【感想・ネタバレ】日本人のための世界史入門のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年01月08日

氏の「このミステリーがひどい」の印象が良くなかったので、はてさてどんなものかと読み始めたが意外に面白く同調できる所も多かった。

氏が最後の結論として「歴史はだいたいでいいのである」と述べているが、これには大いに同調できる。多くの人は試験などで細かい重箱をつつくような問題をやらされるのでイヤになるの...続きを読むである。歴史の専門家でないので、必要以上に細かい知識は確かに必要ないと思う。

ただこの人はわざとだろうが、書き方が斜に構えて尊大なところがあり、上から目線のところがある。いらぬ反感を買って損をしている所もあるのではないだろうか。

新書1冊で古代ギリシャから現代までの世界史を俯瞰しているので、なぞっているだけ感は拭えないが、参考図書を豊富に上げていてブックガイドの機能もあるので、気になる時代のものは少し読んでみたいと思う。

巻末にブックガイドの一覧表をつけておいてくれると助かると思った。

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購入済み

知識をもう一品

2023年10月08日

作者の豊富な知識を基に、おやじさんの会話のような語り口で歴史の中の一つの一つの物語ごとに話し続けてくれます。あまり、世界の歴史を知らない方が素直に読めるのと同時に、物語の周辺情報も知りたくなりました。オカズのように教養を一品つまめる本でした。

#タメになる

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Posted by ブクログ 2020年02月29日

歴史を語るにあたって著者の主観が大いに入っていてかえってわかりやすくなっている。
宣教師たちはヨーロッパでは磔刑にされないので秀吉によって磔刑に処されてさぞ喜んでいただろうとか笑える。

各章でさまざまな歴史本がさらさらと紹介されていて、ガイド本としても優れた一冊。巻末にまとめてほしかったなぁ!
...続きを読むかし日本の若者は歴史を知らなすぎるという指摘は耳が痛い。大学生でも中学生レベルと言っていて、はい、その通りですね…。私も知らないことだらけ。
暗記重視の受験勉強スタイルへの批判はずっと続いているけれど、歴史のようにそもそも覚えなくてはいけないものもあるのでやっぱり一概に批判はできないよなぁ。

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Posted by ブクログ 2016年03月21日

世界史の授業にちょいちょい蘊蓄やトリビアを混ぜて面白くしていますが、それと覚えることとは別で、まぁそんな脱線した内容が魅力的なんですが、僕はどうにも覚えられません。
世界史の勉強って、暗記がどうしても多くなるのですが、全体像からの位置付けが分からなかったり、カタカナが多くて混乱したり、地名人名が似た...続きを読むり寄ったりで頭の中で整理が追い付きません。
それなんかよりは、世界ふしぎ発見のような番組を見せる方が分かりやすいように思います。文字だけでなく視覚にも訴える情報を与えないと覚えられないなあと痛感しました。結局本初を読んでも頭の中には入ってません(笑)
内容はまぁまぁ面白いのですが、それ以上の感想を持てなかったので、僕の評価はAにします。

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Posted by ブクログ 2014年05月26日

歴史を知るというよりは、言葉を知るモノを知るということが大事だと感じた
歴史はその一環として学びたい

本筋とは関係ないがソクラテスをソークラテースと表記するのは阿呆だと言い切ったのは見事だった

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Posted by ブクログ 2014年02月06日

最初の感じから外れかなと思ったが読んでいるうち引き込まれた。世界史入門というタイトルに実は合っていて今までなんとなく聞いた事件や人物について簡潔に説明され、さらに作者なりの見解それに関わる出来事、参考書、映画をいれてありもっと知りたいと自然と意識が向く。専門家じゃないなら大体でいいあるように変に気張...続きを読むらず軽く読んでくのが吉。万人受けではないと思う。

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Posted by ブクログ 2013年12月31日

一般人には、「だいたい」で充分だし、「だいたい」が良いのである。歴史を学ぶのは、面白いから、と主張する著者の一冊。
わたしゃ、年表を行き来する世界史について行けず日本史を取った人間だが、面白かった。
掘り下げは浅いし、とにかくあっちこっちに話が飛ぶ。途中にガンダムやキャンディキャンディは出て来るし、...続きを読む歴史を勉強しようと言う人には向かないんだろうね。
寝転がって、それでも歴史に興味を持つにはいいね。

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Posted by ブクログ 2013年11月11日

すごい勢いで世界史を描く新書。
作者の書きたい放題の文章と見解が面白い。
世界史は大学入試以来離れている、個人的には結構な課題分野であり、課題を思い出すには充分な内容であったものの如何せんすごい勢いと書きたい放題の文章のものであるから、これだけでは全く蓄積にはならない。
もうちょっと体系的な本を読ま...続きを読むないといけないな。
とはいえ面白いことには間違いなし。

