感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
今回も著者の問いが感覚的にわかりやすく面白い作品集だった。
3作品に共通して、「視覚」による拘束からの、逸脱や脱走がテーマに描かれている。
現在は、監視カメラやSNS等の「視覚の権力が」強いパノプティコン的な社会だからこそ、本作のような視覚からの逃避を目指す作品は痛烈に、現代社会への問いを提示するのでは無いか。
全部面白かったな。まじで。
Posted by ブクログ
『性的人間』の「痴漢は捕まって罰せられるまでが痴漢」という考え方や、『セブンティーン』の漠然とした不安から一時的に逃れるために自涜するところがすごく良かった。
ただ、最近は本を読めるタイミングが早朝か公園で子どもを遊ばせているのを横目で見ているときくらいしかないので、精神的にも環境的にもこの本を楽しめる状況というのがなかなか整わなくて読み進められなかった。
大江健三郎の積ん読はまだまだあるのでまた読み進めていきたい。