【感想・ネタバレ】Sunny 1のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

相当に好み。群像劇的に進む星の子園でのドラマ。黒縁メガネの男の子、静君が入園するところを見て彼が何かキーパーソンになるのかなと思っていたが1巻最後にて彼がなじめていないという声を漏らす。表紙を飾る春男は動かないsunny1200を念力のよって運転、彼のこころのよりどころ。
つらい漫画を読んでいたからこういう優しい登場人物が多く癒される。

そしてなぜか 物語 の感じがしないのはなぜだろう。。。

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2024年01月01日

ネタバレ 購入済み

自動養護施設

自動養護施設・星の子学園を舞台にした作品。
それぞれの子どもがどうして預けられているのかは詳細は語られないが両親を亡くしためぐむが道端で死んでいる猫を見て自分もああなるのかと泣いているシーンは胸が痛む。

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2022年11月01日

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児童養護について勉強していた時に偶然見つけたマンガ。
あの「ピンポン」などで有名な松本大洋の作品と知ってへーと思いつつ読むと、大変な名作だった。

両親が養育できない子供達が集まって暮らす「星の子学園」の子どもたちの日々や思いをとつとつと語るストーリー。

片田舎に建つ古い民家に、ベビーから思春期までいろいろな子が暮らしている。
賑やかでおだやかでユーモラスな場面と、悲しみや荒廃や絶望に立ちすくむような暗い光景が交錯する。

素朴画のようでいて、背景まで丁寧に描かれた大洋タッチの絵が子どもの世界を描くのにピッタリ。
廃車になったサニーのハンドルを握りしめて、空想の中で旅をする子供たち。複雑な、ちぎれそうな子どもたちの不安や思いが痛いほど伝わってくる。

それを暖かく受け止める所長さんやスタッフ大人たちの懐がまた、深い。

松本作品の顔の描き方が、リアルな日本人の顔で、良いと思う。

松本氏が詩人の工藤直子の息子さんと知ってビックリ。しかも松本氏自身が養護施設にいたことがあり、その時の体験を元にして描いた作品というから興味深い。




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2021年07月31日

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子供たちひとりひとりが切ない状況の中、自分らしく頑張ってるのが健気過ぎる。強がったり憎まれ口叩いたりしてる子の裏の気持ちはどれだけ親の愛に飢えていることやろか、、でもみんな魅力的でおもしろくてかわいい。見守る大人もステキ。まだまだ心の狭い私。色々気付かされたな。絵も大好き。四日市なんや!?とも驚いた。親戚も居て子供の頃はよく行ったから、すごくこの話しが近くで起きてることのように思えたな。

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2021年04月24日

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保育の現場に関わったことがあり、この本の世界観に共感。そう、そうだよね、お母さんが良いんだよね。理屈抜きで、お母さんが良い、お母さんが一番。谷川俊太郎さんがおっしゃっていた、母に愛された、それが土台にある、というエピソードを思い出しました。

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2021年04月18日

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母親に愛されたいだけなのに叶わず行き場のない感情を元に幾つものトラブルを引き起こす春男。
「必ず迎えに来る」という言葉を残して、来る気配のない母親からの手紙を健気に待ち続ける静。
体調がなかなか優れず長期入院した母親の健康を祈って四葉のクローバーを集める純助。
恋愛に奔放な母親とアルコール依存症を持つ怠惰な父親に挟まれ、幼いながら自由と自立を願う研二。
両親を事故で亡くし、自分一人で幸せになることに対して罪悪感を感じてしまうめぐむ。
星の子であることに劣等感を常に感じるきい子。
そして、宛てもなく自己を探しては彷徨い続ける牧男さん。


画面の中で、絵の中で彼らは苦しんで叫んでいた。
どうして自分じゃ駄目なんだろうか、
どうして愛してもらえない、どうすればいい。
外から見たら星の子園そのものが
安全な場所で、愛をもらえる場所で家族なのに。
それは彼らが子どもだからじゃなくて、
親から期待する愛を貰えない全ての人が抱く
願望のようなものだと思う。私もその一人。
幸せな環境に気付いていないわけじゃない、
それでも、それでも家族という血の、
名前の、縁の繋がりを崇高に今日も思う。

最後が、最後だけが本当に曖昧だった。
溢れんばかりの愛情を受けても星の子では
『更生』できなかった春男。
それを、寂しいと思うのは園長の言うように
他人のエゴなのだろうか。そして、
更生は必ずしも正義なのだろうか。
みんなそうして大人になっていく、なんて
あまりにも味気なくてさみしすぎる。
それが、大人になるということなのだろうか。

