【感想・ネタバレ】145gの孤独のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

素晴らしかった。
主人公の親友のことは全く気づかなかったので驚いた。

ただヒロインの存在というか好意は、都合のいい少年漫画的だった。
彼女は田中と恋に落ちるべきだったと思う。
普通、無理でしょ。

0
2024年01月17日

Posted by ブクログ

これまで読んだ伊岡瞬の作品とは違いました。
また違う伊岡ワールドを見た気がします。
後半どんどん物語の世界に引きづり込まれて面白かったです!

0
2023年06月25日

Posted by ブクログ

伊岡瞬著 145gの孤独

ぽろり涙 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ミステリー⭐️⭐️

1.物語のはじまり
プロ野球投手。
先発を務める、150キロ本格派投手。
危険球で、相手打者に致命傷をあたえ、
その後、内角攻めができずに引退。
第二の人生で、何でも屋を始める。

------------
2.何でも屋の依頼人
①毎週水曜日。子供の遊び相手を依頼するシングルマザー。
②終活で蔵書の整理をしようと思い立つ大学教授の独り身女性。
③認知した子供と、故郷の旅行に同行を、、、と依頼する社長。

プロ野球を辞めざるをえなかった主人公。
何でも屋の仕事に対して、情熱も気力もなし。
ただ、依頼された仕事は、プロとしてやりとげる責任感がある。

そんな主人公の特技は、相手方の気持ち、考えを推察できること。

依頼人の一人ひとりの人生に、自然と向き合うことになる。

------------
3.孤独
主人公は、独身である。親しき人もほぼいない。
そう、人間関係は、限定的である。
そう、孤独とも表現できる。

そんな彼が、引退後、145gの硬球を握り、ピッチングの練習を始める。
何のために、、、?。

------------
孤独は悪ではない。
その環境が、自身にどのような作用、反作用を起こすのか?
その認識が、次の未来をつくる。

------------
伊岡瞬さんの作品。
ミステリーが多いなかで、どろどろせず、穏やかに読める作品が、この「145gの孤独」である。

ラストシーンは、ぽろりときた。



0
2022年03月06日

Posted by ブクログ

ちょっとくすっと笑える部分もあったり、全体的に軽いタッチで読みやすかった。
元プロ野球選手で今は便利屋をやっている倉沢が、様々な案件の仕事をしながら色々な人助けをしていく。
人情味あふれていて、なんだかほっこりしながら読んだ。

0
2024年05月21日

Posted by ブクログ

プロ野球で活躍していた倉沢 修介。
しかし、不幸な死球事故で相手のバッター共々不幸な人生に。

始めた仕事は、便利屋。その中でも、人に付き添う『付き添い屋』を始めることに。
しかし、奇妙な依頼の数々。
『息子のサッカー観戦に付き添って欲しい』
『フィリピンに帰る女性に成田空港まで付き添って欲しい』などなど
しかし、その依頼には、裏があった、、、

・第一章 帽子
・第二章 報酬
・第三章 記憶
・第四章 利腕

それぞれ味わいがある作品です。
登場人物の過去が明らかとなり、そして、かつての相手バッターの西野 真佐夫が、実は、、、
これは、驚きでした、なるほど。

最後、ボールが投げられない体となった倉沢。
しかし、何故か気持ちは晴れ晴れとしていた。
彼ら彼女らに幸あれと。

0
2023年04月15日

Posted by ブクログ

軽〜!なんちゅう…
ウェットに富んだ会話っていうんかな?屁理屈多いけど、嫌いではない。むしろ、好き!飄々としてて、実は!って人好きなんで、主人公には好感持てる。実際に隣りにおるとどうなるか知らんけど。

軽口叩く元プロ野球選手、今は、便利屋(兼探偵?)が、付き添い作業とかのトラブルの短編集。短編といっても、繋がってるんで、テレビドラマ風かな。
でも、人間性か、必要以上に首を突っ込む。それがええ方向に向かって行くんやろうけど、こら、商売には苦労するわ!助けてくれる人には困らん感じやけど。
話的には、それぞれのお仕事のエピソードが繋がって、ラスト!って、まぁまぁ面白かった!
重た〜いのを期待してるとあかんかな。
はじめに「代償」とか「痣」とか読んでると特に。
こんなのもええかな。

