【感想・ネタバレ】性的人間のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月31日

今回も著者の問いが感覚的にわかりやすく面白い作品集だった。
3作品に共通して、「視覚」による拘束からの、逸脱や脱走がテーマに描かれている。
現在は、監視カメラやSNS等の「視覚の権力が」強いパノプティコン的な社会だからこそ、本作のような視覚からの逃避を目指す作品は痛烈に、現代社会への問いを提示するの...続きを読むでは無いか。

全部面白かったな。まじで。

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Posted by ブクログ 2013年08月14日

生物が元来脈々と受け継いできたという意味で大いなる他力である性に自己実存を委ねることを、全て肯定できるかというと、突っかかるところがある

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Posted by ブクログ 2013年03月15日

短編集「性的人間」「セブンティーン」「共同生活」。「セブンティーン」は日本社会党委員長・浅沼稲次郎刺殺事件を題材にしていて、主人公の青年が右翼に目覚めていく様子が、迫力の筆力で描かれいます。

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Posted by ブクログ 2012年09月10日

「セヴンティーン」が読みたくて。
人間の生と性。しれっと、社会と関わっていながらも、人間は孤独で変態。

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Posted by ブクログ 2011年11月24日

これが初めて読んだ大江だったのですが、そんなに読みにくいと感じることもなく読みました。いろんな意味で衝撃。60年代の若者も迷走してたんですね。「セヴンティーン」は痛いです。軍服着て風俗行く十七歳…。

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Posted by ブクログ 2010年04月28日

思春期に一回読んで成人して一回読んで社会人になってから一回よんでその後毎年6月くらいに読むべきだと思う

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Posted by ブクログ 2009年11月06日

「性的人間」「セブンティーン」「共同生活」の短編3作。
いずれも1960~1963年(昭和30年後半)の作品。

2010年にもなろうという現代にあっては、これはどこかで読んだような・・・と思わせる人物像だったり状況設定だったりするのですが、これが昭和30年代後半の作品だと知ると、もう簡単に言葉を綴...続きを読むれない程の衝撃を受けます。

人物描写は生々しく、重く体臭すら感じさせます。混沌とする感情の見事な書き出しは、逆に読み手の思考をクリアーにしていきます。

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Posted by ブクログ 2012年05月09日

何度読んでも、このドロドログズグズ具合がたまりません。
どのお話も凄すぎます。

12.05.07

なんてこった!こんなのが読みたいと思っていた、そのままの作品に出会ってしまった!

暴力っていう安易な表現を使わずにグロさと病んだ雰囲気を描いた本ってなかなか無いから狂喜しました。
これ、星10個く...続きを読むらいつけたいです。
狂気に向かって上り詰めながら終わるところも良いな。

矛盾や欺瞞や情緒不安定を適当に流さず突き詰めていく描写が素敵。
あー、大江健三郎もっと読もう。

09.05.08

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Posted by ブクログ 2009年10月18日

ものすごく面白かった!
特にこの中に収録されてる「セブンティーン」が戦慄ものに面白い!
若者が、若さ故に一見理路整然とした思想にはまり込み、一途だからこそ恐ろしい行動に走ろうという、
その、「暴走」っぷりがものすごくよく描かれている。
個人的には続編をすごく読んでみたいけれども、ほとんど封印状態にな...続きを読むってるのはなんだか納得。
この「セブンティーン」自体、読み方を間違えると、主人公と同じ行動を起こす輩が出てきそうだもん。
(大江は主人公の若者の暴走を反面教師的に描いてると思うんだけど、その暴走を是と取り違えてしまいそうなほど、大江の文章はうまいんだよねー)
いわんやその続編をや。
しかし、読みたい。読ませて。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

「性的人間」「セブンティーン」「共同生活」と衝撃的な三篇収録。
特に「性的人間」「セブンティーン」は今の時代コンプラ的にもアウトだと思うが、今こうして売られている。大江健三郎さんはやはり凄い。どんなに性的な話も独特の文体で高尚な作品に仕上げる。考えてみたら滑稽な話ばかりなんだけど、高尚な話を読んだ気...続きを読む分になって読後の満足感は最高である。
痴漢クラブって……笑っちゃうけどメチャ面白い。
人間と性と変態性、きってもきれない関係。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年02月19日

『性的人間』の「痴漢は捕まって罰せられるまでが痴漢」という考え方や、『セブンティーン』の漠然とした不安から一時的に逃れるために自涜するところがすごく良かった。

ただ、最近は本を読めるタイミングが早朝か公園で子どもを遊ばせているのを横目で見ているときくらいしかないので、精神的にも環境的にもこの本を楽...続きを読むしめる状況というのがなかなか整わなくて読み進められなかった。

