【感想・ネタバレ】けものみち(下)のレビュー

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Posted by ブクログ

一気に読み終わった。ジェットコースターに乗っていたかのように。悪い人たちの物語。こう云ふお話は本当にありそうな気がします。

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2023年04月26日

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あっという間に読み終わってしまったのですが、結末がえげつなかった・・・。主人公の女性に関係している男性がどんどん死んでいく。けものみちを一歩間違えたら、深い森から抜け出せなくなった感じで、どんどん死んでいきます。

ウソを隠すために、ウソをつき、そして関係するものの口をどんどんふさいでいく。最後の最後まで主人公の女性の行く末が気になる作品でした。

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2022年09月09日

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裏切りだらけ。裏社会の大物と彼を取り巻く人々のきちゃない世界。
松本清張は毎度ながらラストがすごい。

ちなみに国鉄下山総裁事件を明らかにモチーフにしたくだりなんかもあったりする。

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2013年10月03日

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私も、けもの道に紛れ込んだんじゃないかって…考えさせられる本です。
しばらく、呆然としてしまい、余韻が中々消えなかったです。
こわい、こわい。

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2011年05月02日

Posted by ブクログ

物語は、静かにたんたんと。
確実に破滅の道へむかってはいるが。
残り後数ページまでくるが、特にこれと言った驚きはなく。

しかし 最後の最後で驚きの結末が待ってました。
いやぁ やっぱり松本清張は面白い。
恐れ入りました。

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2011年01月17日

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上巻と共に、本書を極普通の女性が読むなら、必ずやその女性には野望といったものが蘇るであろう。そういった面では、女性の野望を実現する為のマニュアルとも言える。

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2009年10月04日

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ネタバレ

注! 思いっきり内容に触れています



ラスト、鬼頭が死んでからが面白いのは面白いんだけど…。
ただ、いささか週刊漫画誌の連載漫画が急に終わる、あの感じみたいで、ちょっとなぁーw

……なんて思っていたら、最後は、かなりえげつない終わり方。
民子がああいう殺され方をすることで、ストーリーがぐっと締まったように思う。
変な話、民子がああいう風に殺されることで、次は「わるいやつら」を読もうかなーと思ったくらい(^^ゞ
(ていうか、それを読むまでは上巻と同じく★3つだったんだけど、4つに増えたw)
ただ、実際のガソリンを使った事件を踏まえて考えると、空間全体が爆発するように燃えるらしいから、小滝も怪我したんじゃないかなー。
ていうか、連れ込み旅館みたいな所に火をつけるわけで。
そんな大ごとにしちゃったら、事件をもみ消してもらうにしても大変なんじゃないだろうか?と、そこは疑問がないでもない。

とはいえ、民子が殺される場面は、まさに“獣の道(所業)”で。変な、スカッと感がある(爆)
民子は、決して嫌いな登場人物じゃなかったはずなのに、そこは面白い。
ていうか。
よくよく考えたら、この小説の登場人物って、な~んか、みんな嫌いじゃないなぁー(^^;
久垣なんて本当にイヤなヤツだけど、あんな風に欲に追いかけられるようにせこせこ動き回っている人生って、
実は、人は幸せなんじゃないだろうか?なんて、ちょっと考えてしまうw
♪幸せなんてなにを持っているかぁ~じゃない。なにを欲しがるかぁ~だぜ、と歌っていたはっぴいえんどの「はっぴいえんど」という曲を思い出した、
なんて書いたら、松本隆に怒られるのか?(^^ゞ

