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検査では異常が見つからない「痛み」「だるさ」「耳鳴り」など。これらの症状に悩む人々は内科、整形外科と各科をたらい回しにされたり、また、自らドクターショッピングを繰り返すことが多い。その結果、周囲の人との関係も悪化し、それによりますます症状がひどくなるという悪循環に陥りがちである。これらの病状は「身体表現性障害」として捉えることで、効果的な治療を行うことができるとして、著者はこれまで数多くの臨床に携わってきた。本書ではまず、「自律神経失調症」「心身症」など、これらの症状につけられることの多い病名を分類・評価した上で、日本ではまだ耳慣れない病名である「身体表現性障害」について解説していく。治療において目指すことは、「症状をなくすこと」ではなく、「症状に振り回されない生活を取り戻すこと」であると著者はいう。実際に苦しんでいる人の役に立つだけでなく、体と心のメカニズムを理解する上でも興味深い一冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年08月11日
2001年の段階で、いわゆる『身体表現性障害』にもっと着目すべきだ、との警鐘を鳴らしている点に、まずは敬意を表したい。まことに慧眼である。
内容面では、分析的論述が厚く、優れていると感じた。
一方で、患者視点で、どう対処すべきか?という面に関しては、若干内容が薄いきらいは否めないと思う。
患者...続きを読む
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