【感想・ネタバレ】青い星まで飛んでいけのレビュー

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Posted by ブクログ

久しぶりに宇宙・天体のSFを読もうと思って、新聞の読書欄で見つけて手にした短編集。
宇宙系が全体の半分くらいしかなかったのは予想外だったけれど、さらに予想外だったのは宇宙系でない短編が抜群によかったこと。特に「占職術師の希望」はブラックも効いていて秀逸。予想を裏切って余りある面白さにやられた。
この本に収められた短編に共通して感じたのは、人間の善良な部分へのスポットの当て方。この当て方が絶妙だから、ハッピーエンドとは言えない話も後味が悪くない。

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2018年11月18日

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ジャンルもバラバラなSF集だが、どれも面白い!
ボーイ・ミーツ・ガールはワクワクするし、ちょっとエロい攻殻の様な話しもあるし、サスペンスもある
電子世界の話もスペースオペラ的なのまで、サクサク読めてでもしっかりディープなSF色を漂わせる
極上のSFエンターテイメントである

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2016年02月21日

Posted by ブクログ

SF系ハイクオリティライトノベル?最初の話とか、すごく良かった。SFらしさと恋愛要素が良い感じに融合していてしかも読みやすい。異常な世界に一般的なものを(恋愛)を据える面白さ。最近のライトノベルみたいに、過剰なキャラ付けとかはない。自然。

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2013年01月03日

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ーーー彗星都市での生活に閉塞感を抱く少女と、緩衝林を守る不思議な少年の交流を描く「都市彗星のサエ」から、
“祈りの力で育つ”という触れ込みで流行した謎の植物をめぐる、彼と彼女のひと冬の物語「グラスハートが割れないように」、
人類から“未知の探求”という使命を与えられたAI宇宙船エクスの遙かな旅路を追う表題作まで、
様々な時代における未知なるものとの出逢いを綴った全6篇を収録


ハマりつつある小川一水の短編集

全部名作!ってわけでもないけど、都市彗星のサエ、守るべき肌、表題作が良かったな。
特に表題作!まさかあそこでオーバーロードが出てくるとは!
アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」に登場したオーバーロード。彼らに隠された深い哀愁を織り込んで読むと、また違う印象になるはず!


それは人間の普遍的な願い。

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2012年12月30日

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ネタバレ

ふつうに面白いです。転職が分かるという設定は珍しいし、自分もみて欲しいと思った。
守りたい肌、でふつうに行けば正義でハッピーエンドになりそうなところを絶望エンド側に行くのが裏切られて面白かった。

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2022年03月23日

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SF。短編集。
良作が勢揃い。どの作品も個性的で読み応えがある。
「守るべき肌」がとても好みだった。

「都市彗星のサエ」
ボーイミーツガール。読みやすく、読後感も良い。良作。
「グラスハートが割れないように」
祈り。これは苦手…。祈るより行動したら、と思ってしまう。
「静寂に満ちていく潮」
ファーストコンタクト。異星人の設定が好み。ラストも結構好きだったり…。
「占職術師の希望」
超能力。ささやかな能力で必死に戦っている感じが好印象。
「守るべき肌」
仮想現実。ツルギのキャラ設定に心が震えた。映画しか知らないが、『エンダーのゲーム』ぽい仕掛け。解説によると、グレッグ・イーガン『ディアスポラ』風の設定らしい。読んでみたい。
「青い星まで飛んでいけ」
コンタクトもの。A・C・クラークのオマージュ?正直、よく分からなかった。

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2017年07月19日

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二度目ましての作家さん。
小川氏=SFというイメージで、SFは苦手なんだけど、
第一印象がよかったので安心して読めました。
全6篇を収録。
「都市彗星のサエ」が好き!
外の世界に憧れるだけでは終わらせない。
そこから更に一歩も二歩も先に行こうとする話なんだけど
長野まゆみさんの「テレビジョン・シティ」を連想しましたが
それと違って最後がいい!すごくいい!!
ハート射貫かれました(*´◇`*)

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2016年12月01日

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ネタバレ

主に宇宙が舞台のSF短編集全6話。
ライトノベルっぽい軽い文体だが、重たくて考えさせられるテーマもあり、面白かった。

一番心に残ったのは、表題作「青い星まで飛んでいけ」。
絶滅した地球人類の遺志を継いで、異星人を探し宇宙を旅する人工知能宇宙船団のファーストコンタクト物語(地球人類は全く登場しない)

