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Posted by ブクログ
ふつうに面白いです。転職が分かるという設定は珍しいし、自分もみて欲しいと思った。
守りたい肌、でふつうに行けば正義でハッピーエンドになりそうなところを絶望エンド側に行くのが裏切られて面白かった。
Posted by ブクログ
主に宇宙が舞台のSF短編集全6話。
ライトノベルっぽい軽い文体だが、重たくて考えさせられるテーマもあり、面白かった。
一番心に残ったのは、表題作「青い星まで飛んでいけ」。
絶滅した地球人類の遺志を継いで、異星人を探し宇宙を旅する人工知能宇宙船団のファーストコンタクト物語(地球人類は全く登場しない)。
人見知りな異星人と戦争になってしまったり、下等な生命体を滅亡するまで何万年も見守り続けたり。
コミカルで非現実的な寓話風に描きながらも、テーマはたぶん、危険を冒しても、何度失敗しても、「知らない人に出会いたい」「新しい世界に出て行きたい」という「好奇心」こそが人間の本能なんだ、みたいなこと。
SFって非現実的だけど、だからこそシンプルに人間の本質を描けるんだな、と改めて感じさせてくれた。
それと、異星人とのファーストコンタクトを描いた作品では、「意思疎通」「異文化理解」「既存の価値観への疑問提起」がテーマになることが多いのだけど、それって現代でも外国・異業種・立場・世代の違う人とコミュニケーションするときに、多かれ少なかれ課題となるもの。
最近、中国やタイへ行って、課題を乗り越えて意思疎通できた時の喜びや、文化の違いを知ることの面白さを肌で感じたのだけど、これってSF小説を読んだときの感覚に通じるものがあるのかもしれない。