大江健三郎の積ん読はまだまだあるのでまた読み進めていきたい。

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Posted by ブクログ 2019年06月26日

中編3つ。三作とも自己の内面を追求した(押しやられた)結果、陥穽に落ちた青年の話。青年ならではの心の動きとも言えそう。「共同生活」が一番わかりやすくてよかった。「セブンティーン」の終わり方が半端で、作者が右翼とは思えず不可解だったが、実は第ニ部があって公開されていないということを知って納得とともに興...続きを読む味をもった。2019.6.26

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Posted by ブクログ 2017年03月12日

「性的人間」
フリーセックス思想の限界に触れて
彼はテロリストになった
すなわち痴漢である
加虐者であり、被虐者である彼は
同時にあきらかな敗北主義者でもあったが
たのもしい2人の痴漢仲間とともに
めくるめく性倒錯の世界を切り開いてゆくのだった
その終わりには何があるというのだろう?
本当にろくでも...続きを読むない

「セブンティーン」
ナショナリズム・パトリオティズムに対しては誰もが恐れと羨望を感じ
とりあえず悪と決めつけるしかない
そんな時代
与えられた自由よりも、あえて選び取った束縛に
身を投じることでしか反抗期を得られなかった少年の
悲しみと恍惚を描いた物語である
二律背反が彼を果てしのない狂熱へと導く
しかし本当に彼は彼の意志でそれを選び取ったのだろうか?

「共同生活」
入社するなり閑職に追いやられた若いサラリーマンが
自宅にては妄想に苦しめられている
その妄想とは、4匹の猿たちが四六時中見張っているというもので
若者は、彼らに対する恐れと共に
ある種の仲間意識を感じている
それはミソジニーと、性欲を恥じる心が呼び寄せた
ホモソーシャルだったのかもしれない

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Posted by ブクログ 2017年01月30日

読後感はすこぶる悪いです。主人公が内省的で閉塞感が強く、読んでいてへこんでしまいます。ただ、これは好きか嫌いかの次元の話であって、作品に力があるということには相違ないのでしょう。記憶に残る作品ですね。

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Posted by ブクログ 2014年11月16日

 大江健三郎著。詩を書くために痴漢を行う少年と性倒錯した主人公達「性的人間」、劣等感の塊である少年が右翼思想に目覚める「セヴンティーン」、部屋で謎の猿達との生活を送る「共同生活」の三篇収録。
 性的人間:前半の乱交をする人物達の話はさほどインパクトがなかったが、後半の痴漢の話はすさまじいものがあった...続きを読む。そもそも詩と痴漢が結びつくことが驚きだし、それを深く見つめて実存的問題にまで繋ぎ、振り切るようなエネルギーでラストシーンを描いている。痴漢について、単に表面的なグロテスクな部分だけでなく、哲学的に描けるのは大江健三郎だけだろう。長編小説を読んだような密度だった。
 セヴンティーン:まず、大江健三郎がここまで乱暴な語り口の主観視点で語っている小説を見たことがなかったので、新鮮だった。ただ、やはり文体が特徴的なのでリアリティーには欠ける。しかし、とにかく語り口に異様な熱がこもっているので、ついつい引き込まれてしまった。
 共同生活:前の二篇に比べて、性的な描写があまりないので、少し異色な感じがする。テーマや話のオチ自体はありきたりと言えばありきたりだが、正体不明の虫が湧くシーンは気持ち悪くてインパクトがあった。猿という暗喩的存在や会社での主人公の立場などから、何となく安部公房の短編にありそうだなと思った。

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Posted by ブクログ 2014年11月06日

【本の内容】
青年の性の渇望と行動を大胆に描いて波紋を投じた「性的人間」、政治少年の行動と心理を描いた「セヴンティーン」など問題作3編。

[ 目次 ]


[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセ...続きを読むージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2013年03月23日

セブンティーンが鮮烈。あのどうかしちゃっているほどの自意識が本当に痛々しい。政治的背景は、出版当初からはだいぶ変わっているが、描かれているものは普遍的。

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Posted by ブクログ 2013年03月05日

どの作品も短篇らしく表現が直截的で、引き込まれて一気に読み切った。大江作品を読むと時代背景は違えども、人間の精神に内在する狂気について考えさせられる。すごい作家だと思う。

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Posted by ブクログ 2012年03月15日

「性的人間」について

痴漢歴のある人に読んでもらって感想を聴きたい作品。
この痴漢嗜好はどこまでリアリティを持っているのか?