人見知りな異星人と戦争になってしまったり、下等な生命体を滅亡するまで何万年も見守り続けたり。
コミカルで非現実的な寓話風に描きながらも、テーマはたぶん、危険を冒しても、何度失敗しても、「知らない人に出会いたい」「新しい世界に出て行きたい」という「好奇心」こそが人間の本能なんだ、みたいなこと。
SFって非現実的だけど、だからこそシンプルに人間の本質を描けるんだな、と改めて感じさせてくれた。

それと、異星人とのファーストコンタクトを描いた作品では、「意思疎通」「異文化理解」「既存の価値観への疑問提起」がテーマになることが多いのだけど、それって現代でも外国・異業種・立場・世代の違う人とコミュニケーションするときに、多かれ少なかれ課題となるもの。
最近、中国やタイへ行って、課題を乗り越えて意思疎通できた時の喜びや、文化の違いを知ることの面白さを肌で感じたのだけど、これってSF小説を読んだときの感覚に通じるものがあるのかもしれない。

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2016年07月14日

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【脳に残る】
小説です。

あまりにも現状から離れすぎるSFでは理解に苦しみます。(←そらそうだ思考性向が現代に基づいているので)
しかし、近未来的SFはぐっとくるものがありますし、脳みその奥深くに残っていて、ときとして現在と結びつき、とてつもないヒラメキが現れるように感じます。

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2016年04月10日

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表題の「青い星まで飛んでいけ」が実に良い。
そうか、自分はこうしたコンタクトものが大好きなんだと気が付かされた。

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2015年01月18日

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表題作が一番好き。グラスハートが割れないようにもSF感は薄いけどよかった。
短編って短い分設定とか背景をいかに伝えるかってのが難しいと思うけど、そこがやっぱうまいなって思う。

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2013年11月07日

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とてもとっつきやすいSF短編集。「守るべき肌」のラストが個人的にあんまり好みじゃなくてもやもやしたのだけれど、その後の表題作に登場するエクスたんと彼(?)の下位機器たちがかわいくてかわいくて全部そこにもってかれた感じ。勿論お話自体もとても面白かった。

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2013年05月24日

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個人的には小川一水の短編集で一番好きな本です。とくに、人の天職が見えてしまう男が主人公の「占職術師の希望」という話が面白かったです

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2013年01月22日

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6篇を収めた短篇集。
boy meets girl なものとか、異星人とのファーストコンタクトとか。

「グラスハートが割れないように」は「水からの伝言」に影響を受けたと思われる短編。どことなく水色時代っぽい。

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2012年08月25日

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短編集。とても好きな作家さん。このかたは、SF的世界の中で、人間がどう生きるかということを、常に書いていらっしゃると思う。私のSFへの興味もまさにそこ。だから好きだ。

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2012年08月21日

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 都市と星のような、そしてもっと純粋にかわいい「都市彗星のサエ」、既読で今回もあまり面白くない「グラスハートが割れないように」、この手は苦手だな~と思う「静寂に満ちていく潮」、悪くないけど面白くも無い「占職術師の希望」。

 後半は、物理人類と転算(仮想)人類と異星人というすばらしい背景か光り、ドラマチックなエンディングが心に残る「守るべき肌」。最後は表題作。既読だがクラーク的というかまさにクラーク節でとても良い作品の「青い星まで飛んでいけ」。オーバーロードの誕生を描くとはなかなか気に入った!

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2012年07月15日

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今年はまっている作家。小川一水。SFの人だ。

SFってふと読みたくなることがある。
理科がどうしようもなく苦手だと気付いたのは最近なんだけど、そのお陰でSFもするする読めるのかもしれない。という気がする。

短篇集の本作には「SF?」というものも結構含まれている。
解説によれば、「未知との遭遇への憧れと探究」が全体のテーマだということなんだけど。
それというのは「恋愛」というのも含まれる概念だということで、なんだかしっくりくるような、発見があるような、感じ。

