【感想・ネタバレ】愚劣 百万石の留守居役(十四)のレビュー

あらすじ

加賀百万石の留守居役・瀬能数馬は岳父の宿老・本多政長から薫陶を受ける。各藩留守居役との駆け引きを描く好評各下ろしシリーズ第十四巻目に突入。
加賀藩邸の不祥事を咎める評定所に臨んだ百万石の筆頭宿老・本多政長。神君家康の懐刀と言われた本多正信の血筋の登場に評定所の面々は圧倒され、本多の仇敵である老中大久保忠朝は目を剥いた。数馬も義父、政長を援護するため、江戸城を駆け巡る。政長は陪臣の矜持を保ちつつ将軍綱吉との謁見を何とか乗り切る。将軍と政長との間で交わされた話の内容がいっこうに漏れてこない。それを探る各藩留守居役との交渉をめぐり、数馬の周囲は騒然としてくる。なおも江戸に留まる政長に随伴した数馬は、本多家と吉原の累代からの関わりに驚嘆する。宿老不在の加賀でも、あらたな難題が。急遽たずねてきた越前松平家の重鎮が、予想をはるかに超える要求をつきつけてきた!

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Posted by ブクログ

面白いですね。えっ、ここで終わりって感じで、半年後の続編が凄く気になります。本田政長良いです。次の打ち手が楽しみ。一方、主役の数馬はもう少し成長して欲しいなぁ。

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2020年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上田秀人先生のロジカル時代小説
みんな大好き陰謀実践論
成長期の瀬能を老練な陰謀家達が
事細かに言葉・行動・貸し借りの
意味を詳細に書く
日常常識で当然の事と見るか陰謀
と見るかは生まれ育ち方によるね

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2020年07月12日

Posted by ブクログ

シリーズ第十四弾。

加賀藩宿老・本多政長が江戸に留まっている件で、その思惑を巡って周りがザワザワ。
当の本多翁は悠々と数馬と共に江戸を巡っております。数馬もこの機会にしっかり色々と吸収してほしいですね。
一方、金沢では越前松平家の重鎮が藩主の無理難題をゴリ押しにやってきて、本多政長の嫡男・主殿さんの手腕が問われるところです。
そして越前松平家の留守居役の逆恨みにより、吉原で襲撃を受けた数馬達は、それをこてんぱんに返り討ちすることで、吉原への“貸し”をゲットします。かなり大きなその“特典“を数馬が今後有効に使う事ができるのか、次巻以降の展開が楽しみです。

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2020年07月10日

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