後半の詩人が最期に出した結論は何だったのか。
彼は嵐のような詩を書くために、自身が最大級の興奮を得られる痴漢を実現しようとしていた。
その結果彼が起こした行動は、幼女を誘...続きを読む拐した上で電車の迫る線路上に幼女を投げ出し、自分の生命と引き換えに幼女救出を自演することだった。

彼の行動は一見、痴漢とはかけ離れている。
救出された幼女の母親は言った。「あの人は神様です」。
つまり母親の本心におさわりしたかったと・・・?
・・・うん、わかんない。


「セヴンティーン」について

自分に自信の持てない17歳の青年が極右化していく話。
読んで得た教訓は「あんまり溜めこんじゃ駄目だな」ということ。

天皇が全ての行為の正当性を保証し、責任を右派以外の世界に転嫁することで、自分の行為にも自信を取り戻すことはできる。
ある意味、「責任をとる」というネガティブな活動を捨てた最も効率のよい自己実現ではある。
しかも他を威圧することで根拠は無くとも自信は手に入るし報酬(他を服従させる)もある。
だからますます深みにはまってしまう。
狂信的な宗教とか政治活動をする人たちの精神構造を垣間見た気がする(あくまでもフィクションだけど)。

あと、本当の自分を認めてくれたり、一緒にいてくれる人ってやっぱり重要なんだと思う。
誰か一人でも主人公を認めている人間がいたら、主人公は自信を回復でき、極右に傾倒することもなかったかもしれない。
でも、そのためには本当の自分を他人に知ってもらわなければならない。
主人公は世間に対して卑屈になり過ぎて、本当の自分を伝えることができなかった。
だからこそ「あんまり溜めこんじゃ駄目だな」と思った。

と、いいつつも、本音を世間にさらすことはやっぱり他人につけいられる隙を作り出すことに他ならないので、さらす人は選ばないと駄目だね。



「共同生活」について

(考え中)

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Posted by ブクログ 2012年01月28日

言葉を的確に重ねていくことで、言語化することの難しいある特殊な状況や心情を読者に飲み込ませる能力がとにかくずば抜けていると感じる。

日常の陰に隠れた微細な心のありようや関係性をファンタジーのような鮮やかさでほじくり出す手法は予測が付かなくて本当に面白い。この人の書くものならどんなものでもきっと面白...続きを読むくなるはずだと、読んでみたいと、そんな風に思わせる視点の豊かさがあった。

表題作の中編『性的人間』が特に良い。

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Posted by ブクログ 2011年05月09日

セブンティーンを勧められ読んでみたが、いまいちだったが
性的人間は、少年の自分を持つためにあそこまでやる気概、深い自己洞察に感銘を受けた
あれだけの使命を見つけたいものだ
共同生活は、一人になれないとストレスがマッハな俺にとって、恐怖以外の何者でもない


死者の奢りは好きになれなかったが
やはり流...続きを読む石か

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Posted by ブクログ 2010年04月25日

大江健三郎の表題作「性的人間」の他、「セブンティーン」「共同生活」の3作が収録された短編集。大江健三郎は、ノーベル賞を受賞する以前から名前は知っていたものの、手に取ることのなかった作家でした。何故、いまさら読むことにしたかというと、「大江健三郎の小説は普通におもしろい」という雑誌の記事を見たからとい...続きを読むう単純なものです。そして数ある大江作品のなかで本書を選んだのは、「セブンティーン」の後編にあたる「政治少年死す」が雑誌に掲載されたものの発禁になってしまったという、いわくつきの作品だという理由からです。
3編とも性に関わる話なのですが、官能的、エロチックといったものとは違います。そこは純文学、ビジネス書に慣れた頭にはストーリーがすんなり入ってくれません。「普通におもしろい」とは思いませんが、余韻が残り、考えさせられる作品です。退廃した日々のなか、痴漢によって生きていることを実感する青年(性的人間)、右翼の鎧をまとうことで劣等感から抜け出そうとする少年(セブンティーン)、存在するはずのない猿に見つめられている妄想から抜け出せない人間(共同生活)、登場する人物はいずれも尋常ではありません。しかし、生々しく描かれた人物は身近に存在する、あるいは自分自身の気持ちを代弁しているかのようです。いずれも半世紀前の1960~1963年(昭和30年後半)の作品ですが、古さは感じません。人の心、精神は進歩していないということでしょうか。
いわくつきの「セブンティーン」は、実際にあった右翼少年による社会党委員長刺殺事件をモチーフにしたものです。そういった思想的なものが、大江作品を遠ざけていた要因だったのですが、あまり政治性を感じません。右翼だとか、左翼だといったことではなく、劣等感にまみれ自慰行為にふけっていた17歳の少年が精神のよりどころを求めていくストーリーです。右翼という鎧をまとうことで初めて自らの存在を認めるものの、破滅の道を突き進んでしまう少年の脆さが描かれています。発禁とされた後編「政治少年死す」もネットを検索することで、全文を読むことができます。正直に言って、何故発禁なのか、理解できません。政治的タブーは、性的なそれよりも大きいのでしょう。
17歳とはいわないまでも、せめて20代で読みたかった。どんなに優れた作品であっても、時代や置かれた状況によって受け止め方が変わるもの。若い頃に読んでいたら、大江健三郎にはまっていたかもしれません。

