です。
説明下手な私がこう書くと陳腐になりますが、内容はとてもうまく出来ていて、ラストまで夢中で読破しました。

設定が作り込み過ぎとか、ややこしいのにちょっと説明不足で置いてきぼり食らっ...続きを読むてるような気がしたりで
最後理解出来なかったら…とか不安になりましたが、大丈夫でした。

他人が信じられず、自分の存在もあやふやになっていくような恐怖が、なかなか面白かったです。

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Posted by ブクログ 2023年03月03日

〜じゃ
と話す老人とか
主人公の性格の悪さとか
なのでの多用とか
なぜ浜松ばかりとか
いろいろ気にはなるが
まあ楽しんだ。

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Posted by ブクログ 2022年02月19日

映画を観てから読んだのでどっちが本物か偽物か読み返す事なく内容が入ってきた。もし観ていなかったら一日で読みきれなかったと思う。

偽物が悪者と思ってしまうけど、本物でも悪者になるんだなぁとの感想と映画の方が映像の暗さのせいかホラーっぽいと思った。

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Posted by ブクログ 2022年01月19日

これはホラーというよりはSFミステリーですね。設定は嫌いじゃありません。どっちかっていうと好きな方。でも後味悪いなぁ。

ずっと気になってたのは、本体が死んだらバイロケーションも存続しないだろうから、殺し合うのは違うかな?と。ま、バイロケも自分が本体だと思ってるからなんだろうけど。

あと、バイロケ...続きを読むーションって言葉に凄く違和感を感じる。超常現象用語なんだろうけど、現象はバイロケでも、自分のドッペルゲンガーをバイロケって呼ぶのが気持ち悪かった。これは私の慣れの問題だけど。

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Posted by ブクログ 2019年05月27日

バイロケーションというドッペルゲンガーの現れる一つの現象を扱ったSFホラーミステリ。特にバイロケーションの設定が面白く、全く同じ記憶を持った自分が現れることの影響や、日常生活に与える不利益などを非常に分かりやすく伝えており、ホラー特有の日常に潜む恐怖という点はクリアしている。記憶が同じ存在の差異を見...続きを読むつけるための策などもよく練られている。可読性も高く、淀みなく読めた。展開の予測のつかなさやテンポなどもよく、結末の理不尽な感覚も作者の持ち味が出ていて素晴らしいが、全体的に細かな設定を積み上げたせいか、やや小ぢんまりと纏まってしまったのが惜しまれる。主人公の独特の境遇も仕掛けを予期はさせるが、真相は予想外ではあった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年09月08日

ジャンルはミステリ寄りのホラーだけど別に怖くはない。実際にバイロケーションが出たら恐ろしいとは思うが、うまく共生できれば二馬力になるかも…と思ったり。
結局バイロケってなんなのかとか、警察はどうなったのかとか、飯塚の立場とかよくわからないまま終わった部分も多い。オチの展開も早々に読めてしまう。加納が...続きを読む殺された辺りが盛り上がりのピークだった。飯塚に護衛をつけられた辺りの忍は、見張られているというストレスはわかるものの、守ってもらって?もいるのに不満ばかりで、自分ではなにもしないくせに当たり散らして見ていていらっとしてしまった。最後まで本物の忍はいいとこなしだったし。

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Posted by ブクログ 2017年06月05日

オリジナルである自分、バイロケーションと呼ばれる自分。
自分ではあっても自分ではない存在。
もしもその姿を目の当たりにしてしまったら、精神的に受けるダメージは想像もできない。
自分だったら・・・そう考えると、見なかったことにしてしまいそうだ。
それでも実際に被害が及ぶようになったら、どんな解決方法が...続きを読むベストだと言えるのだろう。

幸せな新婚生活。
突然現れたもうひとりの自分。
そして、少しずつ蝕まれていく精神。
崩壊していく幸せな生活と、転落していくだけの人生。

人生なんてちょっとした出会いや機会から変わっていくものなのかもしれない。
そのときは気がつかなくても、人生の分岐点に立っていることがきっと何度もあるのだろう。
バイロケーションの存在の怖さよりも、徐々にかけ離れていくオリジナルとバイロケーションの生活の違いが怖かった。
頑なな心は、人を幸せから遠ざけてしまう。
程度問題ではあるだろうけれど、殻に閉じこもっていては幸せはつかめないと言われているような気がした。

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Posted by ブクログ 2015年05月15日

設定とか面白いと思うし、読んでるときの違和感はなるほどこーゆーことだったのかと思えるし続きも気になり一気に読んだのだけど、なんか浅いんだなぁ。作者の力量のせいか。

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Posted by ブクログ 2014年03月28日

ホラーや! 途中でからくりは分かったけど、結末はあんまり予想してなかったなぁ。まあ、予想通りとも言えば言えるんやけど。ホラー要素の怖さが勝ちました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年03月03日

