【感想・ネタバレ】若者はなぜ3年で辞めるのか?~年功序列が奪う日本の未来~のレビュー

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時代に沿った働き方を

若者はなぜ三年で辞めるのかとタイトルにある通りその仕組みを教えてくれる本。若い人ほど読むべき本かと思う。年功序列制度は既に破綻している企業がほとんどでその恩恵を受けられるのはベテラン社員。いまの若手に年功序列の恩恵を受けられる保証が全くないということを繰り返し述べられている。いまの社会は若手を除け者にしてベテラン勢が自らの権利にしがみつく構図という説明には妙に納得した気もする。自分の会社と照らし合わせて考えてみて将来を想像して今後の行動を決めるきっかけになる本かと思う。是非若い人に読んでもらいたい。

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2017年06月24日

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年功序列の制度が今でも根強く続いていることがわかりました。仕事に対する価値観の違いから、勤続年数の低下が生まれていると改めて感じました。

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2023年01月19日

Posted by ブクログ

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政府の雇用政策に隠された真実、企業の都合、笑う経営陣、そして苦しむ若者。
社会の様々なアクターがなぜ今こんな状況に置かれているのかが見えてくる。

著者の城さんは、年功序列制度が諸悪の根源とまで言うように、とにかく年功序列を徹底的に批判している。
今の日本が抱える、少子化、派遣社員・フリーター・ニートの増加、格差社会、2007年問題等々の問題は年功序列制度がそもそもの原因であると述べている。
年功序列が本当に全ての原因かどうかはわからないけど、納得できることが本当に多い。

「最近の若者は我慢が足りない」と言われ、若者だけが批判されがちだけど、若者に道を譲らず既得権にしがみ付いている老人たちは、あらゆる手段を使って若者を搾取していると言える。
人ありきの企業が人件費を節約するから、あちこちで不祥事が起きているんだと思う。

若い人がもっともっとこの本を読んで、今の社会に対して声を上げるべきだと思う。
正社員も、派遣社員も、フリーターも、そして学生も。
私たちが働くのは経営者や株主のためではなく、自分のため、家族のため、社会のため。

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2019年03月03日

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2006年の本。
若者とあるけれど、主題になっているのは、本著を上梓した著者とほぼ同年代の30代のこと、かなと感じる。いささか感情論に流れているきらいもある。

バブル世代こそが入社したのに年功序列神話が崩壊して割りを食っているというが、そもそも、その正社員にすらなれずに昇給もない非正規雇用にされたままの氷河期世代以降からすれば、不可解に感じる。

分析には鋭い部分もあるので、まあ読んでいて損はない。上の世代への不満をするあたり、「高学歴ワーキングプア」と同じ匂いを感じるけども。その中高年ですらもリストラによって、「一部の残留組」のための年功序列の被害者だと説く。

年金問題や非正規雇用、少子化、若者の採用抑制など、現在問題視されている諸々のテーマに触れている。いささか論点がぼやけた印象はあるが。

最終章は読んで価値あり。
大企業を辞めてしまった著者が自分を正当化するために旧来の年功序列企業を叩いているように思えたのだが、安易に転職はしない、と促すあたり、けっきょく自分も年功序列意識に囚われていると独白している。

若者パッシングの本ではなく、むしろバブル世代に運良く就職できたが、終身雇用崩壊の煽りで転職の危機に晒されている中高年が読んでもよい内容。年功序列を批判してはいるが、だからといって、能力主義がいいとは限らない。

残業代ゼロ法案で年収が頭打ちになることが見えている正社員に未来は明るくない。

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2014年06月28日

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同じ電機系大手F社出身の城繁幸氏執筆の本。

荒々しい言葉遣い、表現で、①年功序列制度(成長前提でのポスト確保)の破綻、②現在の”若者世代”への十分な待遇の行き詰まり、③若者世代への①②の継承と、働く理由の見つめ直し、、が記されている。

10年以上前の本ではあるものの、多くの企業で解決されていない現状と矛盾あり。また少子高齢化の中、”既得権”をもつ中高年世代への適切な処遇の設定と動機付け(解雇も容易にできず…)、など、考えさせられた。

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2018年08月16日

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3年で辞めている人には共通性があるのか?と思い、読んでみた。確かに、年功序列が最大の原因のような気がする。若いころに汗水たらして、安月給で働く。それでも、毎年給料が上がっていけば、未来のビジョンも見えるだろうし、モチベーションを保てるかも知れない。でも実際のところ、年功序列が崩壊し始めており、終身雇用も保証されない現実。退職金をあてにすることもできなければ、途中でいきなりリストラされる可能性もあるわけで。。。あとは、新卒者は就職というより、就社してるところにも原因があるのかも。だからミスマッチが起きて、すぐに辞めてしまうのかもしれない。そういう意味では、自分が本当にやりたいことやった方がいいし、海外を視野に入れたほうがいいのかもしれない。

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2020年01月04日

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