【感想・ネタバレ】仕事道楽 新版 スタジオジブリの現場のレビュー

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Posted by ブクログ

ジブリは宮崎駿がただいい作品を作って存在価値していると思っていたが、その裏には凄まじい歴史があり、多くの人の支えかあり、その中心にいたのが鈴木敏夫さんだった。
宮崎駿と高畑勲の天才2人を支え続けた鈴木さんは本当にすごい方。
文中ににもありましたが、プロデューサーとして一番重要なのは作り方の見方になること。作れてが作りたいものを尊重しながら進めていく。しかし、それを世に出すためにも最も重要なのは宣伝であるということ。宣伝の仕方は作品によって時代によって変化させながら宣伝をしていく。

鈴木さん観点のジブリを見て、さらにジブリが好きになった。これまでの自分はジブリの魅力は時代に合ったテーマに沿ったストーリーだと思っていたが、鈴木さんが言うように本当のジブリの魅力は表現の力なんだなと改めて実感した。2人の天才アニメーターが作り出すこの表現こそがジブリの最大魅力なんだなと。

鈴木さんの考えて今の自分に一番教訓として得ることができた言葉
人間の聞き方にも2つあると思っていて、目標を持ってそれに到達すべく努力する。もう一つは目の前にあることをコツコツ烏中で自分に向いていることを見つけていくこれが生きるということだと思う。その中ではこんなにも出会うでしょうが、こんなは楽しんだ方がいい。その時のコツは困難を他人事だと思うこと。問題百科的に見ると解決を見つかることがある。

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2022年08月13日

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ジブリ映画は大学に入るまでほとんど見たことがなかったが、今年の春休みまでに全て見て、もののけ姫やナウシカなど、あまりこころを打たれることはなかった。
しかし、耳をすませば、コクリコ坂から、思い出のマーニーはどれも背景描写、ストーリーが素晴らしくジブリの良さを感じた。
鈴木さんの宮崎監督と鈴木監督の観察録みたいな内容は映画監督としてしか知らなかった2人の人柄やどのような経緯があって映画を作ったかが知れて面白かった。
特に、記憶に残らないものは大事じゃないからメモする必要はない、特に大きな目標は作らず、こつこつ目の前のことを一生懸命取り組み、自分の得意なことを見つけるという部分は格言だと思った。
そして、本気で仕事を楽しんでいる大人はかっこいいなと思った。

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2022年07月06日

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儲けることより、良いものを作ること。この優先順位を心の底から信じて行動しているクリエイターって世の中にどのくらいいるんだろうか。少なくとも自分は、そうでありたい。

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2020年07月03日

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 長年、スタジオジブリでプロデューサーを務めてきた鈴木敏夫さんの著書。
 日本初のアニメーション専門誌であるアニメージュを創刊したときのことから、宮崎駿さん、高畑勲さんとの関わり、スタジオジブリを設立してからのこと。それぞれの時代で、鈴木さんがどんな思いで仕事に取り組んできたかが書かれています。
 鈴木さん、宮崎さん、高畑さんとそれぞれの立場があって衝突をしながらもジブリ作品を創りあげてきた道のりが、興味深いです。ジブリの作品を見ただけでは分からなかった作品製作の話がたくさんあります。困難な時期もあったのでしょうが、鈴木さんが本気で楽しみながら仕事をしてきたのだと感じました。

 旧版のあとに公開された「崖の上のポニョ」以降の話が新章として追加されています。
 宮崎駿さんが監督の引退を発表したり、宮崎吾朗さんや米林宏昌さんの若い監督の作品が出たりと、ジブリは新しいことにチャレンジしているように感じます。

 鈴木さんが語る宮崎駿さんと高畑勲さんは、二人とも個性の強い方のように感じます。スタジオジブリの中の様子が感じられて、読んでとても楽しかったです。

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2016年05月31日

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ネタバレ

鈴木敏夫著「仕事道楽」(岩波新書)より

宮崎駿監督の映画作りの三つの原則
・面白いこと
・作るに値すること
・儲かること

でも、「トトロ」の時だけは儲からなくても良い、と思ったそうです。
なので「ナウシカ」や「カリオストロ」などの様にトトロが最初から出ずっぱりで大活躍する。といったサービス精神からのプレッシャーより開放されたそうです。

なぜか?
それは、高畑監督の『火垂るの墓』と同時上映なので気が楽だったから。なのだそうです。

一方、二本の映画は大絶賛を浴びたものの興行成績は決して良くなかったそうです。

しかし「トトロ」は日テレの金曜ロードショーにて大人気を得ます。

そして、映画封切り2年後くらいに思わぬ副産物の”ぬいぐるみ”がジブリを潤してくれたのだそうです。



ところで、宮崎監督は『もののけ姫』では自分の得意技をすべて封じたそうです。

それは何でしょうか?