下巻は、最後の最期で「けものみち」というタイトルそのままの、ケモノ、ケモノした場面が出てきたんだけど。
とはいえ、そこまではそんな感じじゃないんだよね(上巻の最初で民子が夫を殺しちゃうのは、むしろ共感しちゃうw)。
というのは、主人公が民子で。
久垣のパートを除けば、民子に沿って物語が進むから、本来“ケモノ”であるはずの鬼頭や秦野、小滝にしてもケモノ臭があまりしない。
秦野なんて、民子には常に好意的(誠意をもってと言ってもいいかもしれない)に接するから、読者からすると嫌な人間にはならないのだ。
ケモノの総本山であるはずの鬼頭も、民子を通して物語れるから、たんなる色ボケジジイって感じで。
読んでいて、むしろ笑っちゃう、みたいな?(^^ゞ

まー、もしかしたら、これが書かれた当時だったら、「うっわー。ケモノぉぉー」みたいに読めたのかもしれないけど。
今だと、もっとエゲツないのがいくらでもあるからなぁー。
そういう意味じゃ、今のエンタメ小説って、“いかに先人よりエゲツなく描くか”で(^^;
先人よりエゲツなく描けば、読者にウケて。本が売れて、賞も貰えるってことなんだろう(爆)

ただ、個人的には、エゲツなさはこのくらいで充分で。
過剰なエゲツなさに注力する分、この小説くらいボリュームのある物語をつくってくれよ、と最近の作家に言いたい(^^ゞ
そういえば、解説に、松本清張が語っていたことが引用されていて。
「この時期に推理小説はその本来あるべき性格を失いつつあった。その理由の一つは題材主義に寄りかかりすぎたためであり、一つはジャーナリズムが多作品を要求したため不適格な作品が推理小説の名において横行したことであり、もう一つは、その結果、推理作家自体の衰弱をきたしたことである」と。
上記は、著者が本格推理物について語っているらしいんだけど、いつの頃のことについて語っているのかはよくわからない。
ただ、エゲツなさや露悪性を売りにしている小説がウケる今の状況にもそれは当てはまるような気がするかな?(^^ゞ
松本清張って、すごく好きな作家というわけではないんだけど、そういう推理小説に対する態度とかを聞くと、
作家の世界にこういう大御所が一人いるのといないのとでは、作家たちにも、出版業者たちにも、また、読者たちにもいろいろ違うんだろうなーなんて思ってしまう。

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2021年06月08日

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主人公の仕えた寝たきりの高齢男性は、暴力団や政界にも顔をがきく大物。主人公を放火殺人容疑で追っていた刑事も死体として海から上がり、大物の高齢男性も突如、亡くなる。主人公の行く末は・・・。

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2019年10月28日

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最初は主役の民子だったが、最後の方は脇役になってしまったなぁという感じ。
筋の趣旨が変わってきてしまった気がする。

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2017年03月05日

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恐ろしい!と読み終わってまず感じた。人間の怖さが描かれて、ドキドキ最後まであっという間に読めてしまう。

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2012年11月06日

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 病床の夫を殺害し、自由の身となった民子。その後政財界の黒幕・鬼頭の女として生きる。
 一方鬼頭の周囲では不可思議な事件が続く。一人事件の真相を探る刑事・久恒。しかし真相に近づいた時、鬼頭の圧力により警視庁をくびになる。諦めきれない久恒は単独で捜査を行う。しかしついに黒い手がしのびよる・・・
 さらには鬼頭の死により大いに揺れ動く政財界。身の危険を感じた民子は愛する男・小滝のもとへ。しかしそこには驚愕へ結末が・・・
 女の野望と政財界をも巻き込む裏の世界を描いた力作。

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2011年08月19日

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夫「ラストシーンは本当にひどい。救いがありません。小滝の高らかな笑いが頭に鳴り響いてる」
妻「えげつない小説だなって読んでたけど、最後はその極みだったね・・・」
夫「思い起こしてみると、登場人物の中でまともな人が一人もいません」
妻「私的には★2.5かな」

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2010年10月28日

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どの人も得体が知れず、最後まで不気味だった。「利用されているふりをして利用する」という意味を考えながら読んだが、終わり近くなってやっと納得。展開が全く読めず、小滝の真意もずっと謎だった。

