【感想・ネタバレ】猫だましいのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年04月19日

先生の最大の評価は、100万回生きたネコでした。異論ございません。いずれも亡くなって、この世は寂しいばかりです。

0

Posted by ブクログ 2012年12月26日

実際にお会いしたときの、河合隼雄氏のお優しい印象そのままの読みやすい文章。
30数年、間が空いてしまったが、読んで良かった。
紹介されている本も可能な限り読みたい。

0

Posted by ブクログ 2012年08月29日

読む速度が遅い私が、一気に読んでしまった本
視点がおもしろいし
言葉がスムーズに入ってくるので、とても読みやすいです
またじっくり読みたい
これよんで猫に惹かれるようになりました、そういえば。

0

Posted by ブクログ 2011年05月27日

猫をたましいの具現として、猫の出てくるストーリーを通して「たましい」の扱いについて語る。
やっぱり心理と文学はすごく近いところにある。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

心理療法家の目から見た猫の登場する作品の猫の役割・解釈を紹介した本。
猫には様々な顔がある。
長靴をはいた猫のような賢くて調子の良い面。
エジプトで見られるような神としての神秘性。
逆に西洋にあったような魔女の化身と見られるような妖しさ。
ネズミを弄る残酷性。
我侭な女性のような独立性と妖艶さ。
...続きを読むの様々な面が色々な話を生むようです。
本書で紹介されている本は「空飛び猫」「100万回生きた猫」「鍋島の化け猫」「宮沢賢治作品のなかの猫」「綿の国星」等著名なものから「トマシーナ」「牡猫ムル」「日本の昔話の中の猫」「猫と庄造と二人のおんな」等の作品も紹介されていて、原作を読んでみたくなります。
とても面白い。猫好きも本好きも満足の内容です。
ただし結構ネタバレしているのでこれから読もうと思ったのに!って本がある場合はその章は飛ばして読んだ方が良いかも。
私は犬も猫も動物全般大好き。
柴犬の渋くって忠実なところとか、シュナウザーの利発そうなところとか、トイプードルのモコモコしたところとか。可愛いなぁと思うんだけども、犬か猫どっちか取れっていわれたら猫がいいんだよなぁ。
気まぐれで澄ましていて、でもしなやかで柔らかくって、なんともいえない魔性がある。
本物の猫には伸ばした手をスルリと避けられてしまうので、紹介されていたような本の中の猫達を愛でるのもいいなと思いました。

0

Posted by ブクログ 2016年09月29日

取り上げられている作品が全部面白くて巻末に掲載されている参考図書を全部読みたい位です。「とろかし猫」は本当にいい得て妙だと思いました。大島弓子氏による解説漫画も収録。

0

Posted by ブクログ 2015年08月13日

本当に尊敬する人には先生という言葉をつけたくなる。面識がなくとも、自分の中の一部になった(なってほしいという願望も込めて)気がして、先生、と呼ぶ。
これはユング研究で有名な河合隼雄先生が猫を語る本である。古今東西様々な物語の中に登場する猫という存在を通じて、その猫に人間が託したものを解説してくださる...続きを読む
化け猫であり招き猫でもある二重性やトリックスター的性格、それは誠実を託されがちな犬にはない魅力。有名どころが多いのでマニアには物足りないだろうが猫小説の案内書として読むも良し。冒頭に説明される、数学の連続体問題を使った魂の捉え方なんかはいかにも先生らしい感じでほっこりする。

0

Posted by ブクログ 2013年12月03日

猫の小説や絵本、コミックなどから人間と猫との関わりが書かれていました。なかなか楽しく読んだ。その中の気になる本はこれからボチボチ読みます。おかげてまた読みたい本が増えてしまいました!

0

Posted by ブクログ 2013年09月24日

河合隼雄氏の本を知人に勧められて、選んだのが猫好きなので、こちら。猫が登場する、いろいろな物語を読んでみたくなるキッカケ本となりました。猫と庄造と二人のおんな、牝猫、トマシーナをさっそく購入!

