【感想・ネタバレ】螢川・泥の河のレビュー

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Posted by ブクログ

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 1947年生まれ、宮本輝さん。芥川賞作家で好きな作家さんです。まさに、純文学と言った作品を書かれると思います。作風は変化するでしょうけど、この頃の作品が気に入っています。「蛍川・泥の河」、1994.12発行。「泥の河」は、太宰治賞。小学2年、うどん屋の信夫の「廓舟」の喜一(小2)、姉の銀子(小4)、母親へのそれぞれの思いが伝わってきます。「蛍川」は芥川賞。中学2年、竜夫の同級生、英子への恋心、いたち川のはるか上流に降る蛍の大群が。その情景が瞼に浮かびます!

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2023年05月03日

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ネタバレ

『戦後の貧しさの中で…力強く生き抜く子どもたち』

太宰治賞作品「泥の河」
芥川賞作品「螢川」

どちらも、昭和の薫り漂う時代背景のもと、子どもの視点から見た大人の世界、生と死、恋心を精緻な描写で描きだす。
戦後間もない貧しい環境の中、必死に生き抜く力強さを感じた。

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2022年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

泥の河
大阪、堂島川と土佐堀川、安治川
水上生活者の消えゆく時代の話。今では消滅し、わずかにかき船などが残るのみ。格差是正が悪とは言わぬが過去の人間生活を忘れることは罪、記憶したい、記録したい。

螢川
常願寺川の支流、いたち川
白い街の底が汚れている
一年を終えると、あたかも冬こそすべてであったように思われる。土が残雪であり、水が残雪であり、草が残雪であり、さらには光までが残雪のよいyだった。春があっても、夏があっても、そこには絶えず冬の胞子がひそんでいて、この裏日本特有の香気を年中重く澱ませていた。
日本海側の陰鬱な様子を綺麗に描写している。

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2022年04月10日

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