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前半のテーマは「シャブリ」でした。学生時代、ランチパーティーをした時にフランス人の友人がシャブリを携えてくれたことがあります。そのシャブリの美味しさといったら。口に含むと舌根、舌のヒラ、舌の先と風味が変わり、その不思議さに何度も飲みたくなる、危険な一本でした。彼曰く、当たり年のワインを箱買いして10年寝かすのだそう。そうやって日常でワインを楽しむ。庶民の知恵ですね。
ストーリーのテイスティングにまるで自分が立ち会っているかのようでした。ふと、古い思い出が蘇ってきました。
どんどん深みにはまります
一つの困難に立ち向かうと、ワインの素晴らしさが一つ深まり、更に次の課題へ。この本を読んでから地殻のお店でワインを探そうと思うと、決まらなくなってしまう。でも、飲みたくなってしまいますね。
Posted by ブクログ
借りたもの。
フランス対イタリアワイン対決に至るための、ワインの本質――それはワイン単体ではなく食事との相性”マリアージュ”にあることを説く巻。
どんなに美味しい料理とワインがあっても、お互いの良さを引き立てる――合ったものでないと”マリアージュ”は成立しない。
神崎とみやびちゃん、そして遠峰の解説がそれを丁寧に説明。わかりやすい。
小さなフランス料理店の父娘の頑張りも含めて、”マリアージュ”の完成を楽しめる。
“目覚めよ酒神(バッカス)――”からの次頁で、バリのガムランの風景、異国趣味に転じる、コマ割りの演出に感嘆。
イタリアの万人受けする庶民的な味わいとパワフルさ、フランスの四季折々の風土に合った味のバリエーションの豊かさにあることを指摘する。
Posted by ブクログ
時々ちょっと引くくらい大仰な表現がナンだけど、おもしろい。なんでもかんでもおとんの思い出に結びつけるのも、ちょっと気になるけどね・・・。いちいち神咲の息子ですって名乗るのもやめよーよ、雫・・・。
Posted by ブクログ
1年前に遠峰によって酷評されたために売り上げが激減したフランス料理店「マ・ファミーユ」の店主の綿貫と偶然知り合った雫は、店の評価を覆して遠峰の鼻を明かすため、彼に協力することになります。その中で、綿貫と娘の鈴香の関係が修復されることになります。
一方ワイン事業部では、イタリア・ワインしか認めないと主張する本間長介(ほんま・ちょうすけ)に雫が反旗を翻し、フランス・ワインとイタリア・ワインの3本勝負がおこなわれることになります。そんな中、雫はある店で偶然知り合ったワイン好きの中年女性からヒントを与えられます。
ストーリー自体はありがちですが、ワインに関する蘊蓄を巧みに織り込んでいます。
Posted by ブクログ
新設のワイン事業部への異動を命じられた神咲雫。しかし、名のあるワイン評論家の父を持ちながら実はワインに関して素人だった雫。そんな時、突然父親の訃報が届いた。そして、父親の遺言の内容に驚愕することになる。