0

Posted by ブクログ 2013年01月23日

通してずっと面白い!というわけではなかったが、興味を引く箇所多数。村上春樹訳の空飛び猫、大島弓子の漫画、ポールギャリコ、谷崎潤一郎やコレットの、男と女と猫の話、などは原作を読みたくなった。牝猫と男性と同居するのは危ないのか?私の知ってる、猫と相思相愛な関係を築いている人というのは女性ばかりなので、ピ...続きを読むンと来ない。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年05月30日

小説や物語の中に出てくる猫を通して人の「たましい」を考えた本です。
私のように「たましい」に拒否反応あり、ピンと来ない人には是非読んで欲しいです。

”何らかの「だまし」なしにたましいを語るのは不可能である、
あるいは危険である”
だから「だましい」となっているらしいです。

河合隼雄氏は元文化庁長...続きを読む官といえば顔が浮かびますでしょうか?
心理療法家でもあり、優れた”聞き手”で
私にとっては何とも胡散臭い存在でとても好きな存在です。

この本には難しいことは書いてありません。
しかし、「たましい」という、巧く説明の出来ないものをテーマにしているので、
「たましい」が現れやすい猫の物語に焦点をあて、正に”「たましい」を読み解く”という試みです。

本の説明には大の猫好きと書かれていますが、
あとがきではむしろ「猫好き」ではない、とはっきり書いています。
でもそれは”語り手”ではなく、”聞き手”だからでは?とも思います。
少なくとも「人の中の猫に対する在り方」に興味をもっているのは確かです。
そんな人からの、そんなところから生まれた本です。

0

Posted by ブクログ 2010年04月26日

猫。
「猫を通して、人間のこころについて考える」というコンセプトの本です。
でも、純粋に猫の本の感想文として読むこともできるかもしれません。
実際、わたしはこの本を読んで、「セロ弾きのゴーシュ」を読んでみたくなって、読みましたから。

猫は猫であるだけなのに、なんと多くの「人間についてのこと」を教え...続きを読むてくれるのでしょう。
ね。

0

Posted by ブクログ 2009年12月13日

猫を取り扱った世界中の物語を題材にした、全12章から成るエッセイ。

『長靴をはいた猫』、『100万回生きた猫』、日本昔話などに登場する猫を通し、人間の心理、心の働きなどについて書いている。

『猫だましい』というタイトルにもあるように、犬など他の動物とは違い、河合氏は第一章で猫は人間のように「独立...続きを読むしたたましい」を持っているようだ、としている。
これは、多くの人間がすでに「何となく」感じていることかと思う。
河合氏はこのエッセイ集でその感覚を様々な猫を通し、非常に強い説得力を持って説明してくれる。

猫好きな人にも、そうでない人にもお勧めできる作品。

0

Posted by ブクログ 2009年10月08日

本当に猫って不思議なんです。
とろかされちゃうんですよ、本当に。
猫本コレクションもしたくなってしまう・・・!

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

にゃーん!!ひたすら猫の話です。
かっすんが持ってきてくれました★
猫は神聖な生き物なのですね。

0

Posted by ブクログ 2009年10月07日

つかみどころのない“魂”の顕現あるいは、象徴としての“猫”を扱った古今東西の物語について、著者河合隼雄さんお気に入りの猫たちが選ばれ、語られた非常に興味深い本です。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

ひたすら猫にまつわるお話。猫好きにはたまらない?私は特に猫が大好きではありませんが、けっこう面白かった。

0

Posted by ブクログ 2009年10月07日

古今東西、ホフマンから大島弓子に至る、猫文学の紹介。ユング派心理学の手法で読み解いて行く。象徴としての猫の、眼も眩むような多様性が楽しい。

0

Posted by ブクログ 2024年01月11日

ネコ好きな人たちに「河合隼雄」を知ってもらう手がかり的な本である。なので、心理学な内容は薄く、本の紹介が多い。(30冊ぐらいはある)
タイトルの「猫だましい」は「猫騙し」だと私は思っていたが「猫魂」である。ネコの変幻自在な行動を見習え!ということなのだろう。

私は自分の体験からネコが好きではない。...続きを読むそれは、親戚の家に遊びに言ったときのことだった。どこかの飼いネコが、まだ動いているネズミを口にくわえて、ムシャムシャと食べているのを見てしまったのだ。
室内だけで飼っている家猫は、そんなことはしないとは思うが、そういう本能を隠しているのは間違いないだろう。(今どきネズミはいないと思っている人が多いが、親戚の家は都会の住宅地なのだ、夜な夜な空き家からネズミたちが出てくるのを、ネコも承知でネズミの通り道で待ち構えているのも目撃!)
そんな醜い猫の生態を記述した文章は、この本にはない。この本ではネコの個性的な性格からのウンチクを導きだしている。
その河合さんのウンチクも、持論の身体性の重要性に毎回行き着く。
ネコ好きでなければ、学ぶべき点があまりないので、購入してまで読む必要はないと思う。

0

Posted by ブクログ 2021年05月08日

河合先生は猫好きかと思ったらそうではないらしい。臨床家の先生が「たましい」を語るときに猫を選んだ。昔からの猫を扱った話から「たましい」を物語りやすいとのことだ。ただ先生の語る「たましい」が今ひとつ、すとんと落ちてこない。紹介された作品を読んでみるか。2021.5.8

