【感想・ネタバレ】人格障害かもしれない~どうして普通にできないんだろう~のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いわゆる人格障害について書かれた本。

個人的に参考になると思った部分を以下にメモ。
人格において正常か異常かの区別は専門家であっても大変難しい。病的な人格はひところでいえば「日常生活、社会生活に支障をきたすもの」
境界性人格障害の特徴は「見捨てられ不安」「不安定で激しい人間関係」「極端な両価性」「衝動性」「空虚感」
人格障害はその特徴からおおまかにA群、B群、C群に分けられる。
A群(精神分裂病系) 被害妄想が極度に強い、極度にマイペースで他人と正常なコミュニケーションがとれない
B群(境界性人格障害、自己愛性人格障害) 感情の起伏が激しく、他人を振り回す傾向にある
C群(回避性人格障害) 引きこもりタイプで人とうまくコミュニケーションが取れないタイプ
反社会性人格障害を除くと人格障害だからといって犯罪を犯す確率が高いわけではない。むしろ自傷行為やドラッグなどに溺れる可能性が高い
治療に関しては現状非常に時間がかかることが多い(特にB群)。また一歩引いて接することが大切。
人格障害をもった人間はそのすさまじいエネルギーのため、後世に残るような偉大な作品をのこした作家・芸術家などもいる。例 尾崎豊、太宰治、三島由紀夫

個人的には人格障害とは「物事の捉え方(認知)が非常に偏っている。正常な範囲の感情のコントロールができない。感情の起伏が人並外れて激しい。」ことだと思う。だから一般的な社会生活を送ることが難しい。そのかわり、その激しいエネルギーにより、素晴らしい作品などを残すことも多い。周りのサポートや環境いかんによってはある意味天才ともいえる。

ちょっと古い本(2003年)だからか認知行動療法の類はあまりでてこない。治療が難しいともはっきり書かれているが現在ではどうなのだろうか。

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2017年09月09日

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