海辺の町のお弁当屋さんで働く「ちひろさん」。
元風俗嬢という過去を隠さず、あっけらかんと生きる彼女の生き様と
彼女に惹かれる人々の姿を淡々と、しかし優しく描いています。
自分の過去を知って近づいてくる人、遠ざかる人、それぞれの気持ちを見抜きつつ、
達観しすぎず適度な距離を保ち、
楽しんで生きているちひろさんがとっても素敵です。
性格がキツい同僚の永井さんを評して、
彼女が作る梅干しと漬物が美味しいから許せてしまう、
という視点、うらやましいなあ。
合コンにふらっと出てさりげなく無双したり、
町内の事件を解決したり、いきなり釣りを始めたり。
とにかく自由で人生を謳歌している彼女を、毎日なかなか元気が出ない人、
でも喝を入れられたり強めに励まされるのは苦手、という人に
ぜひ読んで知っていただきたいです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
元風俗嬢のちひろさん(偽名)が、第二の人生として選んだ海沿いの町で
お弁当屋さんで働く様子を主として、町の人々との交流を描いた快作。
ちひろさんは一本芯の通った強い女の人で、人生経験豊富で、そして綺麗。
性格に少々・・・ほんの少々難があるものの、とてもカッコいい。
そんなカッコいい女性の日常を見ていて面白くない訳が無い。
家庭に難のある女子高生・オカジと
これまた家庭に難のある小学生・ハゲの心の交流がぐっとくる。
なんでもかんでもナチュラルにまとめてしまうちひろさんの手腕が素敵だと思います。
肝が座ってるからアイスピックで腕を刺されたり
執拗な営業妨害を受けたり、自殺未遂現場を目の当たりにしても
動揺する事なく状況に応じた説教を繰り広げるちひろさん。
もやっとした話もあるけど、スカっとする話もある。
漫画と言うよりも誰かの人生訓を学んでいるかのようです。
ちなみに「ちひろ」という前作があるけど、そっちを読む必要は無いね。
むしろ読まない方が楽しめると思う。
Posted by ブクログ
元風俗嬢、ちひろ。海辺の小さなお弁当屋で働く彼女の元にはいろいろな悩みを抱えた客がやってくる。
恋愛、仕事、家族、自分自身…ちひろが導く答えは? 多くの人を救った傑作、新作で復活!!第1巻。
世の中の常識や忖度から自由に生きてるちひろさんの自由さ寂しさに引き寄せられるように、厳格な家族に悩む女子高生オカジや母親の愛に飢えているマコトなどがちひろさんと過ごして、悩みを解決するための言葉をもらい踏み出していく。
分け隔てなく接するちひろさんだが、一緒に酒を飲みたくない人もいる。
風俗時代の後輩のすずちゃんやちひろさんを合コンに誘うOLのように、ちひろさんを知りもせず簡単に決めつけてくる無神経なヤツらには、容赦ない。
ちひろさんの親友のニューハーフ・バジルとの誇り高い野良猫同士のシスターフッドも痛快な1巻。
掴みどころのないちひろさんですが、自分を隠さず思ったことを言葉にしてストレートに伝えれていて素敵だと思いました。だからこそ人気者で、すっきりするお話もほっこりするお話もあっていいですね。
自由奔放ってこういうことかな
ちひろさんのように、シガラミから開放された生き方に憧れる人は多いだろうね。でも現実にはできないからこの漫画が心地よく感じるんだと思う。バジルさんとは似た者同士なんだろうね。羨ましい関係に感じる…。
匿名
後を追いかけたくなる女性
さまざまな人と関わりながら自由気ままに生きるちひろさんがカッコよく見えました。世の中が見えているようで、悟っているようで、とにかくミステリアスな女性です。タバコがよく似合います。
ちひろさんの考え方が
とても芯が強い感じがして好きです。
元風俗嬢というワードでギャグみたいなふざけた感じの内容なのかと思いきや
深いところの考え方が変わるようなお話でした
深い
ただ面白いじゃなくて、とても深い。オーラや雰囲気は滲み出るもので、痛みや苦しみを経て且つそれをしっかり受け止めた人しか得られない。そんな事をとても爽やかに軽く描いているので、何度も読み返しくなる。
Posted by ブクログ
弁当屋さんで働く元風俗嬢のちひろさんとちひろさんを取り巻く人々の日常が描かれている。
色んな経験を積んでいるちひろさんだからこその立ち回りや発言が魅力的で読みだしたら止まらなくなった。軽い気持ちでサクサク読めるのでオススメ。
Posted by ブクログ
「元」風俗嬢が力を抜いて「今」を生きている話。
過去を隠す事なくさらけ出し、他人にも自分にも心を偽らず、あるがまま生きる。
無理をしない。
登場人物が抱える過去や今を優しく受け止め、時に本質をつく厳しい言葉をさらりと言ってのける。
深入りせず適度な距離を保って周囲の人と関わっているのに、惹かれていく人が後をたたない不思議な魅力をもつちひろさん。
ゆるい絵とストーリーのギャップも読みやすい。
ちひろさんの生き方が素敵
元風俗嬢のちひろさん。
この設定がなくてもちひろさんのキャラクターは面白いけど、あるからこそ、このちひろさんが居るんだよなぁって。
作者があとがきでこの漫画をドキュメンタリーだと言っていて、その通りだと思う。
Posted by ブクログ
読んだら人生観が180度変わった漫画だった。
家族や友人、周りの人に気を使いすぎて、悩みながらずっと過ごしてきたけれど、周りを伺いすぎているのは自分のせいだな、と私は思った。
周りのためではなくもっと自分のために様々なことをしたい。
家族だから、友人だから、自分に言い訳をしないで自分らしく生きられる、そんな道標をくれた漫画。
自分がいいと思ったものを素直に良いと思える毎日を過ごしていこうと思えた。
深い作品
一話目の
「風俗嬢でした」というあいさつに
人はうっかりその素顔を見せてしまうものだ
この部分を読むたびに何度もハッとさせられる。
というのも元風俗嬢が主人公と知り、読むのを少し躊躇った自分がいたからです。
同じように感じた人がいたらぜひ読んでもらいたい作品です。
ずっとほっこりする話
無料で読めるとのことで、ちょっと読みしました。すぐ全巻買ってしまいました!