0

Posted by ブクログ 2012年03月18日

小説・昔話・漫画などに登場する「猫」を手がかりに、人間の「たましい」について考えてみる、というエッセイ。しかしいきなりユダの話題が出てきたのにはびっくりした。(詳しくは引用を。)「たましい」が目に見えないのと同じで、「たましい」について何か確固とした結論があるわけではないけど、そのとらえどころのなさ...続きを読むもまた「猫らしい」。大島弓子さんの漫画が載ってるのも嬉しかったなぁ。

0

Posted by ブクログ 2012年02月20日

 面白かったけれど……うーん、猫好きからすると“常識”というか、猫についてよく言われている事がズラッと書かれているので、初めて読んだ本なのに、「あぁ、またこの話ね」という感じでちょっと物足りなかった。
 特に猫に思い入れのない人が読んだ方が面白いかも知れない。

0

Posted by ブクログ 2011年08月05日

この本を読んで「ゴーシュ」って言うのはフランス語で
ゆがんだとかいびつなとか不器用なと言った意味があると初めて知りました。うちにゴーシュって猫がいるんですが…意味を知らずに付けちゃったよ。名は体を表すでしっかりゆがんだネコです。ごめん、ゴーちゃん。

と言う訳で大変楽しく読みました。
教授らし...続きを読むい、どこか論文を読んでいるような書かれ方でした。まだ読んだことの無い本はこれを機会に読んでみようかなあなんて思いました。それにしても猫が別に好きでも嫌いでもないって…本当かしら?(笑)

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年03月15日

読んでよかった。

「100万回生きたねこ」の解釈で
目からウロコの大きなヒントをもらった。

嬉しい。
感謝します。


猫語の教科書に続いてこの本にも
大島弓子氏のあとがきマンガがあって
とても嬉しく、楽しく読ませていただいた。

そして読みたい本、読み返したい本がまたどどんと増えた。

牡猫ム...続きを読む
ゲド戦記
黒猫のジェーン
猫の航海日誌
猫の不思議な物語
100ぴきのねこ
猫と悪魔
ごろごろにゃーん
猫と庄造と二人のおんな
綿の国星
牝猫 シドニー・ガブリエル・コレット
文学の中の猫の話
猫の歴史と奇話
ネコたちをめぐる世界
風の又三郎
セロひきのゴーシュ
鍋島猫騒動
黒猫
トマシーナ


・その後読んだ本はこちらへ移行・

空飛び猫
ジェニィ
100万回いきたねこ
床下の小人たち
長靴をはいた猫
どんぐりと猫
注文の多い料理店
まっくろけのまよなかネコよおはいり
風と山猫
猫の事務所
こねこのぴっち

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

この方の書いた文章を中学ぐらいの時に教科書で読んだような記憶がありまして。どんな作品だったのかは全く覚えていなかったのですが、名前に見覚えがあって。懐かしさもあり、またタイトルに“猫”とついている事もあり手に取ったのですが、フタを開けてみたらばこの方、心理学者さんだったのですね……すいません無知で。...続きを読むそんなこんなで学者さんが書く文章独特の、まどろっこしくて説明過多で、正直物凄く読みづらい部分も多かったです。ただ内容が、猫が主人公だったりテーマとして取り上げられている文献を深く掘り下げるというものなので、猫好きさん&本好きさんにはおススメ。「おおっ!こんなに魅力的な本があったのか!」という新たな出会いもありますし、「おおっ!この本にこんな解釈が!!」という新たな発見もあります。大島弓子の『綿の国星』も取り上げられていて、私はまだ読んだ事がないのですが、「マンガも学者の手にかかればこういう風に読めるのか……」とある意味衝撃を受けたりも。いや、でももしかしたら大島弓子がそういう意味で衝撃的なマンガ家さんなのかもな。1冊も読んだ事ないんですけど。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

正確に言うと猫に関する本、ではなくて『猫に関する本に関する本』。古今東西様々な猫が登場する本/物語を紹介しています。

前半、私には少し退屈で、途中まで読んでほってあったのですが、後半『100万回いきたねこ』あたりから、河合氏もノリまくりという感じで、あれもこれも読みたいなと。ポール・ギャリコ『トマ...続きを読むシーナ』、谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のおんな』、大島弓子『綿の国星』、ここら辺は是非読んでみたい。しかし、河合氏の読み解きがあまりに自在なので、なんとなくすでに読んだような気がする。更に私が『綿の国星』を読んでいたら絵的に恐いだろうなという危惧もある。

実際読んでも河合氏の解説ほど深く作品の機微に触れるのは私は無理なんだろうなと、少しだけ憂鬱に。

0

「エッセイ・紀行」ランキング