どひゃどひゃ♪───O(≧∇≦)O────♪
(文中では、ある人の大笑いを表現してるみたいやけど、笑ってるように思えんわ…)

0
2021年12月04日

Posted by ブクログ

前半の2章は流行りの作家が書いたお涙頂戴の短編風ですが、よく経験する読んで失敗したと思う薄っぺらさはなく、充実した内容でさすが深いという感じでした。3章以降は雰囲気が一変、いつものサスペンス性が戻ってラストは怒涛の展開。十分に楽しませていただきました。ただ、この小説としては前半、特に最初が良かったかな。ラストも今まで読んだこの著者の作品としては珍しい終わり方でこれも癒されました。

0
2021年01月28日

Posted by ブクログ

ラストの1ページにじーんときた。
ああ、そういうことだったのか、と驚きの設定もあり。
それを知るまでは、面白くて笑いながら読んでいたので。
伊岡さんの本はとことん残酷な話もいいけど、こういうのもいいな。

0
2019年02月10日

Posted by ブクログ

だれとも関わりのない孤独ではなかった。
関わろうとしてくれる人は周りにいるのに心を開くことができない本人が閉じているための孤独。表向きは会話もするし推理もするのに閉じている。なんて複雑なおじさんなんだ。
いやいや145g分だけ、関わりきれないってことかも

0
2013年01月14日

Posted by ブクログ

誰にも、どこにも、属さない、という美学が、心に染みる物語だった。
栄光の日の自分の幻影を無意識に追い続けてしまう。
俺はこんなんじゃなかった。そんな苦しみが心の奥に潜んでるような、人間の醜さを悔やむような思いも、想像してしまう、一冊だった。

0
2012年12月18日

Posted by ブクログ

元プロ野球選手の男が、便利屋として働きつつも色んなカンで色んな事実を知っていくという話。
「ハートウォーミング」なんてほど甘いもんじゃないほど抱えてるものが物悲しい。
色んな人が主人公に手を差し伸べるんだけど、振り払ってきたっていう一節があって、人間の夢とか失意とか感じてなんとも言えない気分になった
そういう意味では「145gの孤独」ってとってもいいタイトル。

実は再読なんだけども、主人公が「女が落ちる冗談」をさりげなく言う奴でちょっと好きだったんだなぁと思い出した。
割とシリアス目な話なんだろうけど、主人公の内面の二枚目っぷりと頭の良い冗談を言える感じがライトな印象を残す一冊。
割とこういう話も男も好きです。

0
2012年09月22日

Posted by ブクログ

1109 一言多い元野球選手が主役のハードボイルド作品。人物像も良く、ラストもホロリときました。題名が絶妙だなぁ。

0
2011年11月02日

Posted by ブクログ

 タイトルの意味は割と早い段階で理解した。
 ただ優しいだけのお話かと思ったら、そこはそれ、サラッと流させてはくれない重さがちゃんとある。
 便利屋といいつつも、内容としては凄く面白い所に目を付けたなあって思う『付き添い屋』。
 サッカー観戦、ホステス帰国の見届け、本の整理、エトセトラ。
 主人公がやむを得なく始めたとはいえ、実は今後物凄く需要のある職業なんじゃないかなあと思った。それが透けて見えるから怖いのかもしれない。
 破壊的でいて、でも最後の最後に理性が勝つって言う人間を、私は好きなのかもしれないと思った。
 この主人公、嫌いではない。

0
2011年12月03日

Posted by ブクログ

短編連作?と思いきや、これは、全体で一つの長編ストーリ。
ハードボイルドミステリとなっていますが、主人公倉沢の軽口に辟易します。かなり残念。
とはいうものの、この主人公の人を見る目がきれっきれ!なんじゃこのギャップ(笑)
元プロ野球選手ですよ(笑)

