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Posted by ブクログ
養老さんが唯脳論や自然について話すけれど、
この岡本太郎という人はまさにその自然だなあと思った。
いままで岡本太郎という人に凄く奇抜な印象をもっていたけれど、
この本をよんで、それだけの人じゃないことを知った。
岡本太郎さんがとても好きになりました。
Posted by ブクログ
メモ
p22 しかし、誰でも、もう一度、無心に空をふりあおいで見るといい。その色は、かつて見た「青」ではないのだ。生まれてきて、いまはじめて発見する輝き。ひろさ。はじめてぶつかる、一回限りの。すると、ああ空が青かった、ということに驚く。
P51 代用の生き甲斐にうつつをぬかして、自分をごまかしてしまうのは空しい。なま身をぶち込み、賭けるのが、人生レースの本当のルールなのだ。
P87 若い人たちにいいたい。ただのなまぬるいサラリーマンになることは容易だ。しかし、そこでは、ほんとうの自分をごまかして、画一化するよりほかはないのだ。それよりも、自分の目、手だけでふれる、だからこそ危険な、道をきりひらいてゆくべきだ。決して遅くはない。あきらめて、投げてしまってはならない。あえて敗れることを決意して、危険な道を選ぶのだ。それによって、さらに大きな、輝かしい人間を形成していくのである。
p176 「死の本能」が私の全人間の底で、強烈に引っ張るからこそ、生命の歓喜が燃え上がるのだ。
p178 危険をおかすこと、「死」に賭けることが逆に生きがいとなって生命がひらいて行くのである。
p183 こういうときにこそわれわれは自分自身を宇宙として、猛烈に彩らなければならない。たとえ自分の存在はささやかであっても、生きる喜びは宇宙をおおう。人間は即宇宙、対宇宙としてこそ生まれてきたのだ。
●自分の本能のままに生きる。それが岡本太郎という人物なのだろう。岡本太郎美術館に行ってみたくなりました。