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Posted by ブクログ 2013年09月26日

だいたいの説明でありながら、横道にどんどん逸れて行きつつ、戻ってくる一見気ままに見えながら配慮のある論述がすばらしい。当方と同じにおいを感じる。減点分はまとまりのなさ故。

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Posted by ブクログ 2013年09月13日

一般人が歴史を学ぶのは、現代を生きることをより意味のあるものにするためだと思うが、いま思うと学校で学んだ歴史は、そういう視点からいうと必ずしも痒い所に手が届くものではなかったと思う。
系統立てた歴史入門書ということではないが、そういう痒いところに手が届くという意味でまことにためになり、興味深い本であ...続きを読むった。今後何度か読み返すことになるだろう。

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Posted by ブクログ 2013年09月06日

世界史の流れを著者独自の観点から述べている。教科書には書かれていないようなことや、著者の考えやら。でも歴史の大筋は変わらないので、歴史をまずは一冊で読みたい人におすすめ。

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Posted by ブクログ 2013年08月08日

ローマ帝国よりもギリシャの文明が優れているなど、筆者の私見を交えながら世界史について、語っています。確かに、ただ事実をありのまま述べるよりも、その背景にある歴史などが分かった方が面白いし、学生時代の歴史の授業も楽しいものになっただろうなとおもいました。

人類の歴史は常に、強者によって都合よく作られ...続きを読むてきた歴史なのだなと思いました。ルネッサンス以降の西洋の隆盛や、宋や明などの東アジアの変遷など、楽しく読むことができました。

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Posted by ブクログ 2013年05月27日

著者が知識をひけらかしている感もあるが、歴史の面白い視点を沢山提示してくれる。思わず歴史年表を購入してしまった。

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Posted by ブクログ 2013年05月17日

店頭で見つけて、山川の教科書と悩んだのですが、、
なんとも闊達な語り口に惹かれて、こちらから手に取ってみました。

軽やかでいて、時にバッサリと斬りすてるように、
時代と地域の軸を移しながら、世界史の流れがまとめられています。

とてもわかりやすく、文中では、学術書や小説、ドラマや漫画等々との、
...続きを読む々なエッセンスのごった煮感がどこか楽しく、読み進めやすかったです。

ただ一点、批判的に読む必要があるかなぁ、、とは感じましたが、、
これは「歴史」に触れる際の前提条件でもあるので、個人的には気にならず。

また、基本部分の本質は外していないと思いますので、導入としてはいい感じかと。
これを羅針盤にして、各論の基本書を読み込むのもありかなぁ、なんて。

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Posted by ブクログ 2022年05月29日

西洋では古代ギリシャ、東洋では三皇五帝、といった紀元前の時代から現代までを一気呵成に通貫した世界史読本。

著者の印象は、いわゆる「むずかしい人」とされるタイプなのではないのかなあ、と読み始めからちょっと感じました。これはダメ、あれは良い、と端々で仕訳が始まるのですが、その判断基準の統一性がよくわか...続きを読むらず「むずかしい」のでした。それでも歴史の要約の仕方が巧みで、語り口もおもしろいので、著者のクセさえ認められたならばあれよあれよと読めてしまうでしょう。

世界史のアウトラインを辿っていくような感覚です。270ページに世界史を詰めこんでいるぶん、かなりのスピードで一時代が過ぎ去っていきます。でも要諦をつかんで書かれていますし、生煮えの知識を出してくるわけではありませんから、かゆいところに手が届くような心地よいわかりやすさがあり、そして面白みがある。

歴史の流れを追っていく中で、たびたびの豆知識やちょこちょこ脱線する箇所がでてきます。しかしそれが、ただただ歴史の流れを追っていくならばずっと平面図を見ているような感覚でいるだろうところを、世界史勉強に起伏のようなものを感じることができる仕掛けになっている。といっても、著者にそういった意図があったかどうかはわからないですが。しかしながら、ほんとうに博識だからこそ成せる書き方ではあります。

英国の王家ってドイツやフランスなど各国から連れてきていて、現在の王家はドイツ系なんだなあだとか、モンゴル帝国の版図の広げ方のすさまじさを改めて感じたりだとか、フランスの死刑執行人は代々サンソン家だった(漫画作品がありましたね)などのフランス革命の周辺知識だとか、京都を米軍が空襲しなかったのは、文化遺産を尊重したというのは日本人の誤解をGHQが利用しただけで、原爆投下の候補地のひとつだったからその効果を後で検証するべくそのままにしておいただとか、この本ひとつでも、雑談を咲かせるネタが豊富です。