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Posted by ブクログ 2010年06月11日

はじめて大江健三郎を読み衝撃を受けた。おもしろい。
性的人間の厳粛な綱渡りをする痴漢少年が好きだ。セヴンティーンもニヤニヤしながら読んだ。

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Posted by ブクログ 2023年10月08日

大江健三郎の初期短編3作が収録されている。痴漢、右翼、自慰行為、妄想を扱いながら実存を問うという感じ。時代の中にある作品という感じがして、いまの時代においてはやや鼻白らむ感じは否めない。登場人物が絶望しているようで、どこか希望を持っているから葛藤するわけで。
テーマはともかくやはり文章は上手い。
...続きを読む書に収録されているセブンティーンの後編『政治少年死す』は全集の第3巻に収録されている。

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Posted by ブクログ 2021年07月03日

2021年 41冊目

「性的人間」 
性的少数派の嗜好の追及を描いた作品。最初の妻を自殺に追い込んだ嗜虐的趣味のある青年が痴漢行為に傾倒する。孤独感を抱える退廃的な作風を更に冷めた目線で読んでしまうのは令和世代だからかしらん。。独り善がりで作品丸ごと自慰行為を見せられてるようで好みでなかった。

...続きを読む「セブンティーン」
現代において確固たる主義や思想を持ち声高に発言する人はそう多くないだろう。主人公の少年は最初左翼だが、彼の政治意識は観念的なものにすぎない。不安定な10代。ある日右翼の党首の演説を聞いて右翼活動にのめり込む。不吉な変身の瞬間。死を以て人を脅迫し自ら死に飛び込む右翼青年を形付けるのは右だけでなく左だけでもなく日本全体である。万人の実存を見つめた作品。実存と言う深みでは、政治的で道徳的な価値判断は存在しない。

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Posted by ブクログ 2019年03月15日

読書量が足りないような人間には、睡眠導入剤となる。
寝る前の数分間でコツコツ読んでいたので、読み終わるのに1ヶ月はかかった。
日本文学の古典を読むというようなノリで開始したので、この長期間にわたる性的人間生活は苦にはならなかった。

寝る前の虚ろな状態で読み進めたため、話の内容等に関する感想はほとん...続きを読むどない。カオスティックな情景が常に漂い、暗澹とした雰囲気。寝る前の本としては最適なのでは?

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Posted by ブクログ 2014年08月13日

【性的人間 改】

字面だけ見るととんでもない官能小説のようだが、中身は人間の欲求の奥深さや潔さ、外に出せば醜い塊だが己のなかでは宝石のようなものを描いている。

読みやすくはないがのめり込む。再読必須の一冊。僕の自意識は今日も正常か?平常か?

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Posted by ブクログ 2013年09月14日

薄々気づいてはいたけれども、文学における性的探求の凄まじさ。僕らの時代もそうだったけれども、この圧倒的なパワーに翻弄されてしまう。保守的で性的で強固な日本文壇的で、となったらもうなにを読めばいいの。死者の奢りや飼育にたしかに感じた文学としての震えみたいなものを、こういう内容だと感じることができない自...続きを読む分が嫌だけれども、しょうがないともおもう。あの圧倒的な震えを、確かめたいだけなのに。人間存在の実存を問うという感覚がわたしにはわからなかった。いつかこの本ごと理解できる日が来るのか。

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Posted by ブクログ 2012年05月05日

教授のおすすめの一冊。
大江健三郎も初めて読んだ。

とりあえず性的人間についてだけ。
おそらく2部構成で1部は乱交の話。
2部は痴漢の話。

痴漢の話がすごく印象的。
危険のない痴漢はにせものの痴漢。
反社会的な行動。
感動もないし怒りも起きない。
ただ、なにか感情を突き動かすものがある気がする。...続きを読む
不思議な読後感だった。

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Posted by ブクログ 2012年03月23日

短編集「性的人間」「セブンティーン」「共同生活」
共同生活は未読。おなかいっぱいで読めませんでした。

大江健三郎ってなんだか凄いわと思った。
思春期に読まなくて良かった。凄いが胸が悪くなる。
この頃のタブーが「性」だからこんなに性描写が多かったり、性倒錯な人物が出てくるのかな。それさえ出しとけば「...続きを読む前衛」気分な人よりは全然「ホンモノ」だと思ったけど、登場人物の心情、葛藤、社会からはみ出た行詰まった人生をそこでしか表現し得ないのかなぁ。うーむ。

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