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2010年05月19日

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殺人を犯して政財界の首領に囲われた民子のその後。

陰湿な久松や、黒谷との会話には鳥肌立つような嫌悪感をこちらまで感じるような
描写はさすが。

小滝はその後どうなったんだろう・・・。

最後はぞくっとした。

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2009年10月04日

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下巻、最初はうーんという感じだったけど、最後はおぉって思った。
そうかーそいつが勝つか、みたいなね。
ちょっと集中力が切れてしまった部分もあったけれど、面白かったと思います。
(08/08/01)

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2009年10月04日

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ネタバレ

【ネタバレあり】
下巻。
久恒の捜査が核心に迫っていくところで段々面白くなってきました。しかし、知りすぎた者は消される運命。ああやっぱりそうなったか…!鬼頭にとっては邪魔な人間一人殺すくらい蚊や蠅を殺すのとなんら変わりないんだろうな。鬼頭みたいな絶大な力を持った経済界の黒幕って本当に存在するのだろうか。警察の権力もまるで届かない巨大権力…ゾッとした。そして民子の末路も。
知らず知らずのうちにけものみちに踏み込んでしまった民子だけど、民子が恋焦がれた小滝が、民子をけものみちに誘導した黒幕だったとは。なんて皮肉な結末。面白かった。

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2022年09月28日

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ネタバレ

ひらがなで「けものみち」のタイトルがカッコよくて好きです。でも、内容はイマイチかな…
登場人物がみんなろくでもないので、誰も幸せにならなくて良いと思いました。
主人公の民子は、途中までは「このまま悪女の道を進むのか…」とドキドキしたけど、小滝に恋してからは、ただの馬鹿オンナに成り下がってがっかりしました。

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2021年07月02日

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人は権力に溺れたり権力の恩恵に与ろうとすると道を踏み誤るものだなと思った。竹中平蔵曰く、忖度には相手の考えを汲もうとする正しい必要な忖度と、そうでない不適切な忖度があるらしい。私利私欲のための忖度は良くない結果を招く良い例を描いた物語だと思った。

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2020年10月06日

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とくにしっかりとした結論が出るまでもなく物語が終わりました。
読みやすいのですが、あまり得意じゃありません。

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2013年05月06日

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今まで読んだ清張作品の中では、アダルトな場面が多いのだが
その表現がある故に人物像が浮き彫りになるので、過剰ではあるが必要でもあったのだろう。全体的には清張らしい社会派小説で、社会の裏と表とを書いた作品。
DNA鑑定も携帯もなく、コピー機が珍しいという時代の話。

( ・_ゝ・)<最後に笑うのは誰でしょう。

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2011年12月23日

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最後の最後までドロドロしましたね。
最後に生き残った人物は意外だった。
権力争いに目がくらんだ人物達の結末は
まさに抜け出せない「けものみち」だったね
シンプルだけど練られているタイトルでした。

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2010年05月16日

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上下巻とおして面白かった!
欲望、権力に取り囲まれて民子の人生が全く違う方向に。結局は権力のためのコマとされたに過ぎないのかもしれない。

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2010年06月14日

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政財界を裏から牛耳る謎の老人、という設定がいかにも昭和的。
詳しくは知らないけど、昔は実際におったんやろなぁ。
俺が知らないだけで、今でもいるのか!?
主人公の民子が、初期の「頭が良くて図太い女」から「単なる勘違い女」
になってしまったのがリアルではあるけど、残念。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

政治の権力って怖い。
そして、けものみちは一度踏み入れると二度と帰ってこれないんだって。
でもラストはなんか物足りなかったかな。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

民子って性格が悪い・・・あと、あんまり関係ないけど、ドラマの米倉りょうこの髪型が変・・・あんなソバージュ、最近みないけど、時代は現代なんだよね??民子は、結局人をあやつる側にいけなかった気がするけど、ドラマもそんな感じになるのかな。

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2009年10月04日

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