こうやってまず概観してから世界史の気になるところを知っていくのは方法として良さそう。著者は最後に述べています。学者でもない一般人は、「だいだい」知っていればいいのだ、と。何も知らないのでは困るけれど、でも「だいたい」でいい、ほどほどでいいんだよ、と言ってくれていました。気張らずに学べることって、ふつうの人には良いことです。

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Posted by ブクログ 2018年11月04日

・夏殷周秦前漢新後漢三国西晋東晋南北朝隋唐五代北宋南宋元明清中華民国中華人民共和国「かいんしゅうしん、ぜんかんしん、ごかんさんごく、せいしんとうしんなんぼくちょう、ずいとうごだい、ほくそうなんそう、げんみんしん」
・イベリア半島はイスラムのウマイヤ朝が支配し、コルドバを首都として栄えたが、十世紀末か...続きを読むら、キリスト教徒による領土の奪回の動きが始まる(レコンキスタ)
・シェイクスピアは、1564年生まれ、1616年死去「ひとごろしをしていろいろやった」

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

この年になって世界史入門もないのだが、知識がないからこういうとっつきやすいものを読むほかない。言っていることがはっきりしていて(というか著者の好き嫌いで語られていて)、小気味よかった。
「現在では、西洋中心主義への批判から、東洋の学問・藝術を高く評価しようとする傾向が一般化しているが、私には依然とし...続きを読むて、文学も美術も、西洋での発達のほどのものを東洋は生み出さなかったとしか思えない。日本もまた、平安朝から中世にかけてに比べると、近世の文藝・美術は程度が低く、日本文化史のうちの不毛の時代だと思う。」等。

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Posted by ブクログ 2017年01月30日

数冊読んで、論者として決して好きな訳じゃないのに、なお手に取ってみようと思うのは、選ぶテーマに惹かれるからか。相変わらず、主語と述語がとっ散らかってる文章は散見されるし、内容があっちこっち飛ぶしで、読み心地はかなり悪い。ただそれは、新書の厚さで世界史を俯瞰するっていう時点で、ある程度覚悟しなければ仕...続きを読む方のないところ。世界史をギュッと濃縮っていう点では、結構いい感じで目標は達成されていると思われて評価できるかも。

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Posted by ブクログ 2016年12月21日

世界史の教科書を著者視点でおさらいしている感じです。
「そういえばこんなこと習ったけど、そういう意味だったのか~」と思い出すという意味では入門書です。
少し著者の主張がうるさい所がありましたが、あとがきの一般人の歴史知識は「だいたい」でいいには納得です。

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Posted by ブクログ 2016年04月03日

「入門」とあるが、高校教科書レベルの知識は持っていたほうが読みやすそう。基本的な単語は知っていて、歴史に対しある程度の興味はあるが、頭の中でうまく繋がっていない人には、ちょうどいい本なのではないかと思う。

参考として挙げているものが、比較的手に取りやすい一般書や映画などであるのはありがたい。
さら...続きを読むに知見を広げるための「入門書」としては優れているように感じた。

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Posted by ブクログ 2014年12月13日

世界史の大まかな流れを、分かりやすく解説した本です。かつて林健太郎の『世界の歴史』上・下(岩波新書)などの新書本が、大学受験世界史の副読本としての役割を果たしていましたが、本書もそうした使い方に適しているように思います。

歴史に関して、英雄史観や西洋中心史観に対するイデオロギー的な批判が盛んにおこ...続きを読むなわれている一方で、日本人の多くが歴史そのものに関心を抱くことがなくなっていることに、著者は危機感を募らせています。本書は、そうしたイデオロギー的な歴史批判をひとまず置いて、世界史についての「だいたい」の知識を示した本です。

本文中に数多くの本があげられていて、読書案内としての役割も果たしています。

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Posted by ブクログ 2014年11月01日

物知りの友達が話している雰囲気。物知りだけど少し変わっている人。中国をシナとよぶし、コロンブスをコロンボと言ってる、

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Posted by ブクログ 2014年03月20日

作者が自分の歴史知識を羅列したような本で、中身の濃淡がひどい。
作者も歴史はだいたいでいいと言ってて、それはそうだと思う。
ただ、こんな内容で本にしちゃうのはどうかと思う。