 ネタバレどーんとあるので気をつけてください。
 まず始めに、えええええええそんなのありかよおおおおお!????
 いやね、ミスリードは重要ですよ勿論、じつはこんなんでしたーとかよくあることじゃありませんか。ラストも納得が行くけど哀しいというか、映画の宣伝文句である、本物を必ず殺す、というアオリはあ...続きを読むながち間違いでもなかったのだなあ、と。
簡単に言うと、所謂ドッペルゲンガーみたいな自分と瓜二つの存在をバイロケーションというのだけれども、そのバイロケーションはオリジナルの記憶も引継ぎ現れる時間もアトランダムで私生活がぐちゃみそになっちゃうんですよ、さあどうしましょう?というお話です。
 んでもって主人公は結婚して画家じみたことをしてまったり暮らしているのですが、ある日バイロケーションに出会ってしまって、どうすべと奔走するのです。
 そしてその中で、主人公自体がバイロケーションであり、本物は結婚したこともなく処女のままで画家としてのレベルは主人公に及びもしない哀しい哀しい人間で、とりあえずゴミクズじみたものになっちゃってて、ことの真相を知らされて、すり変わりゃ万事解決なんすよどーすか!?と言われて、ふざけんなあたしよりなによりも上にいきくさった人間に屈しろとかあたしである必要性なんかねーじゃねえか!とブチ切れて自殺しちゃいました。オリジナルが死んだので勿論バイロケーションも死にます。旦那はなにひとつ知らないまま、いきなりいなくなったバイロケーションを呼び続けるのです。
 むなしー。
 そりゃ、旦那はなにも知らないのだから、バイロケーションの代わりになればどうにでもなるのかもしれないが、それはオリジナルがなにひとつ関与してないものであって、それの代わりをしろったってしたいわけがねーよ。しかも入賞とかなーんにもとったことがなく決死の思いで送った作品が実のところバイロケーションが描いたものが入賞し自分の作品は一次予選ですっ転んでたなんて、そりゃープライドはズタボロ、自分の存在価値はズタボロ、死ぬことしかえらべないに決まってるべや。

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Posted by ブクログ 2012年09月30日

第17回日本ホラー小説大賞・長編賞を受賞した作品。

ストーリーは途中ごちゃごちゃして混乱してしまいましたが後半でどうにか納得。

まだ若手作家さんですが文体がなかなか好み。

今後の作品も要チェックです。

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Posted by ブクログ 2012年05月04日

手に汗を握って、というわけではないが、一気に読ませる筆力はある、この先の化け具合が楽しみな作家。
後半でオチがなんとなく見えてしまい、驚天動地なカタルシスはなかったけれど、安易なハッピーエンドで終わらせないところに非凡を感じる。このエンディングゆえに忘れがたい作品となるのでは。

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Posted by ブクログ 2010年12月18日

画家を目指す忍は、ある日周囲の奇異な視線に違和感を感じていた。そして、身に覚えもない犯罪の犯人として、警察官・加納に有無をいわさず連行されてしまう。訳もわからぬまま、連れて行かれた先は、警察ではなく、「バイロケーション」という、自分と同じ容姿をし、同じ記憶に同じ行動をとる奇怪な存在に苦悩する人々が集...続きを読むう「会」だった。はじめは胡散臭く思い、会との関わりを拒否した忍だが、徐々に神出鬼没のバイロケーションに戦きはじめ…。
「自分」という、唯一無二のはずの存在が崩壊する恐怖。そして、本物と偽物は決して相容れることができないという現実。
恐ろしくも、哀しい話でした。
日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。

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Posted by ブクログ 2010年12月01日

第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。確かに
怖さはあるものの、題材的にSFの要素が強く、なかなかに
状況を理解するのに頭を使う作品。
自分と同じ人間が現れるドッペルゲンガーに似て
非なる現象「バイロケーション」(同時両所存在)が
引き起こす悲劇を綴った怪作。

自分の偽者が自分と同じ行動を取ると...続きを読むいう
不可思議な現象。その偽者は一見なんら
人間と変わらない生活習慣までこなすという
やっかいな存在。その思考、嗜好、記憶まで同じ。
更にやや細かい設定が諸々あるんですが、その
設定自体がストーリーを運ぶ為に作られたようなものも
あってやや理解に苦しむ場面も多々あった...かな。

かなりシンドいラストもホラー作品なので
致し方ないと思いますが出来たらこの展開で違う
結末を読みたかったかも。それでも十分ホラーに
なり得るんではないかしら。主人公「忍」の
本当に最後の台詞は...身を裂かれる思いです。

今後の作品も期待出来そうな新人作家さんの
登場ですね。

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