ほのぼのした日常、どこにでもいそうな少し不幸/不運な登場人物。幸せは自分で見つけるものなんだと思わせてくれるストーリーです。
私もちひろさんのように生きてみたいなあ。
Posted by ブクログ
弁当屋でバイトする元風俗嬢のちひろさん。
過去の仕事のことを恥じたり隠す様子もなく、堂々と、ただ毎日を自由に生きている。街のみんなはそんなちひろさんの不思議な魅力に1人残らず惹かれてしまう。
私も例に漏れず、ちひろさんを好きになってしまった。
何がそんなに彼女をカッコ良いと思わせるのか。
群れないところ、それでいてどんな出会いも大切にするところ、悪いことをする子供がいればきちんと叱る、そして見放さない。普通の人と同じように闇を抱えていても、それをだしに周囲から同情を買おうとしたりしないし、他ならぬ自分の生き方に誇りを持っている。
優しいっていうのはどういうことだろうと最近よく考える。いつも温和でにこにこしていて何をしても怒らないような人も確かに優しい。だけどそれって自分がよく思われたいという下心も何割かは含まれていないか。そうでなくても、本当に相手のことを思っていたら、表面上どんなに態度や言葉が悪くても、優しさって伝わる。むしろ、際立って伝わる。それが余計なものを削ぎ落とした本当の優しさなのかもしれないとさえ思う。
とにかくちひろさんはかっこいい大人なのだ。
Posted by ブクログ
前作「ちひろ」は大好きな作品でした。
そして本作…
素晴らしい!
期待通りの作品にとても満足です。
この作品を読んでいると漫画で一番重要なのは絵の書き込みとかでなく「お話」なのだなぁと当たり前の事を思え出させてもらえます。
末長く続いて欲しい作品です。
Posted by ブクログ
多くの人とは違う価値観と雰囲気をまとったちひろさんは、
ただ経験豊富とか、天然とか、
そういう人ではなくて、
今も哀しみや葛藤を心に秘めている存在であるという点が、
とても魅力的だ。
ひとりでいたい人だっているよ。
Posted by ブクログ
映画を見てから原作4巻まで無料だったので。
実話?って思ってしまうところが、原作者さんのツボなんですよね。
ちひろさん。本当にどこかで生きていそうな、でも幽霊のような掴みどころのない存在。
こんな雰囲気の作品を男性が描いているのが1番の驚きでした。映画の後もエンドロールで原作者男性なんだ!と驚きました。
ちひろさんになりたい。
強いけど、弱くて、とても正直に生きている人が「ちひろさん」。
マイノリティな人達が苦しめられる世間一般のありがた迷惑な声が書かれています。
悪気がないのは知ってるんだけど…。
私もちひろさんに会いたいし、ちひろさんになりたい。でも生き辛そうだから、見守ってあげたい。
そんな不思議な人です。
ふいに読みたくなる物語
なんだか疲れた時、ふいに読みたくなる物語です。心が疲れていると読めない漫画も色々あるけど、この作品は内容の濃さに合わず、いつでもさらりと読めます。
Posted by ブクログ
みんなそれぞれ生きづらさを抱えてるね…。ちひろさんのわたしにはすべてお見通しみたいな感じが苦手だったけど、、でもちひろさん自由に生きてて今のわたしにはそこがすごく羨ましい。。。あと作者のあとがきが大好き。
Posted by ブクログ
今回は「ちひろさん」の方
お久しぶり♪って感じ。
元気?なんて言葉は絶対野暮(笑)あんたに関係ないけど、元気だから!って返されそう。
これ読むにあたり、前のシリーズ見たら、絵柄が?あれ?けど、昔から、ちひろて、このちひろさんのイメージなんですよね。
「元風俗嬢」って何なんでしよ?誰でもない、何でもない、 ちひろはちひろさんなんです。
女子力バトルは楽しかった(笑)
そして、誇り高き野良猫ことバジル姐さんが登場。多分、このシリーズ最強キャラ♪
嬢だった時のちひろの乾いた眼をしているんじゃないかな?