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2020年09月09日

購入済み

そこに存在しているような物語。

松本大洋さんの漫画はこのSunnyで初めて読みました。
作り話というより、まるでそこにあったかのようなお話はどれも心にじんわり届くようです。

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2020年09月04日

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松本大洋氏の作品『Sunny 第1集 』を読んでみた。 ほんと言葉と描写が優しい。 ずっと読んでられる。 松本大洋氏の作品は・・・今年の6月4日に読んだ「GOGOモンスター(2000)」以来ですが。 ほんと心に沁みるストーリーですよ。 

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2019年07月31日

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関西弁が親近感を覚えることもあり、作品の空気感が風のようにすっと入ってきます。静かな映画を見ているような漫画で、一人でひっそりと読みたい大好きな漫画。

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2015年05月01日

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はじめから面白いとわかっているものを、今更、面白いと紹介する必要はないのですが、花を綺麗だと思わない人も、人の親切をうっとうしいと思う人もいるものですから(もちろん、私です)、そのような輩はまた、人気があるというだけで作品も読まずにケチをつけたがるものだから(反省しています)、口をすっぱくして言います。

この本はおもしろいですよ。

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2013年04月16日

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松本大洋さん大好き!この世界観最高です。他の漫画家さんとはちょっと異質な絵の感じとかも堪らないです。
今作では子どもたちの強さと切なさを感じました。この内容をデビューからあたためていたのかと思うと、どこまでもついていきたくなりました。

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2013年02月02日

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地味かなと思って手を出していませんでしたが、気まぐれで読んでみたらなんてこたぁない。松本大洋はやっぱり松本大洋。とても面白かったです。

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2012年11月09日

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これはスゴイ。デビュー当時から温めてたというだけあって、本気出してます。
「なんかもうどうでもいいです。眠いっす・・・」

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2012年03月17日

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松本大洋らしいといったらいいのか?僕のもとめてる松本大洋はここにあった。ピンポンや鉄コンに似た読後感。

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2012年02月23日

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星の子学園の子供たちの無邪気、苦悩、楽しみがかっちょよく描かれている.
春男は普段はいちびっているけど、お母さんからもらったニベアクリームを大事にしていつも匂いを嗅いでいる.
お母さんに会いに行くと同時に別れのことを考えてつらくなるとまきおさんに訴える.
実際に母親と会うシーンではあまり母性愛を感じない母親なんだよなあ.自分のことを名前で呼べって言ってみたり、春男に対して鬱陶しそうに対応してみたり.
そういう世界の話だから、星の子学園でのストーリーが生き生きしてくるわけですけど春男くん切ないね.

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2013年02月14日

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松本大洋らしさの溢れてるマンガです☆
親から施設に預けられた子供たちの優しいセリフまわしや行動にジンワリくるもんがありますね(^-^)

タイトルのサニーは、この子らが秘密基地にしているニッサンのサニー☆

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2011年12月26日

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松本大洋の作品を初めて読んだ。なんだこれは。日常のような非日常のようなふわふわしたなんともいえない。漫画のようで、映画を観ているような、読んでいると音が頭のなかで聞こえてくる漫画だ。松本大洋の他の作品も読まないとと思った。

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2012年01月09日

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なんかすごく良い。

この「なんかすごく良い」って気持ちにさせてくれるマンガって、松本大洋のマンガ以外だとあんまりない。

ノスタルジックでフワフワしてて、どことなく寂しい。

それと、最近、関西弁?ってゆーか方言が良い感じ。
勝手なイメージだけど、標準語よりもいっぱい気持ちが伝わる気がする。

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2011年12月02日

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やはり松本大洋…やりよる。間違いないです。
あの独特な線のリズムがいつも心地よい。そしてお話はいつも通りザクッと染みる。

将来シロ(鉄コンの)みたいな犬を飼う!と決めてたけど、春男みたいな猫でもいいな。

登場人物の服がどれも可愛い。セーターの柄とかマフラーとかプリーツスカートとかどれもツボ。どのキャラクターも愛くるしい。ニベアの匂い。流れる季節に、寂しい気持ち。天才です。

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2011年11月26日

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ネタバレ

子どもがいる身としては心がキュッとなる作品。ラスト、ハルオが野球によって普通の少年になるところでグッときました。

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2018年02月05日

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ネタバレ

ニベアの匂いを嗅ぐ度、ハルオとその母親のシーンを
思い出し、泣きそうになる。
「早く迎えに来て欲しい」
それが子供たちの願いであり、生きる希望。
子供って、親のことをよく見ているし凄く気を遣って生きている。
愛されたい信号をあえて無視している・無視しないとやっていけない
大人たちも身勝手だが、大人の気持ちも分かるようになってしまった
自分も悲しい。