…の様な「!」が、この本には沢山盛り込まれてて面白いです。

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2014年06月26日

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天才監督を、バックアップかつ操縦する天才プロデューサー。
スタジオジブリがジブリたる所以は、この3名にある。
好きを仕事にできるのは、本当に素敵なことであり、大変なことなんだと感じた。

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2023年08月24日

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仕事本としてもハッとすることが多いが、各作品のエピソードが素敵。
真剣だが遊びのある仕事。

・わかったような相槌を打つことは弱さ。相手と教養を共有する

・信頼はするが尊敬はしないという関係

・細部にこだわり研究し尽くす

・起きてしまったことはもうどうでも良くて、その場の対処を楽しむ

・課題に向き合うときは不安や気負いはじゃまになったりするので、野次馬精神で冷静に見ることが役立つ
・発表する作品が常に新鮮で意表を突くこと、宣伝はその魅力に絞ってアピールする
・結論にたどり着くまでには相当悩み、たどり着いたらそれでいいと割り切る。軌道修正が必要になったら潔く謝る
・ミーティングは楽しいものに。プロとアマが必要。若い人も連れてきてもらう。全員に意見を言わせる。テーマや方向性は示すが内容について自分の意見は用意しない。最後にまとめるところでみんなを説得する
・宣伝の仕方は作品ごとで異なり、自分がとらえた現代が当たっているか。宣伝しない宣伝もある
・プロデューサーとは、言葉をどう使いこなすかという仕事。映画をことばにして意義づける
・プロデューサーの仕事で重要なことのひとつは見取り図を書くこと。物事を大きく把握し、進行状況を確かめるために、図で表示する。地図を書くこと
・機能と人間というか、才能と誠実さのバランスは難しいが、その両方が絶対に必要。もっというと、まわりをホッとさせる人も必要
・コンテンツではなく作品としての映画をつくるための町工場のような会社
・好きな人と一緒に仕事をする。道楽としての仕事。

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2023年05月07日

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宮崎駿監督と高畑勲監督の両巨匠と、長年にわたってパートナーとして働いてきた人だから、大変な思いをしてきたことだろうと思っていたが、読んでいくと、「好きな人たちと仕事をすることが好き」という言葉に表れているように、彼らとのやりとりを楽しんでいるのが伝わってくる。
長期的な目標は立てず、ただ目の前の仕事に全力で取り組んでいく。
先の不安を考えて怖がってしまう自分にとって、何よりの仕事メソッドだと思った。

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2021年08月08日

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スタジオジブリに関わってきた著者自身の経験から、宮崎駿さん、高畑勲さん両名の仕事ぶりや会話のやり取り、プロデューサーの役割などが描かれた一冊。

思うのは、やっぱりとんでもない仕事をやってきた人たちって圧倒的に熱があるんだなってこと。しかも、変わってる(笑)

おもしろかったのは、電話のエピソード。

電話でたんに「会いたい」と伝える著者に対して、延々と会えない理由を述べる高畑さん。なんと、それが1時間!しかも、最後には代打を宮崎さんに押しつける始末。
代わった宮崎さんは宮崎さんで、「自分はしゃべりたい事が山のようにあるから、16頁よこせ」という。元々の依頼は8頁のつもりが倍の16頁。著者は2人を「なんという人たちだ」と思ったと書いている。
だけどこれで強烈に頭に残ったというから、コミュニケーションにおいて何が正解かなんて、やっぱりわからないもんだと思う。

『カリオストロの城(ルパン3世)』『ナウシカ』『トトロ』『千と千尋』『もののけ姫』などなど、日本人なら誰もが観たアニメ映画の裏話が多数書かれていて、ジブリファンでなくても読んでみる価値があると感じた。
年末のおすすめ本のひとつ。

やっぱり情熱を持って生きる人たちって、どこか愛嬌があって不完全でかわいい。ボクもこんな風に歳をとりたい。
そのためには、今、目の前の事に一生懸命にならなきゃいけないと、そう思わせてくれる良書だと思う。

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2020年11月23日

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日本を代表するジブリアニメがどのように作られたかを赤裸々に語っており、非常に面白かった。
鈴木敏夫、宮﨑駿と共に、高畑勲という偉大な人物がいた事を知った。世代交代を迎えて、ジブリはどのように変化していくのだろうか?