中でも「占職術師の希望」が良かったな。
サスペンスも書けるんだ!と思って。

知らなかった作家に出会って、既刊をひたすら読んでいく間はほんと幸福。ずっと繰り返していたい行為。

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2012年06月24日

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アンソロジー以外では小川一水は初読み。六篇からなるSF短編集。どの話も設定が凝っており、キャラの立った登場人物たちの直球な恋愛の展開が好み。特にお気に入りは二編。「占職術師の希望」、人の天職が分かる能力を持つ主人公の地味だけど誠意のある活躍と、6つの天職を持つヒロインとの掛け合いが楽しいです。既読だった表題作「青い星まで飛んでいけ」、人類のアイデンティティの未知との出会いを求める衝動を与えられた人工知性体エクスの口の悪さ等の人間らしいやりとり、しれっととんでもないスピードで時間が経過していく様子が好き。次は長編小説を読んでみよう。

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2011年08月14日

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夢と希望にあふれてる短編集。巨大な工学的建造物とかもでてくるし、ボーイミーツガール的な話もあるし、お腹いっぱいになれます。

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2011年07月31日

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面白い。いろいろな傾向のショートストーリーが、それぞれに面白い。が、若干物足りない。どのお話ももっともっと長い物語を描けそうだからかもしれない。

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2011年07月14日

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「青い星まで飛んでいけ」小川一水
SF中編集。漆黒・シルバーホワイト。

この人は本当にストレートなSFの流れを汲んでいる気がして、とにかくすんなり読める。
長編だと若干飽きるというか、ダレてしまう印象があったんですけど、これくらいの中編だといいですね!

ハードSF、美少女、宇宙、メタ世界、ラノベ風味、アドベンチャー、ファーストコンタクト、未来人類、スペースコロニー、などなど
まさにSFオタクの王道的な。
たまにはこういうので息抜きも必要です。(4)

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2011年06月18日

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軽快で読みやすい文章と骨太な世界観の設定、そこで展開される物語、どれも粒揃いの短編集でさすがの小川先生だなー。都市彗星での生活に閉塞感を覚えている少女サエと、都市を保持する緩衝林を守る少年ジョージィの合流を描いた王道ボーイ・ミーツ・ガールSFの「都市彗星のサエ」が好きでした。「青い星まで飛んでいけ」はのラストはちょうど「幼年期の終り」を最近読んだばかりで、故郷と同じ青い星を目指すラストにジーンと来るものがあった。

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2023年06月06日

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ファーストコンタクトを描いた短編集。SFというよりはラノベっぽい。

「都市彗星のサエ」:小彗星を脱出したいワンパク少女が、同じ願望を持つクールな少年と出会う冒険活劇。テンポが良くて分かりやすい。

「グラスハートが割れないように」:小型の癒しアイテムであるグラスハート。体に抱いて祈るとおなかが空かないという、いかにも胡散臭いが、その正体は...
こういうアイテム実在しそうだな。

「静寂に満ちていく潮」:電気的な感覚信号をネットワーク共有することによる多感覚的性交の話。おかしな言葉遣いをする異星人が出て来てドタバタと交わる様は筒井康隆先生の小説っぽい。

「占職術師の希望」:腕を振る様子から、その人の天職が分かるという能力を持つ占職術師の話。とある陰謀を察知した術師は、それを阻止することを天職とする者を探しに行くが...
私も占ってもらいたい。

「青い星まで飛んでいけ」:二千隻の宇宙船から成る種族エクス。人類のアイデンティティを持つエクスは未知との遭遇を望む。ファーストコンタクトって融合やら生殖やらの可能性を持ってるんだなと感じた。

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2023年05月11日

Posted by ブクログ

軽めの文体で読みやすいSF短編集。SF色はあまりないけども、人の天職がわかる男が主人公の異色作「占職術師の希望」が一番面白かった。アイデアも面白いし、探偵と美少女天才助手という形式が上手くはまった。他には、安心の出来のボーイミーツガール「都市彗星のサエ」、科学とニセ科学への作者の考えが強く出ている「グラスハートが割れないように」も好み。

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2014年09月13日

Posted by ブクログ

 彗星都市での生活に閉塞感を抱く少女と、緩衝林を守る不思議な少年の交流を描く「都市彗星のサエ」から、“祈りの力で育つ”という触れ込みで流行した謎の植物をめぐる、彼と彼女のひと冬の物語「グラスハートが割れないように」、人類から“未知の探求”という使命を与えられたAI宇宙船エクスの遙かな旅路を追う表題作まで、様々な時代における未知なるものとの出逢いを綴った全6篇を収録