ピッチャーだった倉沢は試合中のバッター頭への死球事故で現役を引退。便利屋を始めます。
その仕事内容は「付き添いや」
息子のサッカーの試合に付き添ってほしいという依頼
フィリピンに帰る女性を成田まで送り届けてほしいという依頼
泊りがけで本棚を整理してほしいという依頼
などなど、変な依頼が舞い込みますが、その真相をズバリと読み取る倉沢の人の見方がすごい!
そして、それぞれの依頼を通して、倉沢の一人の人間としての再生の物語でもあります。

冒頭コメントしたとおり、ハードボイルド意識しすぎているのか、挫折した人物感を表そうとしているのか、孤独感を表そうとしているのか、その軽口にはうんざり。

しかし、最後の依頼(事故)を通して、倉沢は再生していくと思われます。そこが救いかな。

145グラムは公式球の重さでした。

0
2023年11月26日

Posted by ブクログ

短編物語?と最初は読み込み悪くいたが言葉の言い回しが楽しくてスラスラ読みました。
倉沢さんに会ってみたくなった!

0
2023年09月30日

Posted by ブクログ

野球に興味無しの私が読むには、いかがかなと読み進めるが、心配無用のおもしろさ。しかし、何か物足りないのは私だけ?

0
2023年09月11日

Posted by ブクログ

お話としては、プロ野球の投手として活躍していた主人公は死球事故が原因で引退し便利屋を始める。
その便利屋の仕事のうちの一つとして始まったのが「付き添い屋」
付き添い屋への依頼は、どこか変わった依頼ばかり・・・
本来ならただ付き添えば良いだけなのに、客の奇妙な依頼の背景を主人公が観察と推理で解き明かす
本の帯には「ハートウォーミング・ミステリー」と書かれていましたが、ミステリーと言う程ではないな。。。

読み始めは付き添い業務の一話完結の短編集かと思っていましたが全てのお話が繋がって結末に向かってくるところが面白かった。

登場人物のキャラが一人一人個性的でかつ会話が軽妙なので読みやすい。

登場人物も少なめで場面展開も早いのでテレビドラマ向けかも・・・

0
2023年02月18日

Posted by ブクログ

伊岡作品ではお馴染みのうだつの上がらない主人公の周りで繰り広げられる人間模様。
物語の展開の中で少しずつ明かされる主人公のバックグラウンドに興味を惹かれながら、意外な結末へ。
思っていたよりもあっさりとしたエンディングだったか。

0
2022年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

う〜ん、なんだか色々と勿体ない作品だったな。
中編4本が収録されている連作集なのだが、1本目はまぁまぁ、2本目はかなり質が高い。のだが、3本目で「あれ?こういう展開?」となって、ラスト4つ目が何だか雑な内容となっていて、前半の期待値を、後半がどんどん下回る連作集になっている。
内容や設定はハードボイルドなのだが、セリフが軽いので、渋みはゼロ。

0
2021年11月24日

Posted by ブクログ

★3.5
うん、全体的に上手く纏まってるイメージ。
普通に面白かった。主人公の軽い口調が、シリアスな場面に何故かマッチしていて、ふふっと笑ってしまうところありつつ、え、そうだったのとビックリする場面もありつつ。
左手の震えって希望だったのか、それとも失望だったのか。読者によって受け取り方が変わる本かなと。

0
2021年10月20日

Posted by ブクログ

お得意の前半後半でガラッと様相が変わるパターン。読ませるなぁと思いつつ、代償なんかに比べるとカラッとし過ぎてて読み続けてる身としては少し物足りなかったかな。

んでも後半への転換の場面は、えーっ!と思わされたので今回も作者の勝利だわw

0
2021年08月17日

Posted by ブクログ

倉沢修介   元プロ野球選手
西野晴香   倉沢の助手
西野真佐夫  晴香の兄
広瀬碧    美人客
広瀬優介   碧の息子、小六
戸部     便利屋社長
田中     花屋
林和彦    倉沢のピッチングコーチ
那賀川信一郎 碧の客、腎臓病