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2017年05月02日

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宮崎駿、高畑勲というたぐいまれなる独特の才能を
コミュニケーションし、コントロールする鈴木敏夫。
自然体で やりたいことだけを やるという。
仕事が道楽と言える 豊かさ。ゆとり。

三者の情熱がぶつかりあう。
尊敬していないと言いながら尊敬しあうような関係。
そんなジプリが 次々に 新しい作品を送り出す。
日本でも、めずらしいタイプの会社。
ディズニーとは、違った 日本テイストの会社。

それにしても 徳間社長のカリスマ的経営能力。
その豪快さと繊細さが、副産物として ジプリができたのだね。

今後のアニメーションでは
宮崎駿を 超えることもできないし、
高畑勲を 超えることもできないと思う。
一代の匠 というモノですね。

キャバクラから 千と千尋がうまれて来るとは。
いろんなところに行って インスピレーションが生まれる。
それをタネにして、拡げていく。

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2016年06月20日

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新版はポニョ以降も収録。
仕事ぶりには生き様がでる。アーティストの人が好きで作品よりも人よりに動いてきた仕事人の話。何をやるかよりも、誰とやるかがあって、次になぜやるのか、という思考順なのかなぁと感じた。

短期目標、目の前とちょっと先しか見ない。道楽、野次馬というのは、適度な距離感や近づきすぎない心情をうまく現していて、なるほどなぁと感心しきり。誠実な人なんだなぁと思う。

コンテンツという言葉を嫌がるのもすごく理解できた。鈴木さんがいなければ、ジブリの作品群は世に出る事はなかったことが解る。

違う形で両氏は名を成しただろうけど、社会へのインパクトは全然違うと思う。だからこそ、今に至るまでが必然であり、結果論だけど因縁が絡み合っていたわけで、互いが互いを必要とするパーツだったのかな。ポピュラリティーをあれだけ獲得させたのは凄い。

ちなみに実はジブリを毛嫌いしてきて、リアルタイムで観たことがない。で、人に勧められて、ちょこちょこと話題作しか観ていない。が、鈴木さんのことは耳にしたり、間接的に聞いていた。一先ず2000以降の作品を観てみる。

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2014年11月08日

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ジブリのプロデューサー、鈴木敏夫氏の仕事に向き合う姿勢が描かれていた。著者のラジオ(ジブリ汗まみれ)と同様、話があちこちに飛んでいく。それがおもしろい。自然体で、目の前にある課題に向き合う。壮大な夢etcはあまり意識しない。利益をあまり考えず、作品ひとつひとつを丁寧につくっていく姿勢はだからこそのジブリなのだなと思った。

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2014年09月17日

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スタジオジブリの鈴木氏が何をやっている人なのか初めてわかりました。。。(爆)。。。

いろいろな出会いがあって、今のジブリがあって、それがまた次へどう展開していくのか、なかなか面白く読めました。

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2014年09月07日

Posted by ブクログ

 ジブリの名物プロデューサー鈴木敏夫氏の語り下ろしの一冊の新版。
 勘違いかも知れないけれど、鈴木氏は作品が好きと言うよりは作り手に魅力を感じているのかなぁと。作品とは距離を置いている。だからこそ冷静だし、戦略的に見えるのかもしれない。(少なくとも私はそう思っていた)

 すべてはコントロール出来ないけれど、そのとき出来る最善をやる、ある意味サムライみたいな潔さを感じる。カッコイイ。
 ……しかし、宮崎駿と高畑勲と一緒に仕事するのって大変そうだ。

 宮崎駿をただの天才ではなく、得意分野のある一人の人間と見ていておもしろい。(当たり前なんだろうけど、そういう観点で見ることは無かったので)

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2014年07月24日

Posted by ブクログ

きつくて楽しい仕事をずっと出来る幸せ。虫プロの辛酸を綱渡りで回避した道程。今読むなら絶対こちらの新板。

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2014年07月16日

Posted by ブクログ

ジブリ映画は大好き。でも、鈴木敏夫氏がテレビや何やらで話してるのを観ると、わたしの「信用できない男!話しを聞くな!」センサーが働き生理的に拒絶してきた。でも、活字になった彼の言葉は、とても聞きやすく(読みやすく)モノづくりに真摯に取り組む男たちに胸を打たれた。

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2014年07月15日

Posted by ブクログ

日本のディズニーを目指さないところがいい。
ただ・・・、個人的にはジブリ映画はほとんど観ていない。社会現象なのだから、これから一気にDVDなどで脳の片隅に入れていこう。
それにしいも、興行成績を一番にしていると神経がすり減るだろうなぁ。

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2014年06月27日

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