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2013年12月22日

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施設に預けられた子供たちのお話。
現在の環境を受けいられられない子供の葛藤や、自分を見て欲しい、そんな主張を繰り返すやつ、様々いる。
方言が相まって時々暖かい空気が苦しく感じた。自分の当たり前の幸せと合わせて読んで欲しい

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2013年03月06日

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哀れんでいるつもりはありません。
でも、悲しいわけじゃない。

切なかったり、
嬉しかったり、
そんな様々な感情が絡まりあうんですが、
僕の手の中には何も残りません。

強いて言えば、
あるのは日常・・・

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2013年02月11日

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ネタバレ

昔、養護施設のお手伝いをしていたことがある。

多くの子供たちは心に大きな傷を抱えている。
暴力的であったり、協調性がなかったりする子供たちの心の片隅には、
無意識ながらにも親に「捨てられた」という意識があったのかもしれない。

松本大洋が描くのは等身大の子供たち。
あるものは強がり、あるものは弱さを曝け出す。
逃れることの出来ぬ運命の中で、親に愛されたいと願う子供たち。
そしてそれを暖かく見守る施設の人々。

驚くほど剥き出しで鋭利な表現だけど、どこか暖かい。
ひどい喧嘩したあと、友人とどぎまぎしながらも仲直りした時に感じる
あの暖かさ。胸の中にじわっと広がるあの温もり。
そんな漫画だった。

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2012年09月29日

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【レビュー】親に捨てられた子供達。それでも生きていくために、必死に、切実に、自分の居場所の欠片をひとつひとつ見つけていく。苦しみながら、いろんな回り道をして。
コマのひとつひとつ、それぞれが作品になっているかのように絵画的で、素晴らしい。

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2012年04月29日

Posted by ブクログ

感想*鉄コン筋クリートのヒノの。家庭の事情で施設に入った子供たちの日常。「おかあさんに会いたいけど会ったら別れるのが怖くて、会うこと自体が怖くなってくるんだ。会いたいけど会いたくないってナゾナゾみたいだね」っていうセリフが印象的。こどもの繊細な機微を絶妙な間と空気感で綴っています。登場人物は年相応のこどもらしい明るさを持っていて、その明るさが設定のせつなさを浮き彫りにしている漫画。良いです!

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2012年03月31日

Posted by ブクログ

レビュー書くの忘れてたので、若干忘れかけてますけど。。

なんだか、すごく日常のように普通に感じるのだけども、
心というより、心臓の底の方をぐいっと揉まれているような、
そんなマンガ。

完成された、余白のある、独特のマンガ。
ミニシアター系のいい映画のような、なんだかわからないけど、
無性に気に入ってしまうような、あたたかさとせびしさのあるマンガですかね。。

続きを感じさせないマンガなので、2巻を買いたいかというと、
そうでもない。
気持ち的に欲したくなったら買ってみたいが、そう思わない限り買う事はないと思う。

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2012年03月10日

Posted by ブクログ

わけあって両親と暮らせない子供達の施設での物語。春男と静がペコとスマイルに見えるが、必ずしもこの二人だけが主人公の漫画ではない。みんなそそれぞれ、そこにいる理由が違っていけど両親に会えない寂しさを抱えている点は共通している。一話一話丁寧に子供達の抱える寂しさを描いていて読み終わったあとジンワリとくる

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2012年03月06日

Posted by ブクログ

鉄コンに続いて、はまってしまいました。
言葉では表現できない・・「この感じいい」
子供たちを主軸に、セリフは多くないのに何か深いものがズシリときます。

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2011年12月13日

Posted by ブクログ

大好きな松本大洋の作品。
彼自身が体験していたという孤児が集まる施設の物語。

松本大洋にしか描けない、日常感や哀愁が全面に押し出される作品。
何も特別なことが起きていない日常を主人公の哀愁だけで物語に変えてしまう技術。流石の一言。松本大洋の絵は、上手い訳ではない。しかし、とにかく、滲み出る。

が、ピンポンをこよなく愛する僕からするともっと躍動感のあるストーリーを希望するのも確か。なので星4

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2011年12月09日

Posted by ブクログ

松本大洋らしい世界観。1話だけ読むとふーんって感じなんだけど、話を重ねていき、登場人物たちの人となりが見えてくると、じんわりと心にくるものがあります。なんか、せつない話。

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2014年09月15日

Posted by ブクログ

大洋ワールド!!

児童養護施設


悲しいくらい純粋な子供達が集まる場所。
息苦しい。
虐待されたって、親のコトは好きなんだ。
私は…違ったけどな。

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2013年07月21日

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