悪ガキ佐竹に言った
「いつでも触れるおっぱいが欲しかったら、いい男になんないとね」は男性としたらグッとくる!
これも勝手なキャラ設定って言い放たれちゃうのかな?
#安田弘之
#ちひろさん
#漫画好きと繋がりたい
#漫画倶楽部
#漫画
#漫画好きな人と繋がりたい
Posted by ブクログ
広告で何度も見かけていて、読みたいなとずっと思ってましたが、突然読もう!と思い立って一気に全巻読みました。
何かの知識を得られるわけではないし、タメになる本という訳でもないけど、何となく肩の力が少しだけ抜けるような感覚になる話でした。
特別細かく背景が描きこまれたりしているわけではないのに、写実的な絵を見た時よりも自分も見たことのあるような風景が脳裏にチラついて、不思議な描写力のある漫画家さんだなと感じました。
フィクションだけど、何となく自分もちひろさんの生きている町に一緒に生きたような気持ちになる、不思議な時間を味わえる本でした。
Posted by ブクログ
"はぐれて泳ぐことさえ恐れなければ海はきっと何百倍も広くなるんだろうな、たとえそれが身の危険と引き換えなのだとしてもー"
元風俗嬢で町のちいさなお弁当屋さんで働くちひろさんの日常の話。
橋本愛さんのラジオを聞いて、読んでみたくなってすぐ電子書籍でダウンロードしました。
すごく素敵な人〜!ちひろさんにみんなが憧れる気持ちが分かる
Posted by ブクログ
設定が面白いんだろうなあ。元風俗嬢の人、って身近にいると気付けることは必ずしも多くないだろうし。
その話の中で、場数を踏んだ女ならではの取り回しがあって、引き込まれる感じ。
あと、風俗嬢とはいえ話がエロによってないのも良かった。
Posted by ブクログ
こんなふうに生きれたらいいな、と思う。
何がそれを妨げているのか?
人と本音でぶつかれない弱さか。
でも年をとるほどに、少しずつ近づいていってる気はする。
転職
風俗嬢から弁当屋さんに転職したちひろさん。
しかも全く隠してないw
うーん、ファンタジーだねぇw
弁当屋のパートで食っていけるんだろうか。
Posted by ブクログ
1話が衝撃的だったけど他の話は日常を切り取ったかのような面白いんだけど日々の記録という感じ
作者が後書きで書いていたけどまさに「ドキュメンタリー」
ちょっとなにかを抱えてる人たちの話をちひろさんが聞く
不思議とちひろさんにはみんななにか話したくなるようだ
確かにあんなサバサバした老若男女関係なく誰にでも平等に接する格好良い女性がいたら話してみたくなるかも〜
Posted by ブクログ
【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
風俗嬢を勘違いしないで欲しい
元風俗嬢に夢見すぎ。風俗嬢ならどんな人の悩みも優しく包み込むように描かれていて、まるで男の理想をかいたようだった。私自身が風俗やっているが、読んでいて気分が悪かった。そもそもちひろさんが風俗出身であるという設定の必要がない。これを勘違いして風俗嬢に求めるようなことはやめてほしい。
肌に合わなかった。
随所に男性の願望が滲み出ており、理解出来もしない女性脳を、テリトリーに無理矢理入り込んで無理に共感しようとしてくる感がイライラした。
例えば、試し読みでも読める主婦とちひろのやり取り。
主婦の作った味噌汁に無言でタバコの吸殻を入れて作り直させたり、30年間一言も美味しいと言わないという旦那だけど、主婦は、「手を挙げたことはないの、不器用な人なのよ。」とフォローします。
それに対して、主婦の代わりに「だからいい人とは限らないでしょ!プンプン」とちひろさんが代わりに怒ってくれるシーン。
まず食べ物に吸殻入れるとかいうモラハラ旦那は、レディコミ界なら即離婚、または一生立ち直れないくらいの復讐劇の導入になってもいい位の腹立ち案件。
ちひろさんの反応もそれだけなん??
そもそも、なんのメリットもないのに人に優しくできる心の豊かな人は風俗嬢にはなりません。( ˘ω˘ )風俗嬢の心の闇とかは想像したこともないんだろうね。
作者は、女の考え方がまるで理解出来てないのに、女の憧れのキャラを作ろうとしてるから、妙な違和感があって、常に気持ち悪く思うんだと思う。