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2013年08月11日

Posted by ブクログ

ラノベSF。やはり読みやすい文章で、さらさらと読めてしまいます。ちょっと物足りないかなー…。
らしくないと解説にあった「占職術師の希望」の設定などは、もっと別のストーリーで膨らます事が出来そうな気がしましたが、御都合主義で終わってしまった感があってちょっと勿体無い気がしました。エクスたんも好きですが、「都市彗星のサエ」あたりのボーイ・ミーツ・ガールもの、テッパンですね、気に入ってます。

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2013年02月02日

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6個の短編集。そのうち「グラスハートが割れないように」と「静寂に満ちていく潮」は理解できなかったので、☆3つ。

都市衛星のサエ
竹宮恵子の「地球へ・・・」を思い出させるような内容。氷塊をカタパルトで打ち出して、それで衛星から逃げるっていうのは面白いな、と思った。

占職術師の希望
SFではないかもしれないけれど、面白い!これドラマとかにしてほしいなあ。SPとにたような感じになっちゃうかもしれないけど。

守るべき肌
仮想世界もの。ラストがよかった。

青い星まで飛んでいけ
表題作、これが一番おもしろかった!ホモサピエンスとは何か。それにしても時間軸が気の遠くなるようなスパンだけど!

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2012年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭の「都市彗星のサエ」がかなり好みだった。物語の雰囲気は古き良きSF、良質のジュブナイルSFを思わせるとても懐かしい感じだったが、最初はサエの性格が鼻についてしまってあまり楽しめなかった。しかし、ラストで衝撃を受けた。

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2012年02月17日

Posted by ブクログ

氏の本を読むのは久しぶりですが、ずいぶんと文体が軽くなった印象を受けました。
元々重い話を書く人ではありませんでしたが、今まで以上に軽い感じ。
短編で求めるのは酷だと理解しつつも、個人的には第六大陸ぐらいのを求めていたのでガッカリというよりは肩透かしをくらった気分。
そういう意味では短編としての奥行きの浅さが(あくまでも私にとっては)悪い意味で出てしまったのかもしれません。

■都市彗星のサエ
巻末の解説でボーイミーツガールと書かれていますが、正しくはガールミーツボーイな話。
小川氏らしい、スケールの大きな話をちまちま進めていって最後のカタルシスにつなげる話。
結末も氏のテイスト満載のオプティミズムな短編。

■グラスハートが割れないように
水からの伝言を彷彿とさせる話。
それ自身は否定しつつも、ある意味で受け入れるというスタンスがとても印象的。
ヒロインが絶望的に苦手なタイプでした。
恋愛SF的な著者の作風が如実に出た作品。

■静寂に満ちていく潮
侵略や征服といった動的な接触ではなく、迎合と理解という静的な交流でファーストコンタクトを描いた作品。
静的であり、性的。
ただ生物の根本的な交流は性行為であるという解釈が根底にあると推測しましたが、折角ならそこの根底すら異なる生物の方がSF的観点では面白かったかもしれません。
人類とはまったく異なる価値観を持っている設定なのに、そこだけなんか人類の価値観を共有している感だったのが違和感。

■占職術師の希望
個人的には一番気に入った作品。
相手の天職が見える主人公と彼のおかげで大成した画家の少女の話。
ちょっと趣向を変えればミステリーにも使えそうな設定。
個人的にはこれ一本で長編化したものを見たかったです。

■守るべき肌
ディアスポラの二次創作。結末で驚きました。
巻末の解説には「すわり」が悪いと書かれていますが、個人的には居心地が悪いの方が感覚として近かったです。
割り切れない最後を前向きに解釈しているという、ある意味で悲哀的な作品。
著者の過去作の中でも異質な存在。

■青い星まで飛んでいけ
表題作。
設定の広大さと、はやぶさたんや2chを彷彿させるゆるさ。
相反する2つの成分によって構成された不可思議な作品。

個人的に気に入ったのは占職術師の希望。

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2015年04月10日

Posted by ブクログ

いろいろな短編をかき集めて、最後にテーマを読者にもわかりやすく提示する、というある意味王道パターン。
慣れた人なら途中でテーマの推測はつくのだろうねぇ。自分はぜんぜんわからなかったが。

というか、途中の気味悪さは何なんだろうかな、というとつまりは異種交配がな。
・・・Gを彷彿をしてしまってさ(苦笑)

いやー、もうだめだったね。訂正ききゃしない。

そういうわけで一番無難だった天職探しがお気に入り。
軟弱ってゆーなー

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2011年07月30日

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