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Posted by ブクログ 2013年12月04日

世界史入門というよりは、世界史を枕にしたエッセイみたいなもの。
歴史的事実の記述よりも、吉本隆明がこけおどしだとかバイユーがへたくそだとか、脱線した話が面白い。

ま、僕のようにこういう「小谷野節」を楽しめるのなら良書だろうけど、ほんとに世界史(の概要)を知りたい人には不満だろうな。

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Posted by ブクログ 2013年09月08日

酷評が多いのは不思議。面白かった。
歴史を舞台にした映画や歴史小説をたくさん紹介してくれているのもいい。これらは取っ掛かりとしてはとても役に立つし面白い。

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Posted by ブクログ 2013年09月01日

「だいたいでええんや」後書きにあるように、割と大体に書かれています。読み始めはだから「いいかげんな本だな」と感じました。しかしながら、世界史をきちっと勉強しようと思ったら、大変だし挫折してしまう方も多いのだと思います。そんな世界史嫌いになってしまった方には、今一度興味を持ってもらうことのできる面白さ...続きを読むを持っています。豆知識も結構あって面白い。あくまで「だいたいで」読んでいただく分には良いと思います。

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Posted by ブクログ 2013年08月25日

国際ニュースを理解する上でも、旅行や仕事で現地に行った場合でも、その国の歴史を知らないというのは、恥ずかしいことだなあと痛感しています。
なので「世界史」に関する書籍も定期的に読むようにしています。
この本は、日本人向けに、世界史をわかりやすく紹介した入門書。
「皇帝とは?王とは?」から始まり、「中...続きを読む世」「ルネッサンス」「フランス革命」「日本の台頭と二度の大戦」「現代」と、歴史の流れにそって、日本人として知っておくべき世界史のポイントを紹介しています。
視点を絞って歴史の流れを整理するというよりは、その時代のトピックスを紹介する、という形になっています。
自分の中では、中世以降のヨーロッパの歴史を中心に、理解できていない部分が多々あるので、今後も継続して、世界史に関する書籍を読んでいきたいと思います。

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Posted by ブクログ 2013年07月13日

とりあえず序文が面白い。あとがきの歴史は大体で良いっていうのも良い。
まあ世界史を新書で効率よく学ぼうなんて横着な考え方なのである。

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Posted by ブクログ 2013年06月18日

どうだろう・・・
この本で世界史に、歴史に興味がない人が興味を持てるだろうか?
それはちょっと疑問だけど・・・
でも著者の小谷野 敦には興味が持てた・・・
すっげービンビンな知識量・・・
豊富ですね・・・
あと・・・
序言にもある通り、歴史は偶然の産物である、とか・・・
法則性はない...続きを読む、とか・・・
そういう見方も好き・・・
フツーに暮らす分には歴史の知識はとりあえず『だいたい』でいい、というものイイ・・・
と思うけど・・・
この本自体はどうですかね?
固有名詞多すぎるし・・・
これ読んでゲンナリしないかしら?
既に興味がある人が読むのならイイと思うけど・・・
そして、あとがきまで合わせて271ページたらずの新書だから仕方ないけども、古代から近現代まで、超速で駆け抜けてるもんだから、ブツ切り、ザックリ感はハンパない・・・
語り口も好き嫌いが分かれるだろうな・・・
決めつけ的なのも多いしな・・・
なもんで・・・
歴史が既に好きな人にはオススメ・・・
へぇー、となるとこも結構あるし・・・
そうでない人には、ちょっとね・・・
だけど、そうでない人は序言とあとがきだけ読んでほしい・・・
とりあえず・・・

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Posted by ブクログ 2013年06月18日

入門とはあるが、一通り世界史を勉強した「世界史好き」の人でなければ、おそらく内容が理解できないだろう。
いわゆる一般的に言う初歩的な「入門書」ではないので、これから勉強しようという人向けではないと思う。
ただ、世界史好きにとっては、薀蓄も含め、教科書通りの「世界史」ではない解説は結構楽しく読めるので...続きを読むはないだろうか。個人的には、苦手だった近代というか現代のややこしい国名や国そのものの成り立ちが、この本のおかげで納得できた感もある。
さらに、自説のみではなく参考書籍としてあげられている本の数だけでも大変な量で、著者の知識の豊富さには驚かされたのも事実である。

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Posted by ブクログ 2013年05月28日

序章で、著者の世界史観を語っているんですが、ちょっとうざったかったです。
また、「世界史(歴史)の役割は単に史実を記述すること」とあるわりには、独特のこだわりが随所に見られた気がします。
さらには、著者の好き嫌いが、かなり内容に反映されている気がします。

もうちょっと面白いものを期待していた...続きを読むのですが、表面的に流れをさらっただけで、しかも固有名詞連発だったので、自分しては物足りない本でした。

ただ、著者の膨大な知識量と語学力は、尊敬に値すると思います。

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