村越     人気プロ野球選手。倉沢の1歳上
ウィルマ   フィリピンから来日。物静か
マリア    フィリピンから来日。明るい

高木志織   倉沢の妹。事故死
森本初枝   大学講師、泊まり込みで本の整理を依頼

井上さくら  戸部の娘 新人シンガー
藤島     本名沼田、ライター

最後の2ページ、晴香の独白、よくわかりませんでささた。どこから倉沢の夢オチ?なのか。

0
2021年03月28日

Posted by ブクログ

精神的な病を抱えた主人公が、自殺しようとしている顧客に立ち向かうなど、一つ一つの章を通じて心が変化していく様が面白かった。
井岡瞬の作品にしては、後味は悪くない感じでした。

0
2021年02月18日

Posted by ブクログ

前半のゆったりとした流れと後半にかけての展開がなかなか面白かった。
主人公、倉沢の観察眼がすごい。

『こいつは何でそんなことするんだ』なんてことばっかり考えている

この行動が鋭い観察眼を磨いているのか。

そして、倉沢と晴香の関係性がなんとも言えない。

たまたま見つけた本だったけど、とても面白い本だった。

0
2020年11月07日

Posted by ブクログ

倉沢の鈍感なようで実は鋭い観察力が面白かった。
ところどころ優しい気持ちになり癒される本だった。
とても長かったが読みやすく楽しめた。

0
2020年10月08日

Posted by ブクログ

うーん。もう少し背景や外堀を説明してくれよ。少しストレスを感じたなぁ。
春香、ええやん。このキャラ好っきゃわ。

0
2020年07月20日

Posted by ブクログ

日常にポロッ、ポロッと落ちている悲しみを柔らかな布でくるむように拾い上げ描写する。

4つの連作短編。

ピッチャーとして輝いていたスター選手、倉沢修介は、ある打席で死球を与え、相手の選手生命を奪った。

と同時に、立ち直るきっかけをつかめず、自分の選手生命も終わらせた。

その後、総合サービスの会社を経営する戸部という男に拾われ、下請けの便利屋サービスを始める。

だが、身が入らず、いい加減な仕事ぶりに、常に社員の一人、西野春香からいらだちをぶつけられている。

そして、事務所にはもう一人、春香の兄で、倉沢が死球をぶつけた西野真佐夫がいるのだが…。


ある日、「息子のサッカー観戦に付き添ってほしい」という女性からの依頼を受ける。

倉沢は、小学六年のその少年、優介を連れてサッカー観戦に出かけるが、少年は観戦せずに、参考書を開き勉強していた。

そしてまた、数日たって同じ女性から同じ依頼が入った。

倉沢はその依頼に違和感を感じ…。



人は心に大きな傷を負うと、その傷に向き合うことをやめ、なかったことにしてしまう。

それは一種の防衛本能なのかもしれないが、完全に「なかったことに」はできないのかもしれない。

心を守っているつもりでも、一度負った傷は、知らないまにジュクジュクと膿を出し、心を完全に壊してしまう。

倉沢が過去に向き合い、自分を取り戻していくその過程は、周りを巻き込み、小さくはあるが、ズキズキするような痛みを与えているような気がする。

0
2018年09月01日

Posted by ブクログ

面白かったけどもう少し設定の外堀の説明が欲しいな、とは感じる。
付き添い人としての仕事とその解決でストーリーは進むが3 章から大きな展開がある。
自分の抱えていた闇に対峙し乗り越えていく話と捉えた。

0
2018年04月09日

Posted by ブクログ

プロ野球選手が試合中の死球事故が原因で引退して、便利屋を始める…きっかけは入りやすくて先も気になるけど、期待しすぎたのか最後は余り印象に残らず。

0
2016年04月23日

Posted by ブクログ

元プロ野球投手が不慮の事故から引退に追い込まれた後の人生。
という設定の小説。
ディテイルがちょっとあまいかなぁ。。
もうちょっとさらっとした表現のほうが内容には合っている気がした。

0
2011年12月08日

「小説」ランキング