自閉症スペクトラムについて知りたくて読書。
本書は賛否両論ありそうだが、勉強させてもらった。
21世紀に日本からエジソンやアインシュタインが生まれるかは学校や社会環境にかかっている。
現状、日本だと高確率で学校でいじめにあい社会不適合者の烙印を押される。結果、自信喪失して、能力は社会で発揮でき
...続きを読むなくなる。
親はもちろん、教師なども自閉症スペクトラムについての知識を共有していくことが大切。本書から10年。日本の発達障害を取り巻く環境はどう変わったのだろうか。
周りの理解と協力が必須で、適切な訓練が、社会への適合率を大幅に変える。そのためにも早期発見と。、早期治療(訓練)が何よりも大切と著者は説く。
ただ、同時に「あの人は、アスペルガー症候群だ」などの決めつけやレッテル貼りも危険と思った。
理解して接するためには、接する側にも高いレベルの心の余裕や寛容さが求められる。しかし、今に日本には、そんな余裕があるのだろうか。
文中に自閉症スペクトラムが発生する割合として、1,000人中2人から6人とある。これは、中国でも同じと考えられるが、中国での自閉症スペクトラムについての取り組みなども調べたくなる。
不思議と中国の都市部ではハンディキャップを持った人を他国と比べあまり見かけない。まあ、自閉症スペクトラムの人は、見た目では分からないが、ADHDのまま大人になったような人はよよく見かける。
自閉症スペクトラムの人が結婚して子どもができた場合、その子どもは自閉症スペクトラムである率が有意に高いこと、(p214)
衝撃の一文。
現時点では、アスペルガー症候群も自閉症も医学的に遺伝するとは確認されていないが、統計的に見えると現実的には遺伝しているということなんだろう。
再読予定の本。
読書時間:約1時間5分